2016年9月29日木曜日

JOOMCHIと髭男爵BIRD

今週は割りと寒い日があって、時折、暖房が入ってる。

夜、寝る時にヒヤッとしたコットンのベッドに入るのがイヤで、昨日、さっさと秋冬用の寝具(同じコットンではあるけれどフランネル)に替えた。

そしたら余りの寝心地の良さに久々うっかりの朝寝坊。。。やれやれ。


今週の火曜日は Textile Centerに集まって、通常は "Textile Artists on Tuesday"の仲間がテーブルを囲んで各々の作業をする日だったんだけど、今回はグループ仲間で国際的に著名な芸術家でもある Karenさんを講師に "JOOMCHI"と言う紙芸術の手法の受講をした。

試して見ると、まるで "Wet Felting"みたいなんだけど、単にそれがウールでなくて「紙」というだけで、でも繊維質を絡めるって点では一緒。

"Jiyoung Chung's Painterly: JOOMCHI"の名称で、韓国出身のアーティストの手法が有名らしく、彼女の出版した本が北米でも英語版で普及しているらしい。


彩色された和紙みたいな素材を濡らして、デザインして、折り畳んで、丸めて、揉んだり叩いたりを繰り返して柔らかくした後に乾かして仕上げる。

ちょっとしたパンを作る作業と言うか、お料理教室みたなノリで、皆でエプロンを掛けてそれぞれのテーブルで水を使ったり、棒で叩いたり、楽しく同じ作業をする光景はまるで「幼稚園?」ってな雰囲気が楽しかった。

私が持参したエプロンは、モントリオール時代、イタリアを旅行した友達:アンがお土産に買って来てくれた「ミロのヴィーナス」がデザインされたもので、だからエプロンを掛けると一瞬「は、裸?」ってな錯覚されるのが面白く、私のエプロン姿を見た仲間たちの反応がいちいち面白く、これだけで十分、この日の午前中の価値があったと思えたくらい。

そして、普段は色々とそれぞれに別の手作業をする仲間たちではあるけれど、こうして同じ手法で同じ作業を通して出来上がりを見ると、誰がどんなデザインをするのか、個性や嗜好が反映されてて興味深かった。

*魂の色を反映した私の暗い作品(!)
(作為、または意匠としては、
左手に海、右下に大陸、右上に森、の表現を試みたんだけど)*


私の作品は、特に乾く前の濡れた状態では色が見え難く、かなり濃い感じで。

全体的に黒っぽく、暗ぁ〜い感じの印象の作品に見えた。

だから自分の頭の中で自虐的に「すんごく暗いの、私の魂の色みたいに」なんて呟いて一人でウケてたんだけど。わはは。


そしてこの一回きりのクラスを受講するのは多少の費用が掛かることもあるし、勿論、強制ではない(自由の国アメリカだし!)から、飽くまでも自主参加ではあったんだけど、ほとんど全てのメンバーが参加してた中、ただ一人、受講しなかったスコティさんは部屋の隅に静かに腰掛けて独りでラグ・フッキングをしていた。

その光景が私にとってはもの凄く斬新に思えて勉強になった。

集団行動とか仲間意識とかが重視された時代の日本で生まれ育った私にとって、北米社会で自己の確立をすると言うことがまだまだ発展途上の身で。

未だに社会の中、集団の中の価値観に揺らがない自分ってのを求めて、自分の中に確固とした哲学を見出したいともがいてる訳なんだけど。

仮に、10人中9人の仲間が「山」へ行こうと言えば、本当は「海」に行きたかった私は皆と一緒に「山」へ行ってしまうし、お昼時になって、もし9人の仲間が「ハンバーガー・レストラン」へ行こうと言えば、もし「ピザ」が食べたかったとしても、皆と一緒に「ハンバーガー」を食べに行ってしまうであろう自分が容易に想像できて、私って一体!?みたな葛藤。

良く言えば「順応性がある」んだけど、でも時々「自分が無いの?」とも思う。

こんな思春期みたいな試行錯誤を繰り返す私の日常。

50過ぎのいいオバさんがこんな下らない事で頭を悩ませてるであろうだなんて、子供の頃、夢にも思わなかった。。。


家に帰る途中、せっかくこの方角に来たのだから、、、と、このエリアにある『TARGET』に寄り道。

一番の目的は「幻の髭男爵バード」にひょっとして巡り会えるかも?って事。

正直、余り期待もしてなかったんだけど。

既に別の2店舗ですっかり売り切れてしまってたから。

そしてら何と、予想に反してありました!

*じゃ〜ん、髭男爵バードを発見♪*


な、何で!?

自分の中で腑に落ちない感じだったので考えて見た。

落ち着いて周囲を見回すと周囲の客層に答えがあった。

何だかこの地域には学生とソマリア系移民とイスラム教の人々が多いらしい。

勿論、個人差があるのは前提の上で、でも彼等の大多数にとって、こんな(!)5ドルで売られてる訳の解らない(!)口髭を生やした鳥がお洒落なベレー帽を被った何の役にも立たない(!)飾りなんて、何の意味も持たないのかも知れない。

実際、5ドルあれば文具や昼食や家で必要な消耗品が買える。


日本やカナダで、余り実感した覚えがないのではあるけれど、アメリカには、こうして目には見えない色々な境界線のようなものが存在するのを感じる。

カナダと同様に英語を主な公用語として移民から成る多民族、多宗教な国でありながら、人種や宗教、経済力を背景にした、教育や就業の機会格差が大きい現実を目の当たりにするのがアメリカ。

