2010年5月30日日曜日

Dune Beach

土曜日は素晴らしくいいお天気で、たまたまDavidの実家に夕食に招かれたついでに、近所のDune Beachへ出掛けた。

St. Lazareの閑静な住宅街の中にある人口の湖。

家から予め水着を着て行った子供たちは、まず水際で水の温度を確認した後、その温かさに安心したようにTシャツを脱ぐと、湖の中に入って行った。

いかにも気持ち良さそうにひと泳ぎして中州に辿り着くと、彼等と同じ年代の見ず知らずの子供たちと一緒に遊んだり。
(子供たちの無防備で柔軟な社交性が羨ましい)

水着を持たずに出掛けたことを後悔しつつ、砂浜に拡げたブランケットの上に腰を下ろし、水の中で楽しげに遊ぶ子供たちの様子を遠巻きに眺める私。

水辺を歩いて濡れた足にまとわりつく砂のざらざらとした感触が懐かしい。

濡れたスカートの裾が乾くのを待ちながら。

陽射しが強く気温も高いのに、乾いた空気のお陰でほんの少しの空気の動きさえ爽やかな風のように肌に優しく心地いい。


ビーチでポーズをとるErika。







私がゆっくりと流れる時間に浸ってぼんやりと愉しんでいる間に、DavidとTrixieは湖のまわりを歩いて一周して来た様子。

腰の辺りまで水に入るTrixieだけど、泳ぐ勇気はまだ無いらしい。

濡れた毛を乾かそうと全身をブルブルと回転させる図のTrixieはまるで『黒い野獣』のように見える。



2010年5月29日土曜日

”生活”と”情欲”との間の赤い橋

昨日は金曜日で、晩にColleenの家での”Martini Party”に誘われてたんだけど、割りと早いうちに行かないと決めて連絡しておいた。

私はつくづく社交的では無いんじゃないかと思う。

カクテルパーティへ行く代わりに私がしたのは、午後からの庭仕事と、そして家族で夕食の後、夜は録画しておいた映画をパジャマで毛布にくるまって観ること。

外に出ず、誰にも会わず、家で静かに自分の好きな事をして過ごすだけでも平気で1週間くらい(或はそれ以上)生きられる気がする。

映画は、今頃になって初めて観た「マディソン郡の橋」。

何故か勝手に”大人のプラトニックな恋愛ドラマ”と思い込んでいたので、ちょっと違った。

あれはやっぱり女性にとっての永遠のテーマであって、平穏な結婚生活と、欲情的な恋愛(肉体)関係と、どちらを選ぶのか?はまさに究極的な選択。

はっきりしてるのは、例えその時点では劇的な恋愛を選択したとしても、一緒に暮らしてしまうと情熱はいずれ「生活」に支配され惰性へと変わってしまうのは時間の問題だろうということ。

それは、まるで履き古した靴下みたいに。


洗濯した後のDavidの靴下の山の中から、それぞれ最も似通った2つを選んでペアにして折り畳む作業は”生活”そのもの。

特にその靴下が全て同じ色、デザインだったりするし。

(お洒落コンシャスな日本と違って、北米の生活では下着とか靴下とかの”必需品”はデザインのこだわりよりも機能重視なので、気に入ったブランドのアイテムを常にまとめて1ダースとか2ダースとかで購入し使い続けることが多い)

箪笥の引き出しを開ける時、同じ色と形をした下着や靴下たちがお行儀良く整然と並んでいる日常を保つことが私のプライドだとしても、まぁ、それはそれで。

その他愛の無い日常の生活に見合う、何か目には見えない報酬との均衡が、今はとれてるんだろう。

昔、デミ・ムーアとの幸せな結婚生活を送っている頃のブルース・ウィリスが「結婚生活を維持することは、庭仕事に似ている」みたいな事を言ったらしいけれど、それは本当に的を得ていると思う。

雑草の無い手入れの行き届いた綺麗な庭を維持するのって、それは大変だもの。

まぁ同時に、無心で没頭できる庭仕事は、私にとっての”禅”のようなものでもあるんだけど。。。

2010年5月28日金曜日

裏庭ごはんのテーブルウェア

6月も目の前で初夏の陽気が近付くと、裏庭でBBQの機会も増え、その気軽さから、家に友人を招いても外で過ごす時間が多くなる。

夏の間、フェンスを巡らされたプライベートな裏庭は、ゲストをもてなす為の”第二のリビング&ダイニングルーム”へと早変わりし活躍するので、家庭に依っては裏庭専用のダイニングセットや応接セットなど、立派に”家具”と呼べるお洒落なモノを揃え「Canadian House&Home」(カナダのホームデコ&インテリア雑誌)をそのまま参考にしたような素敵な空間を創り出してる場合も多い。

なので、この時期には、外で使われることを前提とした、軽くて壊れ難いメラミン樹脂製のカラフルで楽しくなるようなデザインの食器類が、あちらこちらの店で種類豊富に出回るので楽しい。
人が集まる時のスナックの定番:チップスとディップの為のプレート
真ん中にサルサなどを入れて周囲にチップスを配す
@The Bay(数年前だけど)

