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2019年11月18日月曜日

11月とハロウィン後記

気が付けば11月も中旬。1ヶ月くらい本当にあっと言う間に過ぎてしまう。

これと言ったドラマチックな出来事も無く、手仕事の作業に没頭する日々。

Textile Centerでは11月から、ギャラリースペースもギフトショップの延長として、ホリデーシーズン展開。

私の作品も随時、販売して貰いながら、今月の末には(何故か)ニードルフェルトの作家として "Meet & Greet"のイベントにヴォランティア参加する予定で、来場の人々にデモンストレーションしながら体験して貰う計画らしい。(←他人事っぽい)

小さな場所だし、規模も小さいので、大それた期待もしてないんだけど、まぁ、色んな人達と出逢って会話したりするのは、自分にとっての刺激とか社会勉強になるだろうとは思ってる。


Erikaがカナダに引っ越してしまって以来、これまで長年での4人家族としての団結と言うか、定着+安定してたバランスが崩れ、奇数の3人家族って「ちょっと妙」な感じに戸惑いつつも、割と「こんなもんか」みたいに慣れて来た感。

「大学生の子供に仕送りする親」って立場になった自覚が余り無いまま、でも来年は Kaitoもカナダに引越すし、そしたら暫くの間は成人した子供たち2人を経済的にサポートする生活になるんだろうな、なんて漠然と考えると、今更ながら少しだけ財布の紐が固くなる(よう意識的に努力中)気配を感じてる。

切羽詰まってないのは本当に有難い事だと思うし、洋服もアクセサリーも既に一生分くらいと思える程の量であるし、手仕事の為の材料も豊富に備蓄してる。

恵まれて贅沢で有難い、と感謝の日々なのではあるけれど、最大の不安は何と言っても「浮き草暮らし」的な現実であって、来年の今頃は果たして何処でどんな暮らしをしているのか?何の保証も無いって事。

理想的な物件に巡り合って、不動産を買って、家を自分の持ち家として手を加え、維持して、飾り付けて、最高に快適な空間に作り上げても、それが短期限定と解ってるのが北米生活の残念な現実、かな。

犬の Trixieに習って「過去を悔いず、将来を憂う事なく、今、目の前にある幸せを謳歌するべし」ってのは心掛けてはいる事なのだけど、人生は犬ほどに単純じゃ無い。


今年の Halloweenは、Erikaが居ない事もあって以前のようには気分も盛り上がらず。

子供たちの仮装を手伝いながら自分も仮装してた時代は楽しかったけれど、今、鏡の中の自分を見ると何だかもうすっかり50代半ばのオバさんの顔で、特別なメイクをする意欲も湧かない。

Trick-or-Treater達に手渡す為のお菓子はふんだんに用意したけれど、

- 当日の気温がどっと下がって氷点下で寒かった!

のと、

- 家が密集してないので歩く距離が多い割りにお菓子を貰える効率が低い

って現実があり、去年の25人から16人に減少して寂しかった。

前回の家では85人くらいの記録もあって賑やかだったのは土地柄の違い。

残ったお菓子は Davidと Kaito、そして私のお腹の中に収まり、予め、残ってもいいよう自分たちが好きなお菓子ばかり買ってた、ってのはいつもながらの原則。

*今年のカボチャは映画『IT』から
ペニーワイズ風にしてみました*


*ハロウィンには何ら関係ナイと思われるんだけど
この夏、Davidからのリクエストで日本土産として持ち帰ったコレ等
(映画『千と千尋の神隠し』のキャラ:カオナシ)
が、妙にハロウィンテーマに馴染む感じで*



Kaitoは、インターネットで "D&D / Dungeons&Dragons"と言うロールプレイングのゲームで知り合った女性と、2〜3年継続的に(ネット上で)交流して来て、9月の末に初めて単独で、シアトルに住む彼女に会いに出掛けて来た。

昔から「可愛い子には旅をさせよ」と耳にして来たものの、本当に一理ある、と言うか、真理であると実感させられる。

17歳の時に初めて単独でカナダに2週間行って来た Erikaが、(私にとって)別人のよう(外見は勿論、同じなのだけど内面の成熟度が断然に違う)になって帰って来た体験は鮮烈な記憶なのだけど、今回の Kaitoにもそれを感じた。

彼女のアパートに1週間滞在してシアトル市街の観光も楽しんで、私へのお土産も買って来てくれた。

ネットで出逢い、遠距離恋愛でも親密な関係を維持する事が出来る、新しい世代での人間関係の可能性ってのを目の当たりにする。

*シアトル土産に Kaitoがくれたマグネットたち
彼が私の「ロボット好き」を何気に把握してたって事実に驚き*




そして私はこれを書きながら激しい歯痛を体験してるんだけど、虫歯はかれこれ25年以上に渡って1本も無いので、この痛みは本当に久し振りかも。

若い頃に根っこの治療をして神経の無かった奥から2本目の上顎の歯の、根っこの部分が(疲労骨折みたいな感じに)割れてしまい、放置して炎症するのを防ぐ為に抜歯して貰い、そこにブリッジをして貰う事になった。

インプラントと言う選択肢もあったんだけど、口腔外科に行くのを躊躇した。

医療費がべらぼうに高いアメリカなのは既に有名な事だけど、歯科医療は保険が適用されないカナダもほぼ同様に高額かと思うんだけど、因み今回のブリッジ(抜歯は含まず)費用の見積もりが $4000(40万円前後)也。

企業加入の健康保険が一部負担するから、自己負担分は多分 $2500前後?

個人の健康保険積立てもあるので、お財布への新たな直接負担は無いけれど。

それにしても歯が痛いのは辛い。

昭和の日本の田舎育ちの私なので、お口の中には未だ金属(最近のは白い陶製)の詰物や被せものが複数あるのが本当に残念な現実。

結婚以来、日に複数回の歯磨きと毎晩寝る前のフロッシングを欠かさないので、少なくとも現状は維持出来てるけれど、改善する事が出来ない、、、2度目のチャンスが無い、ってのは悲しい。



歯痛の関連でチョコレートの話。

*友人 Lisaのお気に入りチョコレート*

Textile Centerではテキスタイルに関連したテーマでの海外旅行を企画して、希望者を募集して12〜18人程度での規模で実施されてるらしいんだけど、今回、夏の終わりの渡航先は日本で、私たちのグループからも Lisaが参加。

渡航前から色々と助言し、2週間弱の日本滞在で素晴らしい旅の体験をして、幸運にも大きな台風を免れて帰国、沢山の興味深い土産話と共に持参してくれたお土産が、空港で買ったと言う「ロイズ」の生チョコレートだった。

Lisaも彼女の友達たちもすっかりこのチョコレートにハマってるらしい。

次回、日本へ帰省の際には買って来て欲しい、と頼まれてしまった。

Amazonで検索してみたらアメリカからも買える! でも25ドル。

関連で、

カナダで好きだった「トマトケチャップ味」のポテトチップス、何故かアメリカでは売られてなくて、試しにAmazonで検索してみたら実際、買うことは出来るんだけど12ドル以上。

無い物ねだり、の心理と、果たして何処までの価値を見出すのか、自分の中での線引きが微妙なところ。。。

アメリカに住みながらカナダの珈琲(Tim Hortons)を注文すれば翌日に配達されるし、しかも高価じゃない!って恩恵には感謝してるけど。




新たな折り込み広告で見つけたアジア系のレストランに友達夫婦と出掛けてみた。

和食だけでなく、中華とタイとベトナム辺りの料理がメニューにあったので、弁当ランチとトムヤムスープの妙な組み合わせを試して楽しんだ。

ご飯も餃子も天麩羅もそこそこに美味しくて、とにかく「弁当」として食べられるってのが私にとっては付加価値の魅力で嬉しかった。

今の時代、美味しい寿司、っては殆ど常識ってくらいに当たり前になってるし。



この間、mixiを覗いて目に留まった広告写真のスカーフが本当に素敵で。


多分、人生で初めて?ってくらい簡単にネットショッピングの罠に落ちてしまった。

米国の販売会社かと思い込んだら、どうやら中国の会社で、4週間も経過した後で、とにかく商品は届いたのだけど、「何!?(・_・;?コレ!?」ってくらい写真とは大幅に異なるブツ(安っぽい粗悪品)だった、、、と言うオチ。