正直、人種差別なんて過去の出来事、なんて思っていた。

大統領選挙を通じて見えて来るアメリカは何とも巨大な国家であり、州や地域によって性質が大きく異なること、未だ人種差別が根強く存在すること、等々の現実を見せつけられて正直、唖然とする。

丸腰の黒人がヒスパニック系の警官に射殺された事件で、私たちが暮らす小さな町の名が一躍世界中に知れ渡ったのも最近の話。

個人として、色々と想うところはあるけれど、話題の内容が大き過ぎて、しかも、アメリカで選挙権を持たない「居候」みたいな状況の自分の立場では、何かしら偉そうな意見を申し上げる権利も無いような気がして。

私のブログ本来の主旨に逸れることもあり。

引き続き政治と宗教の話については触れない方向で一貫したいと思います。



2016年9月25日日曜日

Painting with Yarn: Purple Haze

家の近くで "Meetup"の編物グループ集会があるのを知って、どんなもんだか試しに覗いてみたいような衝動に駆られ、近所のショッピングモールに入っている大型書店(店舗内にスターバックス完備)で夕方7時から夜の10時頃までってことだったので、早めの夕食を済ませて出掛けて見た。

夏場で天気が良ければ歩いて行ける距離なんだけど、夜間で、しかも雷を伴う雨模様だったから車で。

ウェブサイトで見た感じでは、誰でも気軽に参加出来るって感じの会で、メンバー数は結構ありそうでも、実際に出席してるのは3〜5人くらいって印象だった。

だからちょっと静かに珈琲でも飲みながらお喋りしつつ、編物とかかぎ針編みとかの手をせっせと動かすって感じなのかな〜なんて思ったんだけど。

興味津々、その場に行って見ると、何だか思ったよりも大人数で幾つかのテーブルを寄せ集めて、各々が編物をしつつお喋りに花を咲かせ、時折どっと笑い声が響き渡ってる感じに、部外者の私は怖じ気づいてしまった。

友達に連れられて初参加、って訳でもなく、見ず知らずの人達が集まったグループにいきなり単身で参戦するのには割りと勇気が要る。

それで何となく決心が付かないまま、ショッピングモール内の別の店をうろうろと覗いて見たり、遠巻きにグループの様子を(怪しい人みたいに)観察してみたり。

20人弱の老若男女(正確には男性が一人だけ)が、それぞれ色んな色の毛糸を持ち寄って、楽しそうにせっせと編物をしてる図。

やっぱり家に帰ろう、、、とも思ったけど、でもせっかくだから声を掛けてみた。

結果として、毎週水曜の夜に同じ場所で開催されるから誰でも歓迎♪ってのを確認して、感じの良い数人の女性たちと他愛のない話をして帰って来たんだけど。

ヴィッキーさんはかぎ針編みでスカーフを編みながら

「私も最初にこのグループに参加した時、すっごく怖くて勇気が要ったわ」

と言うので親近感を抱いた。

グループの人々は「フレンドリー」ではあるんだけど、でも余り他の人には構わないって感じの雰囲気で、たまたま近くの椅子に座ればお喋りするけど全体での会話をするって訳でもなく、"Show+Tell"をするって雰囲気でもなく、とてもあっさりしてると言うか、好きな時に来て好きな時に帰って行って、、、とそんな感じ。

正直、期待してたのとはちょっと違うかも。

私は「構ってちゃん♪」なんだな〜を再認識したんだけど、初めて参加する会にはもっとアクティブに歓迎して欲しいし、積極的な交流をしたい欲求がある。

そうじゃなければ、家に籠って独りで気ままに編物してた方がラクだし。

他の人達が、わざわざ敢えてその集会に出掛けて編物する目的や動機が不明。

勿論それぞれの理由や状況があるとは思うけれど。

最終的に私が一番会話したのはメーガンさんと言う若い女性で、2週間後、婚約者の待つ英国へ引っ越して行く予定だそう。

彼女は以前、ニュージーランドに暮らした事もあり、その時の逸話が興味深かった。

英語と言う同じ言葉を話す国同士ではあっても、気候風土や文化の違いは大きく、土地に馴染むのに苦労したんだそうで、特に人々の感情表現などの違いは顕著らしく。

私がこの席で感じたのは、異国で暮らした経験のある人には、好奇心旺盛な人が多く、未知のものや新しい人たちに対しても心を開き易い傾向があるかもって事。

集団の人々の中に入って行くと、その傾向を感じる場面は少なくない。

極端な例が、私にとってはやっぱり『Textile Center』でのグループなんだろうな。

国際感覚と言うか、広い視野と言うか、冒険心とか社交性とか。

ニューヨークを例に多民族多文化が入り交じった大都市に暮らした経験のある人が多いテキスタイル・センターのメンバー達は、他の国々に住んだり旅したりの経験も豊富で、だから人間味に溢れてるし、私のこともいい感じに構ってくれる。

まぁ全ての事を一度の参加だけで評価することは出来ないとも思うんだけど。

でも、編物の会はうーん、どうかなぁ〜。

気が向けばまた行って見る可能性はあるかも知れない。

人との出逢いは、自分から外に出掛けて行かないと起こらないから。

あ、余談でギフトショップのヴォランティアでは新しい友達に出逢った。

フランさんと言う知的で小柄な女性で、シニア施設内に在住してるんだけど、ギフトショップでのヴォランティアを週に一度することになったと言うので、ちょっとしたトレーニングを兼ねて、私と一緒に金曜日の午前、働いたんだけど。