ちょっと変形のポップなトレーとか
@Home Sense

どことなく和風な雰囲気のデザートプレート
@Maxi by President's Choice

レトロな雰囲気のデザインと四角い形が今風
@Zellers 

波のある縁の変形スクエアに鮮やかな色彩のデザイン
@Home Sense

この季節ならではの開放感に満ちた、楽くて気さくなお喋りで賑わうテーブルの上で、お料理と共に華やかな彩りを添えてくれそうな頼もしいプレートたち。

唯一?メラミン樹脂の難点は、電子レンジ不可なこと。
(勿論、Dishwasher Safeではあるけれど)←重要


2010年5月27日木曜日

De Serresで東急ハンズを想う

モントリオール市街の画材&手芸材料店「DeSerres」に寄って、思わず目に付いた、まるでキャンディみたいな色合いのガラスで出来たモザイクタイルを買った。

まだプロジェクトがある訳では無いけれど、素材に触発されてデザインを考えるプロセスはいつも楽しい。

いつか2階のメインで使うバスルームを”Ocean/海”のイメージで改装したいんだけど、そのColour Schemeに似ている。

だから、バスルームの小物(いつになるか分らない気の遠い話)か、もしそうでなければガーデン・アクセントの小物に変身するんじゃないかと思う。

クッションカバーのプロジェクト用には、緑色の、変形のビーズがチューブに入ったものを買った。

こうやって自分のプロジェクトに必要な材料を探すのは、もの凄く楽しいンだけど、だから時々、渋谷の「東急ハンズ」が恋しくなったりする。

だって規模が違うんだもの、DeSerresとは所詮。

東京とココでは、人口密度が違い過ぎるから当然なんだけど。

次にまた日本へ行けば、そのうちの丸一日をハンズで没頭して過ごしたいと思う。

あの店に行けば私に出逢えます。。。みたいな。


昨日は久し振りにWestmountのJudithのアトリエに行ったら、新しい生徒さんが2人増えていて賑わってた。

そのうちの一人は、私よりも年配のMeeta(多分このスペルかな?)さんで、彼女の二人のお子さん達は、それぞれアフリカと沖縄で産まれたとのこと。

日本人の私と、沖縄や日本の文化(特に食べ物)の話しが出来たのはとても嬉しそうだった。

沖縄は私にとって未踏の地ではあるけれど、以前、沖縄出身の親しい知人が何人かいたので、彼等のことを懐かしく思い出した。

流動的な、人との出逢いや別れって本当に面白いと思う。

2010年5月25日火曜日

チャイナタウンであんパン

日本で春を告げる花の代表と言えば勿論、桜なのだろうけれど、私にとって北米で桜に代わる程、豪華な存在感を伴って春の訪れを優雅に告げるのが、大木の枝に咲き乱れる薄桃色の木蓮かと思う。

なので、ティファニー・グラスの代表的なランプシェードのデザインに見られる「木蓮/マグノリア」は私の大好きな作品の一つで、この図柄をアレンジして、私のRug Hookingのモチーフに活かしたいと計画中。


今日はモントリオールの旧市街へ行った。
正確には旧市街のはずれのチャイナタウンで、私のココでの数少ない日本人の友達のうちの貴重な一人、Mちゃんに会って来た。

日本で修行したシェフの作る”本格的な日本風ラーメン”を提供する店「SUMO」で、初体験のラーメンと餃子の昼食を楽しんだ。

まぁ、味は微妙なんだけど。
でも、
自分以外の誰かに作って貰った手作り餃子がココで食べられる意義は大きいので善しとする感じ。

満腹で店を出た後に寄った中華レストラン「Jade」の売店では、お持ち帰り用の肉まんとかシュウマイとかを売っていて、時々、利用するんだけど、そこでは謎の中華風菓子パンやら怪しいデザート風なモノも沢山売っていて、好奇心をそそられるものの、今のところ未だ試してみる勇気が無い。

無難なところで安全に、いつものお気に入りのあんパンとかクリームパンを買った。値段は相変わらず驚くほど安い。


ほんのり甘いパンの生地は、ふわふわと適度に湿度を保って美味しいし、あんパンのアンは、中国菓子の「月餅」に似て、独特のコクと風味が特徴。

ひとくちに海外暮らしとは言え、モントリオールのように食文化の豊かな街で暮らせることは、食に対する情熱と執着心の強い日本人代表として本当に幸運なことだとつくづく思う。

それにしても、
久し振りに思い切り日本語で喋れる爽快感ったら! 

そして、明日も市街へ行く予定。。。

2010年5月24日月曜日

Glass Mobile

Old Montrealのギャラリーで見つけたガラスのモビール。

ガラスならではの透明感と、
空気の動きに合わせて時折、踊る色鮮やかな鳥の羽根の何とも言えない軽やかな存在感が魅力。

いかにも手作り風の”計算され過ぎてない”デザインの無防備さに惹かれるし、透き通るコバルトブルーと緑色の配色もツボ。

そして更に、
グラスビーズとワイヤー/針金と言う絶妙の組み合わせとバランス!

日本の夏の風鈴みたいな存在感で、この時期の空間のアクセント。

モントリオールの旧市街には、地元のアーティスト達の作品を展示&販売するスペースが多く、歩いて見て廻るだけでも楽しいし、モントリオールと言う街自体が、自由な感性に溢れ、芸術的な刺激を感じさせられる独特の空気を持っている不思議で魅力的な都市だとつくづく思う。

シリカ・デザイン
http://www.silicadesign.bigcartel.com/

明日はたまたま旧市街へ向かう予定。



余談で、
Glassを日本語カタカナで表記する際、グラスにするのか?ガラスにするのか?迷うところ。

私の中でグラスは、「ワイングラス」のイメージで、ガラスは「窓ガラス」のイメージにそれぞれ関連して繋がってる感じ。

書かれた文字はそのまま個人毎の抱くイメージをも連想させるので、カタカナの取り扱いはやっぱり微妙。

BとVをそれぞれカタカナでも使い分けるのか?とも同様に。

「バイオリン」は誤りで「ヴァイオリン」が正しいのかどうか?