半世紀以上も生きていて、未だに勉強させられる体験があるもんだわね、と反省。




*はい、木のサイディングなので塗装の時期なの丸見えですが(汗)*

現在の家は裏庭が林のように樹々が沢山で、冬はスキーロッジのようで、夏は北軽井沢のようで本当に嬉しいのだけど。

生きものである樹だから、当然、死んでしまうって事もあり。

嵐が来て倒れて家や物置の上に倒れてダメージがある前に、残念ではあるけれど複数の木々を Davidと Kaitoが、プロのきこり(樵)みたいにロープとチェーンソーを駆使して切り倒す作業をしてくれた。

来シーズンは家全体の塗装もするべきなのだけど、見積もりを取ったら100万円以上もするので、やっぱり自分たちでしようか検討中。

因みに、樵の作業もプロの見積もりでは7〜8本の木で $2200だったので、Davidが電動のチェーンソーや道具を買って自分たちでする事にしたのだった。

プロに頼めばラクだけど高価、自分でやれば大変だけどやり甲斐はある、かも?




長くなったので次回の作品集につづく。。。


2019年10月14日月曜日

カナダの収穫祭

*Happy Canadian Thanksgiving!*


今日はカナダの Thanksgiving/サンクスギビングで、秋の収穫を祝う日。

家族が集い、食卓を囲んで七面鳥の丸焼きを中心としたご馳走を、感謝と共に頂く日でもある。

アメリカよりも一足早くにやって来るのは、カナダが以北の地であり寒い分、当然、収穫の時期がアメリカの殆どの部分よりも早いから。

今年はたまたま Davidが卒業した地元校の高校で、全卒業年度合同での Reunion(同窓会)があって、Davidは参加しないものの、彼の姉と妹は出席するそうで、遥々カナダの西海岸とカルガリーからやって来て合流。

この時期、地元に戻る人達が多いので、Davidもこの機会を活かして学生時代からの友人たちとの再会を、それぞれお互いの配偶者や子供たちも交えて楽しんだらしい。

と、客観的に書いてるのは、私は家で Trixie(犬)と留守番してるから。

Davidと Kaitoはトロント経由の飛行機でオタワに飛び、レンタカーを借り、大学で Erikaを拾って彼女のアパートに寄った後、カナダの一部にしか無いハンバーガー・チェーンで久々の懐かしいハンバーガーを夕食に楽しみ、モントリオール郊外の Davidの実家へ。

実家にて3泊した後、オタワに戻り、車を返し、Davidと Kaitoはオタワの空港近くのホテルで1泊してからミネソタに帰って来ると言う予定で。

私はこの夏、日本へ帰省した際に、アメリカでの滞在許可が来年まであったので難無くアメリカに戻って来られるものと思い込んでいた無知の為、羽田空港でユナイテッドの飛行機に乗せて貰えず、在日アメリカ大使館から新たな入国ビザを入手するまで、3週間延長で日本に滞在したと言う痛い経験が記憶に新しいけれど。

カナダはカナダで、似たような状況に置かれた私、、、ってのが痛い現実。

カナダの永住権を取得してるものの、永住権カードの期間が失効している。

永住権が失効することは無いけれど、渡航には永住権カードが必要。

永住権カードの更新には、カナダ国内に居住していると言う条件が原則。

永住権カードの更新が出来ない私のような状況の者は、永住権者渡航許可証、みたいな物が必須で、その手続きが面倒でまだしてないから、カナダに入国出来ない。

加齢と共に、色んな事が本当に煩わしく感じられるようになって、日本人として日本国籍のままにカナダの永住権を持ちながらアメリカに長期で居住するって現実が、何だか最近、とても厄介な事のように感じる。

特に、予期せず6週間と言う長い期間での帰省となった日本で、実家に滞在している間、滞在許可や、ビザの種類や期間を心配する事なく暮らせる自由な身軽さのようなものを、改めて実感させられたから。

当然だけど、母国で暮らすと言う事は母国語に囲まれた生活であり、意識して脳を駆使しなくても、自然に耳に入る言葉を聞けたり、目に入る文字を読めたり理解出来たり、特に労せず会話が出来たり、ってのは本当にラクチンな事なのだと感じた。

海外に移住しても老後や余生を母国で過ごしたいと感じる高齢者たちが少なからずいると思うけれど、そんな心境も理解出来ると思える。

とにかく、自分の家で過ごす時間が大好きなので、留守番でもまるで苦にはならないんだけど、それでも独りきりだとやっぱり夜は苦手。

何が怖いのか?自分でも納得が行かないンだけど、でも暗闇は何故か怖い。

幽霊、お化け、不審者、侵入者、、、って、バカじゃない?とは思いつつ。

でも、やっぱり一番怖いのはニンゲンかな?ってので、気休めに防犯カメラを Davidが出掛ける前に、簡易なやつを設置して貰った。

携帯電話と連動してコントロールしたり、目視チェック出来るやつ。

*外部からのアクセスが多いので、裏庭デッキから見える窓には
防犯カメラの「空き箱」を置いて見たけど、意外とホンモノに見える(笑)*


家で独りきりだと嬉しいのは、食事の支度から解放されると言う事。

私以外の家族は皆、モントリオールでご馳走を食べてる事だし、私も家で自由気ままに「ご馳走」を食べまくるわっ!と気合いっぱいだった。

ヴォランティアの帰りに久々に寄るベーカリーにて、ほうれん草のキッシュや、林檎のプディングや、南瓜のチーズケーキを一切れだけ、とか買い込んだ。

好きな時間に好きなものを好きなだけ食べられる自由を満喫しつつ、でも、独りきりで完食出来ない量の「美味しいもの」は、ちょっと逆に拷問って感じで、改めて、誰かと一緒に「分け合って」食べる幸せを再認識する。

留守番の2日目は完全な「パジャマデー」で、パジャマのままぐーたらと体たらくな1日を過ごし、針仕事をしたり、本を読んだり、Trixieと「かくれんぼ」のゲームをして遊んだり、何て幸せな人生なの!?と感無量なのに、CNNのニュース(政治スキャンダル)から目が離せず、わざわざ幸せ気分のバブルを自分で壊すと言う自虐的な行為の繰り返しだったり。

だって、まさに今、繰り広げられてるアメリカの政治スキャンダルは、ニクソン当時のウォーターゲート事件さながら、寧ろ、それよりも数倍大きい様相。

そもそも、まるで品格も無く、知性も教養も無く、恥も外聞も無く、根も葉もない嘘を繰り返し、政界と軍を私利私欲に掻き乱し、裸の王様の如く従わない者を退けたり侮辱したり、危険思想の人々に犯罪行為を煽ったり、語彙が少なく理論的な会話も出来ず、基本的な読み書きの能力も低く、基本的な人権の尊重もなく、憲法や法律さえ無視し、性欲と食欲の逞しさだけはあって、、、みたいな人間が、世界的に影響力のある自分の国の大統領だったら、どうやって誇りを持つ事が出来るんだろう?

