2015年2月22日日曜日

フェルトの首飾りとオスカー・ナイト

つい最近、新たに加わった我が家の習慣。

平凡な家族に平凡な新しい習慣は、毎週の日曜日を外食デーとすること。

っとに冒険的でもエキサイティングでもない習慣なんだけど。

それでもまぁ、主婦の私にとっても勿論、嬉しい提案である事には違いなく。


と言うのも、私が専業主婦って事もあって料理は毎日の仕事だし、食事はいつも家でするってのが基本で、しかも家族揃って食卓を囲んで大概は夜の7時前後に、とほとんど判で押したように繰り返し。

なので世間一般の平均的アメリカ人家庭と比べると、、、家族がバラバラで食べると言うこともなく、TVの前に一列に座ってリアリティ番組を見ながら電子レンジでチンした独り用の「TV Dinner」をそれぞれに食べるってこともなく、ハンバーガーを買って来て食べたり、ピザの宅配をしてもらって食べたり、って機会も本当に少なかったと思う。

ましてやちゃんとしたレストランに出掛けての外食となると、ケベック州では消費税15%に加えチップも15%となると、100ドルの外食に30ドル前後の上乗せも必要で、だから余計に外食の機会から足は遠退き。


あとはやっぱり自分が育った家庭環境の影響ってのは恐ろしく大きいと思う。

そもそも私の子供時代にテイクアウトという便利なファストフード産業が無かったし、寿司やうどんの店屋物はあったにしろ、レストランと言ってもファミレスがあった訳でなく、これまた鮨屋やとんかつ屋とか?あったくらいな気がするし、ましてやピザなんてものは未だ日本に未上陸で、だからピザの宅配サービスと言う選択肢も無く。

当時に珍しくフルタイムで働く主婦だった母にとって、今のように持ち帰りや宅配やファミレスがあったら、どんなにか彼女の家事、特に台所仕事の軽減になっただろうか、とか思うのに。

それでもやっぱり彼女の気質から、便利なそれらを利用する事は滅多に無かったかな、とも思う。

とにかく、9時から5時まで働きながら、2人の子育てをしながら家事を全てこなしてた彼女は、私にとってまるでスーパーウーマンって感じで、経済的な理由もあるんだろうけれど、寿司や店屋物を食べた記憶もまるで無く。

だから未だ私にとって、この歳になっても尚、外食やテイクアウトに対する「後ろめたさ」みたいなものは大きい。


毎週1回くらいは外食したい、とか、とっても言うつもりも無かったし、考えても見なかったから、ある日突然 Davidが提案したのには驚いた。

多分それまでずっと長い間で、朝食はいつもシリアルだった食生活から一転して、炭水化物を控えた食生活になり、その事によって私の協力を得て、毎朝、調理された温かい蛋白質の食事になった事が背景にあるんだろうけれど。

これもまた、普通に日本で暮らす家族の主婦にとっては、毎朝の食事を「調理する」のも当然の事なのかも知れないんだけど。

とにかく、牛乳をかけただけのシリアルの朝食から「調理した食事」に転換したついでに、今では Kaitoと Erikaも同様のものを食べるようになり、私にとっての料理回数が増えたことに対しての罪悪感みたいなもの、と言うよりは「労いの気持ち」みたいなものが Davidにあったのかも知れない。


ルールは、毎週日曜日の夕食に、家族4人が順番で食べに行く店かテイクアウトの料理を選ぶ、と言うもの。

Erikaはピザしか選ばず、Kaitoがこの間選んだのは近所のハンバーガー・レストランだった、と偏った傾向ではあるんだけど。

そして今日はようやく私が選ぶ番で、前から気になっていた近所の寿司レストランに行きたいと思ってたんだけど、Davidに言われて、今夜が「アカデミー賞」の晩だってことを思い出した!

そんな訳で、来週が順番だった Erikaと交替して貰い、今夜はピザって事にして、いつもは地下のTVルームでの食事は厳禁なのではあるけれど、特別な例外として、TVの前のソファに陣取ってピザを頬張りながらレッドカーペットのハリウッドスター達の様子を楽しむ予定。。。

さてさて誰がオスカーを手にするのか?今から楽しみ、な午後3時半。



昨日、土曜日に作った新しいネックレスは、以前カナダで買ったまま仕舞ってあったウールの縞模様のフェルトボールを使って。


お揃いのイヤリング(ピアス)も左右色違いのを作った。

首から下げるとこんな感じ↓


そして土曜の朝の作業風景↓


作業の途中で散らかしたままに出来る作業机があるって便利!