まぁ、それらの違いは私にとって余り大きな問題ではなく、気になるのは英語の音と意味合いを無視したカタカナ表記。

「Bed=ベッド」がベットだったり、「Bag=バッグ」がバックだったり。

カタカナを見た時点で頭の中に、
「ベット=Bet(賭ける)」とか「バック=Back(背中)」とか、音から連想する英単語を咄嗟に浮かべてしまうので煩わしい。

ついでに言えば、
「Jonny Depp=ジョニー・デップ」も「Brad Pitt=ブラッド・ピット」も、勝手に「ディップ=Dip(チップスや生野菜などに付けて食べるサルサやクリーム状のもの)」とか「ブラット=Brat(生意気なガキ)」とかにしないで欲しい。

更についでに言うと、
タイトルのGlass Mobileもモビールにするかモバイルにするか?

そんなことを言い始めるともう、
Matrixが英語読みは「メイトリクス」なのに日本では「マトリクス」?
IKEAが「アイキア」なのに「イケア」?
カメラのNiconが日本では「ニコン」なのに欧米では「ナイコン」?
あぁ〜〜〜〜〜〜、混乱して収拾がつかなくなるし。

やっぱり外国語を正確なカタカナ表記にするのは不可能、って結論で。(仏語なんて余計にそうだし! ひぃ〜〜〜。)

初 Splash


シーズン初泳ぎ@Elizabeth&Pierre's、ついでにBBQの夕食付き。

やっぱり温水機能あるとプールシーズンが長くていいなぁ。

うちのプール開きまで、あと1ヶ月くらい。。。。。多分。


明日は”Victoria Day”の祝日でお休みだから朝寝坊できる!

2010年5月23日日曜日

籠/かご

何故か解らないけれど、籠/Basketが好き。(鳥籠も含め)

籐のカゴも好きだし、あけびのつるで編まれたような自然な雰囲気のカゴも大好き。

でも、今回のこれは金属製のワイヤーで出来たカゴ。

使い掛けのカラフルな色の毛糸を入れたり、端切れの布やデザイン画を丸めて入れてもいいかも?

用途は未定。

この時期の風物詩?


お天気の良かった気持ちのいい午後。

Sour Dough Breadに新鮮なレタスとハム、そしてスイスチーズのシンプルなサンドウィッチが思いの外、美味しくて感激!

「あぁ〜初夏だなぁ〜」を実感。

気候がいいとシンプルなものが美味しく感じるから幸せ。

素足にサンダル履きで、気軽に裏庭でランチとか。

あぁ〜、ほんとに嬉しい。


冬の間ずっと履き慣れたジーンズとソックスなので、初夏の訪れと共にある日、決心して ”えいっ!” とスカートと素足にサンダルに衣替えするのは、何となく無防備で心もとない感じ。

勢いづいて素足になったのはいいけれど、急に気温が下がって寒くなったらどうしよう?という心細い不安感。

そもそも冷え性なので、足が冷えるのは怖いのよ〜。

とは言え、気候は確実に夏に向かってるし、その証拠に、Erikaは今シーズン既にもう”屋外の”プールで初泳ぎ済みだし。(@Chelsyの誕生日会で裏庭の温水プール)

今週末はVictoria Dayの週末で、子供たちは4連休。

残念ながら、うちのプールには温水機能が無いので、未だ泳げるほど水温が高くないのだけれど、今朝ちょっとしたアクシデントでTrixieが飛び込んだらしい。

勿論、直ぐにDavidが救助したんだけど。

一番焦ったのは多分、Trixie本人じゃないかな?

と言えば、Davidはこの間、隣の家が留守の間、彼等のプールに溺れかけてるリスも助けたらしいし。

ちょっとこういう季節の風物詩ってどうなの?とか思いつつ、助けたリスの両親が恩返しにやって来たりしたらどうしよう?なんて。(ほら、「まんが日本昔ばなし」みたいに!)

ちょっと期待しつつ余計な心配。



2010年5月20日木曜日

Lundi et Mardi

月曜日は”Cooking Club”でLoriの家に集まり、彼女が用意した具材で「Thai風ピザ」を皆で作ってランチに食べた。(チーズを全く使わないピザで、トマトソースの代わりにピーナツバターをベースに作ったペースト)

参加者は私の他、Ann、Heidi、そしてKimで、最近、似たような顔ぶれでのイベントが多く気心が知れて来たので盛り上がる。

香港出身の中国人Annが持って来たロゼのワインの栓を開け、乾杯したのはいいけれど、案の定、Kimも私も、Annさえも、まるで”一人で一本ボトルを開けたんじゃないか?”ってくらいアルコールが顔に出て、「やっぱりアジア人ね〜」みたいな隠せない共通点を笑い合う。