昨日は、アメリカ国内のあちこちで、大統領に抗議する集会が開かれるのをニュースで見たけれど、私の住む地域では「ありません」だった。

先週、ミネアポリスにやって来てラリーをした大統領のクリップ(顔を真っ赤に高揚してナンセンスを叫んでる)を見たけれど、あれは多分もう薬/ドラッグをやってるとしか思えない。

事実は小説よりも奇なり、は言い古された台詞ではあるけれど、テレビで人気の政治ドラマよりも「脚本の無い政治スキャンダル」の方が、実話な分、スリリングで面白いだろう、と思う。

ひょっとして、アメリカ国民の一部はコレ(リアリティ・TVドラマみたいな娯楽)を期待して投票したのでは?とさえ思わされる。

平和ボケの為せる罪、と言うか。

部外者である私にさえも興味ある関心事としてその展開はハラハラ+ドキドキもので、"Breaking News"の度、今度は誰が逮捕されたんだろう?と目が離せない。

ひとくちにニュースと言っても、メディアの選択によって情報が随分と違って、自分とはまるで別の視点に立ってる人々が多い現実を知らされる。

捏造された情報と究極の真実との間で混乱させられない気を付けないと。

そして昨日はランチとディナーの買い出しに出掛け。

ランチは『マクドナルド』のフィレオフィッシュ・コンボ(マクドナルド好きな大統領のニュースで見て食べたくなった)+パンプキンパイ(季節限定?)。

ディナーは『Chipotle』(メキシコ料理のファストフードチェーン)で Barbacoaとブラウンライスのボウルにほとんど全てのトッピングで。

メキシコ系の料理って、ほんと安いのに量もあって美味しくてお得感大♪

何しろ家に私しか居ないので、当然、Trixieの散歩も私の役目に。

*雨の上がった夕方の散歩は景色が綺麗だった*

*今年は10月12日に初雪でした*



針仕事としては、以前に作った秋+ハロウィン関連の作品の手直しをして、テキスタイルセンター内のギフトショップで販売する為に納品したり。





*ブスな猫*
下絵無しでテキトーに刺繍したのでこんな結果に。



針金で立体のカタチを作り、そこにかぎ針編みし、棒針編みした面を取り付けたり、更にかぎ針編みで面を埋めて、かぼちゃを4つ仕上げた。

そのうちの2つは販売用に。





ラグフッキングの手法で作ったイメージを切り取って、裏布を付けて詰め物をした作品を、シャドーボックスに仕上げる予定の途中経過。

*コケシのイメージで作った日本人女性と、盆栽と緑茶*
始まりは、
髪に挿したカンザシで、
レストランで食べるハンバーガーに刺さってくる楊枝が
何となく捨て難くて、
カンザシに見立てて使って見たかったから。
比率的には、頭のサイズがもう少し小さい方が良いと言う結論。



ギフトショップで販売したり、インスタにポストしたりする度、自分にとっての自信作と、世間からの評価が、必ずしも一致しない、、、と言う現実には、いつもながら驚かされる。

来月、テキスタイルセンターで作品の展示販売会に参加するし、ホリデーシーズンに突入する事もあり、引き続き売れ筋商品の開発?と作品作りに励まないと♪

明日は Davidと Kaitoが帰るので、そろそろ家の掃除もしないとな。

まぁ色んな事が良くも悪くもバランス良くある日常が幸せなんだろうと思う。



2019年9月7日土曜日

涙目で迎えた9月

日本から戻って、かれこれ3週間以上が経過したのを昨日、再認識した。

年に一度のマモグラムに行って、クリニックの受付で「過去3週間以内に海外を旅行したかどうか?」確認されたから。

「えっと。。。」と咄嗟に頭の中にカレンダーを思い浮かべて "No"と答えた。


この3週間は未だ何となく「ふわふわ」した感覚の日常で、完全には自分のペースに戻ってないような気がしてる。

まずは時差の関係で時差ぼけ、、、は、実は割と直ぐに現地時間に体が対応して、自分でも驚いたのではあったけれど、ほぼ翌日から普通の生活リズムだった。

若い頃、海外旅行から帰国した翌日から出勤、なんて事を苦とも思わずに平気でしてた頃の自分を懐かしく思い出す度、「今はもう無理」と思ってたけれど、実は意外と大丈夫なのかも?なんて思うくらい。


体にとってショックだったのは気候のギャップで、想像はしていたものの、「夏が(私を待たずに)終わってしまった」感じに既に寒い日々が続き、慌てて冬用のパジャマや、アクリルの毛布を引っ張り出して来て、「もう冬なのかい!?」みたいな切なさに意気消沈。

その後、気温が持ち直して夏の終わりの暖かさに戻ったけれど。

*夏の間中で白い紫陽花が少しずつ珊瑚色に染まり始める*


週に一度顔を出している Textile Centerでの手仕事のグループに久し振りに戻り、見慣れた仲間たちの笑顔や抱擁で迎えられて嬉しく、私は日本からの手土産をシェアしたり、日本で購入した手作り本を披露して廻ったり。

3週間延長して日本に滞在した理由と体験談で盛り上がったり。

仲間うちの多くが頻繁に海外旅行(アジア、北欧、アフリカなど)をする人ばかりなので、アメリカ人の視点での彼女たち自身の外国VISA問題、(政治絡みでの)入国審査状況、体験談等々を聴くのもかなり興味深く面白かった。

 *羽田空港で見つけた海外へのお土産にぴったりな箱入りチョコレート*



アメリカに戻れない間でお休みしていたヴォランティアにも復帰。

基本的には、「老人施設内のギフトショップの運営」が仕事なので、当番の日は単独で店を開け、レジの開け閉めと店番(顧客サービス)とちょっとした掃除と雑用だけをすれば良く、合間に隣接のカフェテリアに無料の昼食を取りに行って、学校給食風な料理を食べるのを密かな楽しみにしてるんだけど。

いつの間にか私の仕事内容がアップグレードしてて、店内のディスプレイ・コーディネーターとかショーケース・アドヴァイザーとか、みたいになってる。

たまの当番で行ってみると責任者:リズから手書きのメモと、空になったガラスケースが私を待ち受けてて、「好きなように商品で飾ってみて!」てのが続いた。

 *レジカウンターのディスプレイケースは綺麗に空になってて、
 "Saved for Mayumi"のメモがあるのには笑ってしまった*


店頭を飾る仕事は好きなので、全く苦でもなく、楽しんでやってしまって喜んで貰えるのだから、まさに "Win&Win"。

*秋のテーマでゆっくりな時間を意識して、
時計とお茶(ティーポット)と読書(本+老眼鏡)と
スロークッキングの料理本などをかぼちゃの置物と共に*


施設内のお年寄りと交流すること自体は、私にとっては自分自身の両親と身近で関わり合う事の出来ない償いのような気がしてるんだけど。

とは言え、よくよく振り返って見ると、過去の5年間で一度も日本に帰省してなかった現実は何とも親不孝だったのではないか、と自責の念に駆られている。


アメリカに引っ越してからの日々は本当に夢のように過ぎてしまった。

期間限定で仕事に就いた Davidの滞在ステイタスが何度も変わり、それに伴って私自身のVISAも影響を受け、アメリカへの出入国に対して神経質になっていた事実も理由の一つで、だから車での移動以外ではカナダへも帰省してなかったりする現実。

日本国籍を維持しつつ、カナダの永住権を取得しているものの、カナダ国内には暮らしてないので、今はカナダへの渡航にも特別な許可証を要する、ってのが面倒。

これ程テクノロジーが進化した時代に、今更ながらに各種ドキュメントを複数頁の紙に印刷したものを、政府機関に郵便で送付しなければならないと言う残念さ。

既に提出済みの情報や、全ての指の指紋や、空港での顔識別写真に加え、瞳での識別などで近未来的に、2カ国間での移動がもっと単純でスムーズになれば良いのに。

最近では珍しくもないと思われる国際結婚が未だに「面倒で厄介な事」みたいに感じる場面が時々あるのは、ちょっと時代錯誤で意外な感じさえする。

多重国籍を認めない国が日本以外にも結構あるんだなぁ〜って驚きと共に。


アメリカに戻り、出来るだけ早く日常の生活に戻るよう意識したものの、多少の「逆カルチャーショック」みたいなものは少しだけあった気がする。

日本での滞在が長ければ長い程、日本での習慣や感覚が再び身に付いてしまうのは仕方の無い事なのかも知れないけれど。

人との距離感とか、咄嗟の返事とか、まぁ微妙な違いではあるんだけど。


日本で楽しかった日々の夢から醒めるみたいに少しずつ、日常の生活に戻りつつあった2週間目に、空港で Davidと共に Erikaをカナダへと見送った。

一時は、アメリカに帰れないまま日本でこの日を迎えるかも?と絶望的に落ち込んでたのを考えれば、家族4人での暮らしを最後に2週間じっくりと過ごし、心の準備をしながら締めくくれた事は、私にとっては幸運な事でもあり感謝している。

以前にも3週間程度でカナダへ行く Erikaを空港で Davidと見送った事があって、当時の彼女は17歳だったから、別の意味での不安や心細さがあって涙目だったけれど、今回は20歳になった彼女が自立する為の別れで、多分もう家族として4人で暮らすことは無いんだろうと思うと、その事実だけで涙目になってしまうのだった。

彼女の独り立ちを祝うハッピーな別れのはず、ではあるのだけど。

世間で一般的に言われる "Empty Nest Syndrome"(空の巣症候群)ってやつ。

ぽっかりと胸に穴が空いてしまった感じ?