遠慮がちに年齢を訊いたら、82歳、、、ってので感心してしまった。

いずれにしろ、私の「お友達」は皆、年季の入った女性たちばかりで素晴らしい。


私の最新作は "Painting with Wool"、又は "Painting with Yarn"で秋の風景。


Title : Purple Haze

*Freeform Crochet on the wire structure.  14" x 14"*


かぎ針編みで描いた絵は 14" x 14"のサイズ。

『Michaels』でクリアランスになってた毛糸が、「羊」を表現するのにピッタリな気がして機会を待ってた。

棒で編んで大きめの羊も作ってみる予定。



売れ残りトリオ

前回のブログにアップした『Target』の秋の動物たちの商品。

写真を見れば見る程やっぱり可愛く思えて、特に口髭を生やしたムッシューで髭男爵風の小鳥の存在感は捨て難く、「どうして買わなかったんだ、自分?」みたいにも思えたので、金曜日にヴォランティアのシフトが終わった後、再びいそいそとターゲットに寄ってみた。


因に、ポケモンボールだった車止め的な球状のコンクリートは、既に再び新鮮な赤色の塗料が塗られた模様で、いつも通りのターゲットのトレードマークの「赤いボール」に戻ってた。


お目当てのホームデコレーションのコーナーに行ったら、可愛い小鳥たちの棚はすっかり綺麗に空っぽになっていて唖然とした。

小鳥だけでなく、私が目を付けていたキツネやアライグマのぬいぐるみの他、可愛いハロウィンのぬいぐるみの一部も売り切れてた。

辛うじて、空っぽの棚に何故か一つだけ残ってた(髭の無い)小鳥と、同様に何故かポツンと一つだけ寂し気に取り残された感のあるキツネを、あたかも私がやって来るのを待っていてくれたかのような独りよがりな錯覚ならではの愛着を抱きながら、「待たせてゴメン。一緒に家に帰ろうね」みたいな台詞を心の中で呟きながらショッピング・カートに入れた。

が、しかし。

こうなると急に俄然、どうしてもあの髭の小鳥をゲットしたい欲求がメラメラ。

いやはや。

まさしく私のいつもの定番なパターンなんだけど。

買い損ねた物は、以前にも増して更に一層、素敵だったように思える不思議。

可愛いとは思ったけれど、まさかこれほど早くに売り切れてしまうとは思わなかったから、買い損ねてしまう可能性なんて考えても見なかった。

それで思い出したんだけど。

少し前に新聞の記事で読んだのだけれど、すっかり忘れていた。

ターゲットが北欧フィンランドの人気アパレル・ブランドのマリメッコと提携して売り出した限定商品は、店頭に並んだと同時に売り切れてしまうんだそうで。

理由は、ターゲットで大量買いの顧客たちが、買い占めた商品に利益分を上乗せして、 eBayなどで転売するんだそうで。

へぇ〜、なるほど、そんなビジネスもあるんだ、、、なんて。

記事を読んだ際には感心させられたんだけど。

果たして、小鳥やぬいぐるみたちが転売ビジネスの対象となるのかどうか素人で凡人の私には見当も付かないけれど。

でも、単価が安過ぎるから多分、違うだろうと思う。

だって一つが5ドルとか6ドルとかだから。

単純に可愛さと値段の安さで売り切れたんだろうと想像する。

とにかく。

売り切れたと思うと益々欲しくなり、幻の「髭男爵の小鳥」を求めて、別のターゲットへと足を伸ばしてみる、ちょっとアホらし〜ってな感じのワタシ。

そして別のターゲットでも、棚は空っぽだった。。。ガァ〜ン。

凄いなぁ、ターゲット。

ちょっと甘く見ていたよ、と妙な反省。

ま、仕方ないね。

潔く諦めた私の視線の中に飛び込んで来たのは、出口近くのクリアランスのコーナーの棚の上に乱雑に並べられた雑多な商品の中に紛れて「何でこんなところに?」みたいに引っ繰り返ってる(髭男爵ではないけれど!)一つの小鳥だった。

まぁ〜!何故こんなところに放置されてるのっ!?と感動の出逢い。

なのですかさず購入。

そんなこんなで何とか私の手元にやって来ることになった運命の3体。




「奇跡の売れ残りトリオ」なだけに愛着も倍増な勢い♪



2016年9月21日水曜日

黄昏な自分と秋の商品

今日はすい、水、水曜日で「水」の曜日なだけに朝から雨。

天気予報を見たら、向こう一週間で毎日「雨マーク」が出てる。

秋雨の時期がやって来たって感じ?


私は最近、加齢の所為と、あとは余り脳ミソに刺激のある生活をしてないって事もあり、ちょっと頭がボケてるって感じの傾向で怖い。

『Trader Joe's』に寄るつもりで買物リストを書き出したのに、「あ”、リスト家に忘れて来た!」と車の中で気付いたり、でも実は忘れたと思ってたリストがしっかりいつの間にか自分の財布の中に入ってたり。

多分「自動運転」で無意識のうちに自分で財布に入れて出掛けたのに、忘れたと思い込んでたから結局リストを見ずに買物して、家に帰って買い忘れの商品が一つか二つあることに気付いて「ダメじゃん〜」とがっかりした矢先に、財布に入ってるリストを見つけて更に「ダメ駄目じゃん〜〜〜」と二重に落ち込んだり。