デザートに、Kimが持参したショートブレッドも美味しかったし、私のペア・カスタードも好評だった。



火曜日は”Movie Night”で映画は週末に公開になったばかりの「Letters to Juliet」。

典型的な”chick flick”ではあるけれど、でもやっぱり最近は歳のせいか、ほっとするハッピーエンドを見終わった後の安心感がいい感じ。

主演のAmanda Seyfriedも「Mamma Mia!」Sophie役の可憐で健康的なイメージから変わらず、何となく好きな女優の一人だし。

Annettは空港へ友達を迎えに行ってしまい、映画の後の「Tim Hortons」はLoriと私の2人だけでコーヒーとお喋り。

帰りにVaudreuilのスーパー「IGA」に寄って買物。
夜遅くの買物って、昼間とは違う面白い客層に遭遇するのが楽しい。

調理済みロブスターがセールだったので初めて買ってみた。
自分で調理するのは残酷で怖いし、イタリアのある都市の法律では、生きたままのロブスターを調理することが禁止されているらしい。

刺身の活け造りに対する議論と同じ発想だろうけど。

ある意味、肉食って、野蛮で罪深いことなのかも?とか思う。

2010年5月19日水曜日

さよならLaika

Jenn sent us some nice photos of Laika

義妹Jennにとって最愛のコンパニオンだったLaika/ライカが、月曜日の夜、15年の生涯に幕を閉じ永眠。
(Laikaの名前は、ロシアのロケットに乗って宇宙へ行った犬が由来)

賢くて気品があって、まるで何もかも理解しているのではないか?と思うくらい(つまり犬とは思えない程)人間に近い存在だった彼女。

日曜日の夜に思い立って、家族揃って市街までLaikaに会いに行った。

もうどれくらい泣き尽くしたんだろう?と思う程、泣き腫らした顔のJennと抱き合ったら、思わず私まで泣き崩れてしまった。

いずれにしろ、最後のお別れが出来たのは良かった。

犬にとっての1年が、人間の7年程度に等しいとすれば、15歳のLaikaは人間で言えば105歳のおばあちゃんで、幸せに天寿を全うしたと言える。

とは言え、いくら幸せな人生の後に安らかに死を迎えたLaikaであっても、それを受け止めるJennの方は憔悴して、ぽっかりと大きく空いた心の穴を埋めるのには、かなりの時間を要するのではないかと想像する。

犬も人間も関係なく、身近な存在の死に直面するのはいつも厳しい。

うちの元気一杯&やんちゃなTrixieは、来月ようやく1歳の誕生日を迎えるけれど、健康でハッピーに、出来るだけ長生きして欲しいと願う。私たちと一緒に。

2010年5月18日火曜日

TrixieとTruffleの再会

日曜日は、Non-Profit Dog Adoption Services『Ani♡Match』のFund Raisingイベント”Walk-A-Thon”があって家族で参加。

http://www.animatch.ca/

これ以上は望めない程の完璧な晴天。

我が家のTrixieもAni♡Matchを通してうちにやって来たし、このボランティア団体の趣旨に賛同する私たちは、機会がある毎にイベントに参加し陰ながらサポートを心掛けている。

と同時に、今回のもう一つの目的は、Trixieを彼女の姉妹のTruffleと再会させること。

会場でTruffleのオーナーであるLinda&Carolのカップルと初対面し、TrixieとTruffleは自分たちが姉妹であることを覚えてるのかどうか?再会した瞬間から割りと心地良さそうに戯れて、私たち周囲の人間を感動させてくれた。

受付で参加登録。






サポーター達は、それぞれの愛犬を伴って公園内を散策。

いつの間にか、他の参加者たちとの距離が出来て自分のペースで歩きつつ、後ろからやって来る人々と、お互いの犬を介しての気軽なお喋りが弾む。

沢山の色んな種類の犬たちを見ることが出来たのも興味深かった。



途中、湖ではCanadian Geeseの親子を発見して、皆、思わず足を止めて”ほのぼの〜”とその可愛い姿に見とれたり。

出発地点に戻った後は、進行するイベントを眺めながら、マフィンや飲み物を買ってテントの下でブランチ。

犬にとっては勿論、楽しいイベントだったけれど、私たち人間にとってもちょうどいいエクササイズになった感じ。

2010年5月15日土曜日

Neighbors


これまで、うちの子供たちに対して、ちょっと過剰なくらいとてもProtectiveな傾向の私だったけれど、Erikaが11歳の誕生日を迎えたこと、彼女が自転車に乗れるようになったこと、そして、何と言っても我が家に犬のTrixieがやって来たこと等の条件が重なって、Erikaを私の目の届かない外の世界(と言っても近所限定だけど)で独りだけの時間を過ごさせる機会が増えた。

彼女が出掛ける度に「今日は何処へ行くの?」と訊くと、答えは決まって「Everywhere!」(そこらじゅう!)で、それは何となく未知の世界を開拓する大冒険のような響きを持って聞こえる。

うちの近く周辺とは言え、いったい彼女が何処へ行って、誰と出逢って、どんな新しい世界を発見しているのか?想像もつかず、私はいつも彼女が無事に帰宅するまで(って大袈裟だけど)どことなくソワソワと気にしながら夕食の支度をしたりするのだった。

11歳という彼女自身の無防備さと、Trixieと一緒ということもあって、Erikaは近所のあちこちに沢山の”顔馴染みさん”を作ってる様子で、その証拠にある日、私たち夫婦にとっても見ず知らずの家のお子さんの誕生日会への招待状を持って帰って来た。

