2015年10月29日木曜日

Hooked (and Patched) Deer

昨日は朝からの雨に何やら白いものが混じり始め、みぞれになって寒かった。

まだまだ雪にも本格的な冬にも、気持ちの準備が出来てないし!

相変わらず気分の抑揚は大きく、落ち込んだりする日もあるものの、とは言え、孤独に家に独り籠って没頭出来る趣味があるのは救いな気もする。

実はいつになく情熱を込めて楽しみながら進めているプロジェクトがあり。

手法としてはラグ・フッキングなんだけど。

最近の色々な体験から、自分が目指すフッキングが単に床に敷く為の伝統的な「ラグ」を作ることではない確信に達した。

私は自分自身の肩書きについて考える時、取り敢えず「手芸家」とか、なのかなぁ〜などと思いながらも、"Handcrafter"に留まることなく、"Artist"の域に達したい欲求が常にあり、つまり、単純に手芸をする人、と言うよりは、自分ならではの世界観を表現する芸術家になりたいと思う。

世界に一つだけの作品を独自にデザインして創作するというプロセスで。

日本で暮らしてる時も、カナダに住んでる際にも、余り意識した事は無かったんだけど、アメリカに暮らしてみて、自分の中に大きな変化があった。

生活する環境の中で、家が広くなった分、自分だけの作業場が持てるようになった事も大きく、今までとは比べ物にならないくらいの時間で、モノを作る作業に専念できるようななったのも大きな要因なんだけど。

何よりも人との出逢いによって受けた影響は大きく、この土地で、様々な分野で活躍してるプロの芸術家の人たちに会って、刺激を受け、自分自身の才能とか価値に対して改めて見極めるような機会を与えられた気がしてる。

ある意味、この土地では「アーティスト」になる敷居が低い、と言うか。

自分自身を信じる人は誰でもアーティストになれる、みたいな。

実際、自分にどれ程の才能や能力があるのか?解らないけれど、それでも、私の価値観によるところの私の美意識とかデザイン性とかは私独自のものであって、他の誰にも真似の出来ない「オリジナル」でユニークな自分ブランドである事だけは確か。

あとは日本人特有の、これまでみたいな「謙虚さ」とか「遠慮」とか、自分の作品を世間に発表する際の
「いえいえ、まだまだワタシなんて本当に素人で平凡で大した作品じゃないですが」
みたいな、無用で馬鹿馬鹿しい態度はとっとと丸めてミシシッピ川に捨ててしまうような勢いで。

この土地で過ごした2年足らずの間に出逢った人々から、本当に沢山のポジティブな応援の言葉や態度や動機を受け取り、励まして貰ってる環境は本当に幸運だし、有り難いことだと実感してる。

ひょっとしてアメリカ人って、皆こんなに良い人ばかりなの?ってくらいに。

とにかくこの土地で、これまで発表した作品の数々は常にポジティブなコメントや評価を受けて、自分なりにちょっとした自信も付いて来た。

なので発表の際にも、謙遜し過ぎず、かと言って気張り過ぎることもなく、自分でも驚くほど自然に素直に作品の説明などが出来るようになった収穫は大きい。

あとはまぁ、知らず知らずの間に英語が上達してるからってのもあるのかどうか?

とにかく、この2週間くらいに渡って奮闘して来た作品がほぼカタチになった。

*鹿の頭:通称 "Trophy/トロフィ"と呼ばれ
ハンターが狩りをした獲物の剥製化した頭部を壁に飾るもの*


*角が一つしかないのは
ちょうどいい木の枝がまだ見つかってないから*


熊のヌイグルミや人形などを作った経験があるので、どんな型紙を作ればよいか、大体のところは解っていたんだけど、敢えて型紙無しで作り始めた。

まずは最も重要となる顔の部分をフッキングして仕上げ。

顎、両頬、首、後頭部、をそれぞれ次々に「パーツ」として小さくフッキングし、カットしてそれぞれの箇所に縫い合わせ。

その後は、物差しで足りない部分を計り、追加でパーツをフッキングしつつ、縫い当てて行くという、まさに継ぎ接ぎ、パッチワークの作業。

最後に作った両耳には針金を入れて、向きやカタチの変化を出せるようにした。

タイミングとか巡り合わせとか、本当に人から助けられてることを実感したのは、ヴォランティア先のギフトショップから、発泡スチロール製のマネキンの頭を借りて来ることが出来たのと、あとはテキスタイル・センター仲間のロクサンヌさんから、たまたま上質で、手染めされたウール素材の切れ端を貰ったこと。

