2010年9月30日木曜日

Terry FoxとCold Turkey

今日は子供たちの学校でそれぞれ『Terry Fox Run』を予定してたんだけど、生憎の雨で延期に。

「Terry Fox」はこの世を22歳という若さで去ってしまったけれど、人々に今も愛され続けるカナダの国民的ヒーロー。

骨肉腫に冒され、義足になった後も走り続け、カナダの大陸横断を目指して往く先々で、癌撲滅の為の研究に対する募金活動をした若者。

彼に勇気づけられた若い癌患者が、カナダ国内にどれ程多くいるか?計り知れない。

それくらい、カナダの人々にインパクトを与えた存在。

彼の癌は肺へと転移し、志半ばで逝去。

けれど、彼の意思は多くの人々に引き継がれ、毎年、この時期になるとカナダ国内のあちこちで、子供たちを中心とした”マラソン大会”(Terry Fox Run)が開かれ、多くの募金が集められる。

オタワに行った時、彼の銅像を見て胸にジ〜ンと来るものがあった。

いつか彼の夢が叶って、癌が克服される日が来るといいなぁ〜と切実に思いつつ、日本では10月から煙草に掛かる消費税が大幅に引き上げられるとか?で、その前に”備蓄”しようと何カートンも大量にまとめ買いをしてる人も多いらしい。

そんな大量の煙草カートンを見ると複雑な気分。

私も若い頃に吸ってたから。

でも、「止めよう」と決めたら意外と簡単に止められた。

止めたい気持ちがあるなら『Cold Turkey』に限るね!

2010年9月29日水曜日

夏の終わりの儀式

8月の終わりに想定外の緊急手術+自宅療養のお陰で、何となく惰性で秋に突入してしまった感あり。

9月に入って暑さが戻った時は、機会を逃さず私以外の家族はプールで水飛沫をあげ楽しんでたけど、術後、水に入れない私は指をくわえて恨めしそうに眺めてたし。

そんなこんなで朝晩の気温が10℃以下になって、暖房を入れる日があったり、家の周りの楓の木が日に日にその色合いを緑から黄色、オレンジ色から赤へと変りつつあったり。

だから先週、Kaitoは「どうしても」とDavidに懇願して、今シーズン最後の『Dairy Queen』へ連れて行って貰った。

*夏の間、賑わう高速沿いの『デイリー・クイーン』*

『Dairy Queen』は一時、日本にも進出&出店してたアイスクリーム(乳製品デザート)の専門店で、うちの近所で高速道路に面した路面店は夏季限定営業なので、『DQ』の開店と共に夏がやって来て、閉店と共に夏が終わる。。。そんな感じ。

*ソフトクリームの『Sundae』苺(手前)&ホットファッジ*
(盛夏の頃にErikaと一緒に食べました)

それで、彼等は二人して、夕食の後のデザートとして『DQ』へ行き、看板商品の『BLIZZARD』を食べて、寒さに震えながら帰って来た。

でもまぁ、季節の最後に食べられて満足だったみたい。

はっ!

そう言えば私ったら、今シーズン一度も『Tim Hortons』(カナダで#1のコーヒー&ドーナツショップ)の『Iced Cappuccino』(←季節商品)を飲んでないことに気付いた。。。がぁーん。



2010年9月28日火曜日

Okami


たまたまErikaがWiiで何やら楽しそうにしてるGame『Okami』を見て感動してしまった。
(↓Review)

http://www.youtube.com/watch?v=oVf2rMILU0M



ゲームセンスの無い私には、一体どうやってソレを操作して遊ぶのか?ちょっと想像し難いんだけど、でも、日本の古代神話が舞台の設定が何となく「まんが日本むかし話」的なタッチで懐かしい雰囲気を醸し出してる。

背景画に手を加える度に登場する”筆”の存在感もいいし。

昼と夜の風景を逆転させたり、闇夜に月や、青空に満開の桜の木が現れる瞬間に”照”とか”咲”とかの漢字が出るのも印象的。

主人公の白い雌オオカミの名前が「Amaterasu」だったり、大蛇の化け物の名前が「Orochi」だったりするのも凄く興味深い。

Okami=オオカミだけど、Oh, kamiにすると神様だったりするところも、ひょっとして確信犯?なのかどうか。

いずれにしろ、ゲームとしての評価も高いみたいだけど、私は単純に目の前で大胆に展開して行く視覚的なデザインの美しさに圧倒されてしまった。

うん。なんかコレ、もの凄くいい。



2010年9月26日日曜日

10年後のダーク・エンジェル

昨日は土曜の夜でCarol(義母)のとこに夕食に招かれたんだけど、何しろ前の晩のデリバリー中華のLeftoverがたんまりあったし、余りその気がしなかったのでRain checkして貰った。

子供たちと3人でのんびり『Movie Night』することにして、KaitoとErikaはキッチンでポップコーンを作ったりマーガリンを溶かしたり、スナック準備。

さて、何を観る?ってとこで、それぞれ意見がまとまらず、うーん。

何しろ、13歳男子と11歳女子と、それから年齢不詳(成人)の私が一緒に楽しめる映画って、なかなか難しい。

DVD棚のコレクションを眺めた後、ふと思い付いて
「TVシリーズだけど『Dark Angel』なんてどう?」

タイトルの”Angel”部分に反応したKaitoが
「Nooo〜!」
と首を横に振るので
「でも、プロデューサー:James Cameronだよ、コレ」

*Max(Jessica Alba)とLogan(M. Weatherly)のChemistryが炸裂*

さすがは”James Cameron”効果。もの凄い説得力。

私にとっては久し振りに観る懐かしい番組だけど、KaitoとErikaにとっては初めての「Dark Angel」で、でも3人にとって色んな意味でそれぞれに新鮮で衝撃的な娯楽だった。

何しろ設定が画期的だし、固有名詞の”Manticore”とか、”Lydecker”とか悪役にぴったりのカッコいい響きの名称だし、登場人物が皆それぞれに個性的で魅力があるし、「バイオレンス」と「ロマンス」と「笑い」の3拍子がそれぞれいい配分で揃ってるし。

いずれにしろ、コレってちょうど10年前にオンエアされた作品だそうで、当時、この番組を呑気に観ながら、いつかこんな風に成長した二人の子供たちと一緒に楽しむ日が来るだろうなんて、考えてもみなかったンだろうなぁ〜、私。