以前は作業の前後に出したり片付けして仕舞ったり、ってのがあった分、
作業がなかなか思うように捗らなかった、、、てのが今になって良く解る。







2015年2月20日金曜日

どんぐり帽子のバッグ

暖かいウール素材を用いる作業のラグ・フッキングは、どんなに楽しくとも暑い夏の時期にはやっぱり何となく捗らないので、冬の寒いうちに、ここぞとばかり楽しんでおきたい気がして。

あとはサークルに顔を出すことで他のメンバーさん達から触発を受けたり、励まされたり、褒められたりすると、俄然やる気が出て作業が捗ったりするから単純なワタシ、、、とか思いつつ。

多くの作家さん達が、大物の床敷き用ラグに取り組んでるのを横目に「凄いなぁ〜」と感心しつつも、何かと飽きっぽい自分には、ちまちまとした小物作りをするのが向いてるのを自覚している。


少し前、Etsyで売られてる可愛いペンダントを目にして、そのデザインに魅了され、ジュエリーを真似て作るのは無理だとしても、何とかそのデザインのニュアンスだけでも自分の作品に反映出来ないかな?と思い、ささっと手に取った油性のペンで直接リネン(ラグ・フッキング用の麻布=あさぬの、、、港区の「アザブ」でなく、ね)に「お絵描き」を楽しんだ後、手持ちのウール素材を処理したい目的で "Hooking"の作業に試行錯誤。


当初から「手提げ鞄」のカタチに仕上げる意図ではあったんだけど、フッキングを仕上げた後で、さて、どんな形状の鞄に仕上げようか?そして、ハンドル(持ち手)の部分は?と考えると、可能性は無限に近くあり。

取り敢えず手芸店に出掛け、手作りハンドバッグの部品として売られている持ち手になりそうな幾つかの種類を購入するも、なかなか最終的な結論が出ず。


White Bear Lakeのラグ・フッキングのグループで相談したり、Textile Centerの手芸家グループで相談したり。

親身になって色々とアイデアをくれて、とても参考になった。

結果として、結局は自分の閃きによって仕上げる事になったのではあるけれど。


たまたま開け放していた引き出しの中に入ってた、かなり以前に購入した竹製のハンドルが無造作に仕舞われていて、たまたま視界に入り、「ん?」と思った次の瞬間に、「!」となった感じで。

その後はもう無我夢中で作業。


バッグとか、普段あまり作り慣れてないので、内袋とか巾着とか、実はかなり悩みながら試行錯誤でやり直しとか、苦戦した。

でも、だからこそ、最終的に出来上がった時の感動と言ったら!

頂上を目指して山登りして、制覇した瞬間の登山家の気持ち、みたいな。

うおぉーーーっ!と雄叫びの気分。 やったぞぉー!ってね。


出来ましたっ! バケツ型の手提げ鞄。。。♪





*上から見たところ*
蓋はどんぐりの帽子のイメージで。




*蓋を開けたところ*
円柱のカタチを維持する為、段ボールが底と円周に入ってる。




*平面での全体図:ボディ部分*
「小さな森の家」のイメージ。




*蓋の部分*




*底の部分* 
持ち余ったウール各色のスクラップ使いで。


手提げ鞄作りは予想以上の楽しさで、素材としてのフッキングをする楽しみもあり、規模としても大き過ぎないから飽きる前にフッキングを仕上げる事も可能だし、と色々、私にとっての良い条件が揃ってる気がする。





2015年2月19日木曜日

今週の外出と作業

有り難くも専業主婦だし、自由に使える車もないし、極寒の冬まっただ中だし、と色んな条件が揃って家に引き蘢って独りで過ごす時間が多いので、、、あ、あとは勿論、そこに加齢という自然現象も加わって、何だか最近アタマが悪くなってる気がして怖い。

脳への刺激が乏しい平和過ぎる日常なので、、、勿論、平和過ぎる日常には何の不満も無いンだけど。

ふと思い付いて別の部屋に行って、合間に別の動作やプロセスが挟まると、「あれ?何でこの部屋に来たんだっけ?」みたいな。

誰かとのお喋りで盛り上がっても、地名や店の名前や有名俳優の名前や映画の題名がなかなか思い出せなくて歯痒かったりとか。

ヴォランティアのギフトショップでのお金の計算がなかなかスムーズに行かなかったりとか。

英語も以前みたいに「勉強」してないので、日常的に使わない単語は忘れてしまいがちで、必要な時に使えないから、単純な単語の使い回しに終始して会話が単調なものになってしまったりとか。


年齢に拘わらず、本人が気付かないうちに脳内で小さなストローク(脳卒中)を起こしてる場合もあったりするらしいし、私は至って真剣に不安で Erikaに話したら、
「あぁ、そういう事、あるある! 私もしょっ中そんな感じなのよね〜」
とか言われ。

え”、15歳のアナタがそれじゃダメなんじゃない?とか内心、複雑。


Davidに話してみると、彼も同様に
「僕の物忘れの酷さは僕が5〜6歳の頃からだから、何も新しい事じゃない」
とか、或は
「一体いつ頃から忘れっぽくなったのか?さえ忘れて思い出せないもん」
とかって言われる始末だし。


家族に話しても埒が明かないし、だから今週、出掛けたテキスタイル・センターで複数の人々と活発な会話が出来たのは快感だった。

手芸家の皆さんは私よりも年配でも、とても活動的で知的で魅力ある人間味に溢れた女性ばかりなので、本当に良い刺激を与えて貰えて有り難い。

その事を今日はしみじみと再認識して、やっぱりもう少し、外に出掛けて行く口実を作り、歩き廻ったり、人と会ったり、会話したり、の機会を増やした方がいいんだろうな、と。


因みに火曜日のランチは『Tea House』と言う名前の中華レストランで、Mary W.さん、Mary L.さん、Deanieさん、Roxanneさんと私の5人で。

女同士、話題があちこち飛び交って、彼女たちのそれぞれの歴史や背景や価値観や、人間関係なんかが見えて来るのが興味深く。

私が「最近、脳ミソが退化してて心配」とか言うと、でも、二カ国語を使うって点で、それだけでも脳にとっては、かなりの運動量になってるんじゃないの?と言われ、まぁ、確かに言われて見ると、そういう可能性もなきにしもあらずにも思えない事もないような?

