2015年9月30日水曜日

9番と5番

棒針で編む♪ The Twelve Days of Christmas♪のその後の途中経過。


9番目の "Nine ladies dancing"と

*胸に花飾りでも付ける予定*


5番目の "Five Golden Rings"が取り敢えず、それぞれ出来た。

*指輪、5つ作るのは面倒かも*


何だかんだ言って、やっぱりお人形を編むのは楽しい♪



犬の公園

日曜日の朝、Davidと車に乗って Trixieを犬の公園に連れて行った。


広大な敷地内で犬を自由に走らせることが出来る場所で、

私たちにとっても、ちょっとした森林浴を兼ねた林の中の散歩みたいな。


途中には池もあって Trixieは他の犬たちと少しだけ交流したり。


季節が許す範囲内で通い続けるらしい彼等に、

私も出来るだけ頻繁に同行しようと思う、運動がてら。




皆既月食

日曜日の晩はスーパームーンの満月だし

皆既月食だし

そして肝心の天気もいいから観察するのを楽しみにしてたんだけど。

意気込んでた割りには家族揃って、のんびりと夕飯を食べてたりして。

食卓に座った Kaitoが食事の途中ふと窓の外に目をやって

「あ、もう随分と月が欠けてる。。。」と、ひと言。

え”ぇ!?もうなの???

慌てて裏庭に飛び出してみたら、ほんとに月が欠け始めてた。


ま、私のお手軽なコンパクトカメラでは大層な写真も撮れないんだけど。

それでも、思い掛けずに割りと短い時間で進行する月食を

何とも神秘的な雰囲気と共に楽しみながら空を眺めてた。


写真に収めることは出来なかったけれど、かなり赤味を帯びてた。

ちょうどその頃、Trixieを連れて散歩に出掛けた Davidから電話があり、

斜め向かいのケイトさん宅にご近所さんが集まって

椅子に腰掛けてビールを飲みながら天体ショーを楽しんでるけど

良かったら参加しない?ってので。

彼が散歩の途中、近所のあちらこちらで同様の集いがあったらしい。

平和で嬉しくなる。。。いや、本当に。


宇宙の壮大さに比べたら人間はちっぽけな生き物だってこと実感する。

生きる悩みなんかも更に小さく。

ほんの一瞬みたいな人生を真摯に大切に生きなくちゃね、なんて神妙に。


今週の日曜日、公開になったばかりの映画『The Martian』を観る予定。





Barbara

なんか、こうして見るとちょっと怖い写真だけど。


これは Erikaの部屋の机周りの写真で、

机の上に乗ってる「マネキン頭部?」が新しくやって来ました。

「彼女」の名前は "Barbara/バーバラ"(音的には「バーブラ」に近いケド)。


Erikaは、この9月から高校の2年生で。

アメリカで体験中の教育の環境とかシステムとか、日本とは勿論、大幅に違って、そしてカナダとも微妙に違い、驚く部分や新しい発見やらがあるんだけど。

今年度、ちょっとした驚きと共に感心させられた新たな体験が、高校在学中でありながら、「カレッジ体験」する機会を与えて貰えるというサービス。

高校では必須科目の英語とか歴史とかの授業と並んで、選択科目である演劇とか美術とかの授業を午前中に取って、短いランチの後、学校が用意したマイクロバスに乗って郊外の「カレッジ」に移動し、そこで選択した実質的な授業を受けることによって、興味のある専門分野での知識と技術を身に付け、しかもカレッジの「単位」を正式に得ることが出来るというプログラム。

カレッジでの選択肢の中には、医療や事務系から始まって、自動車の修理などをするメカニックの養成コースなんかもあったり。

そして Erikaが選んだのは "Cosmetology/コスメトロジー"で、まぁ簡単に言うと美容学科であり、メイクやネイルも含む「髪」を扱うのが主の美容師専科みたいな。

ヘアサロンなどで働く人たちが専門的な知識を学ぶコース。

Erikaが、髪のスタイリングにそれほど興味があるとは知らなかったんだけど。

まぁ、小学生の頃から爪に絵を描く楽しみを覚えて、それ以降、ネイルアートを時々、楽しんだり、その延長で今度は顔のメイクにも興味を持ち、綺麗なメイクから特殊メイクみたいなものにも関心がある事は知ってたけど。