『Viens t'amuser au party pyjama de Jade et Chelsy』

あ、フランコフォンですか。

しかも2人のお子さん達の合同パーティで。

おまけに”パジャマ・パーティ”ってお泊まりだし。。。

考えた上で許可することに決めて、今日の午後、Erikaがお泊まりの荷物を詰めたホッケーバッグ(スポーツバッグ)と、寝袋と、ついでにTrixieも連れて散歩がてら、Davidと私と揃ってChelsyの家へ送って行った。

初めて会うChelsyのお母さんは英仏のバイリンガルで、とても明るく気さくそうな人で安心した。

ポルトガル系の移民で自国の言葉に加え仏語を話しながら、英語も勉強中というChelsyとJadeと、その彼女達の友達に混じってErikaは仏語で会話するので、「練習になるからちょうどいいし助かるの」と言っていた。

残念なのは、そのご一家はこの夏、Montreal市街へ引っ越す予定だという事実。

せっかく近所に仲良しの友達が出来て大喜びだったErikaの落胆が容易に想像出来て、ちょっと残念。

Erikaは最近、学校でも親友だったJessicaをフロリダへの転居で失ったばかりだし。

北米で暮らすことの宿命は、大人も子供も「地元の仲良しさん」を失う機会が多いこと。人々の移動が本当に多いので。

せっかく親しくなった友人を失う喪失感はかなり大きい。

Chelsy&Jadeの家を後にした私たちはそのままTrixieの散歩を続け、あちこちで、Erikaが開拓した”ErikaとTrixieの顔馴染み”に声を掛けられたり、出逢ったり、裏庭に招かれて犬同士を走らせるのを見ながら社交したり。

思い掛けずに楽しい時間を過ごしつつ、私の知らない”Erikaの世界”の一部を垣間見たような気がして頼もしく感じた。

<写真は、散歩途中のErika&Trixie@ノスタルジック風>
Treat Bagを腰に付けてDog TrainerみたいなErika


多言語脳、そしてエリンギとの再会

これまで2〜3年mixiをやって来て、閉塞感を感じ、このブログを始めた訳だけど、毎日の生活の中では色んな事があり過ぎて、それらをカテゴライズして整理するのは難しい。

感情も思考もあちこち散らばって、おまけに、それらを表現する手段として、頭の中で日本語と英語とが行ったり来たり混乱する。

どうしても日本語で書きたいのに、単語やフレーズが英語でしか浮かばず英和辞典で日本語の表現を引いたりして。

言語だけの問題でなく、精神的にも「なんちゃって日本人」化している自分を感じる。

かと言って、完全に「カナダ人」と言う訳でもなく。


木曜日の晩はNewcomers' ClubのGeneral Meetingがあって、5月は「Hilarious Laughter Yoga」の予定で楽しみにしてたんだけど、指導者の健康上の都合で急遽キャンセルになり残念だったものの、来年度の役員の選出&投票は無事に行われ、Activities Chairとしての私の任期もようやく終わりを迎える。

何よりも興味深かったのは、香港出身の中国人Annに初対面したことと、比較的新しいメンバーで来期の役員になったスコットランド出身のAlisonと知り合ったこと。

Alisonとは数回、顔を合わせてはいたものの折り入って話す機会が無かった。

彼女は、前回アメリカからヒラリー・クリントンさんがOttawaにいらしてた時に、同時通訳者として従事し、G8などの国際会議でも海外からの首脳たちを相手に仏英の通訳をするらしい。

英語から日本語への和訳翻訳は経験もあって、尚かつ、その難しさを理解している私にとって、『同時通訳』をこなす能力のある脳ミソと、恐ろしい集中力はまさに不可能の世界。

英仏を含め、5カ国の言語を操る彼女に興味津々の私は、その辺りの話題から振って、仕事を巡るエピソードからそれぞれの国の国民性について、その他、あれこれ話が盛り上がって楽しかった。
(どうやらスコットランド人と日本人には似通った国民性があって、まるで別世界の北米で北米人に混じって生きて行く為に通る精神的葛藤や妥協を経て何とか順応して馴染むプロセスが似ていて共感できるし、そういった連帯感は時として励みになるという事実)

私も益々精進しなければ!って感じで。(何を?)


でもって、ブログの話に戻ると、
自分が「どうしてブログを書くのか?」まるでタイトルよろしく『悶々と』してみたり。

うーん。
カテゴリーはともかく、悶々と自分の中の日本人の私に向き合いながら日本語で思考する、ある意味、日本語脳を維持する為の訓練だったりするのかも?

でもって、脈略もなく突然キノコ。

去年の夏、日本で初めて食べた「エリンギ」が美味しくて気に入ったんだけど、思い掛けずカナダで感動の再会!