そんな見解で解釈されてる自分を知って意外だったり。


「英語しか話さない」ってのが典型的なアメリカ人の中にあって、Mary L.さんは異例?の英仏のバイリンガルであり、本を何冊も出版してる作家でもあるんだけど、久し振りにグループの中で会って喋ってみると、色々と突出した彼女の要素に特殊なもの(才能だったり人間性だったり)を感じて興味深い。

果たしてそれが、英語人と多言語人との違いによるものなのかどうか?

私の主観ではあるんだけど、母国語以外の言葉を話すことによって、物事の多面性を知ると言うか、別の観点や別のアプローチや別の選択肢が存在すると言う認識が深まると言うか、単純に言うと、多少に拘わらず視野を広げるような効果はあるんじゃないか?と言う気がしてる。

だからと言って自分の視野が広いか?と訊かれても困るんだけど。

私の話はいつも自分の事は棚に上げて、、、ってのが前提だから。


とにかく色んな人の話を根掘り葉掘りあれこれ聴き出すのは、相手のストーリーの中に入り込んで彼女たちの立場を疑似体験するような楽しみもあり、本当に面白いと思う、まるでインタヴューするみたいに。

インタヴュアーの仕事、かなり上手く出来そうな気がするんだけど、気のせいか。


そして、今週の手仕事は:


いつ始めたのか?自分でも思い出せないくらい長い時間が掛かって少しずつカタツムリのペースで捗ってるキルト。

2月はヴァレンタインズ・デーがあった事もあって、赤と白のギンガムチェックの部分には♡型のステッチをすることに。


あとは引き続き、葡萄のスカーフ(マフラー)。


取り敢えず土台となる部分は終了したので、あとはここにかぎ針編みした葡萄を増やして行く行程の予定で。


テキスタイル・センターでのミーティングに持って行くと、まさに "brainstorming"って感じの勢いでメンバーの皆さんが、あれこれと技術的、デザイン的、参考資料などの助言を熱心に好意的にいい感じに浴びせてくれて、それだけでも参加する価値があるって感じ。

何しろ私は色んな分野で「自己流」なので、本格的で基本的な知識が無かったり、ルールに沿ってなかったりするので。


昨日、今日と、外気温が氷点下20℃以下で、風による体感温度は−30℃とかって言う気候だった。

もういい加減、寒いのにはうんざり。

でも、朝起きた時、少しだけ薄明るかったり、鳥のさえずりが聞こえたりして来て、日中の陽射しもかなり眩しくなってるのが嬉しい。

早く暖かくなって欲しいけれど、そしたら編物もラグ・フッキングも疎遠になりがちになるだろうから、それはちょっとだけ寂しいかな、とも思いつつ。

温かいウール素材を使う手仕事を今のうちに満喫しておこうと改めて思う。


2015年2月15日日曜日

My Funny Valentine's Day


昨日はさすがにヴァレンタイズ・デーだったから家の中にチョコレートが一杯。

ハロウィンのお菓子三昧以降、サンクス・ギヴィング、クリスマス、お正月、そしてヴァレンタインズ・デーと、季節のご馳走やデザートや特別なキャンディなどを断つ間も無いっ!て感じに。

だから去年の秋から増えた体重がなかなか落ちる暇が無い。

まぁ中年のオバさんだからいいや、と開き直ってるのもあるんだけど。


チョコレートと言えば例によって例の如く『See's Candies』が一番好き♪

とは言え、日常的に食べるのには、ハーシーズのミルクチョコレートにアーモンドが入ったものも凄く美味しいと思う。

濃厚なミルクの風味が独特で癖になる味わいのハーシーズ・チョコレート。

世の中にチョコレートと言う食べ物があって何てラッキーなんだろうとか思う。

別にチョコレート中毒って訳ではないけれど、でも仮に、チョコレートの無い世界は考えられないもの。


David用には予め箱入りのチョコレートも、ヴァレンタインズ・デーのカードも用意してあったんだけど、どうしても試してみたいアイデアがあって、時間が無かったのでササっと5分で仕上げたチョコレートは、Davidと Kaitoへのサプライズで。


見る人が見ればクスっと笑えるけど、知らずに見れば「何コレ?」なのは当然。

はい、スターウォーズのハン・ソロのシリコン型を使って見たかっただけ。

100%ウケ狙い。。。


それにしても、『Hallmark』へ行くとそれこそ色んな Valentine's Dayカードが売ってて、どんな人のどんな状況にも使えるカードが見つかるかと思うんだけど、でも、恋人たちのヴァレンタイズだけに、どのカードもロマンチックで情熱的過ぎて、あっさりした内容のを探すのにはちょっとだけ苦労した。