それでも「髪」については、今一つ無頓着な気がしてた。

何しろ、彼女の幼少の頃から、「日本のお人形さんみたいな髪型=かっちりしたおかっぱ」にすることを Davidの義理のお祖母さんから期待されてて、だからその要望に応えて、いつも私が自宅で専用の「床屋」として、数ヶ月に一度くらいの割合いでハサミを片手にチョキチョキと素人の散髪を何年も継続してたので、その頃の彼女の髪型はずーっとおかっぱ一辺倒だった。

その後、多少、お洒落に目覚めてからは髪を伸ばし始めた。

カナダでは眼鏡を掛けて、長い髪をポニーテールにするスタイルだった。

アメリカに引っ越したのを機に、それまでの自分のイメージを壊して「新しい自分」になりたかったみたいで、眼鏡をやめてコンタクトレンズにしたり、長い髪を肩に下ろして分け目をかなり横の方に変えたり。

前髪から脇にかけては自分で好きなようにハサミを入れて、割りと散切りっぽく見えるシャギーな感じにトリム(trim)する感じで。

なので、驚くべき事実として、16歳の Erikaはこれまでの彼女の生涯の中でヘアサロンと言うものに行ったことが無い。。。

なので当然、プロの美容師さんにシャンプーして貰った経験もないし、髪をカットして貰ったりブロードライ、パーマを掛けて貰った事も一切ない。

と言えば、自宅でのヘアカラー(毛染め)さえもした事が今のところ無いし。

そんな彼女が、毎日、午後はカレッジにて美容学科を学んでる。

将来、実際にヘア・スタイリストになりたいのかどうか解らないけれど。

カナダでは学校での成績も良く、表彰されることも度々だったし、将来は獣医になりたいと言っていた時期もあったので、てっきりアカデミックな方向へ行くものとばかり思ってた私にとっては、かなり意外性のある選択肢だったのは事実。

ま、とにかく興味のある分野を開拓して挑戦して本人が納得するのが一番かとは思ってる。

それで教材セットの一部としてバーバラがうちにやって来たのだった。

マネキンの頭に植毛されてるのは、本物の人間の髪の毛なんだそう。

アイロンカーラーでカールしたり、ローラーで巻いたり、ピンで留めたり、髪をセットする練習を積むらしい。

本人(Erika)は何だかとっても楽しそう。。。♪



2015年9月24日木曜日

KIMBRA

Davidも私と同様に好きな音楽の CDのコレクションを結構な数で持ってるんだけど、この家に引越す際、段ボール箱に詰められたまま開封されてない。

月に一度、家でポーカー・ナイトを開催する折りには、夕方から深夜に掛けて7時間くらい連続で彼のラップトップ・コンピューターからランダムな音楽を BGMとして流すので、幅広いジャンルでの曲を偏らずに集めたいこともあり、地元の図書館に足繁く通って本を借り出すついでに、あれこれ色んな CDも借りて来て、私にも聴いてみるよう勧めてくれる。

私にとって、今更ながらの再発見は『Queen』で、勿論、古くから彼等の存在は知っていたものの、興味を持って聴いたことが無かった。

多分、当時の余り売れてない系のバンド好きだった自分にとってのクィーンは、有名で売れていて煌びやかに派手過ぎたんだろうと思う。

Davidから手渡されたアルバムを全編通して聴いてみて、改めて彼等が凄いバンドだったんだなってな認識を新たにした感じで、その魅力を初めて理解した。

まぁ、フレディ・マーキュリーの歌唱力とか有名どころのヒット曲に対しては何も新しいとこが無いんだけど、でも、楽曲の壮大さとか奥深さとか、彼等が売れてた背景とか理由とかが解ってしみじみと唸った、そんな感じ。


それとは別の新しい発見は 『KIMBRA』。

彼女の声は大ヒットした Gotyeの "Somebody that I Used to Know"で聞いてたけど、独自のアルバムを聴いたのは初めて。

*DavidがAmazonで買ってくれた♪*


唄声にある特徴が個人的に好きなタイプだし、曲調も気に入ったものが多い。

最近、気に入って聴いている 『Angus+Julia Stone』とも似通った系列で、ジュリアの唄声にも通じる「女の子っぽい可愛くてちょっとハスキー」な心地良い声、ってのも共通してる気がする。