多分、自分的には、予期した程には酷くない、とは思うのだけど。

それでも、Erikaの居ない空間を目にすると寂しい気持ちになる。

彼女の部屋や、夕食時の食卓での彼女の定位置の椅子や、デッキで一緒に珈琲を飲む際のガラスのテーブルの向こう側の椅子や、あちこち。

*目の前の椅子には Erikaが座ってるはずだったのに*


家族の中で珈琲を飲むのは再び私だけになってしまった!

「今日はどんな珈琲を淹れる気分?」と訊く相手もいないから、コナでもコロンビアンでもティミーズでも、もう勝手に淹れて勝手に飲むわ、ってな気分。

スーパーマーケットに食材の買い出しに出掛ければ、手に取った食材を(あ、Erikaがいないからもう食べないや)と元に戻したり、(Erikaがいないと食べきれないから)と買うのを躊躇ったり。

反面、菜食主義の彼女がいないので、久々に魚介のパスタやソーセージのパスタを作って食べてみたり。

そこかしこに何とはなくの寂しさを感じながらも、新しい食習慣と生活リズムに順応しつつある。


何よりも、Erika自身は再び自国であるカナダで暮らす事が出来て嬉しそうだし、彼女にとって初めて暮らす土地であるオタワの街の魅力を満喫してる様子で安心した。

当初は大学の寮に入ることを希望してたのだけど、早くに満室になってしまったらしく、市バスで20分程度で通学する事の出来る範囲内でのコンドミニアムで、別のカナダ人の学生の女の子とそれぞれ個別の部屋を使えるルームメイトを、Erika自身が自分で見つけた。

ルームメイトのお父さんがコンドミニアムの所有者と言うのも安心なところで。

既に学生証を取得し、バスの定期券も入手、授業も始まり、銀行口座の開設も済ませ、パートタイムで働ける仕事を見つける為の履歴書も作って幾つかの候補先に送り始めてるらしい、、、と言う彼女の逞しさに正直、圧倒されてる。

改めて、彼女にとっては文字通り満を持しての自立のタイミングだったのだと。

来年は Kaitoの番だけど、うーん、ちと心配。と言うか、かなり心配。


夏の終わりはそれだけで切なくて物悲しい季節だけど、今年のそれは更に輪をかけて心に隙間の空いた感じで隙間風が時折、吹き抜けてる。

なので手仕事の方もすっかり気が乗らずお休み中。

日本での6週間、ほとんど何もしてなかったので、その延長で手仕事から遠去かり、果たしてどれくらいの期間で禁断症状が出るか?試してみたいような気もしてる。

自虐的に、意味も無く自分への挑戦みたいな? ほんと何の意味も無いケド。


あぁ、あとは余談で、ここ数日、何故か目が痒くてショボショボ。

秋の花粉のせいか?はたまたジムで泳いだプールの水質のせいか?謎。





2019年4月28日日曜日

4月

ぬぁんと! 今日は既にもう4月も28日。

ブログをさぼってるけど無事に生きてるし、これと言った大それた出来事も無く(←ブログを書けない理由の一つ)平穏に健康に幸せな毎日を穏やかに過ごしてます。

ほんっとに変わり映えのしない日々なので特にこれと言って書きたい事もなく。

いざ書き始めると否応無く政治の話に偏ってしまい、今現在のアメリカの混沌としてまるで昼のテレビドラマ?って感じに次元が低過ぎて笑えない冗談みたい(ドナトラ)な、でも実は真面目に考えるととっても怖い話(政治と法のシステムとか外交)、、、に盛り上がって延々と書き連ねてしまう自分がいて。

でも私ってばアメリカ人じゃ無いし選挙権も持ってないじゃん?って。

なので、結局は対岸の火事みたいに指をくわえて傍観するしかない。

世間の子供たちに将来の夢と希望を与えて、アメリカ国民であることを誇りに思えるような勇気を与え、尊敬される人格者で識者で、まさに「ヒーロー」と呼ぶにふさわしい大統領であって欲しい、ってのがアメリカ人でもないただの一般人である私の個人的な希望。

マフィアのボスみたいな行為を繰り返したり、長い文章が読めなかったり理論的な思考が出来なかったり、"origin"を"orange"と言ったり、ツイッターで typoを繰り返したり、浮気して口封じのお金を払ったり、任期中の2年間で9500回以上の嘘をついたり、口から出任せで都合によってコロコロと猫の目の色みたいに説明を変えたり、普段デカイ事ばかり怒鳴ってるくせに外国(ソ連や北朝鮮)の主導者の前では借りて来た猫みたいに小さく丸くなって声も弱々しくなってしまったり、女性や少数派の人々を軽視して侮辱したり、、、ふぅ〜、書き始めるとキリがない、「ヒーロー」とは対極の存在のドナトラ。

そして、そんな彼を寡黙に容認してる多くの共和党の偽善政治家たちにうんざり。

スキャンダルの後、宣誓して嘘をついて叩かれたクリントンの嘘が可愛く見える。



だからと言う訳ではないけれど、今週は火曜日に『AVENGERS: Endgame』(ご存知スーパーヒーロー映画!)を観に行って、愛と勇気と正義のヒーロー達のアクションでスカッとしたい予定。

3時間と長いので、映画前の珈琲や飲物を控えないと。



明日は Erikaの誕生日で、彼女が20歳になるのが信じられない!

特別なケーキを注文してあるので受け取りに行く予定。

4月は Davidの誕生日もあったけど、彼のケーキは適当な自家製だった。

*梅干しと削り節にも見えるけどチェリーとチョコレート*

ドイツ風の「黒い森のケーキ」が好きなので、ココア生地のスポンジケーキを焼いて、Trader Joe'sで瓶詰めで売ってるドイツ製のチェリーをたっぷり、ラズベリージャムと生クリームの上に乗せて挟み、チョコレートを削って振り掛け仕上げ。

作業の最中、沢山のチェリーを眺めながら「まるで梅干しみたい」とか思っちった。

そして、削ったチョコレートは何となく思ったのと違ってて、「鰹節」に見えるし!