そう考えたら何だか急に感慨深く、今から10年前に住んでたレンガ造りで大きな木に囲まれたもの凄く心地のいい大好きだった家や、ちょっと退屈で田舎っぽい街や、この番組をきっかけに習った剛柔流の空手の道場やセンセイや、仲良くしてた友人たちを懐かしく思い出して感傷に浸ってしまった。

だって、10年、、、10年だもん。 

私、歳とったよねぇ〜。(←しみじみ)

こりゃ、ますます年齢不詳だわ。

2010年9月24日金曜日

中華のデリバリー

今日(金曜日)は子供たちの学校が休みだし、お天気も雨が降ったり止んだりとはっきりしない感じだしで、家に籠ってぬぼぉーっと過ごしてしまった。

ゆっくりと朝寝坊して、私も子供たちもパジャマのまま”レストラン・スタイル”(大きなお皿の上にハッシュブラウン、ウィンナーソーセージ、スクランブルド・エッグ、野菜、トーストを一緒に盛り付けた、典型的な北米レストラン風の朝食)のブランチを食べて、子供たちは大喜び。(←単純)

今夜はTVで『CSI/NY』の新しいシーズンが始まるから、3人で一緒に見ようね!って話で盛り上がったノリで、夕食は何となく「チャイニーズのデリバリー」を試して見たい欲求に駆られ、Davidが留守の解放感みたいなもの?も手伝って、初めて”宅配中華”を体験。

メニューはずっと前、新聞の折り込み広告と一緒に入って来たんだけど、”Take Out”と言うといつも気軽なピザかKFCを自分でピックアップするパターンが多くて、なかなか注文する機会がなかった。

日本で暮らした時でさえ、店屋物(麺類とか丼もの?)を出前して貰った経験がなくて、あるとしたらやっぱり「宅配のピザ」のみだし。



*注文したセット”House Special”(二人前)のメニュー*

Won Ton Soup
Imperial rolls
Hunan dumplings
Kan Shao Szechuan shrimps
General Tao's chicken
Mixed vegetables
Chicken chow mein
Cookies

読んだだけじゃ全然、想像がつかないや。。。
(特に、Hunan... Kan Shao...ってどんな味???)

ま、取り敢えず、注文♪


*金曜の夜で混んでたらしく?やっと届いた料理*
(注:容器は全てリサイクル出来る素材)

でもって、私のフォーチュン・クッキーのメッセージ:
『Idleness is the holiday of fools.』とな。


2010年9月23日木曜日

キスはミントの香りで

芸能人は歯が命、、、ってのは、かなり古いCMのコピーだけど、でも、未だに日本の芸能人の中には歯並びの悪い人とか、八重歯のある人とかがかなりの数でいると思う。

最近は、日本でも歯列矯正をする人は増えているらしいけれど、でも、その一方では、未だに歯槽膿漏になる人とか、日常的なフロッシングをしない人とかも多いみたいだし。

*Trixie専用の歯磨きセット*

取り敢えず私は、半年に一度くらいの頻度で歯科検診を受けるんだけど、最近は新たな虫歯ってのが、かれこれ10年以上無いし、お口の中の衛生&健康状態も良いらしいのは嬉しい。

それでも、私にとっての人生で最大の後悔は『虫歯がまるで無い完璧な歯並び』を得られなかった事で、だから余計に、それに対する憧れと執着心が異様に強い。

異様に強いので、これまで子供たちの歯の健康については随分と気を配って来た気がするし、彼等の歯列矯正も自然な流れでその延長だし、だからこそ、愛犬Trixieだって、しっかり歯磨きしちゃう♪

*ミントの香りの口臭(だといいなぁ〜)Trixie*

ワンコ用の歯磨きペーストには、”チキン味”とか”ビーフ味”とかもあるけれど、それらの口臭でキスされるのもどーよ?って事で、無難にうちは”ミント味”を愛用。

そう言えば昔、人間用でも面白い味のが出回ってたような?




2010年9月22日水曜日

亭主ゲンキで留守につき。。。

月曜日の晩に出発の飛行機でDavidはインドへ。

Pythonカンファレンスへのゲスト・スピーカーとしてご招待頂き、無事に到着した後は、カンファレンスの運営者の方達に観光案内をして頂いたり、地元のレストランにて、現地ならではのおススメ料理など味わってるらしい。

地球の何処へ行っても、Skypeでコミュニケーションが出来るのは本当に凄いと思う。

子供の頃、父が会社の旅行で外国(近場のアジア)へ行った際、祖母が倒れ、当時のKDDを介しての国際電話料金のバカ高かったことと言ったら!

言うべき事は全て予めメモ書きして、焦りながら喋ったっけ。

いずれにしろ、今夜は久し振りにワインの栓を開けた。

カリフォルニア産の『Turning Leaf』は、この季節の気分にぴったりな気がして。

*This full-bodied Cabernet Sauvignon with a hint of oak has rich layers of red fruit, vanilla, mocha, chocolate and spice.*

ワイン通では無いけれど、ボトルの背中に貼られたラベルの記述を読むだけでも、想像を掻き立てられる。

長い間、自分はフルーティな白ワインが好きだと思ってたんだけど、最近は断然、赤。

赤ワインは何だか私の体質に合うらしい。

ケベック州に越して来て、社交上、昼間や車の運転をする際にも多少のワインを飲む機会が増えて気がついた。
(赤は白ワインほど酔わない、ってことに!)


今夜もまた、眩しい程の青白い光を放つ満月。

この地球上で同じ月を見上げながら物想う全ての人々に。。。

Cheers!

2010年9月21日火曜日

白は省エネの色?

