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2019年4月28日日曜日

4月

ぬぁんと! 今日は既にもう4月も28日。

ブログをさぼってるけど無事に生きてるし、これと言った大それた出来事も無く(←ブログを書けない理由の一つ)平穏に健康に幸せな毎日を穏やかに過ごしてます。

ほんっとに変わり映えのしない日々なので特にこれと言って書きたい事もなく。

いざ書き始めると否応無く政治の話に偏ってしまい、今現在のアメリカの混沌としてまるで昼のテレビドラマ?って感じに次元が低過ぎて笑えない冗談みたい(ドナトラ)な、でも実は真面目に考えるととっても怖い話(政治と法のシステムとか外交)、、、に盛り上がって延々と書き連ねてしまう自分がいて。

でも私ってばアメリカ人じゃ無いし選挙権も持ってないじゃん?って。

なので、結局は対岸の火事みたいに指をくわえて傍観するしかない。

世間の子供たちに将来の夢と希望を与えて、アメリカ国民であることを誇りに思えるような勇気を与え、尊敬される人格者で識者で、まさに「ヒーロー」と呼ぶにふさわしい大統領であって欲しい、ってのがアメリカ人でもないただの一般人である私の個人的な希望。

マフィアのボスみたいな行為を繰り返したり、長い文章が読めなかったり理論的な思考が出来なかったり、"origin"を"orange"と言ったり、ツイッターで typoを繰り返したり、浮気して口封じのお金を払ったり、任期中の2年間で9500回以上の嘘をついたり、口から出任せで都合によってコロコロと猫の目の色みたいに説明を変えたり、普段デカイ事ばかり怒鳴ってるくせに外国(ソ連や北朝鮮)の主導者の前では借りて来た猫みたいに小さく丸くなって声も弱々しくなってしまったり、女性や少数派の人々を軽視して侮辱したり、、、ふぅ〜、書き始めるとキリがない、「ヒーロー」とは対極の存在のドナトラ。

そして、そんな彼を寡黙に容認してる多くの共和党の偽善政治家たちにうんざり。

スキャンダルの後、宣誓して嘘をついて叩かれたクリントンの嘘が可愛く見える。



だからと言う訳ではないけれど、今週は火曜日に『AVENGERS: Endgame』(ご存知スーパーヒーロー映画!)を観に行って、愛と勇気と正義のヒーロー達のアクションでスカッとしたい予定。

3時間と長いので、映画前の珈琲や飲物を控えないと。



明日は Erikaの誕生日で、彼女が20歳になるのが信じられない!

特別なケーキを注文してあるので受け取りに行く予定。

4月は Davidの誕生日もあったけど、彼のケーキは適当な自家製だった。

*梅干しと削り節にも見えるけどチェリーとチョコレート*

ドイツ風の「黒い森のケーキ」が好きなので、ココア生地のスポンジケーキを焼いて、Trader Joe'sで瓶詰めで売ってるドイツ製のチェリーをたっぷり、ラズベリージャムと生クリームの上に乗せて挟み、チョコレートを削って振り掛け仕上げ。

作業の最中、沢山のチェリーを眺めながら「まるで梅干しみたい」とか思っちった。

そして、削ったチョコレートは何となく思ったのと違ってて、「鰹節」に見えるし!

まぁそれなりに美味しかったからいいんだけど。



日本で友達が地域の野良猫の「捕獲+去勢手術+飼い主探し」のヴォランティアをしていて、不用品をメルカリやフリーマーケットで売って軍資金作りをしてるってので、不要な着物を数枚、安価で譲ってもらうことにしたら、早速、送ってくれた。

黒の留袖(たまたま家紋が私のと一緒!ってのが驚き)と、羽織が2枚。

黒地の羽織にはピンク系の赤い色で綺麗に花の刺繍が施されたり、一方の羽織は複数の色でストライプな織柄が入っていてモダンだったり、とっても気に入った。

Textile Centerに持って行って仲間うちに披露し、どんな風に手直しして活用するか?の助言を貰う議論が予想以上に盛り上がって楽しかった。

仲間が皆それぞれに分野の違う芸術家揃いなので、とっても参考になる。

結果、あれやこれやの可能性はあるものの、究極、そのままの形で楽しむのが最善なのでは?と言う結論。

黒地に花刺繍の羽織はそのままドレスの上に羽織ってパーティーのガウンみたいな存在感で素敵、って事なんだけど、「何のパーティー?」ってくらい余りパーティーに縁の無い自分がちょっと残念。