どちらもカワイイ雰囲気の魅力があるし、そして音楽の才能に溢れてる印象。




ちょっと吉田美和を連想させられる感じ。。。私の中では。


彼女の最新アルバムは更にもっとパワフルにプロモーションされてる感じで、売る為に洗練されてる印象が否めないけれど、ポップに楽しく聴けるのは確か。





2015年9月22日火曜日

キルトお絵描き



Art Quiltとか Painting Quiltとか、私的には「お絵描きキルト」進行中。

かなり以前に始めてた「絵」をいい加減、完成させたいような気がして。


ラグフッキングにしろ編物にしろ刺繍にしろ、

手法は違っても、私はやっぱり何かしら絵を描くのが好きなんだな。


そして、ミニチュアのドールハウスにも象徴されるように、

建物とか家とか内装とか庭とかのテーマも好きらしい。


さて、どんな仕上がりになるのやら。

どこかで木の枝を拾って来て、壁掛けとして仕上げるかも。



2015年9月20日日曜日

金魚鉢バッグ

思った以上に作業に手間取ったので、

途中、ひょっとしてこれは失敗かも?と途方に暮れかけた。


どうやって細部の仕上げをしたら良いのか?

謎なぞみたいに、パズルみたいに。


そうして、ようやくカタチになり仕上げる事が出来た。





フッキングして仕上げた金魚鉢のデザインに

ガラスのビーズやパールを縫い付け。

あ、そう言えば Etsyで買ったプラスチックの金魚があった。。。

ってのを思い出し、何となく雰囲気で縫い付けて見た。

何だか楽しくなってしまい、

じゃあもうこの際どうでもいいから遊んでしまえ、みたいなノリで。

水草に見立てて Pipe Cleaner(モール)を取り付けたり。


その後で当初の計画通り透明のビニール素材を前面に取り付け。



マチが結構あるので割りとモノが入る。


世界に一つだけ自分オリジナルって部分での自己満足感。

とにかく無事に仕上がった達成感だけで充分に幸せ♪









ご褒美:焼き魚弁当

金曜日には予定通り腸の内視鏡検査に行って来た。

水曜日の夜中過ぎから固形物を食べることが許されず、木曜日の一日中と金曜日の午前中、空腹に苦しむかと思い、日頃、喰い意地の張ってる私としては、かなりの恐怖心を抱いてたんだけど、意外と食欲がなく自分でも驚いた。

まぁ、あれこれ検査前の準備として大量に飲まなければならない液体があったから、と言うのもあるんだけど。

これを機に、この方法を応用すれば減量ダイエットに成功する気もするんだけど。

最近、買っている V8の「緑色」なんて見るからにカラダに良さそうだし。
(かなり濃い緑色でホウレン草やケールの入ったジュース)

とにかく、内視鏡検査は滞りなく済んでホッとした。

有り難いことに普段は健康体で病院にお世話になる事も滅多にないから、たまに病院のベッドの上に横たわったりする感覚が新鮮。

看護師さん達やドクターも皆、親切で、寒くないか?毛布がもう一枚欲しくないか?音楽がうるさ過ぎないか?あれこれと気を配って質問してくれた。

点滴でちょっとした麻酔が入った後は、意識が朦朧として詳しい事は何も覚えてないのが不思議な感覚なんだけど。

大腸癌は勿論、ポリープも一つも無かったそうで良かった。

次は10年後だけど、さて、10年後の自分は果たして何処にいるのやら。

車を運転して帰ることが禁止されてたので、Davidに運転手として付き添ってもらい、診察室に入ってからはずっと意識が朦朧としてたのではあるけれど、その前に行った化粧室で壁のガラスタイルの色が綺麗だったからしっかり写真に撮ったり。


あとは通路の壁に飾られてた額に入ったアートがこれまた綺麗で携帯で撮影。


一見パッチワークのキルトなのかと思って近付いたら、布ではなく全て「紙」で出来ていて、一部は手漉きの和紙みたいな素材だったりして興味深かった。


折りの組み合わせも面白いので、いつか布のパッチワークで再現してみたいと思う。

そしてそして、断食を我慢したご褒美に、Davidが夕食に連れて行ってくれた。

好きなレストランを選んでいいと言うので、迷わずに和食で。

またしても、Como Ave.にある『OBENTO-YA』に直行。

本当は、軽い食事から始めないといけないらしかったんだけど、でも和食なら余り脂っぽくないし重たくないから大丈夫だと思って。


焼いた鯖のお弁当を選んだけど、まさに "Hit the Spot"な感じ。

文字通り五臓六腑に沁み渡る美味しさの大満足感。

何と言っても焼き魚だとかキンピラゴボウだとか漬物が食べられるのが嬉しい。

ふと思ったんだけど、加齢に伴って、てのは勿論、今後、病気で食欲が落ちた際とか、病み上がりの時とかの場面で、ひょっとして益々、和食が恋しくなったりするんじゃないかな?なんて。