まぁそれなりに美味しかったからいいんだけど。



日本で友達が地域の野良猫の「捕獲+去勢手術+飼い主探し」のヴォランティアをしていて、不用品をメルカリやフリーマーケットで売って軍資金作りをしてるってので、不要な着物を数枚、安価で譲ってもらうことにしたら、早速、送ってくれた。

黒の留袖(たまたま家紋が私のと一緒!ってのが驚き)と、羽織が2枚。

黒地の羽織にはピンク系の赤い色で綺麗に花の刺繍が施されたり、一方の羽織は複数の色でストライプな織柄が入っていてモダンだったり、とっても気に入った。

Textile Centerに持って行って仲間うちに披露し、どんな風に手直しして活用するか?の助言を貰う議論が予想以上に盛り上がって楽しかった。

仲間が皆それぞれに分野の違う芸術家揃いなので、とっても参考になる。

結果、あれやこれやの可能性はあるものの、究極、そのままの形で楽しむのが最善なのでは?と言う結論。

黒地に花刺繍の羽織はそのままドレスの上に羽織ってパーティーのガウンみたいな存在感で素敵、って事なんだけど、「何のパーティー?」ってくらい余りパーティーに縁の無い自分がちょっと残念。

ストライプの羽織は丈を少し詰めてジャケットとして活用出来そう、かな。



4月に入って暖かくなった後にも割りと深刻な降雪で路面の悪い日があり、ギフトショップのヴォランティアを何度かキャンセルしてしまった。

以前は車で5分の距離だったけれど、この家に引っ越してからは高速道路を走っても20分以上掛かるので、冬の間は随分と天候に影響を受ける。

ギフトショップの管理者であるリズとメールのやり取りの中で、思い掛けずに彼女から受け取ったメッセージに感動してしまった。

「いつもあなたがしてくれる店頭の素敵なディスプレイをどうもありがとう。
あなたがやって来る時には、商品の数々にあなたの「特別な愛」を込めてくれるってのがいつも解るわ。だってあなたにはラブリーで芸術的な才能があるから」

勤務時間帯が違うので、最近はまるで会う機会がなくなってしまったリズ。

彼女がそんな風に認識してくれるなんて思いもしなかった。

単独で任されてるギフトショップなので、受付で鍵を受け取り、開店、運営、レジ閉め、閉店、の流れの中で顧客がいなければ椅子に座って本を読んでいても構わないんだろうけれど。

何しろ、所詮はヴォランティアなのだし。

私は自分の中に根深く「生真面目な日本人の血」ってのがあるのを実感して、日常の北米暮らしの中ではそれが何となく「損」で無駄なことのように思える場面もあるんだけど、それでもやっぱり長い間で培われた自分ならではの個性は簡単に変える事が出来ないみたいで、無駄に真面目に必要以上に一生懸命やってしまうってのが多い。

ギフトショップも例外でなく。

無駄に真面目に必要以上の事をしてしまっても、結果として売り上げに反映したり、気付いて認めてくれる人がいるってのは予想外のボーナスって感じに嬉しい。

*ギフトショップ前のホール*


野球のイチロー選手が引退した際、シアトルのチームメイトが出した感謝の広告の中で彼を讃える言葉の中にあった
「あなたは自分に忠実で、(省略)何より自分の文化に忠実でしたね」
って部分に特に感動してしまったのは、共感する部分があったからだと思う。

北米で暮らし始めて "Be Yourself"ってのを意識したけれど、"Myself"ってのがいったい何なのか?それまでの日本での暮らしでは自覚した事がなかったから、いきなり「自分」を探すのは難しかった。

でも "(Stay) True to Yourself"は、すとんと腑に落ちると言うか、もっと身近で分かりやすく説得力があるし、私にとっても可能な気がした。



引き続きアメリカで就労する事が出来ないので専業主婦の肩書に甘んじてるんだけど、作品を発表する場(8月オハイオ州、ミネソタ州、12月ミズーリ州)もあるし、作品を販売する機会もあるから、飽きずに作品づくりに励もうと思う。

その後の最新作:

*「不思議の国のアリス」の背景*

*ラグフッキングでの「不思議の国のアリス」3D*


*白兎のポケット時計にはアンティークブロンズ色のチェーンも付けた*



*ポップアートの模写をフッキングで*



*イースターのテーマをフッキングで*


イースターのひよこ作りが楽しくて
ニードルフェルティングと
フッキングと
それぞれの手法で複数のひよこ作り。





何だか作品の写真が多くなるので、取り敢えずここで休憩♪







2018年12月30日日曜日

2018年の最後の頁

カナダで暮らしてた際には、Davidの両親や妹が郊外や市街に住んでいて、車で30分とか45分とかで集まれる距離感だったから、誕生日や父の日&母の日、事あるごとに一緒に仲良く賑やかに祝ってた。

だから勿論クリスマスも一年で最後を〆るイベント的に、食卓を囲んでのご馳走を食べる目的の為に早くから集合して、分担毎に野菜を刻んだり、七面鳥の詰め物の準備をしたり、キッチンで忙しく働いて、合間にお茶を淹れて、或いはエッグノッグやワインと一緒にクリスマスのお菓子を食べ、ほっと一息つきながらリビングでの会話を楽しみつつ、プレゼントの交換をしたり。

その後、私たち一家はアメリカのミネソタ州に越してしまい、義理の妹は以前住んだ事のあるカルガリーへ引っ越してしまった。

全ての事柄には一長一短あるので、あの頃と今の生活とを比べて果たしてどちらが良かったか?なんて答えは出ないのだけど。

でも、今の生活は明らかに「4人ぽっち」で、静かにのんびりと自分たちのペース。

何をするのも家族4人次第だから、4人揃って家に引き篭もってるってのもアリ。

まぁそれはそれで何ら困る事がある訳では無いんだけど。

家族が4人揃って世捨て人みたいに生きてるのに多少の抵抗があって、だからクリスマス時期でもあるし、最小限で可能な「社交」して見た。

日本だと暮れのお歳暮なんだろうけれど、同じような感覚と目的で、お世話になった人々の為にちょっとしたクリスマスのプレゼントを用意して、Davidとふたりで配達して廻った。

この家に引っ越す前に出逢い、頻繁では無いけれど交流を続けている何人かの人達と、あとはこの家に引っ越してから出逢って交流のあるご近所さん達。

こんな機会でも無いと、なかなか会う口実がないんだけど、久し振りに再会すると何だか嬉しくて、気軽に家に招き入れてくれてお茶を淹れてくれ、互いの近況報告よろしくお喋りが弾んでしまうような関係。

Davidが単身赴任中の大家さん:ラリーさんと、斜向かいのご近所さんで私とErikaにヴォランティア先を紹介してくれたケイトさん、大きな犬を飼っていてErikaに時々シッターの依頼をしてくれるジェシカさん&ドリューさん、そして私のラグフッキング仲間でもありErikaに猫のシッターを依頼してくれたジェーンさん、の計4軒。

家に一旦帰り、今度は徒歩で廻ったのが、お隣のジョン&ジニーさん宅と、反対側のお隣ウッディーさん宅、その隣のブルースさん宅、の計3軒。

*クリスマスプレゼントに用意した品の数々をゲストルームの床に並べて
ギフト用のバッグにそれぞれ入れて準備。
大好きなカリフォルニアワインのロゼ、
これまたカリフォルニアの See's Candiesのチョコレート、
大好きな April Cornellのティータオル、
英国ウィタード社お詰めの紅茶、
クリスマス柄のペーパーナプキン、etc.。*


自己満足的な事でもあるし、乗り気の無さそうな Davidを付き合わせて廻った配達ではあるけれど、年の終わりの締め括りが出来たような達成感。

自発的にやろうとは決して思わないケド、僕の代わりに準備してくれて有り難いと思うし、やっぱりして良かった、、、みたいな感想も Davidから聞けたし!←コレ重要

面白いと思ったのは、クリスマスが明けた翌日に、待ってましたとばかり現在のお隣さん達がそれぞれご夫婦揃ってやって来て、クリスマスのお返しって感じに?プレゼントを持って来てくれて、「お茶でもどうです?」と誘ったら気軽に寄ってくれて、お茶を飲みながら楽しくお喋りして行ってくれたり、別のご近所さんはデザートと珈琲にうちの家族4人揃って招待してくれて、楽しい時間を共有し、何だか一気に距離が縮まり、コミュニティとしての延長家族的な意識が深まった感じがする事。

やっぱり人との交流って大切、、、そう思う。

新しいご近所の皆さんがそれぞれに知的で教養があって、芸術的な趣味を楽しまれてるって部分も大きく、今後、色んな場面で学んだり触発されたりするだろうである事も、今から楽しみでもあったりするし。