ストライプの羽織は丈を少し詰めてジャケットとして活用出来そう、かな。



4月に入って暖かくなった後にも割りと深刻な降雪で路面の悪い日があり、ギフトショップのヴォランティアを何度かキャンセルしてしまった。

以前は車で5分の距離だったけれど、この家に引っ越してからは高速道路を走っても20分以上掛かるので、冬の間は随分と天候に影響を受ける。

ギフトショップの管理者であるリズとメールのやり取りの中で、思い掛けずに彼女から受け取ったメッセージに感動してしまった。

「いつもあなたがしてくれる店頭の素敵なディスプレイをどうもありがとう。
あなたがやって来る時には、商品の数々にあなたの「特別な愛」を込めてくれるってのがいつも解るわ。だってあなたにはラブリーで芸術的な才能があるから」

勤務時間帯が違うので、最近はまるで会う機会がなくなってしまったリズ。

彼女がそんな風に認識してくれるなんて思いもしなかった。

単独で任されてるギフトショップなので、受付で鍵を受け取り、開店、運営、レジ閉め、閉店、の流れの中で顧客がいなければ椅子に座って本を読んでいても構わないんだろうけれど。

何しろ、所詮はヴォランティアなのだし。

私は自分の中に根深く「生真面目な日本人の血」ってのがあるのを実感して、日常の北米暮らしの中ではそれが何となく「損」で無駄なことのように思える場面もあるんだけど、それでもやっぱり長い間で培われた自分ならではの個性は簡単に変える事が出来ないみたいで、無駄に真面目に必要以上に一生懸命やってしまうってのが多い。

ギフトショップも例外でなく。

無駄に真面目に必要以上の事をしてしまっても、結果として売り上げに反映したり、気付いて認めてくれる人がいるってのは予想外のボーナスって感じに嬉しい。

*ギフトショップ前のホール*


野球のイチロー選手が引退した際、シアトルのチームメイトが出した感謝の広告の中で彼を讃える言葉の中にあった
「あなたは自分に忠実で、(省略)何より自分の文化に忠実でしたね」
って部分に特に感動してしまったのは、共感する部分があったからだと思う。

北米で暮らし始めて "Be Yourself"ってのを意識したけれど、"Myself"ってのがいったい何なのか?それまでの日本での暮らしでは自覚した事がなかったから、いきなり「自分」を探すのは難しかった。

でも "(Stay) True to Yourself"は、すとんと腑に落ちると言うか、もっと身近で分かりやすく説得力があるし、私にとっても可能な気がした。



引き続きアメリカで就労する事が出来ないので専業主婦の肩書に甘んじてるんだけど、作品を発表する場(8月オハイオ州、ミネソタ州、12月ミズーリ州)もあるし、作品を販売する機会もあるから、飽きずに作品づくりに励もうと思う。

その後の最新作:

*「不思議の国のアリス」の背景*

*ラグフッキングでの「不思議の国のアリス」3D*


*白兎のポケット時計にはアンティークブロンズ色のチェーンも付けた*



*ポップアートの模写をフッキングで*



*イースターのテーマをフッキングで*


イースターのひよこ作りが楽しくて
ニードルフェルティングと
フッキングと
それぞれの手法で複数のひよこ作り。





何だか作品の写真が多くなるので、取り敢えずここで休憩♪







2017年12月20日水曜日

映画三昧

ミネアポリスのテキスタイル・センターにて、来年の年明け早々から春先までの3ヶ月間で開催される作品展に参加する為、出展作品を昨日、搬入した。

審査なく、会員ならば誰でも参加できる展示会なので、毎年、割りと気負いも無く気軽に出展してるし、私にとっては、お正月の縁起担ぎのような恒例の儀式になってるような、そんな感じ。

そして今年の出展作は、今までで一番大掛かりなマネキンサイズの上半身。




人間とほぼ同じサイズで、しかも人間のカタチをした作品なので、それを車に乗せて運ぶのには何だかちょっと妙な神経を遣った。

何しろ、後部座席を倒し、使い古しのシーツを広げ、作品が汚れないよう包む計画通り、シーツの上に上手く寝かせたボディを包んだら、まるで「死体ですか?」みたいな予想通りの格好だったから。