隣のテーブルでは白人の女性二人が楽しそうにお喋りしながら箸を上手に操りながら、単品で注文したらしい「漬物の盛り合わせ」(沢庵とか柴漬け、緑色に漬けられた胡瓜など)を、お料理が運ばれて来るまでの間につついてる、ってのが何となく面白く印象に残った。

Davidが注文した焼き鳥も美味しかったし、お土産に「いくら寿司」を持ち帰り。

懐かしい青紫蘇が一緒に巻かれていて嬉しい味わい。

「いくら好き」な Erikaと分け合って食べた。

さすがにちょっとお値段高かったケド、特別に奮発ってことで。



2015年9月17日木曜日

金魚鉢とガラスの目玉ビーズ

今日は朝起きた時から薄暗く雷雨が降っていて、午前中ずっと晴れることなく雨が降ったり止んだり雷が鳴ったり妙な天候の一日だった。

私は明日午後の内視鏡の腸内検査に備えて引き続きの絶食中。

とは言え、準備の為の薬品を体内に取り込まないといけなくて、粉状のものをゲータレードに溶かしたのを2ℓ近くも2時間の間に飲み切らなければならなかったり、マグネシウム系のドリンクを一瓶飲まなければいけなかったり、大量の液体を飲み慣れてない自分にとってちょっとした拷問に近い部分では実験用のマウスの気分。