今の時代、グリーティング・カードを店頭で買う人って自体、少ないんじゃないか?と思うんだけど。


グリーティング・カードを送る、って事に関連すると郵便とか切手とかって流れで。←無理矢理

Etsyで売りに出てたアメリカの切手デザインのイヤリング(ピアス)をひと目見て気に入って、ヴィンテージで2つセットで6ドル以下だった!ので即買い。

*実際の切手よりも小さいサイズ*


アメリカには昔から友達がいて、、、中学生だった頃には英語の授業の一環で「ペンパル」と文通したり、日本人の友達が西海岸で暮らしてたり、日本で知り合ったアメリカ人の女友達が帰国した後も連絡を取り合ってたり、、、それらはインターネット以前の時代だったから、割りとかなりの頻度で手紙が行き交い、手元に届く封筒に貼られたアメリカの切手はいつもカラフルで楽しいデザインのものが多くて、いつも目を楽しませてくれたのを懐かしく思い出しながら、実際、このデザインの切手も、切手として貼られてるのを目にしたような記憶もあるような気がして。

そもそもアメリカの切手に限らず、日本の切手でも外国の切手でも、小さく限定されたスペースに施された芸術の世界はとても魅力的な存在。


チョコレートの買出しに出掛けた金曜日は、大好きなチェーン店のパン屋さん『Panera』に寄って週末用のパンを買うついでに、新発売商品としてアピールされてた「蕎麦」に興味津々、試しに買って見た。

家に持ち帰って食べてみたので写真は今ひとつだけど、実際にはもっと「蕎麦ヌードル」っぽく汁物どんぶり。

*チキンが乗ってる分、「鳥南蛮蕎麦」って感じ?*


和風の日本蕎麦を期待すると全然外れなのではあるけれど、何やらエキゾチックな風味はタイ風?でもあり、まさしく「フュージョン」な蕎麦ですな。

単純に美味しいとか美味しくないとか言えない複雑な味わい。

北米に紹介されて以来、進化を遂げ続けてる寿司と同様、伝統的で本物の日本の味からは遠く離れた場所に着地した感じ。

気が向けば、また注文するかも知れない。。。

鶏肉の代わりに剥いた「枝豆」が乗ってるのもあるみたいなので、次回はソレかな。

海外に居て冒険的な和食が食べられるのは楽しくて、国際化の恩恵に感謝。



2015年2月11日水曜日

カナダ人との遭遇、そしてピンクッション

昨日、火曜日は White Bear Lakeでのラグ・フッキングのグループに顔を出す予定で車が必要だから Davidを彼のオフィスに送ったんだけど。

朝、出掛けようとガレージから出ると小雪が降っていて、まぁ天気予報通り、と思ったら、パチパチと音を立ててフロントガラスを打つアイス・ペレットに変わり、それが今度はフリージング・レインになった。

週のうち、私の外出日は限定されてるって言うのに、その日に限って悪天候にならなくてもいいのに、なんて思いながら。

路面が最悪のコンディションなので、高速道路を走る車はどれもノロノロ運転で、こんな日は誰もが家に籠って温かいホットチョコレートでも飲んでる方が安全なんだろうな、と恨めしく思いつつも、既に車を確保してしまったし、せっかく自由に車を使える一日を無駄にしたくなくて、もうこの際、それこそ雪が降ろうが槍が降ろうが目的地に辿り着く覚悟で。

到着してみたら、ひょっとして誰も来てないって事もあり得るかも?なんて不安もありながら。

それでも何とか無事に到着したら、駐車場に Pat W.さんの車を見つけホッとした。

やれやれ独りっきりじゃなくて良かった。

その後、結局、顔を出したのは Mary M.さんとJackieさんの計4人での静かなミーティングで、お昼まで一緒にそれぞれのラグをフッキングした後、近くのカフェで一緒にランチして終了。

グループに顔を出しても作業が捗るって訳ではないんだけど、他の人と一緒にお喋りしながら手を動かすのは色んな情報交換にもなるし、何よりも、他の人が制作中のラグを見せて貰ったり、素材や手法やデザインの説明が聞けるのも楽しくて。

そしてそして、今回、会うのが2度目くらいだった Mary M.さんとも落ち着いて個人的な話をする機会があり、彼女が「カナダ人」である事が判明。

何しろ、この辺りでは珍しいカナダ人の存在なので、カナダから引っ越して来たばかりの私に興味津々な Mary M.さんは、あれこれとカナダに関連したお喋りをするのが楽しかったらしく、それは私も同様で、お互い「アメリカとカナダの比較体験」など話題が尽きず、異様に盛り上がってしまった。

まぁ結論としては、私が個人的に日頃感じてた違和感が正当らしいって事で。

アメリカ人の多くはカナダについて殆ど何も知らない、とか、医療システムの違いとか、クレジットカードはカナダの方が進化してる、とか、銀行の違いとか、ターゲットのカナダ撤退の裏話とか、カナダのフランス語やケベック州がどーだとか、こーだとか、色々。

って、因みに彼女のご主人はミネソタが地元のアメリカ人だったりするんだけど。

なのでアメリカで長年暮らしてる彼女も、かなりアメリカ人化してるんだけど。

それでもやっぱり自分自身は「カナダ人」と言い切る彼女を興味深く思った。

そして余談で、彼女のご主人「も」弁護士をされてるそうで、さすがのアメリカでは本当に弁護士の数が多そうで、私が出逢う女性たちの多くのご主人たちがこぞって弁護士ってのが証明であり、面白く感じてる。