北米と日本とでは街並みの風景がかなり違ったりするんだけど、特に夜景での大きな違いは、その”色合い”にあると長い間、思ってた。

北米の家々での明かりは大抵の場合、白熱灯の暖色系で、特に寒い時期には、とても穏やかで温かな印象を与えてくれる。

一方、日本に帰省して、夜の街並みの中を車で通り過ぎる時、その店先や看板灯や家々の窓から溢れる”白い光”の光景に圧倒される。

冷たく光る青白い街は、何だかとっても近未来的にシャープで、非現実的で、北米の夜景色を見慣れた私の目にはまるで別世界の異次元みたいな衝撃だったり。
(とは言え、勿論すぐに見慣れるンだけど)

だって北米で、陽が落ちた頃の住宅街を散歩すると分かるけど、蛍光灯を使ってる家ってほとんど無いもの。

でも、状況は随分と変って来ていて、環境とか資源とかエネルギーとかを考慮した新しいタイプの『省エネ電球』が北米でのマーケットに広がりつつあるらしい。


地元のスーパー「Maxi」の電球売り場なんて、少し前から普通の白熱電灯が一掃され、『省エネ電球』しか置いてないし。

そんな訳で、今回、うちのダイニングルームの天井から下がってるタイプの照明器具の電球が切れたので、初めて『省エネ電球』を買って入れて見た。

ひぇ〜〜〜〜〜!白い!白過ぎるっ!!!

なんかやたらと白いンですけど、照明が。

これから暖房の季節なのに、部屋の中が寒々とした白さで、なんか全然落ち着かないンですけど。。。

暖色系の『省エネ電球』ってのもあるのかなぁ?

2010年9月20日月曜日

正しいキスのポーズ

北米での生活では、勿論 Hug とか Kiss とか日常的で、それはもう気軽な挨拶としてしょっちゅう色んな人々と交わすわけですが。


秋の観光シーズンに向けて入って来た、カナダの首都 Ottawa の広告を見て思わず笑ってしまった。


ロマンチックな秋の街角で『キスする二人』は微笑ましいけど、


今どき、こんな風↑にキスする時にわざわざ膝を曲げて、いかにも『Coy♪』(カワイ子ブリッコ?←当然、死語ではあるけれど)って感じをアピールする人なんているんだ!?と言う新鮮な驚き。

しかも、敢えてこんなポーズを広告に使っちゃうだなんて、衝撃的!

そんなオチャラケたことすんの、私くらいかと思ってた♪


2010年9月19日日曜日

Pizza Monster

夕べは久々にドミノのピザ。

多分、日本のドミノとはメニューもサイズも価格も微妙に違うんだろうし、私は時々、日本ならではピザメニューで、シーフードだとか照り焼きチキンだとかが懐かしく、食べたくなったりするのよね。

新聞の折り込みで入って来たメニューで気になってた、『パスタ・ピザ』(ボウル状のピザ生地の中にパスタが入ってる!)で、4種類の中から、今回、初めて試したのが「チキン・カルボナーラ」。

炭水化物を避けるダイエット中の人にしてみたら「ひぃ〜〜〜!」って感じの<ピザ+パスタ>で、でもPizza Monster(セサミ・ストリートの中のクッキー・モンスターみたいな)を自称する私にとっては、大好きなピザとパスタが一緒に食べられる夢のコンビネーション♪
(前世はイタリアンかも?)

*チキン・カルボナーラパスタが乗ったピザ $7. 99*

あとは普通に3種のトッピングを選んだラージサイズのピザ。

*ペペロニ+ベーコン+マッシュルームのLピザ $13. 99*

でもって、何気にメニューを見て気付いたのは、やっぱりピザも、昨日の日記に書いたドーナツみたいな”Deal”があるってこと。

例えば、スモールサイズのピザ1枚 $10. 25として、それを2枚注文すると、合計金額は $20. 50 ではなくて、$15. 25だって。

ラージサイズ1枚 $17は、2枚だと $24とお得!

あとは、店に出向いて自分でピックアップするとその分サービス価格になったり、でも、逆に家に配達してもらった場合には、ピザの合計金額の他に、配達してくれた人に任意の金額で『チップ』もあげないとイケナイのは日本と違うところで面白い。



2010年9月18日土曜日

クリニークのボーナスセット

コスメって昔からそうそう興味がある訳では無いんだけど、でも、若い頃(!)には、まぁ、それなりに化粧品への出費もあって、何とかそこそこ綺麗に見える努力はしていたらしい。
(って、既に他人事みたいな程、過去の話っぽい。。。)

化粧品とか乳液とか、直接、肌の健康に関わって来るようなものは、何となく国産の方が日本人の肌に合うような気がして、外国製品は避けてたけれど、それでも、ブラシを使って自然に仕上がるタイプのパウダーは長年「Clinique」を愛用。

「Clinique」は、日本でも年に何度か『ボーナスセット』を発売して、旅行に便利なコンパクトサイズの容器とか、特製のポーチなんかが魅力だった。

カナダでも勿論、新製品のマーケティングの一環として、『ボーナスセット』が発売される。

*カナダのデパート『The Bay』の広告*

日本との売り方の違いは、『ボーナスセット』をお得な価格で予約&販売するのでは無くて、ある一定額($26. 5ドル)を越える商品の購入者に”無料で”プレゼント、と言う形式。

*$26. 5以上のお買い上げで貰えるセット↑($70相当)*

この辺りのマーケティングの違いって面白いなと思う。

例えばドーナツなんかを買う際にも、日本で100円のドーナツを12個買うと1200円だったりするのは常識かと思われるけど、この辺では、1ドルのドーナツが12個は6〜7ドルくらいで買えたりする。

買う量が増えると、1個あたりの単価が安くなる発想。

まぁ、それはいいとして、気になるのは↓この新製品。

*加齢によるシミなどに効果があるらしい(ホントかな?)*

この63ドル也の投資↑が果たして価値があるのかどうか?

まぁ、ドーナツでも食べながら考えてみよっと。


2010年9月17日金曜日

Tom Yum Express

昨日はどんよりとした曇り空の朝で、午後には雨が降って来た。

そんなだから、日中の最高気温も上がらず、肌寒い感じで、今シーズン初めて、思わず暖房のスイッチを入れてしまった。

午前中、外出したDavidに頼んで、お昼を「Thai Express」で持ち帰りしてもらった。


写真は持ち帰り容器のままなので、余り美味しそうにも見えないけれど、でも最近、私のお気に入りで「Tom Yum」のチキン入り、ライスヌードル・スープ。
(クン=海老は入ってないけど、でも、味的には多分「トムヤムクン」と一緒みたい?)