なにをやってるんだっ、自分!と呆れつつ。。。


Trader Joe'sで買物してたら偶然ラグ・フッキング仲間のキャロルさんと出くわし。

実は彼女とは色んなところで出くわすので、行動半径が重なってるっぽい。

二人でショッピング・カートを押しながら、互いのカートを覗き込みつつ

「あれ、ソレってなぁに?」とか

「ソレ、美味しいの?」「どうやって食べるの?」「好きなの?」

みたいな感じで

「これは美味しいからおススメよ!」

と、情報交換みたいなおススメ合戦みたいな楽しい買物のひと時だった。


ここでもスパイスの利いたアップル・サイダーだとかパンプキン関連の季節商品が目白押しで、あぁ〜やっぱり夏の終わりなんだわってのを実感させられて。

夏の終わりは淋しいけれど、秋の美味しい味覚いっぱいなのは嬉しくもあり、複雑。

裏庭で緑に茂った芝生の上に、はらはらと黄色い落ち葉がまばらに散ってる。

忙しそうに走り回るリスの姿と共に、やっぱり季節の変わり目の風物詩。


私はこの土地に越して来て3年目の倦怠期を迎えてるのかどうか、ちょっと精神面での変化と言うか、自分の日常に対する転換期みたいな気がしてる。

新しい土地で最初の一年近くくらいは社交的な待機中というか、取り敢えず自分が環境に馴染むことが最大の課題だった気がするんだけど、自分にとっての地盤が出来た後は、活動的に外に出て行って沢山の人達に出逢う機会を貪欲に作って行ったんだけど、ここに来てちょっと、そんな自分にも疲れて来てしまった感じで。

まぁ周期的なこともあるかと思う。

あとは取り敢えず今の時点では、やるだけやった、みたいな達成感もあったり。

現実として、私と同年代の女性と出逢う機会は少なく、現時点ではヴィザの関係で仕事に出ることが許されないから自宅待機みたいなものだし、おまけに毎日自由に使える車がある訳でもないから、やっぱり今は自宅待機なんだわ、ってな結論で。

これから寒くなる季節を迎えて、家に籠って出来ることと言えば、何かしら勉学に励むとか引き続きの手仕事に没頭してみる、とかが中心かな。

だからちょっと、自分なりに家で出来ることに専念してみようと思う。


先日は『Target』の季節商品のコーナーに並んでるアイテムにほっこり♪

*なんですか、このカワイさはっ!?*


余りターゲットで雑貨やデコレーションを買う機会は無いンだけど。


*アライグマ?*


デザインが洗練されてて、手作り感のある商品が安く売られていて驚き。


あとは勿論、ハロウィンのアイテムも。

どれも可愛いデザインで愛嬌があって、でも見た目が安っぽい感じでもなく。


やるじゃんターゲット♪ってな感じに私にとっての新たな発見でもあった。







2016年9月18日日曜日

雷雨の後の夕焼け


三日前の夕焼け。

夕方の雷雨で雨が上がった直後の夕焼けだったからなのかどうか

空がすっごく綺麗な色に染まって溜め息ものだった。







*玄関ポーチから臨む西の空*


やっぱり自然が創り出す色の世界はとんでもなく素晴らしいな〜と。

ブログに書きたいくらい感動した。


そしてまたまた染色をしてみたいような感覚にも襲われるんだけど。

でも既に綺麗なウールに染めてくれる人を大勢知ってるし、
綺麗な色の毛糸を売ってるお店も沢山あるから、
私の出る幕ではないと自覚してる。

人生の時間は限られてるから、
自分が本当にやりたくて自分が一番上手に出来ると思うことに専念したい。

所謂「餅は餅屋」と言うやつよね、要するに。


今日は久し振りに暑くなるらしい予報。。。

最高気温が27℃だそうな。

因みに今朝は寒くて(14℃)そろそろセーターの季節かと思ったんだけど。






2016年9月17日土曜日

苔、キノコ、そして森の木の実

毛糸のコレクションは膨らむ一方ながら、再び迎えようとしている毛糸の季節。

買い置きの毛糸の中から古い順に何とかせねば!みたいな強迫観念に駆られ。

かなり以前にかってあった毛糸を引っ張り出して来ると、徐にかぎ針を片手に何も考えることなく取り敢えず鎖編みを始めてみる。

チクチク、チクチク。

って、鎖編みやかぎ針編みの音も「チクチク」って言うのかな?

たまたま糸の風合いがとても好きなタイプの縮れで、しかも緑色だったから、私の大好きな「苔」にも似た風合いが嬉しく、取り敢えず葉っぱみたいなカタチを鎖編みの途中に所々で編み加えて行き、「ラリエット」みたいにしあげようかと思ったんだけど、糸が "variegated"(一本の糸に複数の異なる色が順に現れる)にだったから、緑色が途中から青色になってしまい、うーん、ちょっとどうかなぁ〜なんて感じ。


まぁ予想外でランダムなデザインは私の傾向でもあるんだけど。

ラリエットのアイデアは横に置いといて、取り敢えず緑色の苔のような部分が気に入ったので、この可能性に集中してみることにして。

しっかりとしたボディ(土台)を加える為に銅製のチェーンを使って。

緑色の苔、、、なだけに、キノコのビーズを加えて、葉っぱや木の実もビーズで追加して遊びながらネックレスに仕上げてみた。



キノコの向きを変えてみたり、木の実の種類を変えてみたりで変化をつけながら幾つか作って見たんだけど、タイトルは「森の妖精のネックレス」かな。

そして夕方、玄関には定期購読している雑誌「マリー・クレール・イデー」が配達されてた。

楽しみにしげしげと表紙を見ながら、今回のは今ひとつ魅力に欠ける表紙だな、なんて心の中で自分自身につぶやきながら。


それでも、頁をめくって見るとビックリ!