他には医者とか芸術家とかって職種の人が多い印象のこの周辺。


と、昨日の話には関係なく、最近、増殖中の私のコレクション。

コレクション、、、の定義は、「同様のアイテムが3つ以上になったら、それはもう立派なコレクションの序章である」みたいなフレーズを何処かで読んだんだけど。

最初に見つけた可愛いピンクッションは「ティーポット」の形。


次に見つけたのが「ミシン」の形で、デザインの一部に巻き尺まで付いてるのが心憎く、思わず買わずにはいられなかった。


合間にはセールになってた同じシリーズで別のデザインのコンパクトなピンクッションも買ってしまい、「あぁ、もうピンクッションは要らないわ」と思ってたのに。

「きゃ〜っ!」と心の中で叫んで即座に手にしていた最新のピンクッションは「Keep Calm and Carry On」のシリーズの椅子型。


*目的と用途の違う針をそれぞれに装備して要所に点在
ってのはほとんど口実に過ぎないンだけど*


そんな訳で、私の作業場のあちこちに点在して、種類の違う針が刺さって活躍中のピンクッションたち。

元々持ってたのと合わせて、まぁ5つもあればもう充分でしょう。。。

とは思いながら、でも心の底では、次は一体どんなカタチのデザインが登場するのか?本当に楽しみで仕方ないんですケド。




2015年2月8日日曜日

RigaudのSugar Shack


最近はめっきりと雑誌を買うような機会も欲求もなくて、継続的に入手してるのは定期購読のマリー・クレール・イデーのみ。

スーパーマーケットの雑誌コーナーで久し振りに目に留まった懐かしい雑誌「ヴィクトリア」を手に取り、何気なく頁をめくったら見覚えのある写真が載ってた。


あら、私、この場所に行ったことあるわよね?

半信半疑に更に頁をめくって記事を確認したらやっぱり!

モントリオール郊外の小さな町:Rigaud/リゴにあるメープルシロップ小屋だった。


家族揃って何度もランチを食べに行った事があるし、馬が引くワゴンに乗ったり、ギフトショップで買物をしたり、子供たちが学校の遠足でも訪れたらしいし。

*Sucrerie de la MontagneがBliss Victoriaの記事になってる*


石のオーブンで焼かれたパンが美味しくて、時々買いにも行ってた。

懐かしい場所がアメリカの雑誌に特集されて、それをアメリカの地で眺めることになってる自分の図が何とも不思議な感じ。



徒然と週末日記



何だか最近は平凡に穏やかな毎日なので、取り立ててブログに書き残すイベントも少ないみたいで、週末毎の記録になってるような傾向。

実際、今回も余り大きな出来事は何も無くて。

火曜日にテキスタイル・センターでの集まりに顔を出し、そのうちの4人(自分含む)でチャイニーズ・ブッフェのランチ。

その後は Forever 21で Kaitoのワードローブの買い足しをしたり。


何しろ彼は17歳の男子にしてファッションにはまるで興味が無く、買物するのも大嫌いで、学校へ着て行く服装にも無頓着だから毎日同じようなカーゴパンツとパーカのスウェット・カーディガンと言う組み合わせで、カーディガンはヨレヨレに袖口の辺りが擦り切れてみすぼらしくてもおかまい無し、ってので当然ガールフレンドが出来るハズも無く。

見るに見かねて必要最低限のモノを随時、私が見繕って買うって羽目で。

新しく買って来たスウェットのパーカを見て、Davidも実は必要だったんだけど、ってので、2日連続で Forever 21に繰り出したんだけど、あの店は本当に在庫量がハンパなく、少しずつ色んなデザインの商品が山のようにあって、クリアランスでのセール価格になってる商品のコーナーも充実してるし、行けば必ず何かしら気に入ったものが見つかるって感じ。

おまけに、メンズのスウェット・パーカが1枚15ドルって値段だし。


あ、そうそう、テキスタイル・センターでは「新顔」の Carolynさんと言う女性に会って自己紹介を兼ねたお喋りしたのが楽しかったかな。

現在やってる「作品展」には125点くらいの作品が展示されてるんだけど、そのどれもが興味深い作品たちではありながら、特に一点、着物素材を使ったパッチワーク・キルトの壁掛けがあって、「一体どんな人が作ったンだろう?」、、、着物素材だけに、「も、もしや日本人?」なんて思いつつ作者名を確認したら英語名だったんだけど。

あの作品を作ったのが Carolynさんだった!ってオチで。


なのであれこれと訊いてみたい裏話なんかもあり。

聞くところに依ると彼女、コレクションした着物が何と!4000枚もあるんだそうで、その桁外れの数字に圧倒された。

日本人の私が、日本から持って来た着物がほんの4〜5枚、、、ってとこ。


芸術としての手芸作品を作る為の「素材」としてだけのコレクションなのか訊いたら、時々は着物を自分で着てみたりもされるんだそうで、着る為の着物も20〜30枚程度あるんだそう。