うっかり警察官に停められたりなんかしたら、「ち、ちょっと、そのシーツに包まれてる死体みたいな荷物は一体。。。!?」とビビられ、拳銃を向けられて「両手を上げてゆっくりと車から下りなさいっ!」なんて命令されたりなんかしたら笑えない冗談みたいでヤダなぁ〜、なんて。

多分、ほとんどあり得ない、、、とは思いつつ、ドラマチックなシナリオ劇が脳内で展開されるのは、やっぱりここがアメリカって背景と現実もあり。

とにかく難無く無事に搬入を終了したのではあるけれど、勿論。

そして今日は小雪が降っていたから、昨日、済ませて良かった。

雪のせいもあり、日中も薄暗いような日だった。

空模様が暗いと作業も捗らないし、何だか気分も滅入ってしまう。

でもまぁ、それが典型的な冬って感じなのかも。

それならそれで、開き直ってどっぷり冬の気分に浸ってしまえぃ!みたいなノリで、冬はやっぱり「コタツにみかんにテレビ」の3セットで。

さすがにコタツは無いけれど、テレビが置いてある地下のファミリールームには日本から引越しの際に持って来た電気のホットカーペットがあるし、最近 TARGETで買った電気毛布もあるし、日本のみかんのようなオレンジもある。

普段まったく見ないテレビなので、特にこれと言って観たい番組が無い代わりに、映画のコレクションは沢山あるし、図書館から借りた DVDも幾つか常にある。

最近 Davidに頼んで借りて来て貰った映画は、まさかのトワイライト・シリーズ。


*全巻セットでどーん!と箱入り*


実は私、映画『トワイライト』が割りと好き♪

1番目の映画が一番好きで、続けて2作目も DVDで観て、その流れで3作目も観た覚えがあるんだけど、その後は何だか興味が薄れてしまい、もうどうでもいいやってな気分で忘れてたんだけど、最近になって懐かしくなって、取り敢えず、完結して最後まで観ておかないと中途半端な気がしたから。

カウチの上で電気毛布に包まって熱いお茶を啜りながら「トワイライト祭り」とか「トワイライト・マラソン」とか、そんな盛り上がりで愉しみました。

ま、たまにはそんな日があってもいいよね!?と漠然とした後ろめたさを払拭するよう「この後、アイロン掛けするから♪」と自分で自分に言い訳して。

いったい誰に対する後ろめたさなのか?世間に対する罪悪感なのか?自分でも良く解らないんだけど。

そして昨日の晩は Davidとふたりで映画『スター・ウォーズ:最後のジェダイ』を観に行った。

私たちは夜8時からのを観て、Kaitoは午後1時頃からのを観て来たらしい。

本当は週末に3人で行くはずだったけれど予定が合わなかったので。

コミュニティ・カレッジでフィルム・メイキングを学ぶ Kaitoは、映画撮影の仕事が週末にあって出掛けてた。

何だかんだで家族がみんな映画好きだったりするのは面白い現実。

私だけ付いていけない映画絡みの内輪ジョークは沢山あるけれど。

理解できるよう、最大ネタのモンティ・パイソン映画を観るべきかどうか。


2017年10月26日木曜日

モロッコな昼食

先週の土曜日は珍しく本格的に雨降りの一日で、どょ〜んと暗く。

玄関脇の窓から楽しみに観察を続けてた楓の紅葉も綺麗な最高潮に達した後は、てっぺんから葉を落として行き、見る見るうちにすっかりハゲ坊主。

*雨に湿って全体的に茶色っぽい風景に溜め息*


どんよりと暗い週末は家に籠って静かに好きなことをして過ごそう。。。

なんて思ってたら、Davidがいきなり「モロッコ料理が食べたい!」と言い出し。

何でも彼がいつも聴いていてポッドキャストのホストがリポートでモロッコへ行った際、現地で食べた料理がどれも美味しかったンだそうで。

それを聞いて、「そういえば、モロッコ料理って食べたことあったかな?」と思い、どうしても食べてみたくなったんだそうな。

検索したら、このエリアにも数店で専門のレストランがあるらしく。

翌、日曜日の昼食に出掛けることに。

取り敢えず選んだのは、気軽に行けそうなミネアポリスのミッドタウンにある店。

何度も通り掛ったことはあるけれど、建物を正面から見たことがなかったので、予想外に素晴らしいアールデコ風?な建築物に驚いた。


上階はアパートメントになってるらしいんだけど、このビルの一角に集合レストランやブティックが入っていて、とっても雑多で異国的な『Global Market/グローバル・マーケット』は何だかとってもエキゾチックな雰囲気。