たった今、私が浸っていた世界そのものの特集ページがまさかのように目の前にあったから。


ファッションやインテリアに「苔」を取り込んだデザインの特集で。

だから勿論、頁の写真には「苔」を中心に「キノコ」「木の実」があって。


まさに私が嬉々として扱っていたばかりのアイテム達の世界で、このタイミングに、「まさに今」な季節感とその訪れを再認識させられた。



2016年9月15日木曜日

紫陽花と薔薇

9月もいよいよ半ばになり、朝晩と昼間の気温差が大きくなって来た。

庭で咲き続けて来た紫陽花はずっと色味が増して濃い色になった。


この花が、数ある花々の中でも一番好きだな〜♪と思うんだけど、今シーズン私が買って植えた二株の紫陽花は、それぞれ別の場所に根付いてるんだけど、面白いくらいに色合いの混じりが複雑で、ピンクから青紫、そして黄緑がかった白まで、一つの株の中に混じり合って咲いてるのが本当に綺麗で、思わず溜め息が出てしまうほど。

花壇用の土に腐葉土を混ぜて、栄養剤も混ぜ込んで植えたから、酸度とアルカリ度が混じり合った土壌になってるのかどうか。


このまま切り取ってコサージュにしたいくらい。

ヴィクトリアンな雰囲気のアンティークな色調にさえ見える灰色がかった水色と、珊瑚みたいな色味の薄い紅色との信じられないような組み合わせとか。

自然が創り出す色彩に感嘆してしまう。

この再現を目指して染色に手を出してみようかとさえ思わされてしまう。

多分、やらないけど。

自分自身の中で一線を画してる分野があって、彫金と染色は線の向こう側にある。

これ以上、違う分野に手を出したら、人生が複雑になり過ぎてしまう気がして。

材料とか道具とか場所とかの諸々で、経済的、時間的、精神+肉体的に。


紫陽花の他には、これまた今シーズンに植えたツル薔薇がまだまだ元気に咲いてくれていて嬉しい。


*ガレージ脇の薔薇の奥手に咲くのは赤いカンナ*


随分とサボっていた庭仕事を久し振りに今朝した。

主に地べたを這っての草取りなんだけど、無心になって草を引き毟る作業はやっぱり私にとっての禅であり瞑想の時間だったりするんだと思う。

時にこういう時間が必要なんだな〜と。

とりあえず窓の外に見える範囲内では綺麗になったし、本来あるべき姿に手を掛けられた花壇の様子は清々しい。

美味しい珈琲をすすりながら花壇を見渡す幸せな時間。





2016年9月14日水曜日

パンプキンとポケモンボール


朝晩の気温が12〜13℃とかって、かなり肌寒いんですが。

大好きな夏が終わってしまうという季節の変わり目ならではの切なさなのか、それとも更年期のホルモンの仕業での寂しさなのか、理由は全く解らないのではあるけれど、何だかとっても訳も無く物悲しい気分で困ります。

新しい土地に住み慣れて3年目の倦怠期なのかどうか。

無性に人恋しいような。

仲間に囲まれているのにも拘わらず妙な孤独感に苛まれたり。

まぁジタバタしても解決にならないので取り敢えず掃除とか不要品の片付けとか。

そして合間には3つ目のカボチャを編み上げてみたり。

*3つ目は明るいオレンジ色でちょっと毛羽立った感じの糸*


買物で外に出たら出たで、店頭でも沢山のカボチャに出くわし。

食べ物のコーナーでは、この時期ならではの季節感一杯に "Pumpkin Spice/パンプキン・スパイス"味の美味しそうなお菓子もいっぱい♪季節限定発売だそうで。

*秋を感じさせるパンプキン・スパイス味が復活*


勿論、買って見るでしょう〜。

何しろ「新発売」ってのと同じくらい「季節限定」ってのにも弱いから。

これって果たして日本人の血ならではなのかどうか。

『Target』の建物の外に配された店のシンボル的な「赤い球のオブジェ」の幾つかが、ぬぁんと!ポケモンボール(?)になっててビックリした。。。

*店を出た後で気付いた、、、思わず2度見、そしてクスっと*




2016年9月12日月曜日

プラチナ・パープル

大好きな夏が去ろうとしてる気配が何とも物悲しく切ない気分にさせられる。

今朝は今シーズン初めて、珈琲に代わって紅茶を淹れた。

暑い夏の間はまるで紅茶を飲むって欲求が湧かないから。

暫く使っていなかった電気式のコードレス・ケトルは、内側のステンレスの表面に硬水のカルシウムが、薄い層を成して蓄積してしまってたので、水と酢を半々で入れて放置した後、沸騰させたら綺麗になった。

酢の匂いが残るのは仕方ないとして、何度か水を湧かして漱げば解決。

久し振りに美味しいミルクティを愉しむことが出来た♪


先週末は割りと多くの人々と関わる機会があって色々と考えさせられた。

やっぱり私は本質的に内向的で自閉的な傾向もあるのかな〜なんて。

時々、他人と関わることが精神的な負担になる。

思春期の少女みたいに心が繊細なの?って自虐的に嘲笑しつつも、でも実際、そんな感じに他人の発する言葉の端々に過剰に反応して傷付いてしまったり。

私ってば50を過ぎたオバさんなのに!?と自問自答。

自分なりの解釈では、日本で30年暮らし北米で20年暮らしてるから、北米での自分はまだ20歳そこそこなんだろうなぁ、なんて。

気候風土の違う土地で、現地の言語は土地に根ざした文化や価値観に基づいた交流の道具だから、土地柄の精神面も強く反映していて、北米の英語を話すということは、単に単語を覚えて暗記した台詞を言うのとは全く別のものだと考える。

北米英語を喋る自分には、北米文化と価値観の感覚を身に付ける必要があり、それは新しい自分の誕生でもあったから、そういう意味では二重人格みたいな感覚かも。

だって北米の社会では、日本人の自分ならば絶対に言わないような言葉を口にするし、日本の文化では絶対に取らないような行動もするし、日常茶飯的に、自分の中の「日本人の私」を意図的に無視して封じ込めるような葛藤の場面が多発する。