自分で「着付け」が出来るかどうか?聞き逃したのではあるけれど。


そして彼女にも韓国からの養女がいて立派に成人されてるのが興味深く。

実は、ここに暮らして初めて知ったのだけど、ミネソタの周辺には、韓国から養子縁組をされた韓国系のアメリカ人が沢山いると言うこと。

カナダでも、白人のカップルがアジア系の養女を家族として迎え入れてる場合は良くあって、でも、その場合はほとんどが中国からの養子だった。

なのでこの辺りで既に私が出逢った複数の女性たちの成人したお嬢さんたちが韓国からの養女である事を聞いて、何故に韓国?と思ったんだけど。

先の韓国戦争で遺児となった韓国人女性が、ミネソタに移住して、かつて自身が体験した苦労を味わう祖国の子供たちを減らしたい願望で、ミネソタで韓国からの養子縁組を斡旋する組織を作り、韓国の孤児院との連携で養子縁組に力を注いだのだそう。

最近知り合ったドイツ系アメリカ人の女性には二人の成人されたお嬢さんたちがいて、姉妹として育てられたのではあるけれど、それぞれに血の繋がらない韓国からの養女なのだそうで、写真を見せてもらったんだけど、日本で生まれ育った日本人の私にとっては未知の世界であり、新しい衝撃と言うか、とても興味深く思う。


年末カナダに帰省した際、懐かしい女友達と会った際、共通の知り合いであるプロの(パッチワーク)キルターさんの話題になり。

最近、彼女の十代の娘さんが自殺未遂を繰り返したと聞かされた。

カナダ人同士のカップルで二人のお嬢さん達がいるのだけれど、勿論、血の繋がった家族であり、何もかも恵まれて何の不自由もなく幸せなはずに見えるのに。

幸せな親子関係が、血の繋がりや経済状況だけで保証されない事を思い知らされる。


親子とは言え、お互いの性格や価値観が違うし、生まれ持った素質や後から培った要素、成長する過程での環境や教育、本当に色々な条件が複雑に織り成された結果としての「今の関係」があるんだろうけれど。

私自身、十代の子供たちを持つ親として、「ああしてあげれば良かった」「もっとこうしてあげれば良かった」の後悔は山のようにある。

してあげられなかった後悔と同様に、してしまった後悔も勿論あるし。

無我夢中に5年とか10年とかの日々が過ぎ、気がついて見ると子供たちは高校生だったりして、それまで自分が没頭して来た「結果」に向き合わされた時、引き返してもう一度やり直すチャンスは無いのが「子育て」であり、マニュアルもなく手探りで実験的なのが親という仕事の現実。


ある日の午後、学校から帰った Kaitoが洗いものをするキッチンで Erikaが
「スムージー作るけど一緒に飲む?」
ってので、彼女が作ってくれたスムージーをストローで一緒に飲みながら、その日学校であった話に3人で盛り上がったりする場面に、ほとんど奇跡とも思えるような幸福感に包まれた。


あとは水曜日に泳ぎに行ったり。

Erikaをクリニックの予約に連れて行ったり。

金曜の晩は Davidが月例のポーカー・ナイトを家で開催したり。

とにかく平凡でも平和な毎日に感謝。

来週末、子供たちは学校が休みだったりして4連休の予定。




2015年2月1日日曜日

Hyperbolic Crochet Coral Reef

昨日は何だかとっても面白い日になった。

ともすれば一日中パジャマで過ごす怠け者の土曜日になったかも知れないのに。


きっかけは木曜日に届いたステファニーからのメール。

ステファニーは私よりも年配で、テキスタイル・センターで出逢った手芸家でもあり、地元では割りと名前の知れたらしい写真家でもあったり。

そんな彼女、現在はバカンスでコスタリカに1ヶ月間行ってるんだけど、旅先ではモントリオールの夫婦から別荘を借りるとかで、時折、写真を添付したメールが送られて来るのを楽しみにしてるんだけど、今回の短いメールに添付されてたのは写真でなく、ミネアポリスで行われる予定のイベント案内だった。


「数学」と「海洋学」と「環境問題」と「芸術」が一つになった地域活動で、それにキーワードとなる "Crochet"(かぎ針編み)が加わって。

うーん。ちょっとだけ面白そうだけど、わざわざ出掛けて行く程でもないかも。


と思ったら、開場が『MIA』(Minneapolis Institute of Artsが正式名称の美術館)だそうで、実は私、ミネソタに引っ越して来てからずっとこの美術案には何気に興味があったんだけど、出不精な私を敢えて出掛けさせる程にパワフルな口実もなく、ずるずると今まで一度も足を運んだ事なく来てしまった。

うーーん。ちょっとだけ行って見たいかも?でも、やっぱり行かないかも。


なんて思ってたら再びステファニーからのメールで、「どう? 行けそう?」ってので、再度、イベントのウェブサイトを読み返したら、やっぱり何となく面白そうで興味が湧いたし、こんな機会でもないと、しかも誰かしらから背中を押されないと、いつまで経っても行かないまま終わってしまって後悔する、ってな結末が想像されて。

エイやっ!と重たい腰を上げて土曜日の午後、ミネアポリスへと車を走らせた。

普段、市街へはほとんど行く機会も無いので、高速道路では出口を見落として走り過ぎてしまったり、一方通行の道をちょっとだけ逆走してしまったり(直ぐに気付いたけど!)、とかなり冒険的だったり。