お陰で空腹感が薄れてるのは助かるけど。

いずれにしろ自分のカラダの消化器官に食物ゼロって状態が凄いなぁ〜と妙に感心。

ちょっとだけピュアな心とカラダに近いような錯覚さえあり。

今後は出来るだけ体内にジャンクな食品を取り込まない努力をしよう、なんて。

ほんの今だけ考えてみてる。


何も食べることが出来ない中、水分の摂取が過多なので吐き気がして横になったりもしつつ、でも何故か気分転換には、やりかけだったフッキングをしてみたり。

変なのぉ〜とか思いつつ仕上がった金魚鉢デザインのプロジェクト。


手提げ鞄に仕上げる予定ではあるんだけど、より一層ガラスっぽい雰囲気が出るように、透明の柔らかいプラスチック素材を前面に使って見ようかな?とも思ってる。


本当に自分が楽しむ為の実験であり試行錯誤なデザインだから、最終的に仕上がってみないと果たしてどういう結末になるかは分からないけれど。


あとはハロウィン用に気味の悪い目玉のガラスのビーズを買った。


色んな違う色のアソートメントを幾つかのサイズ違いで。

黒猫とかコウモリとか幽霊とかに使えそうかな。。。





2015年9月16日水曜日

老眼鏡

新しい眼鏡を入手。

*写真で見え難いけれど縁は何気に紫色の眼鏡*


てか、正確に言うと老眼鏡なんだけど。

既に一つ持ってるので、これは2つ目。

ヴォランティア先の老人施設内ギフトショップにて

25%オフのクーポンを貰って、せっかくだから何か買おう、

なんて思い店内を見渡し、使えそうなものを選んだのがコレ。

英語では俗に "Reading Glasses"と呼ばれるけれど

カラフルでお洒落なデザインなものが安価で揃ってる。

因みにこれは7ドルで売られてるの。


自分が老眼鏡を要する年齢だって事実も衝撃ながら、

やたら二の腕の辺りがえらく太くなってる事に気付いたり、

あちこちカラダの色んな節々に痛みが出たり、

人生の下り坂に向かってるのを実感するのは気が滅入る。


そんな象徴の一つに、今週の金曜日には内視鏡の検査があったり。

10年に一度でいいらしいけれど、避けて通れないらしい

50代突入お祝い手形みたいに腸内のポリープ探し。

ふぅ〜。

そんな訳で、金曜日に向けて食事制限を含む準備期間中。

今夜の真夜中以降は固形物の食事が禁止。

明日(木曜日)一日中、流動食のみで、

しかも乳製品はダメらしく、

口にできるのはコンソメスープとかゼリーとか。


なので今夜、砂糖入りの珈琲ゼリーを仕込んだ。

本来ならばアイスクリームと一緒に食べたいところだけど。


絶食と言うと大袈裟だけど、

ちょっとしたデトックスとか仏門の修行みたいな。


とは言え、

美味しいものを食べるのを生き甲斐としてる日常なので

ものが食べられないのは本当に辛いと思う。


さて、どうなることやら。。。




2015年9月13日日曜日

Polar Bear Mini Purse


かなり前にフッキングしてあったシロクマのピースを果たしてどんな風に使おうか?頭の隅っこの方でずっと考えてたんだけど。

ふと思い立って、端切れとして安価で買って置いた綺麗な青い色の生地と合わせて見て、気に入ったので、気分に任せて一気に作業。

例え時間があってヒマしてても、気分が乗らないと作業が手に付かない性分なので、ここぞと言うタイミングは逃せない。

「気分」で作るので、全体のデザインとかサイズも無計画なのが痛いのではあるけれど、まぁ、これが自分のスタイルだから仕方ないような気もしてる。

プロとして働く適正はない。。。という自覚と共の諦め、みたいな。

とにかく、小さめのサイズでのポシェット風バッグに仕上げ。

*フッキングした部分は前面の外ポケットとして*



*ライナーには綺麗な緑色のインド風の綿を使用*


*アクセントにキーチェーンも作った*


アメリカに引っ越してからも幾つかのラグ・フッキングのグループに顔を出してみたけれど、主催する人によって傾向はかなり違い。

以前、参加したミネアポリスのローリーさんのグループでは、プリミティブが主流で、フッキングしたラグは床に敷く目的ってのが主流だった。

フォークアートとして歴史と伝統ある手工芸のラグ・フッキングなので、やはり本来の用途としては床敷きの為であり、デザインもシンプルでクラシックな色使いのものが好まれたりするんだろうって印象。

なので明らかに私が目指す方向性とは異なるのを実感してる。

私は飽くまでも自分の楽しみを目的として、試験的に型破りに色んな方向性で試してみたいと思ってるから、実はフッキングの部分は割りとどうでも良くて(と言うと語弊があるかも知れないけれど)、デザインの一部としての「絵」を作る手段であって、常にフッキングに専念したい訳ではないから、正直に言うと、フッキングのグループに出席しても伝統的なフッキングだけをしてる人たちには余り興味が湧かず、特に、デザイナーの下絵を購入して、おまけにデザイナーから色指定までされてフッキングしてる人の作業はまるで塗り絵みたいで、その労力は尊重するけれど、アーティストとしての素質には惹かれるものを感じない。

昨日、ホワイト・ベア・レイクのグループで一緒のジェーンさんと連れ立って、Stillwater/スティルウォーターにあるジニーさん宅で月に一度開催されるフッキングの会に参加させて貰ったんだけど、そのグループには個性的でクリエイティブな人が多くて、とても刺激を受けた。

主催者であるジニーさんが、とても人間味溢れる才能に溢れた人で、型にはまらない冒険的なスタイルが魅力的。

なので集まる人にも、その方向性が反映されてるんだろうと思う。

私が持参した Show and Tellの幾つかの作品集も、バッグや小物入れや壁掛けのオーナメントだったんだけど、20名足らずの皆さんに好評だった。

何人かの人たちは、私の作品を既にステートフェアのコンテストで見て覚えていて下さって、お祝いの声を掛けてくれたり。

あとは、私のオリジナルの手法で作ったオーナメントがウケて、是非、作り方を教えて欲しいと言う人もちらほらいて、ちょっとした励みになった。

いずれ、近い将来に自宅を開放して「お教室」みたいな真似事が出来たら楽しいかな、なんて可能性の想像が膨らみ。

「教える」と言うスタンスでなく、飽くまでも一緒に作業を楽しむ目的で。

冬場は特に家に籠る時間が多くなるから、もし、ここに人が集まってくれるのであれば、私にとっては労せず楽しみが得られる、みたいな。

家の掃除をする励みにもなるし。

美味しい珈琲やお茶やデザートを用意する口実楽しみにもなるし。

ま、どーなるか、分からないケド。。。実際には。



でも、カナダに住んでた頃から、実は私の師匠を通じて、アメリカの人たちが私に「習いたい」と言う要望がある、と言う話は聞かされてた。

独自のデザイン性とか色合いの選択の傾向とか、仕上げの様式なんかに興味を抱いて貰ったんだろうと思うんだけど。

一般論として、アメリカ人は「レッスンを受けるのが好き」な印象。

特にパッチワークとかフッキングとかの手芸の分野でクラスを受講するとか、手法を習うとか、そういう体験にお金を払って楽しむ事に価値を見出す人達が多い気がするのは面白いと思う。