昔、日本でも一時期、タイの「トムヤムクン」スープが流行って人気だったのを何となく覚えてるんだけど、何故か日本では試す機会が無くて、だからごく最近まで、それが一体どんな味なのか?想像することも出来なかったけど。

最近の北米でのタイ料理人気のお陰で、ファーストフードのレストランがあちこち出来て便利。

他に「Pad Thai」とか各種カレー(Red, Green, etc.)とかもメニューにはあるけれど、でも辛くて甘くて酸っぱい独特の味の「Tom Yum」がやっぱり一番のお気に入り。

まぁ、私にとっては、ここではなかなか食べられない日本風ラーメンの代替えって感じもあるかも?

寒くなって来ると特に、熱々のスープに入った麺類が恋しくなったりするのよね、きっと。

2010年9月16日木曜日

折り鶴@カナダバージョン?

たまたま昨日の日記で話題にした折り鶴なんだけど、今朝の新聞のページをめくったら目に飛び込んで来た、余りにもタイムリーな折り鶴の写真。

*記事の内容については後で補足*

でも、これって良く見ると変じゃない?


どう折ったら、この形になるんだろう?
ツルの胴体の部分が妙に折り込まれてるの。。。


日本の伝統的なツルは胴体の部分が空洞に仕上がるので、そこに静かに空気を吹き入れて、ふっくらと仕上げるのよね。
(右上の緑色のツルみたいに)

ひょっとして、コレ(新聞記事の写真のツル)がカナダの小学校とかで一般に、子供たちに教えられてるんだとしたら、ちょっと残念な気がする。

でも、それってイタリアのパスタを日本でアレンジして「明太子とイカのスパゲティ」とかに昇華(?)され、『Noooo~~~!!!』(そんなのはイタリアンじゃ無いぃ〜!)ってイタリア人に叫ばれ絶望されてるのと一緒なんだろうか?とも思ってみたり。




*記事の内容について*

9月13日は、モントリオール市街にあるDawson Collegeにて2006年に起きた無差別な銃撃事件の記念日でした。

犯人のKimveer Gillは、女性(18歳)一人の死亡者と、他16人の(銃弾による)傷害者を出した後に自殺と言う、衝撃的な事件でした。

今朝の新聞記事は、この事件をそのままモデルにしたオンラインのビデオゲーム(アメリカ発でタイトルもそのまま"Dawson College Massacre"と言う悪質なもの)が見つかり、法的には対処する術がないというもの。

"Incomprehensible insensitivity"
(理解出来ない無神経さ)

An Online Video Game based on the 2006 Dawson College shooting spree.
Montreal police can do NOTHING about it except hope that a U.S. Internet service provider agrees to remove it.

でもって、オチは、このオンライン・ゲームの責任者らしき人が現在、日本で開催中の”Game Show”に参加してるらしい。。。(ので北米でのインタヴュー不可)


*その後、このゲームは責任者によって削除されたとのこと*
犠牲になった女性のお母さんへの謝罪のコメントと共に。




2010年9月15日水曜日

ツル、折れますか?

小学6年生の娘 Erikaが学校から帰って来たので、私が

『今日はどうだった? 何か新しいことあった?』

といつもの様に訊いたら、

『あ、今日ね、ARTの時間に折り紙したよ』

と言うので、へぇ〜♪と感心してしまった。

『で、何を折ったの?』

『ツル!』(←典型的)

*あ、因に、実際の会話は英語です*



でも、日本人にとって身近な「折り鶴」とは言え、久し振りに折って見よう、、、♪なんて思って折りだして見ると、「あ、あれ?」「この次、どうするんだっけ?」ってな具合に、意外と複雑で思い出せなかったりするのよね。

子供の頃に充分、何度も繰り返し折ってるはずのツルなのに、思いっきり忘れてる自分に冷や汗!

折り紙パックの裏に付いてる「折り方手順」を見つけ出して来て、それを見ながらようやく折り上げた、いよいよ”なんちゃって日本人”化が進んでる体たらくな自分が切なくなった。

それにしても、小学6年生とは言え、カナダの子供たちにツルを折らせるのは至難な技だろうなぁ〜とか思いつつ。

だって、カナダの子供たちって不器用な子が多いんだもん。

学校のボランティアする度、いつもカルチャーショックを受けてたけど、皆、大雑把(←良く言うと大らか)で、「角と角を<ピッチリ>と合わせる」だとか「真っ直ぐと<シッカリ>折る」だとかが ”苦手” 、、、と言うか、そういった細部には余り気を配らないと言うか。

そういう細かい事にいちいち拘るのって、つくづく日本人特有の気質なんだろうか?と自問自答させられる場面多しで、悶々とさせられてばかりいた。

家での復習を兼ねて、Erikaとふたりで一緒にツルを折りながら、
「ピッチリ」「まっすぐ」「しっかり」「きちんと」
を繰り返す私に、Erikaが

『Mommy, You Are Sooooo Japanese.』

と言うので、

『Yup!  Detail, Detail, Details!!!』

と一緒に笑った。


その後で、Erikaが

『でも、それって素敵だと思うな、私は好き。
Mommyが日本人で良かったよ♪』

って言うのがちょっと意外で、なんか嬉しかった。

IKEAカタログで秋の訪れを知る

カナダのインテリア雑誌に『CANADIAN HOUSE & HOME』と言うのがあって、毎年、クリスマスの時期になると”プレゼント”として、義理の姉から1年間の定期購読を更新して貰っている。

昨日、いつものように郵便で配達された10月号の雑誌と一緒に、IKEAのカタログ2011年(英語版)も入ってた。


IKEAのカタログにはいつも「All Catalogue Prices are Maximum Prices Valid Until JULY 1 」と印刷されていて、そのカタログの有効期間は毎年7月の1日までとなってる。

だから毎年、夏の終わり頃になるといつも「あぁ、そろそろまたIKEAの新しいカタログの時期だな」なんて思いつつ、子供たちの夏休みも終わり、学校の新年度が始まり、新しい気持ちで秋の気配を感じる頃になると、何らかの形で手元に届くのがIKEAのカタログだったりするのよね。


今年は既に、新聞の折り込み広告と共にフランス語版のカタログが届いてるので、英仏2冊になってしまった。

以前はもの凄く楽しみで、カタログのページをめくる度、欲しいものがいっぱいあり過ぎて困ったんだけど、でも、さすがに最近は特に必要なモノも無いし、カタログを見ても興奮しない自分が残念な感じ。

今の家での暮らしも、かれこれ6〜7年になるし、そろそろ引越し時だったりするのかも?