鹿の頭を何度もマネキンの頭に被せたり外したりを繰り返して成形した。

自作のファッション用品をクラフト展などで販売するロクサンヌさんがくれた端切れは、彼女がコートやジャケットを作った高級なウール素材の残りで、染めは、ミネアポリス周辺で名の知れた染色作家:キャンディさんが手染めしたむら染めで、適度な厚みがあり扱い易かったので、鹿の耳の裏側と、首の部分に使用。

以前も既に何度か書いてるけれど、フッキングの作業そのものは、やはり私にとっては「油絵」と同様なんだなぁ〜と実感。

今後も抽象画風のデザインでのフッキングとか、あとは立体的な作品作りでのフッキングとか、北米伝統の床敷きラグをフッキングする本流から逸れた、音楽で言うとまさに反逆的なパンクでロックな独自の世界を開拓して行きたいと思う。

勿論、そういう伝統から逸れた流れを善しとしない家老(?)や老中(??)なども居るには居るのではあるけれど、茶坊主(???)に暗(毒)殺されないよう、気を配り、敬意を払い、世渡り上手に我が道を往く、って感じな方向で頑張る。うん。



2015年10月27日火曜日

黄昏

今日は第4火曜日だから、本来ならば White Bear Lakeのラグ・フッキングの会に出掛ける予定だったんだけど。

何となく気分がパッと晴れず乗り気がしないので出掛けなかった。

気分に大きな波があったり滅入ったり落ち込んで沈んだりするのは更年期障害なのかどうか。

時々、もう充分に生きてしまった、、、そんな気さえする。

実際、昔の人々(原始時代とかに遡ると)の寿命なんて、40年とか50年とかだったらしいし。

だから逆に、加齢とか老年とか故の苦労や苦痛を経験せずに済んだかも?

うちの母は80歳を過ぎて、耳こそ遠くなったけれど頭はシャープだし、活動的で健康だったものの、最近の数ヶ月間、神経痛でかなりの痛みに苦しんだらしく
「ちょっと長く生き過ぎちゃった。。。」
みたいな弱音を吐いてた。

そういう台詞を聞くと身につまされる。

自分は果たして80歳とかまで生きていたいかどうか。。。

勿論、生きていればこそ、この世でしか体験出来ない事が沢山あるのは解ってる。

自分に起こる全ての事が、良くも悪くもつまり生きてる、ってことだって事も。

それでも少しずつ色んな事が「前みたいに」行かない。

以前のように、昔みたいに、、、出来ないことがどんどん増えてる。

まさに「下り坂」って感じで、人生の峠を過ぎて坂道を下りてる実感に直面。

こういうネガティブな現実を人々はどうやって乗り越えて生きてるんだろう?

一体、どうやってシニアになる自分を受け入れるんだろう?ってのが謎。

そんな流れで、季節のイベントを迎えるワクワク感みたいなものも減退中〜。

今週末は既にハロウィン!ってのに、家の周りの飾り付けも億劫だったり。

近所の子供たちに配るお菓子もまだ買ってないし!

あぁぁぁ〜〜〜〜〜〜。

それでも、家の外に飾り付けをしないと Trick or Treaterたちが来てくれないから、去年の使い回しのデコレーションで手っ取り早く済ませた。


なんか、あんまり代わり映えしないなぁ〜とか思いながら。


週末に向けて気分が向上するといいなぁ〜。





2015年10月25日日曜日

土曜日の収穫@Stockholm, WI

空に低く広がっていた灰色の雲が切れて
ようやく太陽の光が射し始めた土曜日の午後。

すっかり晩秋の色濃いストックホルムの町を歩いていると
いい感じにベンチが置かれた空き地があって。



花壇に飾るガーデン・アクセサリーなんかが売られてる様子。


名前がユニークな『Out of the Blue』ギャラリーは
ちょっとしたアート小物とかインテリア雑貨とか
ヴィンテージの衣類や、アクセサリーを扱うお店だった。


そして、何と!
折しも「閉店セール」開催中〜♪とのことで
勿論、意気込んで店内に足を踏み入れた私は
あれこれと素敵なモノたちが飾られていてコーフンした。

全ての商品は40%オフ
そして
アクセサリー(ジュエリー)類は全て50%オフなんだそうで。

まさに "Kid in a Candy Store"みたいなワタシ。
(お菓子屋で大量のキャンディに囲まれて興奮する子供の意)

買いました、この時とばかりに!