初めて訪れた MIAは立派な建物で感動した。

*冬枯れた景色になってしまうけれど建物正面の顔*


私が向かったイベント会場は正面入り口から通り抜けた別の玄関から。


美術館らしく趣のある重厚な建築で、時間を掛けて見て廻るだけでも面白そう。


と、前置きが長くなったけれど、イベントの名称は「Hyperbolic Crochet Coral Reef」と言うプロジェクト。

珊瑚礁のダメージに象徴される環境破壊に導く地球の温暖化に目を向け、数学として幾何学的にかぎ針編みの手法で再現された珊瑚やアネモネや海洋生殖物の芸術を通して、国を越えた人々が協力し合って環境の変化に対する意識を高め、環境保護を訴える、、、というもの。

それぞれの国や地域でヴォランティアがかぎ針編みで珊瑚礁の一部を作るという運動で、作品の一部はスミソニアンでも展示されているらしく、既に10年近い歴史の間では、7000人くらいの人々が「珊瑚作り」に参加したらしい。

主宰者の一人、マーガレットさんのプレゼンテーション。



実際、海の生物たちって、神秘的に綺麗だし。

*まさに海中の花のように色とりどりに綺麗*


このイベントには関連無いけれど、綺麗な写真がいっぱいのサイト。


ファイバーアートの一環として、海の生物を再現するのは興味深い。


そんな訳で、「Myかぎ針」1本を手に出席したんだけど、アーティストって肩書きだけじゃなく「環境問題を意識したアーティスト」って感じの人々の集まりなので、そんな雰囲気ならではのちょっとエキセントリックな人も居て、そういう意味での「人間ウォッチ」も楽しかったり。

それに比べると、私はただの手芸好きなオバさん、って感じの存在感で。


会場で支給された毛糸玉の中から好きな色を選んで、独りで編み始めたんだけど、たまたま何となく引き寄せられるように話し掛けた私と同年代くらいの女性と気が合って、一緒に座って話しながら作業をしてたら、次々と展開する話題がことごとく被って、怖いくらい。

イベントが終了して参加者も主催者も帰ってしまった後も美術館の円形ホールに置かれたソファーに腰を下し、暫しお喋りに夢中になって、二人とも興奮気味に出逢った感動を分かち合いながら、連絡先の交換などして別れた。


彼女を見送った後、私はせっかくなので美術館を見て回ることにして、色んな分野での芸術作品を眺めて歩くうちに広い館内で迷子になった。

お金も払ってもないのに迷ったまま館内を彷徨いながら展示物を「タダ観」しちゃって、どうしよう、、、なんて思いつつ家に帰ってパンフレットを見たら、なんと!あんなに豪華な館内と展示物にも拘わらず、「入館料無料」なんだそうでビックリしてしまった。

凄いな、太っ腹なミネアポリス。


そんなこんなで興奮冷めやらぬまま夕方5時過ぎに帰宅して、イベントの話、プレゼンテーターのマーガレットさんの話、などを Davidにしたら、
「あ、それって、Hyperbolic Spaceの話でしょ?」
とか言い出し、
「マーガレットさんのプレゼンテーション、アトランタで聞いたよ」
ってのでビックリ。

どうやら2〜3年前に招待されて出掛けたアトランタでの数学者たちのカンファレンス『Gathering for Gardner』(a.k.a. G4G)で、同様に招待されたマーガレットさんが数学(特に幾何学)的な観点で、彼女のプロジェクトについての講演をした模様。


世界は広いのか狭いのか、人との出逢いは偶然なのか必然なのか。

何だか面白い。


そして昨日のイベントについて、コスタリカのステファニーにメールで報告したら、とっても喜んでくれて、添付された彼女からの写真も綺麗でインパクトがあって新たな触発を受けた日曜日の午後。



おまけ

かぎ針編みでの珊瑚礁の作品では、こんな可愛いものも見つけた。


海の生物のデザインには無限の可能性がありそう。。。




市民プール

モントリオールもミネアポリスも冬の寒さが厳しいので、冬の間はほとんど冬眠状態になってしまうのは同様なんだけど。

それでも何かしらの運動がしたくて、過去にはカナダでヨガのクラスに通ってみたり、スカッシュのコートが使える回数券を買って、気が向いた時にプレイ出来る「独りスカッシュ」で汗を流したりして、「有酸素運動した」って実感が得られることに自己満足してた。

ヨガは思った以上に「瞑想」の時間が多くて、お昼時のクラスは空腹だったこともあってうつ伏せでのポーズとかをすると気分が悪くなったり、それでもまぁ、うっすらと汗が滲むくらいでの運動量だったのではあるけれど、今ひとつ自分の中での満足感は低い気がしてた。

夏になれば裏庭にプール(安価で一般的に出回ってる Abovegroundタイプ)があったので、天気が良くて気温が上がって水温も上がれば、いつでも好きな時に好きなだけ泳げる環境だったのが嬉しくて、一日に何度でも水に入ったりしてたのは、それなりに体力を消耗する楽しい運動だったんだろうと思う。


アメリカに引っ越してからは何もかもが目新しくて、取り敢えず、運動よりも目先の楽しそうな事ばかりを優先していて、この一年間、エクササイズらしいものをする事なく過ごしてしまった。