名称はKing Oyster/キング・オイスター。やっぱりキングだ。

2010年5月9日日曜日

土曜日の展覧会と市場

昨日は予定通り、時間より少し遅れて(これも予定の一部)Carolがうちにやって来て、車を乗り換え私の運転で土砂降りの雨の中を高速に乗って市街へ向かった。

最初の目的地は『Maison de la Culture Frontenac』で、そこに展示中の特別な”Quilt”を閲覧すること。

正午の開場には、少し時間が早かったので、通りのPatisserie/Caféの小さな店に寄って珈琲と一緒にそれぞれ小さなケーキを食べた。
(互いのケーキを”味見交換”しつつ)

<義理の母と嫁>の関係ではあるけれど、典型的なソレとはちょっと違う微妙な心地良さがある私たちは、時々、こうして一緒にふたりで出掛ける事があって、知らない人が見たらフツーに母娘に見えるんじゃないかと思う。
北米では実際、人種の異なる親子は珍しくなく、アジア(主に中国)からの養女を持つ北米人家庭も多いので。

目的のQuiltは”Quilt of Belonging”と言う名のプロジェクトで創作された壮大な作品。
多民族国家であるカナダに暮らす異国&異文化の背景を持つ人々のアイデンティティを集結させた大きなQuiltとして仕上がっている。

Carolが購入した本のページをめくりながら、一つ一つのピースと照らし合わせ、その背景を理解しながらじっくり見ていたら、あっと言う間に時間が過ぎてしまった。

慌てて駆け付けた2つ目の目的地はSt. Henri。

私の作品も3点出展しているRug Hookingの作品展の最終日なので、自分の作品を回収する前にCarolに展覧会を見て貰うのが目的。

2つの目的を予定通り楽しみ帰路につく途中、人々で賑わう『Marché Atwater』(マルシェ・アットウォーター:Atwaterは地名)に通り掛り、誘惑に負け車を駐車場に入れる私たち。

雨が上がって街に出て来た人々で混雑するAtwater Marketは、地元で名高い人気のファーマーズ・マーケットで、色とりどりの新鮮や野菜や花々、その他の食料品を売っている場所。

エキゾチックな商品が所狭しと並んだ食材店や精肉店などを通り抜け、小腹の空いた私たちは途中で見つけた目新しくて美味しそうなモノ(名前、忘れた)を買って食べたり。

魚屋では、うちの近くのスーパーでは手に入らない「いくら」を見つけて買った。 
因みにお値段は、100gで$13也。
今朝(日曜日)、起きたら雪が舞っていた。
花壇に植える花を思いとどまって、未だ買わなかったのは正解。

2010年5月7日金曜日

『IRON MAN 2』と『Dark Angel』の共通点

今日はKaitoの学校がPD Day(教職員たちの学会?で月に1度くらいある)の為、お休みだったのと、たまたま映画『IRON MAN 2』の公開日が重なったので、朝、Kaitoに「行く?」と訊いたら「YES!」と言うので、急遽、映画デートになった。

この夏13歳になる息子だけど、私とふたりで映画に行く抵抗感は未だ無いみたいで、内心ほっとしつつ、でも、ちょっと意外だったりして複雑な心境。

お昼ちょっと過ぎに映画館に着いたら、平日にも拘らず、結構な数の人の群れが列を成して開場を待っているので驚いた。

人垣の中に偶然、同級生を見つけたKaitoが「Hi, Parker!」なんて、何の躊躇いも見せずに気軽に片手を上げ声を掛けていたので、彼が本当に未だ、”母親と一緒に映画を観に来ている自分”というものに対して、何の恥じらいも感じてないんだなぁ〜というのが証明された感じで、ちょっと気が抜けた。

因に、Parker君は彼のお父さんらしい人と一緒だったけど。

機械でチケットを買った後、売店で、溶かしバターを掛けたポップコーンも買って、エスカレーターで2階へ上がると、12個あるスクリーンの中から自分たちの劇場を確認して入り、隣り合わせで席に着いた。

暗闇の中でポップコーンを頬張りながら、時々ひそひそと感想を言ったり笑い合ったりして、娯楽映画としては満足に楽しめる作品だった。

何と言っても私の気に入りはScarlett Johanssonで、”Marshal Artsに長けた美しい身のこなしで頑強そうな男達を軽くやっつける綺麗な女”という役どころが、たまらなく私のどツボ。

ちょっと古いけどTVシリーズの『Dark Angel』にもハマったし、とにかくMax役のJessica Albaは超かわいくてカッコ良かった。
(私が空手を習ったのが、単純に「Maxみたいになりたい!」っていう、年甲斐も無くミーハーな動機だったという事実は、とっても恥ずかしいので人には言えない秘密)

そして、今回のScarlettと、Jessicaの共通点の一つが緩くカーリーなセミロングの髪型。

それぞれの小さな顔と尖ったアゴの線に揺れる感じの髪の動きが何とも言えずセクシーで、たまたま緩くパーマの掛かった髪が伸びて来た私の今のヘアースタイルとも一緒だったり。
(ってのはいつもの妄想?)

映画が終わってスクリーンにクレジットが流れ始めると、大多数の観客は席を立って去って行ったものの、かなりの人が席を離れずにいるので「何だろう?」と思っていたら、案の定、全てのクレジットが終了した後、ほんの短い映像があって「解る人には解る」次回作へのヒントがあった。
(Kaitoは満足げに納得してる様子だったけれど、私には???)