私たちは日曜日、ランチの早い時間に行ったので混雑前だったし、開店してない店もあって割りと静かな感じではあったけれど、異国情緒たっぷりに国際色豊かなレストランが幾つも入ってフードコート状になってる空間は、映画『Blade Runner/ブレード・ランナー』の中でハリソン・フォードが「ヌードル」と「何か」を4つ注文して、屋台のオジさんに「2つで十分ですよぉ〜、解って下さいよぉ〜。」と言われる、混沌とした街の様子を彷彿するような。

*割りとひっそりとしてたモロッコ料理のブース*


Davidは骨付きラム肉の "Tagines/タジーン"なるものを注文。


クスクスの上に乗ったラム肉はじっくりと調理されて柔らかかった。

多少臭み(ラム肉特有の)があるので、私は味見させて貰う程度で十分だけど。

なので私の選択は「海老のタジーン」。


初めて注文する料理なので、一体どんなものを期待すればいいのか?ちょっとしたワクワク感を伴う不安もあったけれど、カラフルに絵付けされた大皿の上には色んな具材がたっぷりと乗っていて、最後に廻しかけてくれた熱々のスープ状のものが湯気を立てて美味しそうだった。

たっぷりの温野菜と、かと思えば冷たい野菜もあり、何だかその温度差を一緒に味わうのが面白い気がした。

ひよこ豆や、大好きなオリーヴもたっぷり。

私たちが食べていると、店の前に列が出来始めてた。

「ねぇ、モロッコに行って見たいと思う?」と Davidに訊いたら、「うーん、どうかなぁ〜」ってな返事で、それは私も同様。

余り冒険心があるとは言えない二人なので、多分、無難に近代化された都市にしか出掛けることは無いかと思われる。

なので、どんなにモロッコ料理が美味しくても、モロッコまで実際に出掛けて行って現地で本格的なモロッコ料理を食する可能性は激しく低い。

だからこそ余計に、こうして家の近くに居ながらにして、遠い異国のエキゾチックな味を試してみる事が出来る環境と状況を有り難いと思う。



ランチの後は別行動で、Davidは車に積んで来た自転車でサイクリングに出掛け、私はマーケット内をぶらぶらと散策して、特にこれと言って欲しいものも見つからず(←珍しい!)結局、何も買わずに車で帰宅。



2017年10月19日木曜日

最近の邦画+Bitmoji

昨日は Davidと家で日本の映画を DVDで観た。

『海よりもまだ深く』と言う邦題で、英語では『After the Storm』がタイトルの是枝裕和監督の作品が、地元の図書館で借りられるってことは多分、世界的にヒットして話題になった映画なんだろうなってのは容易に想像がつくけれど。

そう言えば、同様に Davidが借りて来て一緒に観た『Like Father, Like Son(そして父になる)』と『Our Little Sister(海街 diary)』も是枝監督の作品だった!ってのが判明。

道理で似通った俳優さんたちの顔触れな訳だわ♪と納得。

映画のタイトルも、過去にはハリウッド映画が日本で公開される際の邦題が原題と随分違って戸惑った経験が何度もあるけれど、今度は逆に日本の映画が英語圏では、これまた随分と違うものになっていて興味深い。

違う言語間で、翻訳することの難しさを痛感させられる。

とにかく樹木希林さんとか小林聡美さんとかの女優さんが懐かしく。

主演の阿部寛さんを見た Davidが「この人は余り日本人っぽくないね」と言ったのが印象的だったけど、確かに長身で顔のつくりが濃いかも。

話の流れとして、特に起承転結がはっきりとしない、納得の行く結末に辿り着かない映画は、達成感が感じられない分、何だかだらだらと見るだけの時間を無駄にした気分が好きではないのだけど、不思議と是枝監督の作品は、特に何処へ辿り着くという訳でないにも拘わらず、描かれた平凡な日常が余りにもリアルで身近に感じられて、だからつい簡単に入り込んでしまえる分、飽きずに面白可笑しく疑似体験が楽しめるのかも?なんて思ったり。