だから時々、頭が混乱するのよね、きっと。

本当の自分ってのが、実は一体どんなものなのかってことに対して。

私の世代、日本では「皆と同じように」って教育を受けて育ったから。

北米でいきなり「自分らしく」「皆と同じにならないで」と言われて途方に暮れたってのは遠い昔、今もその延長で発展途上な過程なんだろうな、未だに。

高いハードルの一つは、自意識過剰な自分を捨てるってこと。

それは自尊心と並んで現れる二つのハードルかも。

自分の言動に揺るぎない自信を持つって難しい。

周りの人達が自分に対して何を期待し幻滅するのか、好意や敵意を抱くのか、、、ひょっとして、そんなものは最初から全く皆無なのかも知れないのに。

ばっかみたい、、、とここでも自嘲。


金曜日の老人施設内のギフトショップのヴォランティアで、仕事内容は単純に、店の開店と閉店と商品整理や値段付け、レジの管理と接客、な筈なんだけど。

でも最近、これにちょっとした「カウンセリング」も含まれてる気がする。


ギフトショップで買物する顧客は主に老人施設を訪れる人達であって(勿論、施設内で暮らす自立したシニアもいるけれど)、施設にいる身内を訪ねて来る家族。

概ね女性で、年老いた母親を見舞ってやって来る場合が多い。

多くの場合、年老いた母親たちはかなりの高齢で、痴呆の症状を発症してたり。

接客の基本として「こんにちは〜、お元気ですか〜」といつも声を掛けるんだけど、「ありがとう、元気よ。アナタは(元気)?」の後にお天気の話が続いたり、ってのは良くあるパターンで、その延長で庭の草木の成長だとか季節の花の話だったり。

そして時々は、こちらがビックリするくらい、堰を切ったように自分の身の上話をし始める女性も少なくなくて、多分、年老いた両親に対する不安や、ストレスなんかを発散する機会が余り無いんだろうと察するのではあるけれど。

見ず知らずの私、しかも単なるギフトショップの売り子に、「え、そんなプライベートな事まで?」と驚くくらい親密な状況について打ち明けられたり、そして、そんな場合には大抵、涙目だったり涙を流してたりで。

だから私は単純に「うん、うん」と聞いて「そうよ、そうよねー」と相槌を打って、「大変ね〜、偉いわね〜」と労いの言葉を掛けるよう心掛けてるんだけど。

いやーーー、私も素人ながら少し心理学の勉強でも齧ってみようかな、なんて。

と言うのも、相手の痛みを和らげる効果的な「話の聞き方」の技術ってのもあるだろうし、と同時に、哀しい話を沢山聴いた後で、自分が受け入れた分の負のエネルギーに対処する方法を知るってのは必要な気がするから。


なんて思ってた矢先にプロの心理学の医師と出逢う機会に恵まれた。

なんてこったい。

私ってばいつもこんな風にラッキーなのよね。

必要な時に必要なものや人と巡り合うの、不思議と。


Erikaも時々、私と同じギフトショップでヴォランティアをしてるから、同じような場面に出くわして、同様な状況で顧客の世間話に付き合ったりするんだろうけれど。

でも彼女ならきっと、涙を流して話す顧客に対して、そっと肩を抱きしめてあげたりするんだろうな〜、なんて思いながら、私もそうするべきなのかどうか躊躇ってしまう部分があったりするのは、やっぱり自分が100%北米で生まれ育った北米人ではない現実が背景にあるからなのかどうか?単に私が私という人間だからなのかどうか?悶々と考えてしまうのよね、相変わらず無駄に。


そして Erikaはいよいよ17歳で高校3年生の新学年度を始め。

髪の色はプラチナ・パープルになってたり。。。

*自分で髪を切ったり染めたりしてる Erika*


日本で高校3年生だった私は制服を着て学生鞄をぶら下げてスッピンで通学してた。
(髪の脱色もパーマも禁止で制服のスカート丈や鞄の厚さにも規制があった!)

アメリカの高校3年生は大抵、染めた髪にバッチリのメイクでファンキーな洋服を着てカッコいいバックパックを片手に車を運転して通学してる。

時間差もあるにはあるだろうけれど、これだけの社会的文化的背景や価値観や主義のギャップを埋めるのは、到底容易でないことは一目瞭然な気がする。




2016年9月10日土曜日

黒猫のシャドーボックス

Etsyで、手作りのブローチやネックレスを販売しているブルガリア在住の Saffronさんの、細い針金で作られた動物デザインの作品を幾つか持っているものの、ハロウィンの時期に販売されていた黒い猫は何故か買いそびれて後悔の念が残ったまま、再び季節が巡って来たから、ひょっとしてまた登場するかも?なんて期待中♪


彼女の黒猫作品に触発されて、私は別の手法で自分の作品に反映。


ラグ・フッキングの手法でカタチを作り、切り取って、別布にアップリケ。


相変わらず、小さくて、しかも3Dな作品に仕上げるのが私の主流で。

そしてジオラマとかシャドーボックスとかの形状に完成させるべく、今回の小道具には植物を作ったり、小さなネズミを作ったりするのも楽しかった。

IKEAに安価で売られているガラス付きの額縁に奥行きのあるものを選んで買って置いたので、それに合わせてセッティングした。


上部に小さな穴を開けてコウモリを飛ばせたら、いい雰囲気で完成♪

大きさとしては、10インチ角(10" x 10")。


更に次なるハロウィン作品の流れで幾つか布に落書きしてみた。


Trick or Treatの仮装をした子供たちのデザイン。

ウール素材をフッキングして色付けして、切り取って、コラージュにする予定。

気紛れなので、デザインは作業しながら変化するんだけど、いつも。

だから仕上がってみないと、実際どんなカタチに出来上がるか?解らない。

行き当たりばったりと言うか、本当にランダムで。

未完成風な完成だったり、完璧じゃない仕上がりだったり。

自分にとっての完結が完成なわけなんだけど。

興味深いと思ったのは、State Fairの作品展から戻って来た作品たちにコンテストの審査結果と共に審査員のコメントが添付されてたんだけど、それらを読んでいて、主観の違いを埋める不可能を再認識させられた。