時々、気が向けば家でトレッドミルくらいはしてたけれど。

地下にはエクササイズ用のリカンバント・バイクがTVの前に置いてあるので、たまにはやろうかと思って階下に行って、せっかくTVもあることだし、じゃあ、せっかくだから何かTV番組(Foodネットワークとかホームandガーデンのチャンネルとか)でも見ながらバイクをやろう、なんて思うんだけど、普段、自分ではまるでTVを見ないから、コーヒーテーブルの上にずらりと並んだリモコンの果たして「どれ」を使えばいいのか?解らず、片っ端から試して見るものの、DVDだったりYou Tubeチャンネルだったり、なかなか「TV番組」が映らなくて「う”ぉーーーっ!」とリモコンをTVのスクリーンに向けて投げ付けたくなり、「Forget it!」と諦めてしまうっていうオチだったり。


そんな風にこれと言った運動も長らくしてなかったから、、、直接の原因は長時間での運転だったとはしても、、、ぎっくり腰をしてしまう自分にも納得だったり。


とにかく何でもいいから体を動かしたい。


それでもテニスはパートナーが必要だし、スカッシュコートは会員制で年会費が高いし、気の向いた時に独りでプレイする私にとっては高過ぎるコミットメントで、YMCAも同様、だから結局、自分のペースで好きなように気紛れに安上がりに出来る運動、と言うとスイミングって事に落ち着き。

家から一番近い公民館のプールはウェブサイトが充実してなくて、スケジュールが不明だし、実際に行って見ても、プールが実際に見られるアクセスが無くて、ちょっと不安な感じ。

なので距離はちょっとだけ離れてるけれど、ウェブサイトも施設も充実してる市民プールに行くことにした。

週に5日間で "Open Swim"の枠があり、少額の入場料をその都度に支払えば、それぞれ2時間の間で誰でも好きなように泳ぐことが出来る。

この間、ウォルマートで安い水着も買ったし(15ドル♪)、いざ!ってので金曜日、ようやく初めて泳ぎに行って来た。

金曜日の午前中のオープン・スイムは10時半から12時半の間で、私にとっても理想的な時間帯だから、朝 Davidを仕事に送った後でスーパーマーケットに寄って食材の買出しを済ませ、家に戻ってそれらを冷蔵/冷凍庫に手早く押し込んで、サッと水着バッグを掴んでプールに向かう、、、って感じ。


初めての市民プールは思った以上に空いていて、プールが3つもあって、ウォータースライダー(長いチューブの滑り台)もあって、更にドライ・サウナもあって、ロッカーも予想以上にこ綺麗にされてて感激。

日本に帰省する度、子供たちと一緒に地元の市民プールに行くんだけど、ちょっとだけ似通っていて懐かしく思い出した。

市民プールって、自治体にも依るんだろうけれど、施設が充実してる割に安く利用出来たりするのは日本もアメリカも一緒なんだなぁ〜なんて感心したり。

違うのはまぁ「ロッカールーム」ですな。


ロッカールームだから勿論、ロッカーがずらっと並んでるんだけど、日本みたいに個別にカーテンで仕切られたような「更衣室」が無い。。。

私が到着した際には、午前中の「水泳教室」が終了したばかりで、年配の女性たちが泳ぎ終えて帰りのお着替えをしてたんだけど、内心「う、う”わぁーっ」って迫力で、皆さん♪スッポンポン♪で惜しげも無く裸体をさらして着替えてるし。


北米には銭湯とか温泉とか、他人と一緒にお風呂に入ると言う文化がないけど、こういう風に人前で裸になる抵抗は余り無い気がする。

日本では見ず知らずの他人と一緒にお風呂に入ったりするくせに、人前で着替えたり裸になることに対してはタブーっぽいし。

こういう場面での個人主義と言うか、他人との快適スペースの距離感とか、文化間での違いとか極端な逆転とかあって面白いと思う。

洗面台の周辺は、綺麗好きな日本のプールの方が、落ちた髪の毛がいっぱいで汚れてる印象だったりするのも例で。

ま、日本人の髪の毛は色が濃いから、白人のブロンドなどと比べ、落ちてると目立つってのもあるかも知れないけれど?


大きなプールには2〜3人しか泳いでる人がいないし、水温も高めで心地良く、サウナも独りだけで入れて、まるで貸し切りな感じの快適さ。

久し振りに水に入った解放感と浮遊感は、何とも言えないくらいの快感。

軽く平泳ぎとクロールをした後、調子づいて背泳ぎしようとしたら首から肩に掛けての筋が「ピキッ!」として痛かった。

どんだけ運動不足だったの!?ってのをここでも実感。ふぅ〜。

これから週に一度くらいのペースで泳げたら理想。


ひと通り泳いで着替えを済ませて駐車場へ向かう際、体が軽くて軽くて、特に上半身の背中とか肩とか、凝ってたのがスッキリとしたのは勿論、何だかまるで「憑き物」(「おんぶお化け」みたいな)が落ちたかのような気がするくらい爽快な軽さでビックリすると共に、本当に体が硬直して重たかったンだなぁ〜と思った。

来週(あ、もう今週か)は水曜日に行く予定で、月曜と水曜は半額デー(4ドル)らしいのも嬉しい。