夜遅くなって出掛けた Erikaの帰宅よりも前に眠くなってしまい、、、(以前は心配で何時でも彼女が帰るのを待ったものだったけれど、、、と言うか、以前はちゃんと門限があったし、、、18歳になって高校を卒業するとアメリカでは「成人扱い」なので、現在は基本的に門限の設定がなく本人の判断と責任に委ねてある状態)寝ることにしたのでテキスト・メッセージを送信。

*例のBitmojiで「おやすみぃ〜♪」と*


でもって、
Erikaからの返信も同様にBitmojiで
「ぐっすり寝るのよ〜♪」ってのにプッとウケた。


なんだかまるで母娘の関係が逆転してるような。






少し前、車で彼女をヴォランティア先に迎えに行った際には


「慌てなくていいからね〜♪」とメッセージの私に




「直ぐ行くわ〜♪」ってのが面白かったり。




何だか疲れて死にそうになってるのも大袈裟でウケる。


何と言っても本人の雰囲気が出てるから笑える。。。




そんなこんなで明日はもう金曜日♪












2017年10月17日火曜日

ドタキャン火曜日

今日は火曜日で、本来ならばラグ・フッキングのグループに参加する予定だったけれど、何となく気分的に Textile Centerの方に顔を出したい気がして。

隔週で参加してる2つのグループは随分とその特徴が異なるので。

出掛ける準備をしたものの、間際になって気が変わった。

ここ数日、気分が滅入っていて、その延長で今日もやっぱり家に蘢ることに決定。

こんな時こそ外に出て仲間と交流したり、不特定多数の人々とのやり取りで刺激を受けたりエネルギーを貰ったりする事も大切だとは思うのだけど。

まぁ色んな日があるわよね、生きてると。

Kaitoには「それってミッドライフ・クライシスじゃない!?」って言われた昨日。

20歳の息子と珍しく長い時間で会話して、不思議な気がした。

普段は折り入って話し合うような事もないし、私は余り典型的に素晴らしく理想的な母親と言う訳でもないので、子供たちの関わりも世間一般と違うかも知れず。

成長の過程で、既にもう子供でもなく、かといって完全に自立してる訳でもないから社会人としての大人でもない「成人」した息子と、あとは高校を卒業した18歳の娘と、4人家族としての共同生活の形態は昔とは違って、同居人としてのお互いの立場や役割りも変化してる。

ただ、その変化の現実に自分の意識が追いついて行かない部分があって、時折、随分と大人びた子供たちに面喰らって「あんた誰!?」みたいな衝撃だったり。

私は母親業を上手くやりこなしたとは思ってないけれど、それでも子供たちはいつの間にか無事に成長を遂げていて驚き。

親子の関係って、本当に少しずつ変化するものなんだってのを実感。

いつの間にか同じ目線でものを見るようになってた。

なんてこったい。

しっかり歳をとる訳だよなぁ〜自分。

遠い将来、子供たちにおむつを替えて貰うことだけは拒否したいと思うケド。





この間のイベントで販売する為の名札を複数作ってる作業中、ふと、その光景に目が留って、可笑しくて笑ってしまった。

*沢山の "HELL"に気付いてプッ!となった*


イベントに参加する際、会場の受付で手渡される自己紹介用のステッカーを元にデザインしたフェルトのバッヂで、"HELLO"ってのを作る過程。

"HELL""HELL""HELL"...って、まるで「地獄に墜ちろ!」の呪いみたいな。

そして頭の中では "Hello..."と来るともう連鎖的に浮かんで来るのが "My name is"で、その後に来るのは自然と "Inigo Montoya"な訳で、"You killed my father, prepare to die!"となってしまうのにはいつも失笑してしまう。

映画に由来する台詞って脳裏に焼き付けられるものらしい。

でもって、映画関連で話が逸れると、、、

『The Princess Bride』でお姫様役を演じてた Robin Wrightは最近、話題の映画に出演して、その昔のお姫様とは随分と極端に違う役を演じてる。