そしてクリスマスの前日は、私の女友達を夫婦で招き、(うちの子供たちは抜き)4人で一緒の昼食を我が家でのんびり楽しんだ。

イスラエル人の彼等(アヴィヴァ&デイヴィッド←うちの Davidと同名で紛らわしい)はユダヤ教だから、クリスマスじゃなく、祝うのはハヌカだし。

献立は、野菜のクリアスープ、地中海風サラダ、グリルした夏野菜のラザニア、クリームチーズのケーキ、その他、クリスマスならではのお菓子多数。

家に人を招くと、家の中を隅々案内して披露するので面倒なんだけど。

その風習にも流石に慣れたから、今は割と開き直ってありのままを披露してる。

家族4人でのクリスマスの朝は、恒例のプレゼント交換。

そうそう、今年のクリスマスツリーは、David製作。

*数学的で物理的なエンジニアリングなんだそう*


Erikaが菜食主義になって以来、家族中その影響でそっちの方向になりつつある傾向で、大袈裟な肉料理を作る機会も減り、なので七面鳥の丸焼きもパス。

自分のキッチンで肉料理を作るのは抵抗があっても、完全な菜食になった訳ではないので、クリスマスの昼食はファミリーレストランに出掛け、ターキーディナーのプレートを注文し、クリスマスのご馳走として堪能。

美味しいパイも2種類ホールで買って持ち帰り。

結局、季節のイベントって食べる楽しみが中心って感じよね。

そして妙な体験は、クリスマスを祝って寝静まった後。

真っ暗闇が広がる丑三つ時を廻った頃、正確には午前3時半頃、激しくドアを叩く音とピンポーンピンポン♪と繰り返すドアベルの音を夢心地に聞きながら、「これは夢なの?」と思いつつ、夢では無いって事にびっくり起こされた。

Davidも飛び起きて玄関に下りたけど既に人影は無く、遠巻きに男の人の叫び声が「助けてー!助けてぇーっ!」と聞こえた。

即座に911にダイヤルして、ものの数分で警察の車が2台やって来た。

辺りをパトロールしたけれど、怪しそうなものは雪の上の足跡以外、何も見つけなかったらしく、調書を取って帰って行った。

多分ドラッグか、精神異常の絡みかと思うけれど、「どうしてウチに?」ってのが謎なのと、その男性が求めた必要な助けが得られた事を願うのみ。

あとは年末なのでフツーに家の中を片付けたり。

日本のような暮れの大掃除、って訳じゃ無いけど。

仕事場を片付けながら、クリスマスセールに向けた作業を頑張った達成感みたいなものを感じて、何だかスッキリとしたやり遂げた満足感に包まれた。

連休で Davidも家に居るし、子供たちも学校が長期の冬休みでずっと家に居るし、私も取り敢えず追われる作業も無いし、で何だか家でのんびりしている。

まさに素晴らしい "Staycation"を満喫中〜♪

そして明日はいよいよの大晦日!

さて、どんな美味しいものを食べて年を越そうか?考えるのはやっぱり食べ物の事ばっかりなのよね〜、イベントの際には。

そして最近の作品集:

*太い毛糸で割と早く作れてしまう編みぐるみの人形たち*



side A

side B
*携帯電話を入れるケースを編んで作ってみた*


2019年は、どんなプロジェクトに挑戦することになるのか?今から楽しみ♪

現在の米国大統領を選出した人々の功罪はじめ憂慮する事が多くあり過ぎる世の中で、とにかく世界の平和と秩序、人々の健康と幸せを願う2018年の終わり。

以前にも増して気紛れな頻度で、細く長く続いてる感のあるこのブログにてお付き合い頂いてる皆さまに感謝しつつ、2019年が皆さまにとっても引き続き素晴らしい一年となりますように!


2018年11月18日日曜日

アメリカのThanksgivingは11月

前回のブログポストから1ヶ月近くも経ってしまった。

最近、時間の経過が益々速くなってる気がするのは、いよいよ年末に近付いているからなのか?それとも単に歳を取って来てるからなのか?多分、両方、かな。

既にカナダのを祝ってしまった感のあるサンクスギビングだけど、いよいよ米国のが来週木曜日だから Davidは4連休の週末♪

アメリカで多くの人々が長距離移動して家族揃っての食卓を囲む行事であるし、だから長い週末は必須と言うか、広い国内を移動するだけで時間が掛かるし。

北米人は長時間(6時間とか8時間とか、それ以上でも)で車を運転する所謂ロードトリップがかなり好きらしく、余り苦痛でも無いみたいなのは凄いと思う。

そして一般的な北米のビジネス人たちは平均週に40時間の勤務で、残業は勿論、接待なんてものも皆無だから、日本で超過の残業とか過労死とかのニュースを聞くと、本当に気の毒に思うのは当然として、まるで別世界と言うか、別の時代の話にさえ思える。

日本人は働き者、、、なのだろうけれど、働かざるを得ない切羽詰った空気感とか強迫観念とか、目に見えない圧力がある環境なのだろう。
 
日本を離れても暫くの間は、私自身、嫌という程に自分の中の「ニホンジン」が抜けなくて何かと不都合だったりしたけれど、いつの頃からか、ようやく北米環境対応になって、随分とラクに暮らせるようになった。

正直、北米で「日本人気質」はズバリ不利だったり、つまり損な思いをする場面が多かったりする気がする。

ひとくちに「ニホン」と言っても東と西では違うかも知れないけれど。

あとは問題が「ニホン」なのか「自分」だから、なのかも不明だけど。

とにかく、気が付いてみるとアメリカでの暮らしが本当に肌に合っていると言うか、気楽に快適に暮らせていて、昔の自分を思い出すとまるで別人じゃないかと思うほどの順応ぶりが感慨深い。

言葉の壁、以前に、実は外人コンプレックスの壁を壊すのに時間を要した。

何しろ、生まれ育った環境に外国人が皆無だったから仕方のない現実ではあったのだけど。

日本で暮らしながら国際人になるって容易ではない気がする。

インターナショナルスクールに通って、アメリカンクラブの会員になって、各国大使館のイベントにしょっちゅう顔を出してたら話は別だろうけれど。

海外で暮らすのは手取り早い手段として、でも、だからと言って外国に暮らすだけで外国語が身につくと言う保証があるわけでもなく、あとは北米でも、カナダとアメリカでは環境が随分と違うし、州によっても色んな状況がことごとく違ってくるだろうと思われ。

私にとって今の暮らしが快適なのが、果たしてこの土地がたまたま偶然、自分に合ってるからこそなのか、それとも単に時間が経過して人間として成熟して、自分ならではの生き方を身に付けたからなのか。

とにかく、最近すっかり歳をとって、随分と遠くまでやって来たなぁ〜なんて、過去の日々を振り返って感慨深く、しみじみと懐かしく思ってしまったりする。

そして、この先あとどれくらい人生を楽しむことが出来るんだろう?とも。

最近、この辺りで人気のあった毛糸屋さんやキルトショップが次々と閉店する傾向で淋しかったり、大型ショッピングモールでは老舗のデパートが次々撤退して残念だったり。

私の黄昏気分に拍車が掛かる。。。

それでも!新たに気に入りの美味しいパン屋さんを見つけたのが救い。

遂にようやく、アメリカに越して来てから最高に美味しい食パンに出会い、一番美味しいペストリーの数々を味わい、それだけで充分に幸せって思える。

Davidの仕事の事情で、私の外出日の日程とルートが変わり、朝早い時間に立ち寄って時間の調整をするのに最適だったのがカフェ・ベーカリー(『Turtle Bread』)と、これまで利用する機会の無かった高級スーパーマーケット(『Kowalski's』)だったんだけど、この2つが私にとって思いがけずに嬉しい新たな発見だった。

Kowalski'sは単に高級食材を売るだけでなく、お洒落な花売り場もあって、その脇に雑貨売り場も備え、季節毎のデコレーションとか小物とか厳選されたアクセサリー類も置いていて、目を通すだけでも楽しく、私にとっては刺激あるマーケティングの勉強にもなって一石二鳥。