私にとって、まだまだ未知の面白さが底なしにありそうなアメリカと言う国。

そして自分自身にとっての、この国での未知の可能性に興味津々なところ。






2015年9月12日土曜日

Knitted Bonsai Tree (in progress)


編物で Fine Artの世界を目指したい欲求がありつつ

でも、どうしても何故かいつもカワイイ路線に逸れてしまう。


真面目な盆栽のつもりが

でも、やっぱりこうしてキノコを加えてしまったりとか。


まだ完成という訳ではなく。

葉っぱ素材の選択肢とか、

果たしてどんな路線で仕上げたいのか?

ちょっと迷いながら思案中。。。




土曜日の Wayzata

何だか今週は色んな事があり過ぎてせわしなく過ぎてしまった。

新しい人との出逢いが縁を引き寄せて繋げるかのように、ラグ・フッキングの新しいグループに顔を出す機会が2回もあり、振り返ってみれば今週だけで3つの会に出席したから、普段の週と比べると忙しく感じるのも無理ない。

私は普段、怠け者の出不精だから、独り家に籠って手作業をする時間に幸せを感じるし、人とのやり取りの中でちょっとした会話や成り行きに戸惑う事があったり、必要以上に過敏に反応して、第三者の態度や言葉に傷付いたりする事もあり、ひょっとして自分は軽度の自閉症みたいな傾向があるんじゃないか?とさえ思うこともあるんだけど。

そんな時とは打って変わって、複数の人たちの中で心地良く知的な会話が弾んで、刺激のある時間を過ごす事が出来る時もあり、なんだ、やっぱり私ってば社交的なんだ、なんて思うこともあり。

中年のオバさんになってさえ、良く解らない自分自身に振り回されてる。

取り敢えず今週はずっとポジティブな出逢いの連続だったけれど。




先週土曜日の覚え書き。

Davidとふたり、車で30分くらいハイウェイを走ったところにある小さな街、Wayzata/ワイザッタに出掛けた。

一番の目的は、彼が景観の良い街の周辺を自転車で2時間程度サイクリングして廻ることで、私はその間、独りで散策と買物を楽しみ、お昼頃に合流して約束のステーキハウスでランチを食べよう♪って計画。

車のトランクに彼の自転車を積み込んで出発。


湖に面した駐車場に車を停めて、晴天の中、地図を手にリカンバントの自転車でサイクリングに出発する David。


私は与えられた2時間の中で、お洒落な Wayzataの街のメイン通りを歩きつつ、気になるお店を片っ端から覗いて見た。


特にこれと言って探してるモノもないので、基本、ウィンドウショッピング。


服飾を扱うブティックや、生活雑貨を扱う新しいお店を眺めるのはいつでも楽しい。


最近、洋服や靴やバッグを買いたい欲求はほとんどない。

なので夏物セールのワンピースとかサンダルとかスカーフなんかを見ても、まるで欲しくならないのが不思議なんだけど。


雑貨も、出来るだけ増やさないよう心掛けて、物欲に心の中でブレーキを掛けてる部分があるのは、今の暮らしが一時的な仮暮らしだからって理由もあり。
(とか書きつつ、ハロウィン小物はしっかりと買って着実に増えてるケド)

サイクリングを楽しんだ後の Davidと落ち合って向かったのは、去年の夏にも行って美味しかったので気に入った『Gianni's Steakhouse』と言うレストラン。

年に一度しか足を運ぶ機会がないみたいなお店ではあるんだけど、この店では多分きっと、何を注文しても美味しいだろうって気がしてる。

で、私にとって定番のエッグス・ベネディクトをここでもお試し。


イングリッシュ・マフィンの上に乗ってるのは、ハムでなく、ステーキハウスならではのフィレミニョンってのがポイントで、案の定、大満足の美味しさ。

アメリカのレストランでは例外的に、量が多過ぎることなく、どちらかと言うとちょっと小振りに腹八分目みたいな、、、いや、ボリュームはあるんだけど、でも、不思議とお腹に重く残らないんだな、これが。