『Blade Runner 2049』を日曜日に Davidと Kaitoと3人で劇場へ観に行って、ドルビー効果の座席はまるでマッサージ椅子に座ってるみたいだった印象。

そして件の Robin Wrightがここにも出演してた。

『Wonder Woman』の中での "Antiope"役と同様の路線で強いオンナ。

映画を観ながらふと思ったのは、「なんか私ってば両手に花でラッキーじゃん!?」って事で、夫と息子に挟まれて3人で同じ映画を一緒に楽しめるなんて、かなり幸せな事なのかも?なんて改めて思っちった。




自己紹介用のハロー・スティッカー・バッヂに話を戻し。

バッヂと合わせて使えるピン/ブローチとして色んな顔も作った。

*ランダムな顔をニードル・フェルティングと刺繍で*




フッキングのイベントで販売する予定だったから、自己紹介欄には予め冗談っぽく
「はい、私もフッカーですよん♪」
(英語で "Hooker"は娼婦の意味もアリ、微妙な冗談だったりする)
みたいなノリで刺繍を施し。

プロトタイプの自分用には、会場で見本として着用するつもりで自分の名前も刺繍して仕上げた。


私のキャラクターには、勿論、"Red Devil"の角付きなのは、Erikaのせい。

彼女にとっての母親像の私には、いつも赤い角がもれなく付いて来る。

最近、彼女が私用に作ってくれた携帯電話用のキャラクターにも勿論。



状況に応じて使えるイメージが沢山あってどれも面白いの。

Erikaが友達と出掛けるから「晩ご飯はいらない」のメッセージには↓こんなのも。

*いかにもガッカリ〜ってな風を強調♪*


とにかく、大量に手早く作る技として、裏に粘着剤が付いたスティッカー式のフェルトを使ってもみたのだけど、余りにもベタベタとし過ぎて小さなパーツを切り貼りするには向いてないと言う結論。

結局は普通のフェルトを用いて小さく切ってシンプルな縫い付け作業で仕上げ。

イベントでは多くのラグ・フッカーさん達にウケ、特に Textile Center仲間の数人も気に入って購入してくれたのは予想外で、ちょっとした感激だった。

仲間のサポート(応援)を受けられるって、有り難いこと。







2017年7月10日月曜日

7月の近況

7月に入り既に10日も経ってしまった。

毎日が多忙という訳ではないのだけれど、それなりに充実して、目先の楽しい事ばかりを優先順位に日々を過ごしてしまってる。

引き続き、ミネソタでの暮らしはこれ以上ないくらいに恵まれて何もかも申し分なく、英語で言うなら "too good to be true"ってくらいに幸せ。


借りている一軒家のオーナーさんは米国政府関連の仕事で、アフリカからイタリアへ転勤になり、借り主である私たちと直接のやり取りをするのはマネージメント会社だから、ちょっとした問題が発生する際、コミュニケーションの三角関係は時間が掛かったり、何となくストレートに話が通じてない気がしたり、何とも言えないじれったさがある現実。

修繕が必要でも速攻に修理して貰えなかったり、週に一度来るはずの芝刈りがほとんど隔週だったり、持ち家だったらさっさと自分で対処してしまう事が他人任せで、まさに痒いところに手が届かないもどかしさったらない。

そんな流れで、昨シーズンまでは割りとせっせと庭の草取りなどもして、小さな範囲で自分の花壇と仮装設定して花を植えて楽しんだり、家の周りの美観を保つ労力を費やして来た私なりの情熱が冷めてしまった。