Turtle Breadは地域に3店舗あって、カフェレストランも併設しているパン屋さん。

他にもそれなりに美味しいパン屋さんは多数あるのだけれど、使われてる粉の種類が微妙に違ったり?食感がそれぞれ違い、この店の白パンローフは、トーストした時のパリッとしてサクッとした外側と、しっとりとほのかに甘味のある白い部分とのバランス感が、代表的なイギリスパンと正統派?の日本で馴染みある食パンとの程良いミックスって感じで、個人的な好みの的をヒット。

フランス系のベーカリーが幾つもあったモントリオールでも美味しいパンが買えて嬉しかったけれど、美味しいベーカリーがある街って何となく嬉しい。

話は変わり、今年のハロウィンは私たちにとって新しい家で迎える初めてのハロウィンで、予め近所の人たちから Trixieの散歩の際に情報を入手して来た Davidの話に依ると、お菓子を貰いにやって来る子供たち(Trick-or-Treaterたち)の数はせいぜい20〜25人程度ってことで、その数を参考に(勿論、大幅に上回る量で!)お菓子を準備。

これまでは私にとっても楽しいイベントで、家の飾り付けは勿論、うちの子供たちの仮装を手伝ったり、自分自身も仮装したり、Davidもそれなりの仮装っぽいものをして Trixieと子供たちと一緒に近所を歩いて回ったりしたのだけど、今となっては懐かしい思い出。

子供たちはほぼ成人してしまい、、、Kaitoは地階の自分の部屋に籠ってオタクしてるし、Erikaは派手な格好をしてさっさと友達の家に遊びに出掛けてしまった。

新しい家の周辺は1戸毎の敷地が大きい分、家と家の距離が離れていて、お菓子を貰いにやって来る子供達は沢山の距離を歩かなければならず、おまけに私たちのご近所さんは隠居した老年夫婦が多かったり、お菓子を配らずひっそりと灯りを消して暗くしてる家も多いだろう、、、な印象で、歩いて回るには効率が悪そう。

なので結果として、やっぱり予想通りにそれ程の盛り上がりも無く控え目な楽しさで、実際にやって来た子供達の数も24人だった。

前回の家では85人とかだったから、前年比の30%程度。

サンクスギビングが終われば、次はいよいよこの家で迎える初めてのクリスマス。

近場に身内もいないし、家族で静かに祝うことになりそうだから、派手なテーブルセッティングの為の準備もゲストルームの用意も必要ないのは楽チン♪

手配するのはクリスマスツリーとプレゼントと家族の好きなご馳走、かな。

気忙しい師走が文字通り駆け足でやって来る気配。



最後に最近の写真集:

*テキスタイル・センターのギフトショップにて販売した
ニードルフェルティングのハロウィン・オーナメントたち*

テキスタイル・センターのギフトショップでは地元アーティスト達によるファイバーアート作品が販売され、売り上げの40%がセンターの収益となるので、作品を販売提供する事はそのままセンターをサポートする事にもなると認識してる。

なので季節毎に、出来る範囲で売れる見込みのありそうな作品をデザイン+創作して、陳列の小物と共に届けてる。

センターを訪れる顧客数はそう多くないので、必ずしも売れる保証は無いんだけど、今回、ジュディさんと言う人から突然のメールを貰い、私が作ったハロウィンのオーナメントを気に入って下さったそうで、追加の特別注文を頂いた。

予期せずでの嬉しい反応があると、日々の迷いが払拭されて創作意欲への励みにもなるから、本当に有難いと思う。

手作り作品での売り上げで生活出来る筈もなく、引続き、自分の経済力の無さには無力感ばかりで悶々と打ちひしがれたりしてるんだけど、だからと言って生活になんら困っている訳でも無いので、差し迫った深刻な悲愴感が無いのが救い。






*テキスタイル・センターのクリスマス・ディスプレイに
貸出中のツリーとプレゼント(人形)*

テキスタイル・センターでは恒例のホリデー・ブティック展開があり、11月と12月は展示スペースであるギャラリーをもギフトショップの延長として、豊富に商品を展示+販売する。

販売促進の一環として、"Yarn Bombing"風のサンタクロースを準備して飾る工程で助言を求められたんだけど、その延長で私が小物を作る事になり。

針金で骨組みを作り、そこにかぎ針編みして作った小さなクリスマスツリーと、プレゼントの箱、そしてサンタからのプレゼントの人形、の設定で3点作った。





*ラグドール風の編みぐるみ人形たち(途中)*

さっさと手っ取り早く仕上がるように、太くて比較的安価な毛糸を使いテキスタイル・センターの為に久々の編みぐるみ人形を作ったのが思いの外、楽しくて、勢いに乗った流れで更に毛糸を買い足し、次々と無作為な人形を製作中。

予めのデザインや型紙や製図がある訳では無いので、仕上がって見ないと、果たしてどんな風に完成するのか?分からないところが魅力。

私の仕事は大抵の場合がこんな風に「行き当たりばったり」。

だからこそのやり甲斐と楽しさ♪





*16" x 20"*

来年1月から3月まで、テキスタイル・センターの会員展に参加する為の作品(ラグ・フッキングの手法でのムンクの『叫び』)を完成。

手前の手摺の部分を高めにフッキングして奥行きからの立体感を出し、人物も個別に作り詰め物をして縫い付けた。

背景の2人はニードル・フェルティングで。





*それぞれ 5インチ角のキャンバス*

プリントされた猫のデザインのコットン生地が余りにも可愛くて、だから切り取って詰め物をして場面(クリスマスのテーマでの窓)を作ってみた。





*ラグフッキングしたモチーフたち
人魚、ヒトデ、モザイクの魚*

*北米で何故か人気の存在「ラマ」を
ニードルフェルティングして
同様のサボテンや、ヴィンテージのボタンと一緒に*

キャンバスに色を塗って、そこにモチーフを縫い付けて仕上げるのが好きらしい。






*玄関ホール上の部分(右手下が玄関)*

何だか訳の分からない作品も含め、私の作品が増えたので、それらを多数、しかも壁に無数の釘を打ち付ける事なく飾れるよう、Davidがギャラリー風のシステムを設置してくれた。

私の作業場に続く階段は玄関ホールの上に位置し、手摺りを挟んで壁一面が見えるので、その部分に、配置を試行錯誤中。



2018年10月22日月曜日

カナダのサンクスギビングは10月

いよいよ10月に入ったなぁ〜と思ってたまま気付いてみれば月末に突入。

その間ブログを書くのも滞ってしまったけれど、特にこれと言った理由も無く。

新しい家で迎える新しい季節での発見を日々、楽しみながら淡々と日常のあれこれをこなし、家中のあちこちが未だ「取り敢えず」って感じに配置された古い家具で、内装の統一感も余り無いままに、それなりに快適で機能してるし、惰性で暮らしてるんだけど、頭の隅にはいつも「いい加減そろそろ、きちっと部屋毎の見直しをして壁に掛けるものを飾ったり、自分達ならではの空間に仕上げたい」って欲求が燻ってる。

アメリカで働ける状況になるまでは専業主婦なので、家で過ごす時間は充分にありそうなんだけど、何故かいつも、いつまで経っても、あれもこれもやりたい事の多くが出来ないままなのはどうしてなのか?自分でも謎。

テレビの前に座ってお煎餅食べたり、だらだらと昼寝してるって訳でも無いのに。



Davidの腎臓結石は2度の施術を経てすっかり完治し、follow upとして先日はウルトラサウンドでチェックして貰ったり、泌尿器科の担当医とも再会して説明を受けて来たらしいけど、2度の施術分の請求が次々、色んな機関(レントゲン、麻酔、クリニック、病院、など専門分野毎に異なる)から送付されて来て、その総額を見て「やっぱりアメリカって!」と、噂通りの医療費の高額さに驚かされた。

開腹手術でも無く、入院した訳でも無いので、当日レーザーで石を砕く作業を1回半して貰っただけなんだけど、日本円に換算して250万円以上。

任意の健康保険と健康保険積立てみたいなのを使って処理出来たから良かったけれど、これが自己負担だったら、と思うとつくづく米国暮らしは恐ろしいと思う。

先進国の中でも珍しく、米国には国民健康保険制度が無いので。

カナダはほとんどの医療費が(眼科と歯科以外)税金によって賄われてるし、日本も同様に自己負担が2割とか3割とかかと思うので、大病をしたからと言って持ち家を失うような心配も無いかと思うんだけど。