なので思わずデザートも食べてしまえる。
(他の店では食後にデザートを食べるお腹の余裕が無いって場合が殆ど)

Davidは、キャラメルと一緒に食べるパンナコッタを注文。


私はこれまたいつもの定番的に、大好きなクレームブリュレを注文♪


どちらも濃厚な割にぺろりと食べ切れてしまった。


結局この日は、ちょっとしたキッチン小物を数点と、手描きの花模様のお皿を2枚、あとはビーズで作られたグァテマラ製の小さな鶏をお買い上げ。


楽しくて美味しくてご馳走さまでした。






2015年9月7日月曜日

独りウィスコンシンの金曜日

朝起きるとまず玄関に行って

ドアの前に届けられた朝刊を拾うのが日課。

いつものように玄関ドアを開けて腰をかがめ

新聞を拾い上げて通りの向こうに目をやってびっくり!

な、なんてこと、、、。

ちょっとちょっと、ひょっとしてもう紅葉が始まってるの!?

*うちの通りの木に秋のサイン*


おぉぉぉ。。。遂に夏も終わりか。。。ガックリ。

ミネソタのステイトフェアーも終盤だし、

勤労感謝の日の週末が明けると学校も始まるし、

頭の中ではしっかり夏が終わりに近付いてるって解ってはいるけれど。

こうして赤く染まった木々の葉っぱを見るとガァーンと、

視覚での説得力はやっぱり強い。


ま、そんなタイミングもあり、

冬籠りの間はせっせっとラグ・フッキングにも励もうと思い、

素材となる手染めのウール生地を仕入れに出掛けた金曜日。


独りで行くのは初めてのお隣の州、ウィスコンシンにある

マリーナのある小さな観光地の町:Hudson/ハドソン。

*お洒落なブティックが軒を連ねる通り*


カナダのケベック州に暮らしてた時も田舎の方に Hudsonと言う町があって、

そこにもヨットクラブがあったりビーチがあったり、

お洒落なブティックやギフトショップ、グルメなレストランがあり、

家から車で高速道路を走って30分ちょっとの距離感も同様。

なので私にとっては新しくて懐かしい気がする。

*古い建物に雰囲気のあるチョコレート専門店*
(パーキングメーターに入れる25セントの硬貨が必要で
ってのを口実に幾つかチョコレート絡みのお菓子を購入)


それでも州を越える分、ちょっとだけ「外国」へ行くみたいな錯覚。


目的の店は『マグノリア』と言う名前で

婦人物の用品を扱うブティックも兼ねてる。

店の奥の部屋の真ん中に大きなテーブルが置かれ、

そこでは針仕事の「お教室」も開かれるらしい。

ホワイトベアレイクのラグフッキングのメンバー達も、

月に1度か2度、ここを訪れるって事は聞いていて興味津々だったものの、

今まで足を運ぶ機会が無かった。


店主のポゥレットさんがお茶(チョコレートバナナ)を淹れてくれて、

お店の助手的なキムさんとのお喋りが楽しかった。

偶然お店に買物にやって来た年配3姉妹のとの会話も楽しくて、

彼女たちはこれからステートフェアに行くんだって話してた。


ポゥレットさん自身が手染めしたウール生地はどれも色の配合が綺麗で、

私のモントリオールでの師匠ジュディスの素材を彷彿。

手染めならではの微妙な配色とかムラとかが本当に魅力的。

因みに値段は例によって例の如くカナダよりも少しだけ安いのも嬉しい。

*綺麗な色に手染めされたウール素材たち*


季節柄、ハロウィンに向けて何かしら

楽しいハロウィン関連の作品が作って見たくてウズウズとしてる。


ほんの30分程度の運転ではあるけれど、

私にとってはちょっとした冒険の半日でもあり、

満足の収穫もあり良い金曜日だった。







State Fair 2015 その3

毎年恒例、夏の終わりを告げるミネソタ州の祭典も明日で終了。

引き続き毎晩、野外でのライヴ・コンサートに加え賑やかに花火が上がってる。

そして州祭の主旨である品評会(コンテスト)は家畜や農作物に限らず、手造りの多岐に渡る品々に対しても行われるのが興味深く、それはホームメイドのジャムやピクルスだったり、パイやケーキだったり、或は木製品や、それから水彩や油絵や写真と言った芸術の分野まで広がってるから驚き。