リノベーション(自分たちでする内装工事)とか、壁のペンキ塗りとか、家具(カタログで見つけたのを実際にIKEAへ行ってハンティング!)とか、カーテンとかクッションカバーとか、探したり作ったりしたい欲求ってのが、周期的にやって来る、まさに北米気質になってるっぽい、かも。

2010年9月14日火曜日

タダじゃないのね、救急車

いよいよ日々の最低気温が10℃以下になってきたモントリオール。

何と言っても既に9月も中旬ですもんね。(早いなぁ〜!)

8月末の入院&手術騒ぎで、生まれて初めて救急車で運ばれた訳だけど、気になっていたのは「ひょっとして、これって自腹なの?どうなの?」って事。

取り敢えず、病院に搬送されて到着した途端、タクシーみたいに請求されなかったし。
(まぁ、私なんて文字通り、着の身着のまま?で勿論、お財布なんて持ってなかったし、痛みにもがいてる患者だったから、当然と言えば、当然なんだけど)

私の周囲に、これまで救急車を呼んだ経験のある人が幸いにもいなくて(義父などは2度も心臓発作を起こしてるので、意外と言えば意外なんだけど)、義母なども「多分、他の医療費みたいに、州政府の健康保険で賄われるんじゃないかしら?」って言ってたし、私も何となくそんな気になって、入院費や手術費と共にカバーされるのよね?きっと。。。なんて、根拠の無い憶測で都合のいい結論を出して、すっかりその件について忘れていた矢先。

本日、郵便で届きました、請求書〜!
(災難は忘れた頃にやって来る、、、ってホントよね)

何だ、やっぱり救急車ってタダじゃないんだ。。。

『Coopérative des techniciens ambulanciers de la Montérégie』よりの請求金額は、基本出動料金の125ドルと、あとは搬送された病院までの実質距離数で算出された56ドルで、合計181ドル也。

Ouch!

2010年9月13日月曜日

Roleplaying@Kitchenみたいな

取り敢えず、『病人カード』(水戸黄門の黄門様が使う印籠みたいな)の効力があるうちに、って感じで、今夜も子供たちに夕食の支度と後片付けを手伝って貰った。

狭いキッチンで私とKaitoとErikaの3人で業務を分担し、さしずめ、私が家庭科の先生みたいに料理の基本をあれこれと伝授する感じで。

Erikaは冷凍のハッシュブラウンや炒り卵を調理。

Kaitoはベーコンや野菜やトーストの担当。

意外とふたりとも楽しんでるみたいで、私のことを「Chef/シェフ」、Erikaが「Sous-Chef/スーシェフ(#2のシェフ)」、そしてKaitoは「apprentice/見習い」と言うポジションなんだそうで、まるでそんな感じのロールプレイングみたいに。

「それって朝食メニューでしょ?」みたいな献立の晩ご飯だけど。

あ、私は大人用に、玉ねぎとマッシュルームとチェダーチーズの入ったオムレツも作りました。

いずれにしろ、料理とか、生涯で役に立つ技術を身に付けさせるのも、母親としての私の業務と言うか使命なんだよなぁ〜ってのを改めてしみじみと実感。

2010年9月12日日曜日

再び、Twilight


取り敢えず、自宅療養中の身なので未だ本格的な外出はせず。

家で静かに出来ることと言えば、まず読書。

でもって、村上春樹の次はStephenie Meyerの『Twilight』。

はい、勿論、映画は既に3部作とも観てるんだけど。。。

小説が映画化される際、「読むのが先か?」「観るのが先か?」悩む人は多いかと思うけれど、例外でなく私もそんな中の一人。

映画を観る前にオリジナルのストーリーを読んでおきたい欲求はあるものの、速読の術も無く、まるで活字を読むのに時間が掛かる私は、大抵の場合、映画の公開に先を越されてしまうという情けない(?)パターンの繰り返し。

やれやれ。

今回、病人になってようやく『Twilight』を読み進めている。

既に映画を観てるので、読み進める毎に次々と”その場面”を回想したりして、そして、やっぱりどうしてもまたソレを再現して観たい欲求に駆られ、今日の午後は独りで『Twilight』のDVDを鑑賞。

うーん。やっぱりこれ、高校生の頃に観たらハマっただろうなぁ〜。

この歳になってさえ、ワクワクする『禁断の恋』だもん。

映画を見終わって、エンドロール(?)と共に流れ始めた曲にふと、

「あれ? そう言えば、この曲すごく気に入ってたのに、私が買ったサウンドトラックCDには入ってなかったじゃん?」

って事に気付いた。(←かなり遅いけど)

http://www.youtube.com/watch?v=hhEGxqRjYY0&feature=related

Radioheadの『In Rainbows』って曲だった。

2010年9月11日土曜日

ばいばい、Canadian Living

*取り立てて個性的な魅力は無い雑誌*

新聞広告の中に紛れて入って来た、年間購読のおススメ特別価格(店頭価格の半額程度?)の安さに惹かれて、取り敢えず1年間の定期購読してみたカナダの雑誌『Canadian Living』。

まぁ、メインはお料理のレシピページで、テレビのフード・ネットワークチャンネルでやってる『Canadian Living:お料理』枠のプログラムと連携してるみたいな感じ?

化粧品や洗剤の広告ページも多くて、取り立てて感心するような記事も少なく、まぁ、エクササイズとガーデニングの特集が充実してるくらいかな。

そんな訳で、私にとってはもう充分!って感じで。

だって、そもそも毎月、郵便で届けられるんだけど、宛名が間違って『Ayumi』になってるし("M"がMissingなんですけど!)、電話して訂正してくれるよう促した後も、まるで訂正されず。

それだけならば大した問題では無かったものの、最近、色んな慈善団体から「寄附のお願い郵便」が届くようになって、寄附を促すように御丁寧にも、予め私の名前を印刷した「メモ帳」だとか「ステッカー」だとかを”善意の粗品”として同封して来るので、うーん、、、とか思いつつ良く見ると、それらの私の名前であるはずの印刷が全て『Ayumi』になってんの。。。がぁーん。

さては、Canadian Living...私の個人情報を売ったわねー!きぃ〜〜〜!