米国では福利厚生の充実した企業に勤務しないと、医療費の不安は大きい。

広大な多民族国家ならではの歴史や複雑な事情で、政治を語るのも単純では無いし、おまけにアメリカ人でも無い私たちは、カナダ人と日本人の「居候」って感じで、だから政治と宗教に関わる話題には口を挟まない事を心掛けてるんだけど。

それでも、現在の政権で米国は色んな意味で後退してる印象を受ける。

過去に米加共通の笑い話として、「アメリカ人が海外旅行をする際には、バックパックにカナダの国旗のワッペンを縫い付けて、カナダ人を装う」ってのがあって、何処へ行っても友好的に歓迎されるカナダ人に反して、自国第一主義で敵対心旺盛の「嫌われ者」的な扱いを受ける自覚を否応無く多くの米国人が抱いてたのだろうと思う。

政治に詳しく無いので詳細は解らないけれど、少なくとも前大統領のオバマ氏の姿勢はとても人間性に富んで理論的で前衛+革新的だったし、政治家に珍しく?正直で誠実な人柄の印象だったし、政治に対する情熱と謙虚さを感じさせるリーダーだった。

カナダの現首相も同様。



とにかく基本的、米国よりも北に位置するカナダ(一部は南に食い込んでるけれど!)なので、秋の収穫を祝う "Thanksgiving"も1ヶ月半先にやって来て、本来ならば詰め物をした七面鳥の丸焼きをご馳走に家族が揃って食卓を囲むってのが定番なのだけど。

身内もカナダ人の友達も無いミネソタで4人家族、しかも、うち1名は菜食だから最近は家族全員が余り肉を食べない傾向の中、大きな七面鳥をオーブンで数時間掛けて焼き上げるのも余り意味が無い気がして。

外食を提案するも、子供たちはそれぞれに忙しいみたいだったり、親と一緒の外食には魅力を感じない様子で、結果として Davidと二人でファミレスへ出掛け、私はターキーディナーを注文、Davidはフィッシュ&チップスで祝うサンクスギビングの夕食だった。

*ファミリーレストラン(Bakers Square)にてのターキーディナーには
お約束のクランベリーソースの他、
コーンブレッド+バターも付いて来た♪*


パイが人気の店だったので、パンプキンとピカンナッツのパイと、ココナッツ・クリームパイ(ナッツのアレルギーがある Kaitoに配慮)をそれぞれホール(ひと皿丸ごと)で持ち帰り、家に帰ってから皆で切り分けて味わった。

因みに米国の今年の Thanksgivingは11月の22日だそうで、それは何だかクリスマスに近過ぎて色んな意味で面倒そう。


秋も深まり紅葉が綺麗な中、この家の敷地内のあちこちに植えられた紫陽花も本当に長い期間で徐々に色を変え目を楽しませてくれた。


*既に2度、積もらない雪が降りました*


芝生の緑色を保つ為のスプリンクラーシステムを活用する機会が無いまま、冬支度をしなければならず、新たに購入したコンプレッサーでパイプの水抜きをしたり。

新しい家では冬支度のプロセスも、新しく体験する事もあって興味深い。

前回の家と違って嬉しいのは、ガスストーブと言うものの存在。

薪の暖炉みたいに面倒な事も無く、スイッチ一つで着火して、本物のゆらゆらと燃える炎のパワーに依って空間全体は勿論、冷えた体の芯から温まる感じが何とも贅沢。

北米の一般的な家ではセントラルヒーティングのシステムで、温められた空気が床の吹き出し口から吹き出る暖房だから、特別に冷えた手や足を温めるべく「あたる」って手段が無いのが時々心許ないと言うか、歯痒いと言うか、熱源としてのストーブやコタツが恋しい場面が時々あるのよね、実際。

カナダの家では床式の電力ヒーターの暖房にあたる事が出来たり、ガスの暖炉があったけどプロパンで高価だったから殆ど使わなかったし、前回の家にも2つ暖炉があったけど薪を燃やす事も無く(煙突の掃除とか面倒が多い)、だからデロンギのオイルヒーターを買ったのだった。


子供たちはそれぞれ引き続きコミュニティ・カレッジにて就学中。

Erikaは必須科目に加え選択で社会学や女性学、心理学なんかを勉強してて、時々、そんな話題で話し合ったりするのが私にとっても目から鱗的な勉強になったりして、考える機会にもなって興味深い。

何たって半世紀前の日本で生まれ育った私の環境と、Erikaのそれとでは大幅に違っていて、だから感覚とか価値観とか大きく異なるのも当然の事で。

それは私の周辺にいる仲間とか女友達にも言える事で、彼女たちの背景や体験、価値観などが個性的なキャラクターと相まって、一人一人に時間を掛けてインタビューしたら楽しいだろうとか、そして、それを一冊の本にまとめたら面白いだろうなぁ、なんて時々、漠然と考えさせられる。

それにしてもアメリカって、医者と弁護士と芸術家ばっかりなの?って印象。

Kaitoは学生ビザを取得して卒業すると、米国内で短期限定で就労する許可が取得できる見込みとかで、その場合はカナダへの帰国が遅延になる模様。

Erikaはカナダの大学に転入して、働きながら独り暮らしを始めたいらしいけど。


そんな彼女の交友関係が色々と面白く、中でも年上でお洒落なゲイの友達は日本語の授業を取っているらしく、課題の手伝いや疑問点を時々 Erikaに頼むらしく。

この間、彼と一緒に来年の手帳を購入(送料分担の利点で)する話になり、日本製の文具は高品質だし素敵だからネットで日本から取り寄せるってので、「どんな手帳よ?」と訊いたら、それがぬぁんと「ほぼ日手帳」だって〜ので驚いた!

Erikaは「ほぼ日」が何であるか知る由も無いンだろうけれど、その手帳の存在をアメリカ人の友達に知らされると言うのが何とも凄いなぁ〜と。

情報交換や物流が活発で国境の柵が低くなってる感じの証を目の当たりにする感じで。

そんな現実に逆行している時代錯誤な米国政治を裏腹に。


余談で、SNLのオープニング・スキットで Brett Kavanaughを演じた Matt Damonがあまりにもハマり役と言うか上手過ぎて感心してしまった。




私の日常は家政婦だったり料理人だったり洗濯婆さんだったり。

新しい家(も)が快適過ぎて、家で過ごす時間がまるで苦にならず。

創作活動が仮にフルタイムの仕事だとしたら、ワークホリックって感じかも?

キッチン上の作業場は玄関ホールの吹き抜けロフトでもあり、壁一面が玄関に足を踏み入れて見上げた正面に位置するので、Davidがそこにアートギャラリー仕様の展示システムを購入&取付けしてくれた。

複数の作品を飾れるので、配置とか検討しないと。

テキスタイル・センターでの会員展に出展する作品の作業と、ホリデーセール期間(11月から12日24日まで?)に展示販売する為の作品づくりの作業中なんだけど、物を手作りして、それを売って生計を立てるって到底無理っぽい、、、とつくづく思う。

*ハロウィンのテーマでの試作*


*ハロウィンのジオラマ/シャドーボックス*


*ニードルフェルトしたチーズのピンクッション
(ネズミも併せて作る予定)*


*買ってあったコットンのプリント生地の模様が可愛くて、
切り抜いて詰め物をしたところ。
オーナメントとかガーランドとか作るかも?*







*年明け早々での作品展に出展する予定で
ムンクの「叫び」を3Dっぽく仕上げるフッキングの手法で。
ラグフッキングとは言え、ラグはまるで作らないと言う皮肉。
壁掛けとか手提げ鞄とかに仕上げるのが殆ど。*


さて、近いうちにインフルエンザの予防接種にも行かないと。。。