私が故意に、デザインとして意図的に放置した未完成な不完全さが審査で減点の対象となっていて、コメントに

「その部分さえ『きちんと』仕上げてあったら満点だったのに残念」

みたいな評価をされていて、

「その部分こそが『(意図する)ポイント』なんですが。。。!?」

って感じな、遣り切れない不完全燃焼と言うか消化不良と言うかな心境で。


自分以外の人から評価されるって難しい。


それでも、自分にとっての完成度を他人の好みや他人の目に映る基準に合わせるつもりは毛頭ないから、結局のところ自己満足の世界を極めるって事なんだろうけど。

自分が好きなものは自分が一番良く解っているし、色調や配色や線や傾きや構図や均衡や全ての詳細に於いて自分なりのこだわりを以て達することの出来る快感も心得ているつもりで、だからそれなりの自信もあったり。

時々は自信過剰だったり。

そして時々は急激に自信を喪失して打ちのめされてどん底気分だったり。

ふぅ〜。

幾つになってもいつまで経っても、色々と浮き沈みが大きいのよね。




2016年9月5日月曜日

魔女の靴とタイツ

 等身大の魔女をほぼ作り上げて、あとは足元と箒、、、と思った矢先。

ハロウィン用のデコレーションがしまってあるプラスチックの収納箱をガサゴソ。

かなり以前に買った「魔女の靴」と、仮装用のタイツを引っ張り出して来た。

魔女の靴は実際に履ける訳ではなくて、飽くまでもデコレーション用なのだけど、同様のシリーズで一緒に買ったカボチャもあり、一緒に飾るとスパンコールみたいな素材がピカピカと綺麗な存在感だからお気に入りではあるんだけど、その年によって登場したりしなかったり、気紛れな頻度で活躍してきた。


華奢に出来てるから実際には履けないものの、靴としてはちょうど一般的な大人用のサイズに見えるから、等身大の魔女の足元としては打ってつけ。

コミカルな魔女が履いているシマシマのストライプ模様のタイツにポリエステル綿を詰めて、靴を履かせてみた。


あら♪ まるで「魔女の足元」そのものだわ。。。と自画自賛。

早速、魔女の足元にセッティング。

あとは箒を調達すれば完成〜。


2016年9月4日日曜日

魔女の腕と髪の毛

髪を脱色した Erikaに触発されて、、、かどうか、私も制作中の魔女に綺麗な色の髪の毛を植毛(!?)してあげた。


あとは予め作って緑色にペイントしてあった腕も取り付け。


Erikaと私が過去のハロウィンで別の年に着用したような記憶のある魔女のコスチュームを着せたら一段と魔女らしくなった。


黒い鳥の羽根で飾られた魔女の帽子を被らせ、同様の "Boa"?襟巻きも首の周りに巻いたらちょっと華やかな感じの雰囲気になった。

等身大なだけに、後ろから見る佇まいはかなりリアルな感じ。


こんなモノを作って一体どんな場所にしまって置くのだ?

ってな疑問は、私の多くのテキスタイル仲間たちの脳裏をかすめるらしく、割りと頻繁に訊かれるんだけど、その度に

「えっと、、、そこら辺にポイっと」

と答えて皆を煙に巻いてる。

と言うか、実際にその通りなんだけど。

特別にしまっておくような場所もないし、まぁクローゼットとかあるにはあるけれど、せっかく楽しんで作ったのに敢えてわざわざ見えない場所にしまってしまうのも意味が無いような気がして。

だから作業場の一角の見えるところにフツーに立たせてある。

ソファーの脇に。


そして「彼女」にジッと見られてるような視線を感じながら。


両手を体の前で組ませてみたら、何だかそのポーズが「待機中」って感じで。


何だか私からの指令を待っているメイドみたいな存在感がお茶目♪


次は脚と靴、、、かな。

あとはやっぱり箒もあった方がいいわよね?




2016年9月3日土曜日

心機一転


Kaitoは既にカレッジの新学年度が8月の末からで授業が始まり。

Erikaは高校で最後の新学年度がようやく来週から始まる。

北米での9月は日本での4月みたいに、心機一転する時期でもあり。

引越し後、6ヶ月間の予定で住み始めたこの家での生活も予想外に長期化して、とは言え引き続きの借家住まいには違いなく、先行き不透明で中途半端な「取り敢えず」な暮らしで、だから出来るだけ家具や物を増やさないよう心掛けて来たんだけど。

それでも、やっぱり必要な物は必要で。

Erikaはこれまでのドレッサーの無い生活に堪え兼ねて、あとは高校の選択科目としてカレッジでの "cosmetology/コスメトロジー"を学んでることもあり、やっぱり勉強机の他にドレッサーとして使える、収納のある机が必要という結論。

学校の新学年度が始まる前に急遽、二人で IKEAに行って来た。


予めウェブサイトで検索して、購入予定アイテムの在庫もチェックしたから万全の段取りで、家から車で20分くらい走って店の開店直ぐくらいに到着して時間的な余裕もあったから、まずはカフェテリアでのブランチからスタート。