それで野放しの放置状態ジャングルと化してるっぽい、この家の庭。

所謂、雑草が好き勝手伸び放題あちこち根を広げてる。

驚いたのは、これまで「草取り」と称して額に汗して片っ端から引っこ抜いてた雑草が伸びて、意外にも綺麗な野生の花を咲かせてること。

そしてその花姿が、いかにも自然な佇まいで何だか心地良い眺めだったりすること。

*窓の外に咲く紫色の綺麗な雑草*

なんだかなぁ〜。

あの努力はいったい何の為だったのだ。。。と思うほど。

手を掛けて綺麗に整えられた庭も勿論、素晴らしいとは思うのだけど、その土地に原生する自然の野草をそのままに放置して咲かせる庭ってのも悪くない気がして来た。

そもそも雨と曇り空の日が多い英国と違う気候帯で、そうそう碧色が眩しい芝生を維持するってのも大変な土地柄なのだ、この辺は。



独立記念日の連休に Erikaは近所で姉妹のように仲良くしてる友達ソフィアと、ソフィアの叔母さんが所有する別荘へヴァカンスに出掛けた。

湖に面したキャビンに滞在して小さな避暑地の町を散策したり、泳いだり、モーターボートに乗って楽しんだりして来た。

日本と違い桁違いに大富豪でなくとも別荘を持てたりするのは本当に豊かだと思う。

とは言え、キャビンやシャレーやコテージ(名称は様々だけど!)を持つのは私たちのライフスタイルじゃない気がして、だから可能性は低いと思うけれど。

そして小さな避暑の町で過ごして来た Erikaとミネアポリスの市街に出掛けたら、彼女がすれ違う見知らぬ人々にことごとく「ハロー♪」と声を掛けてるので、ココ都会だし、街では見ず知らずの人に挨拶する必要ないし、と指摘したら、「あぁ、そうだった」と我に返ってたのが可笑しかった。

そしてお互いに密かに気になってた雰囲気の良さそうにカフェに初めて寄ってみた。

私は何故か頭の中でウィーン風な日本みたいな喫茶店(ウェイターやウェイトレスが注文を訊きにテーブルにやって来るような)を思い描いてたんだけど、今どき、そんなカフェはなかなか無いのだった、ってのを思い出した。

今は大抵スタバ式の、カウンターで注文するカフェばかりよね。

目新しかったのは「抹茶ラテ♪」。

*ちょっとした Matchaブームもあり、抹茶ラテ♪美味しかった*


このところ正式なヴェジタリアン(ヴィーガンではない)と称してる Erikaと、「ペストとモッツァレラのパニーニ」を半分こずつ食べた。




ミネソタ州の State Fairの Fine Artsコンテストへの応募を済ませた。

部門は「Textile/Fiber」。

展示されるには、1次と2次の審査をパスしなければならないけれど。

まぁなるようになれって感じで。




それ以外では、まぁ相変わらずあれやこれや脈略ない作品を作ってる。

最近のはアクセサリーで、メタルとウールの組み合わせ。

銅ワイヤーを鎖編みした土台に、ニードル・フェルティングした黒猫を合わせ、カボチャの形をしたガラスのビーズを取り付けハロウィンのペンダントとか。

*黒猫のハロウィン・ペンダント・ネックレス*



あとは、やり始めて放置されたままになってたニードル・ポイントの作品をようやく仕上げたり、とか。

カナダで初めて購入した私たちにとって想い出深い最初の持ち家をデザインしたニードル・ポイントは、未だその家に住んでる時に始めたから、かれこれ15年前。


当初、クロスステッチするつもりで始めたのだけど、目が詰まり過ぎていて細かいので、ばってん(X)に刺すのが困難だと言うことに気付き、敢え無く斜線(/)だけ刺すニードル・ポイントになったというオチで。


その後、ウールをニードルで刺して周囲に色を添えて仕上げた。

キャンバス枠に張る際、引っぱり加減が難しく絵が少し曲がってしまったのが難点。



先週の金曜日、久し振りにラリー(Davidが単身赴任してた際に間借りしてた大家さん)から電話で、「Pulled Pork(ポークをバーベキューソースで焼いたもの)を大量に作ったから今から持って行ってあげる」ってので、だったら一緒に食べて行ってね♪と誘い、一緒に食卓を囲み、ワインを飲み、沢山お喋りしてデザートを食べて帰って行った。

縁もゆかりも無かった米国ミネソタ州で、親戚も古くからの友達もいない私たちなので、ラリーさんはちょっとした身内って感じの存在。

だからこうして、時々、一緒に食事したりするのは特別な感じで楽しい。



Erikaは菜食主義、Davidは低糖・低炭水化物の食事で、我が家の食生活も昔と比べると大幅に変化してるんだけど、それでも私はやっぱり時々、無性に「粉もの」が食べたくなったり、ジャリジャリと音がするような砂糖がたっぷりついたドーナツが恋しくなったり。