帰りに”Tim Hortons”に寄ってコーヒーとドーナツを買った。
映画の後には、いつも何故かこれがお約束のパターン。

明日はCarol(義母)と二人で市街へ行く予定。

Very Lemon Cake

昨日の夜はNewcomers' ClubのExec Meetingで、Loriの家に集合。

「アボカドの”Guacamole&Chips”を持って行く」とSuzanneからメールがあったので、じゃあ私はデザートにしよう、、、と”英国風レモンケーキ”を焼いて、スライスして持って行った。

MeetaとTammyには特に好評だったみたいで、最後のひと切れまで綺麗に平らげてくれた。

考えて見るとこのお菓子、小さなレモン型をして個別包装されたものが日本でも昔から「レモンケーキ」の名称で売られていて、子供の頃、私の大好きな洋菓子の一つだった。

見た目の型は違っても、それを自分で焼いて作れるようになったなんて感慨深い。

当時あの頃の日本では、家でお菓子を焼くなんて習慣は無かったし。
(あ、勿論、私の周辺での一般家庭での話)

うちにはオーブンさえ無かったもんなぁ〜。。。
(新しいもの好きの母のお陰で、意外と”電子レンジ”はあったりしたけど。 ソレは、今では考えられない程やたらとデカくて場所を取る、激しく重たい"chunky"な箱型だったのが懐かしい。)

いざ、作って見ると本当にシンプル&簡単で更にびっくりな『Very Lemon Cake』は、焼き上がりにレモン汁をたっぷり掛けて、アイシングで表面を固めるので、ケーキのしっとり感が持続する感じ。

紅茶にぴったりの焼き菓子。

材料:
  • バター 110 g
  • 砂糖 110 g
  • 卵 2個
  • 小麦粉 110 g
  • ベーキングパウダー 小さじ1
  • レモン汁 1個分
 アイシング
  • 粉砂糖 110 g
  • レモン汁 大さじ1〜2

作り方:
  1. バターに砂糖を加えクリーム状に練る
  2. 卵を加えて混ぜる
  3. 小麦粉、ベーキングパウダーをさっくり混ぜる
  4. 170℃で30〜40分焼く
  5. 焼き上がりにレモン汁をかける
  6. 粉砂糖にレモン汁を加え艶が出るよう混ぜ、あら熱の取れたケーキの上に流し固める


2010年5月4日火曜日

冬眠の終わりを告げる”リラの香り”

庭先に出た途端、「何やらいい香りがするな」と思ったら、いつの間にかライラックが咲いていた。
何て繊細な花姿!と、淡い紫色が緑に映えて清々しいったら!

ライラックは英語名で”Lilac”、仏語では”Lilas”。
日本語で「リラの香り」と表現するだけで何となく詩的でお洒落っぽいのは、やっぱり”フレンチ効果”なのかも?なんて思ったり。

花の名前や植物の種類にはまだまだ疎い、débutante(初級者)のGardenerな私だけど、認識している花名が日本語だったり英語だったり、そしてある時は仏語だったりもして、ほんと混乱する。

暦の上で正式にガーデニングを開始出来るのは、祝日の”Victoria Day”の週末と言われてるこの地域。
あと2〜3週間の我慢。
とは言え、
その間にも芝生は伸び、雑草で悪者扱いのタンポポは咲き乱れるので、近いうち庭に出てタンポポを引っこ抜いたり、芝を刈ったりの作業が始まるのはちょっとだけ気が重い。

季節が変わると、それがDiet(日常の食生活)にも自然と反映するから不思議。
冬の間、やたらと高カロリーで脂っぽいもの、甘いものを求めていたカラダが、冬眠の終わりと共にLeanでLightなものを求める感じ。

私も野生動物なんだな。。。と思う。

軽くてあっさりしたランチに、急に食べたくなった”ざる蕎麦”。


まぁ、”ざる”には乗ってないし、生麺でもないけど。
茹であげた蕎麦にたっぷりの青ネギと刻み海苔と、おまけに七味もパッパと振り掛けて。
くぅぅぅ〜〜〜。。。たまのワサビって最高!

2010年5月3日月曜日

It's in the air

何?この気持ち良さ!
先週、火曜日の雪が信じられないくらい、今日は気温が上がった。
朝、降り始めた雨の音や、その湿った空気の生温かさに初夏の気配を感じて嬉しくなった。

素足にサンダルで過ごせる快適な日々が懐かしく、裏庭のプールで水飛沫をあげたり、ピクニックテーブルでランチを食べる無邪気でレイジーな夏の午後を思い描くだけで、楽しく待ち遠しい気分になる。



週末の土曜日は、Davidの両親を招いてErikaのBirthday Dinnerで、彼女のリクエストは”Hawaiian Pizza”だからお手軽。 
ブレッドマシンで作った生地にオリーヴオイルを塗り、ピザソースの上に削ったチーズを乗せ、ハム(ブラック・フォレスト)と刻んだパイナップルのトッピング。

私のPizza Doughのレシピは:
  • 1 cup Beer
  • 1 tbsp Shortening
  • 1 tbsp Sugar
  • 1 tsp Salt
  • 2-3/4 cups White Flour
  • 1-1/4 tsp Yeast
(北米の1 cup = 250 ml)

ピザを焼き上げるトレイには、これまでテフロン加工のものを何度も買い替えて来たけれど、今、最も気に入ってるのが”The Pampered Chef”のストーンウェア。
ピザの底を焦がさず、適度な湿度を保ち、素晴らしい焼き上がりに仕上がるし、割らない限り、半永久的に使い続けることが出来るのが魅力。
唯一の難点は、ちょっと重たいこと、かな。



”Simons”の地下にある”Hallmark”のギフトショップでErikaの為の誕生日カードを探して、ひと目で気に入ったのが、見る角度によって絵が変わるカード。


しかもこのカード、音楽付きで、カードを開くと軽快なウェスタンの音楽に合わせ、お洒落なウェスタンブーツを履いたハムスターが踊るの!
昔みたいに2つのアングルだけじゃなく、6つのアングル(ポーズ)だから動きも自然で、本当に踊ってるように見えるから凄い。

振り返ってみると、Erikaへの誕生日カードは去年もその種類だった。
(それは、2つのアングルで単純なのだったけど)



おまけに、Davidへの40歳の誕生日カードもソレだった!