まぁ、そんな訳でもう二度と購読することは無いでしょう。

さようなら〜カナディアン・リビングぅ〜〜〜!


2010年9月10日金曜日

病人の和食

病気で食欲があんまり無い時とかって、食べたくなるのはやっぱり子供の頃から食べ慣れた味だったりするみたいで、『お粥』とか『鍋焼きうどん』とか欲しくなるのよね。

そして、第二期として、食欲もだいぶ回復して来る頃に食べたくなるのが、あっさりと食欲をそそる酢の香りの『寿司』だったりして。

『Sushi』はもう既に、エキゾチックな日本食の枠を越えて、手軽でヘルシーなテイクアウトとして北米にも浸透し、専門店もあちこち沢山あるんだけど。。。

あるんだけど、、、ね。

でも、やっぱり日本人にとっては「うーん、なんか違う」感いっぱいだったりして、満足には程遠く、食べて尚「なんか物足りない感じ」の余韻が哀しかったりするのよね。

*やたらヘルシー過ぎる巻物の寿司*

まぁ、『お稲荷さん』は嬉しいとして、、、でも、巻物の中身はキュウリとニンジンとレタス、そして豆腐だったり。。。まぁ、アボカドはいいとして、「たくあん巻き」とかってちょっと貧乏過ぎない?

とにかく、生のニンジンと豆腐では納得がイカナイわ。

*実は落とし損なってぐちゃぐちゃになった握り寿司の図*

満足度が多少高い方の寿司パックには、一応『握り』風なのも入ってて(↑写真は見るも無惨だけど)、それらは製氷皿にシャリをギュウギュウと詰めて作られたのであって、決して、寿司職人に”握られた”わけではなく。

それでも、茹で海老とかサーモンとかまぐろが乗ってたりするから嬉しい。

巻物には、アボカドとカニかまとキュウリが巻かれ、表面にはトビコ(オレンジ色で小さい粒の魚の卵←日本では余り見掛けない)と、黒白2食の胡麻がまぶしてあったり。

まぁ、これはそこそこ美味しいンだけど。

でも、やっぱり夢に見るのは日本の回転寿司!
(もぅね、廻る寿司で充分なのよ、贅沢言わないわ)

今後、更に歳をとって、味覚が変わって、郷愁も手伝って、日本特有の和食モノばかり食べたい我が侭なお婆さんになったらどうしよう?


2010年9月9日木曜日

抜糸と言うか、ホチキス針抜き

火曜日には、地元のCLSC(日本で言うところの”保健所”みたいな小規模な医療施設)にて予約があって、お腹の縫い目(とは言ってもガンタッカーで打たれたホチキスみたいな)の抜糸、、、と言うか、ホチキスの針(11個)を抜いて貰いに行って来た。

担当医から車の運転を6週間止められてるので、義理の母 Carol に頼んで送り迎えをして貰いつつ、途中、私の気に入りのカフェに寄って、外のテラス席にて軽いランチとお喋りをして過ごした。

術後、初めての外出はとても良い気分転換になってリフレッシュ出来たけど、でも、たかだか3時間程度の外の空気にも拘らず、もの凄く体力を消耗したようで、翌日はぐったりと過ごしてしまった。

フランケンシュタインの頭みたいに、ホチキスのデカい針が11個刺さった傷口の写真アップしたいけど、でも、場所が場所(下腹部♪)だけに猥褻物の恐れあり断念。

それにしても、人間のカラダとか、自然の治癒力とか、ほんとにほんとに凄いなぁ〜と、感心しきり。

Vaccination

*予防接種の種類と価格表*

Pythonのカンファレンスにゲスト・スピーカーとして招かれ、今月の末、インドへ行く予定のDavidは、昨日、海外旅行用の特別なクリニックに出掛け、複数の予防接種を受けて来た。

高いお金を払って、痛い思いをして、それでも行きたいのかインド?

答えは『うん』だったけど。。。

事前に予防接種を受けないと行けないような場所には未だ出掛けたことが無い私にとって、「世界はやっぱり広いなぁ〜」という漠然とした思いと、日本が、予防接種無しで行ける国で良かったなぁという(普段は余り考えてみたことも無かったけど)有り難みいっぱいの実感に包まれたりして。

2010年9月8日水曜日

Heidi 2号の永眠

*玄関前でKaito&Erika、Trixieと一緒のHeidi 2号(右)*

私の入院&手術騒ぎの陰に埋もれてしまったけれど、実は、私が救急車を呼ぶ騒ぎを起こした土曜日の前の晩(つまり27th 金曜日の夜)に、義母 Carol から電話があって、彼女の愛犬 Heidi 2号が永眠したことを知らされた。

うちの Trixie 同様、『Ani♡Match』 に保護されアダプトされた Heidi 2号は享年11歳のビーグル系雑種だった。

具合が悪くなって動物病院へ連れて行った際には、もう随分と膵臓の機能が衰えていて、例え延命の為の手術を施したとしても、完全に治癒する可能性はかなり低く、安楽死の選択肢が最も理にかなった唯一の解答だったみたいで。

義理の両親が旅行の際などは、いつもうちに”お泊まり”に来てた Heidi 2号だけど、大人しく温厚な性格なので、まるで手の掛からないかわいい犬だった。

*Trixieと仲良くお昼寝タイムのHeidi 2号(上)*

*Halloweenの時期には悪魔のシモベになったり*

なので実を言うと、Heidi 2号の訃報を聞いたばかりのタイミングで、翌朝に腹痛の悶絶に苦しんだ私は、余りの痛さに死ぬかと思いつつ「ひょっとして、Heidi 2号が独りで逝くのが寂しくて、私に一緒に来て欲しくて呼んでるのかも?」なんて一瞬、真剣に考えてしまった。

天国でも、犬と人間が一緒だといいな〜。


2010年9月6日月曜日

ノルウェイの森@ハリウッド版


病院に入院すると、取り敢えず必要になるのが「読み物」だったりするんだけど、去年の夏、日本へ帰省した際に仕入れて来た文庫本の中から、私がDavidに持って来て貰うよう頼んだのが村上春樹の『ノルウェイの森』㊤。