コンテストの名称は "Creative Activities"で、出展作品を一斉に展示することが出来る専用の建物が、その名もズバリ "Creative Activities Building"ってので、正面ゲート脇に建ってるのも何だか凄いなぁ〜ってので感動。

*閲覧者が直接触れないように
全ての作品がガラスの向こう側に展示されている*



*クッキーや焼き菓子のコンテスト結果の陳列棚*
(左手:ブルーのリボンから順に1位から5位まで)



思った以上に綺麗に展示されていて感心した。。。けど、受賞したクッキーやパンやケーキは祭典の10日間、ガラスケースに陳列されたまま?ってのが謎。

*割りとお洒落っぽく陳列されてる焼き菓子のコンテスト*



*ピクルスやジャムの瓶も沢山の数で出品されてる*
(陳列棚全体が冷蔵庫の機能になってるのも凄い)



そしてコンテストの部門には手芸全般の手仕事の分野も含まれてるのを知ったのは、ホワイト・ベア・レイクのラグ・フッキングのグループのメンバーから聞いたのと、彼女たちから、私も作品を出展するよう強く勧められたから。

コンテスト全般には2000点くらいの応募作品があるらしいんだけど、カテゴリーが細分化されてるので、何かしら受賞する可能性は多少あるかも?ってので試しに、見繕った5つの作品をそれぞれ異なるカテゴリーで出展してみた。

結果、嬉しいことに、3つの作品が受賞。



1位のブルー・リボンを獲得したのは、フェルトで作ったミニチュアの「魔女の家」で、ニードル・フェルティングして作った魔女も添えたもの。

*他の人達の作品と一緒に
ハロウィンのテーマでまとめられて展示されてた*

*Miniature room or shop setting: Felt Witch's House w/ needle felted Witch*




2位の赤いリボンを獲得したのは、ラグ・フッキングの手法でゴッホの向日葵をフッキングしたのを手提げに仕上げた作品。

*パッチワークのキルト作品などと共に一番右の下*

*Hooked rag item other than a rug: Hooked Purse, van Gogh's Sunflowers*




3位の白いリボンを獲得したのは、3匹の犬を編んだ編みぐるみの作品。

*色んなペットを作品にしたものが集められた展示コーナー*

*Knitted item not wearable: Knitted 3 Dogs*




受賞は逃したものの、3つのテディ・ベアをフッキングしたラグは可愛いベアたちが飾られたコーナーに見栄え良く展示されてて嬉しかった。


*Hooked rag Rug fine cut under 3 ft.: Hooked Rug original design 3 Teddy Bears*
(何故か手元に縁を仕上げた写真が無い、、、↑これは仕上げ前)





同様に受賞しなかった棒針編みとかぎ針編みのコンビネーションで仕上げたスカーフ(マフラー)は、膨大な編物作品の展示コーナーに埋もれてた。

*編物作品の膨大な量に愕然!*
(いやぁ〜、これじゃ受賞は難しいわ、、、ってのを悟った)

*Scarf, medium weight yarn: Knitted/Crocheted scarf Grapevines*




あとはパッチワーク・キルト作品の数も膨大で圧倒されたけど。

編物とキルトの作品で入賞するのは至難の技っぽい、ってのが解った。

来年への覚え書きとして。



そして、今回のコンテスト作品展示の中で一番印象に残った作品がこれ。


クリムトの『接吻』をパッチワーク・キルトで再現した大掛かりな作品。

そのカテゴリーでの2位を示す赤いリボンが付いてた。

クリムトの絵には華があるので、私自身いつも、何かしらの作品に仕上げたいと考えていて、キルトで作って見たい、ってのもずっと一つの夢だったんだけど、こうして素晴らしいのを見てしまったので、やられた〜!ってのと同時に、これ以上の作品を作る自信が無い分、もういいや、ってな感じでの妙な達成感みたいなものもあり。



作品を引き取りに行く際、入賞作品には、賞金として少額の小切手が貰えるらしいので、果たしてそれが幾らくらいなのか興味津々なところ。

ま、賞金よりも何よりも、とにかくリボンが貰えた事実が嬉しくて、まだ漠然とではあるけれど、多分、来年も挑戦してみようかな、なんて励みになりそう。