*スーパーで買った安価なドーナツたち*


Kaitoと私の二人で半分こして食べた。

道理で二人だけぽっちゃり体型だったりする訳よねぇ〜。




そして日曜日は映画『Spider-Man: Homecoming』を観に行った。

少し前は『Wonder Woman』を観て来た。

どちらも David + Kaito + Meと言う顔触れで。

Erikaは友達と一緒に観に行くから不参加。



明日はお隣のウィスコンシン州に住む仲間の家で集まる予定で、今日は珍しく、持って行く予定のお菓子を焼いた。

ジャム入りのアーモンド粉のケーキ。

午前中にオーブンを使っておいて良かった。

午後になって気温が上がり、現在29℃のミネソタ。









2017年5月8日月曜日

MIA: Bleak House

先週の金曜日は夏日を思わせるような陽射しでお天気も良く、Davidが仕事を早めに切り上げて午後の3時(おやつの時間♪)前に帰って来たので、二人で "MIA: Minneapolis Institute of Art"(ミネアポリス美術館)に出掛けた。




余談で、北米の企業では所謂「フレックス」時間で勤務することの環境があるので、仕事内容に滞りがない限り、出勤時間も帰宅時間も個人の判断に委ねられていて、だから当然、タイムカードとかもなく、日本のような慢性的な残業もなく、仕事が終わった後で(自分の意思に反して)上司と飲みに行ったり、得意先を接待したり、というなんて事は勿論ないし、しかも長期休暇(病欠とは別に)も2週間とか3週間とか、連続して取ることさえも可能なので、日本からのニュースとして聞こえて来る「過労死」は、まるで理解の範疇を超えた事象で、「どうしてそんな事が起こりえるのか?」多くの北米人にとっては謎なんだろうと思う。


MIAでは現在、今月28日までの限定で企画展が開催されていて、映画監督 Guillermo del Toro氏の仕事や収集品などが観られる展示。

その名もずばり『Guillermo del Toro At Home with Monsters』というタイトル。

*監督の別宅の玄関ホールは「こんな感じ」らしい、スゲぇ〜*


何だかまるで「del Toro監督のお宅(オタク?)へ、ちょっくら遊びに行って来ましたよ〜♪」みたいな濃い体験。

入り口の壁に「眼」が付いてて、それがパチクリ動いてる様相は、何だかちょっとした「お化け屋敷」に入る時のドキドキする気持ちと似てる感じ。


展示物の中には↓こんなのもドォーンとあるし。


多分、これが実際にデル・トロ監督の別宅玄関で
訪問者を見下ろし出迎えてくれるんじゃないかな?と想像。




彼の映画に登場するモンスターの他、

監督のオタクっぷりが解る個人的な収集品も沢山。





展示はモンスターや収集品の他、デル・トロ監督の作品の映像が流れていたり、絵画やデザイン画、衣装なんかも豊富にあって見るのが楽しかった。

私自身は最近特に暴力的な描写やグロテスクな映像に弱く、そういう意味での怖い映画から疎遠になっているので、デル・トロ監督の作品が特別好きだったり詳しかったりする訳では無いんだけど。


だから最近亡くなった、有名な日本人としてハリウッドで活躍されたコスチューム・デザイナーの石岡瑛子氏の作品が展示されてるのを見るのも、私にとってはちょっとした発見だったり。

いずれにしろ、デル・トロ監督の企画展を観て思ったのは、人間の想像力とか創造性の素晴らしさは勿論、そういった能力を発揮する場を得た人に対する賞賛の気持ち。

あとは成長する過程の子供時代に受ける刺激や置かれた環境から受ける影響、体験したイベントから受けるインパクトの大きさが、その後の人生にとってどれほど大きく重大であるかを改めて思い知らせれた。

私自身、親であるので、果たして自分の子供たちの今後の人生、つまり彼等の将来の可能性にとって、どんな影響や作用を及ぼしたんだろう?と考えると怖くなる。

あとは親子の関係や家庭環境に関わりなく、「子供の頃から雨と雷が好き」と言う理由で、デル・トロ監督の "Bleak House"には24時間じゅういつでも雨降りと雷と稲妻が(音響と映像の効果で)継続する部屋があって、集中力を要する仕事にはその空間で作業に没頭するというのにも感嘆。





美術館につきもののギフトショップを覗くのは楽しく、今回は企画展に因んだ関連商品も売られてたのだけど、どれも値段設定が高く、見るだけ。

とにかく、ちょっと怖くて楽しい企画展だった。