実はこれまで日本の男性作家の小説には余り興味が無くて、恥ずかしながら『ノルウェイの森』も読むのは今回が初めて。

読みながら、もし私がこの作品を発売当初、、、つまり、自分がもう少し若いうちに読んでいたら、随分と受け止め方や感じ方が違ったかも知れないと思い、ほんの少しだけ残念な気がした。

面白いのは、読みながら私の頭の中での主人公『ワタナベ君』のイメージが、どうしても Jesse Eisenberg になってしまった事。
(映画『Zombieland』や、この秋に公開される『The Social Network』などに主演)

私の中での『ワタナベ君』

*Jesse Eisenberg Google画像より*



強い感受性を秘めながらも、ある意味、平凡でどこにでもいそうな、けれどとても穏やかで寛容で、ツィードのジャケットが似合う好青年と言えば、もうズバリ彼以外には考えられない配役。

そして、快活でちょっと我が侭で髪の短い『緑』の役には映画『Twilight』の中でAlice役をした Ashley Greene のイメージ。
神出鬼没、自分の都合に合わせて『ワタナベ君』を振り回す感じ。

*Ashley Greene Google画像より*


『直子』と『レイコさん』さんは、残念ながらピッタリとイメージの合う役者が特別、浮かばなかった。

ただ、読んでいて不愉快だったのは、30代そこそこの『レイコさん』についての描写が、まるでシニアの女性みたいに書かれてる事。

数字として24〜25前後の若さを過ぎた女性は全てまとめて”おばさん類”に属させてしまう、日本独特の文化的背景を感じさせられて、正直ちょっとうんざりした。

とにかく、この小説も、元になったビートルズの曲の邦題も、最早『ノルウェイの森』以外には考えられないインパクトがあると言う意味では、必ずしも”誤訳”とは言えないのかも知れないと思う。
(まぁ、Wikipediaで見ると訳者が”誤訳”を認めてるらしいのは潔いけれど)

そもそも音楽の歌詞とか詩とか小説なんて、誰にでも納得が行くような訳が出来るはずはなく、飽くまでも訳者の感性によるところが大きいだろうし、だから単に
『Norwegian Wood』
とは言っても、それを正確に訳すには、作者であるジョンやポールの価値観や当時の生活を知らない限りは、隠語として可能な、周辺の意味合いを探るのは至難な技だろうと思う。

と言うか、正確な答えは作者のみが知るところであり、歌詞や詩の楽しみは、私たち受け手が”自分の好きなように”解釈する自由があるという事で、例えば、詩的な『Rain』とか『Darkness』とかをとって見ても、10人いれば10人それぞれの種類の「雨」や「闇」があるのと同じ事だと思う。

おまけに、それらは、受け手側の心の状態に依っても違って来る変動的なものだし。

折しも最近、日本で映画化されたようなので、いずれ機会があれば是非、観てみたいと思う。

2010年9月5日日曜日

停電:Power Failure

昨日の夕食には、久し振りに『ご飯/米』を食べることになって、術後の病人の私に代わって(この『病人』切り札が使えるうちに行使する予定〜。むふふ。←赤い悪魔の笑い)、Davidが米を研いで炊飯器にセットして電源スイッチを入れてくれた。

くれたンだけど、、、。

間もなく停電になっちゃった。。。!

なんてこったい。

どこの家でも夕飯時だと言うのに!

じゃ、夕食どうする?

David:「僕がBBQでハンバーガーを焼くよ」

あぁ〜、その手(←プロパンガス)があったね!

良かったね〜。

裏庭のデッキにBBQがあって良かったよ〜。

・・・と思った矢先、雨が降って来た。。。!

Gosh!




















それで仕方なく家じゅうにキャンドルを灯して、
コーンチップスにサルサとか、
シリアルにミルクとか、
パンにマーガリンとか、
とにかく火を使わずに食べられる手軽な粗食で済ませ、その後、キッチンのテーブルに皆で集まって薄暗がりの中でゲームをして過ごしてたら、何やら電力もガスも無い田舎のキャンプ場にでも来てるような錯覚が面白かった。

或は、ふた昔前くらいのテレビもビデオゲームもコンピューターも無い田舎の暮らしとか。

KaitoがDavidに向かって、思わず真剣に訊いてた。

「昔、Daddyが子供の頃って、一体どうやって過ごしてたの?」

って。

そうだよね、想像もつかない世界だものね、きっと。

テレビもビデオゲームもコンピューターも無い世界だなんて。

(まぁ、正確には、テレビは私が小学生の時にはあったケド)
(私より更に若いDavidの頃には、ビデオゲームもあったらしい)

まぁ、そういう意味でも、停電があるのは不便ではあるけれど、”考える機会”を与えてくれる有意義な必要悪だったりするのかも。

因に、電力は4時間後くらいに復旧しました。
(多分、最近の日本では考えられないかも?)

*停電の際に遊ぶと楽しいQwirkle Cubes ゲーム*


2010年9月4日土曜日

眠り、そして「あだ名」

世の中には不眠症だとか、
枕が変わると眠れないだとか、
飛行機の中では眠れないだとか、
眠ることに対して苦労してる人も結構多そうなのに。

そういった人々には申し訳ない程、
幸いな事に、
私は割りといつでも、何処でも、どんな状況でも、
苦労する事なく眠りを貪る事が出来る特殊性能を装備。

縁側の干した布団の上で呑気に昼寝する私を見て、
母親に昔、呼ばれたあだ名が『後生楽:ゴショウラク』。
(生涯、苦も無く能天気に生きられる凡人、そんな感じ?)

あだ名って、つまり、
通称名やニックネームと呼ばれるけれど、
ある意味、自己暗示的なパワーがある気もする。

「私って後生楽なんだ〜」と、小さい頃から、
無意識のうちに思い込んでるうちに、
気がついて見ると、実際、そんな能天気な人生を歩んでる。

ほんと、「あだ名」って大切!

多分、睡眠と同じくらいに。。。


そんな私とは対照的に、
飛行機の中や明るい部屋ではなかなか眠れないDavidの愛用品。

一見「黒いブラジャー?」
で、
良く見ると「黒いウルトラマン?」
そんな感じのアイマスク。

*ベッド脇のテーブルの上にあると何やら怪しげな存在*


これを付けて就寝中の姿は、ちょっと何かに似ている。

何だろう?