何しろ看板メニューの朝食は相変わらずの1ドルだから、Erikaはそれを食べ。

私はクロワッサンと、スモークサーモンのプレートと、そして朝っぱらいきなりのチョコレート・ケーキのスライスと珈琲という無謀な組み合わせで。


そして Erikaの買物が目的ではあったけれど、ついでに自分の買物も。


9月ということもあり私の作業場の模様替え中なので、ウール生地をオーガナイズする為のメタル製でメッシュの引き出しワゴンを3つ購入。

家に帰って早速、組み立て、ウール生地の整理整頓を開始。


生地の色分けって、色合いのカテゴリーに迷い案外と大変だったりする。

染めの色彩や模様って複雑に色んな色が混ざり合ったりしてるから。


とにかく作業机の下に並べて整頓を完了。


階段を下りる際、裏側から見てもちょっとすっきりとした感じ(かな)。


作業机の上や周辺は相変わらず常に混乱した状態なのは変わらないけれど。


Erikaは Kaitoに手伝って貰って組み立て作業。

*Erikaの部屋で IKEA家具の組み立てをする二人*


余談で、9月ということもあり、Kaitoも Erikaも心機一転な髪型に!

Kaitoは随分と長い間、割りと長めな髪をしてたんだけど、ほとんど10年振りくらいで日本の中学生みたいな「坊主」にしたいと言うので、久々にバリカンを引っ張り出して来て、丸刈りにしてあげた@ホーム。

彼の場合は未だに私が彼の専属ヘア・スタイリストなので。

Erikaは元の髪が栗色に赤褐色がハイライトのように混じった、私がいつも羨ましく思うくらいに綺麗な色をしてるんだけど、これまた随分と長い間で、「染めたい、染めたい」と言い続けてたにもかかわらず、何故かいつまで経っても二の足を踏んでるような状況だった。

さすがにアメリカの高校なので、それこそ色んな服装や髪型、メイクをした生徒がごっそりといて、髪を染めること自体、今更、何の抵抗も問題も無いんだけど。

今回ようやく決心がついたみたいで、銀色の髪に染める過程として、現在は脱色した金髪な状態の Erika。

彼女の場合は、染めるのもカットするのも彼女自身で。

以前はずっと私がヘアカットしてあげてたから、生まれてから一度も美容室というものを体験したことのない Erika。


と話が逸れたけれど、完成した彼女の新しいドレッサー机。


あとは椅子と鏡と照明器具が必要かな。

本当に気に入ったものが見つかるまで、妥協して物を買わない主義の Erikaなので、一体いつになったら完備するのか見当が付かないけれど。

まぁそれはそれで失敗がないし無駄がないしで見習うところはあり。

でも一緒に買物に出掛けると、購買意欲を削がれて楽しくない、ってのは内緒。




Minnesota State Fair: Creative Activities

その後も開催中の Minnesota State Fairはお天気にも恵まれて、連日10万人を越える来場者数で盛り上がり、毎晩コンサートや花火が打ち上げられている。

私は初日に行ったけど、もう一度出掛けてみようかどうしようか悩んでいるうちに連休の週末に突入してしまったので、混雑は避けたいし機会を逃してしまった感あり。

だって週末は来場者数が倍増して20万人近くなるみたいだし。



審査なしで出展できる Creative Activitiesには11の作品を持ち込んだんだけど、それぞれ別のカテゴリーで合計9つのリボン(入選)を受賞した。

順位によって色分けされたリボンが付けられるんだけど、上位から Blue, Red, White, Pink, Yellowの順だったと思う。

とにかく一位は "Blue Ribbon"=ブルー・リボンで最高峰のシンボル。

私が受賞したブルー・リボンは一つだったんだけど、予想外のアイテムだった。

"Hooked+Embellished Pillow"がそれ。




それぞれ別のカテゴリーで2位を受賞したのは "Crocheted Flower Wall hanging"と "Knitted Mermaids Diorama"。





3位だったのは "Hooked+Embellished Quilted Wall hanging: Mostly Purple Prince"と、"Knitted Goth Doll"と、"Knitted Scene: the 12 days of Christmas on stage"、そしてフェルトで作ったジオラマ "French Bakery Café"。







そして4位だったのが "Wire structured+Crocheted Basket"と、"Hooked Mermaid Diorama"の2作品。




惜しくも(?)リボンをのがしたのは "Crocheted Purse"と、"Wire Crocheted+Beaded Necklace"の二つ。

リボンを頂いた全部の作品には多少(本当に子供のお駄賃程度だけど)の賞金として小切手も授与される予定。


私にとって出展するのが初体験だった前回の去年は、とても丁寧に作品が展示されてる印象があって感動したのだけれども、今回は、特に私のフェルトで作ったミニチュアのジオラマみたいな作品では、かなり慌ただしく大雑把に飾られた雰囲気で、小さなパーツがひっくり返ってたりするのをガラス越しに見るのは、ちょっとだけ残念な気がした。

受賞に関しては毎度のことながら、まるで予想するのは不可能で。

審査する人の個人的な気分や嗜好によるところも大きいだろうし。

展示されてる作品の中で、私が個人的に見て「何でこの作品が受賞してないの!?」と驚いてしまうような素晴らしい作品が幾つもあったし。


まぁとにかく当初の目的通り、受賞にはかかわらず多くの人々に閲覧して貰って楽しんで貰えたら、それだけでも意義があり光栄なこと、というのには変わりなく。

さっそく何人かの友人たちからお祝いのメールを貰って、展示された私の作品の写真付きだったり、一緒に行ったお友達や車椅子に乗って同行した高齢のご家族が私の作品を見て楽しんでくれた旨のメッセージを読んで、嬉しくなってしまった。

また来年への励みって感じで。