なんか私ってば、よっぽど好きみたい。。。絵が動くカード。



2010年5月1日土曜日

"Vernissage"とErikaのギター

日本の芸能ニュースによると、沢尻エリカが高城氏と離婚する意向らしいとか。

私はどちらも詳しくは知らないけれど、若い時に父親を亡くした彼女が、歳の離れた”大人の男”高城氏に父親像を求めたのかも?なんて勝手に想像したりして。

この間、偶然とあるサイトで見掛けたフレーズに、

『大人』とは想像上の生き物であって実在しない

というのがあって、妙に納得してしまったんだけど、でも、それ以上に幻の存在なのが『大人の男』だろうと思う。



昨日は、家族揃って車に乗り込み夕方から市街へ行った。

St. HenriのコミュニティセンターでRug Hookingの展覧会があって、私も自分の作品を3点出展していて、昨日は『Vernissage/ヴェルニサージ』(展覧会直前の特別公開パーティー)があった。

私の師匠であるJudith Dallegretに初めて夫と子供たちを紹介した。
(Judith&彼女の娘、そして、夫の母&夫の妹の4人は、かつて同じ乗馬クラブに所属し、一緒に馬に乗っていた、、、と言う事実は最近の発見で、世間の狭さの意外性に驚いていたところ)

受付をしていたRosemaryや、Lucie、Margaret、それからMarie-Andréeにも会ってお喋り出来て嬉しかった。 

Marie-Andréeの連れ達は皆フランコフォンで英語を話さないので、私は『Enchanté(e)!』とお得意の仏語でやり過ごした。

アメリカ人の料理家Julia Childが初めてのフランスで、ル・コルドン・ブルーでサバイバルしたように、仏語で取り敢えず必要なのは『Bonjour!』と『Enchanté(e)!』と、そして『Bon appétit!』だろうとつくづく思う。

何かしら”つまめる食べもの”の持参をリクエストされていたものの、料理する時間が無かったので、ミニピタ(小さいサイズのピタパン)とHummus/ハマスを持って行った。

フードプロセッサーで簡単に作れるらしいけれど、私はまだ試したことが無い。
店頭では、色んな種類が選べて手軽だし。

当初、市街に行ったついでに中華街で夕食の予定だったのに、夫も子供たちも皆さんが持ち寄った食べ物をあれこれ勧められて、既に満腹になってしまったらしく計画は断念。

再び車に乗り込んでSt. Henriを後にして旧市街へ移動。

子供たちにも内緒で、突然、車を乗り付けた先は『楽器専門店』。

『え? え?? えぇーーー!?』と驚く娘のErika。

29日(木曜日)の誕生日に11歳になったばかりのErikaは、実はギターが欲しくてお小遣いを貯めていたところ。

2つ並んだ楽器店のうち、最初に行ったのが『Steve's』。

店内には”ミュージシャン”が溢れてて、どれが店員か解り難い中、夫が声をかけた店員は、両腕に鮮やかなデザインのTattooが入ったちょっと”パンクな感じ”の男性。
私たちの要望(11歳のビギナーの為のギター)に反して、素晴らしく立派で高価なギターを持って来ると、それを目の前で自己陶酔しつつ演奏を披露してくれた。

2軒目のショボい方の店へ行くと、偏屈そうな頑固オヤジが居て、「11歳のビギナーの為のギターを探している」と言ったら、幾つかの候補をあげ、詳しく違いを説明してくれた。

Erikaは幾つか種類の違うギターを試した後、その中から”妥当な値段で”最も気に入ったのを選んで、それにケースや予備の弦や、音を調律する為のハイテクな道具($20程度!)を買った。

モノを買うってのは、サービスを買うことでもあるなぁとつくづく思う。 
店は、モノだけでなく、サービス(接客)も売らなくてはビジネスにならないと思う。
モノを買うという行為の中に、いかにも人間的な駆け引きや、面白く印象に残るようなやり取りが無ければ、私たちはamazonだけを利用するもの。

余談で、日本と北米での接客を比べて、日本の接客の方が優れていると言う人がいるけれど、私はそうは思わない。
勿論、日本は接客マニュアルが整備されてるし、水準は高いと思う。
それでも、教育されて丁寧な言葉遣いの接客のそこに「心が無い」と感じることは多い。

買物の醍醐味って人間同士の、まさに一期一会的なスリルなのかも。


Erikaと私たちが真剣にギターを選んでる間じゅう、店の奥の方で独りボンゴを叩いてた息子Kaitoが、
「ねぇ、僕にはボンゴ買ってくれる?」って。

え”・・・?

何故か急にボンゴに興味を示すKaitoが打楽器担当をするので、Erikaがギター、私がピアノをすればバンドとしてセッションが出来るじゃない?と言う提案。

なんか凄くいいアイデア!

で、Daddyは?と3人で夫を見ると、
「じゃ、僕がVocalをやるよ!」と言うので全員で即座に却下。


今夜は義理の両親が来てErikaの誕生日を祝う予定で今、ケーキを焼いている。
さて、これから掃除機かけなくちゃ!