うん、アレだ、あれですよ。

ハエ。

*ハエのヌイグルミ持ってる人ってどのくらいいるだろう?*

確か、科学博物館のギフトショップで、
素材感の素敵さに惹かれて買ったハエのヌイグルミ。
(全長=15cm程度)


手術後、珍しく眠りの浅い私が明け方に目を覚ますと、
隣に『ハエ男』が眠ってたりするわけ。



2010年9月3日金曜日

French or English?

*病室の窓(7階)からの景色*

入院中、検査の度に違う技師や、次々とシフトで交代する看護士さん達や、麻酔の専門医や、婦人科のオペ執刀医に、次々と顔を合わせる毎に最初に彼等が患者の私に向かって口にする、殆ど”合い言葉”のようなフレーズが
『French or English?』
で、
「English, please」を繰り返す私は、何だかまるで”英語しか喋れないアメリカ人”的な心境で、意味も無く後ろめたい気分にさせられた。


実際、私のアメリカ人の知人 Kitty などは
「2カ国語を話す人をバイリンガル。
3カ国語を話す人をトライリンガル。
では、
英語だけを話す人を何と呼ぶでしょう〜?」

なんてクイズを出しては、

「正解は、、、ずばり、アメリカ〜ン!」
と自虐的なお笑いネタとして言ってるくらいだし。


当の医療スタッフ達は、と言えば、まぁ大概そこそこのバイリンガルで、フランス語を主として英語も少し出来ると言うパターンが多い。

でも、実際には英語が苦手なスタッフと言うのも結構いて、彼等がたどたどしい英語で説明してくれたりすると、フランス語が苦手な私は何だか申し訳ないような気持ちにさせられたり。

ステレオタイプの北米人のイメージを裏切って、
「英語が下手でゴメンなさいね」
なんて言ってくれちゃう繊細な神経を持った人ってのも結構多くて、こっちが逆に感動させられたり。

そんな時には勿論、
「ううん。こちらこそ、フランス語が解らなくてゴメンなさい」
と言って、お互いに”諦め笑い”を交わし、”私たち同等ね”みたいな暗黙の”引き分けコンフォート・ゾーン”に落ち着く。

こういう時、つくづくケベック州で良かったな〜と思う。

英語だけの単一言語圏で、英語の苦手な人が受ける冷遇みたいなものがここでは余り無いし、2カ国語圏だから、人々は、他言語を話す人に対して理解と尊重と寛容性がある気がするから。

とは言え、たまには例外の場合も勿論あって、私のベッドサイドにやって来た体格のいい一人の看護士は何だかとても無骨な態度で、
「なぁにアナタ、英語しか解らないっていうの?え?」
みたいな強烈なオーラを私に向かって発した。

私は心の中で「ひぇ〜、勘弁して」と思いながら、
「I'm sorry, but I don't speak French...」
とちょっと卑屈な気持ちになってたら、背後から、たまたま居合わせたDavidが突然フランス語で、彼女に向かって、
「でもね、彼女は日本語 ”も” 出来るんですよ!」
と言ってくれて、思い掛けずプチ感動。

あぁ〜、やっぱり言語っていっぱい出来るに越した事はないわね。

それが例え自尊心や自己防衛の為だったとしても。


2010年9月2日木曜日

病院食

入院した後の48時間で、
食べさせて貰えたのは「Jello」だけだった。

色んな種類の検査や、
ひょっとすると手術になる可能性もあって飲食を禁じられたので、
暫くの間、水さえ飲むことも出来なかった。

食いしん坊の私にとって究極の『拷問』と言える。


*手術の後、最初に出された「流動食」のメニュー*

Bouillon de boeuf
Jello
Jus de fruits
Thé

*翌日の夕食*

Créme de champignons
Poulet à la moutarde
Pomme de terre purée
Pois verts
Pouding moka suisse
Biscuits secs
Thé

*翌々日の朝食*

Jus orange
Gruau
Cassonade
Confitures fraises
Roties pain blé entier
Café décaféiné
Lait 2%

*退院直前のランチ*

Soupe boeuf et anneaux
Lasagne
Brocoli
Concombres
Ananas conserve
Tranche pain blé ent.
Biscuits secs
Thé

病院食のくせに、
Menuがフランス語で書かれる途端、
何だかもの凄く美味しそうな響きになるから不思議。

恐るべしフレンチ!


実際は ↓ こんな感じなのにね、プラスチックの食器で。

でも、プロの栄養士さんが私のベッドまでやって来て、
メニューの希望や好き嫌いまで聞いてくれて嬉しかった。

それが反映される前に退院してしまったのが残念だけど。

いずれにしろ、病院の食事って、
一般に人が言う程にはヒドくないと思うんだけどな。

そんな私でも、自宅療養中の身で、
今は余り食欲が無いのが辛い。

食べる事を楽しめるってのは、生きる歓びの原点かも?


2010年9月1日水曜日

ペイン(激痛)はある朝、突然に

先週の土曜日は、近所のドッグオーナー Alisonさんと湖で待ち合わせて、お互いの犬達を遊ばせながらピクニック・ランチをして、夕方には義父 John の誕生会を兼ねた夕食の予定だった。

いつでも出掛けられるように朝シャワーをしていたら、突然、腹痛に襲われ、それは吐き気を伴って激痛になって、まさに”悶絶の苦しみ”というやつを体験。

過呼吸の為、手足の先が痺れて、痙攣し感覚が麻痺した時点で、「あぁ、私はこのまま死ぬのかも知れないなぁ」と漠然と思いつつ、でも、不思議と死に対する恐怖感はまるで無かった。

Davidに救急車を呼んで貰って、直ぐに駆け付けた4人の救急隊員の方達に介抱されつつ、生まれて初めて救急車で病院に搬送された

検査の結果、左側の卵巣が異常に肥大し、ねじれていることが判明。

翌、日曜日の朝の開腹手術で肥大した卵巣を切除された。

久々の入院体験は最初、新鮮ではあったものの直ぐに飽きて、昨日(火曜日)には退院させて貰った。(やっぱり家が一番!よね)

でもって、現在、自宅療養中〜。

まるで予期せず突然、足元をすくわれた感じで、何だか自分でも呆然としてるところ。

と同時に、”当たり前のような明日が来ないこともある可能性”ってのがある事を実感。

*病院のローブを着て、腕に点滴のチューブの図*