木製のクリスマス・オーナメントとか


何だか素朴な感じの鶏のオーナメントとか


繊細なガラス製のオーナメントは
何やらチョコレート風のデザートと
あとは冗談で「枝豆」みたいなやつとか


安っぽい感じがキュートなビーズ製でハンドメイド風のブレスレットは
定価でも8ドルだったのに更に半額だったし


あとは、これまたビーズで手作り風のブローチも2つ。


そして
閉店セールなので
店内で業務用に使われた什器類も安価で売りに出されてたので
4ドルとか5ドルとか、
「持ってけドロボー」的価格のオーナメント・ホルダー?とかもお買い上げ。


それでなくとも、私は昔から業務用の家具とか什器とかが好きなのよね。

あとは銀製のイヤリング(ピアス)も安価だったので買った。

全部合わせても60ドルちょっと。

胸躍る嬉しいモノとの出逢い体験。。。♪


ストックホルム散策

自転車に乗るのが趣味の Davidなので、お天気のいい週末には愛用のリカンバントに乗って一人で数時間、サイクリングに出掛けるんだけど。

ミネソタ州のこの辺りは、自転車の愛好家も多く、そんな人たちが安全に利用できる自転車と歩行者専用のトレイルが風光明媚なエリアで網羅してる。

一日で100kmくらいの距離をサイクリングする彼でも、家から遠くのトレイルを廻ってみたい際には、車に自転車を積んで出発点まで出掛ける事もあり。

昨日は、隣の州:ウィスコンシンとの州境にある小さな町:Red Wing/レッド・ウィングから始まるトレイルに行くと言うので、一緒に付いて行った。

レッド・ウィングは家から距離にして90kmくらい、高速道路で車を走らせて1時間余りの場所にある小さな町で、これと言った特別な理由がない限り、私には多分、訪れる機会は無いだろう、、、と言う場所で。

私が同行した理由は、レッド・ウィングから橋でミシシッピ川を渡ってウィスコンシン州に入り、車で景観の良い川沿いのハイウェイを30分くらい走れば、Stockholm/ストックホルムに行けるのを地図で確認したから。

ストックホルムは、ウィスコンシン州の小さな町で、多分、主にスウェーデンからの移民が最初に根付いた由来の場所なんだろうと察する。

テキスタイル・センター仲間で作家のメアリー・ローグさんの小さな別荘が丘の上にあり、先日、そこに皆で招待されて行った際、遠いし土地勘も無い私は、独りで車を運転して行くのが躊躇われ、同様のカレンさんと一緒に、ジェーンさんの運転する車に乗せて貰って行ったんだけど、その際、ストックホルムの小さな町を散策する時間は残念ながらなく、ちょっとだけ心残りだったものの、かと言って、日を改めて、再び自分一人だけで行って見る程の動機も無かった。

ストックホルムで人気らしい地元の「パイの店」でメアリーさんが予め、皆の昼食用に買っておいてくれたキッシュが凄く美味しかったので、いつか機会があれば、その「パイの店」には是非、行って見たい気はしてたんだけど。

でも、だからと言って、キッシュを買うだけの為に行くには遠過ぎる場所だった。

なので今回のレッド・ウィング行きは嬉しい偶然。

Davidの運転でレッド・ウィングまで行き、トレイルの始まる公園の駐車場で自転車と彼を下し、彼がトレイルを自転車でひと回りするのに要する3時間余りが、私にとっての未知のストックホルムと言うウィスコンシンの小さな町を独りで気ままに散策する「自由行動」の時間で、ちょっとした小さな冒険♪って感じ。

紅葉のピークを過ぎたとは言え、まだまだ綺麗な色とりどりの葉を残した木々を左手に、右手にはキラキラと水面が光るミシシッピ川を臨む道路を走りながら、風景の綺麗さに感動して、まるで油絵の中を走ってるような錯覚。

*時折、上空を鷲だか鷹だかが優雅に旋回している*


到着したストックホルムの町では、ギャラリーやギフトショップ、陶器の店を廻って気ままにちょこちょこと買物した後、目当ての「パイの店」"Stockholm Pie & General Store"に寄って、ほうれん草とマッシュルームがたっぷり入った野菜のキッシュと、アップルパイを持ち帰り用に買って、あとは店頭でカボチャのパイと一緒にカプチーノで休憩。

*スウェーデンのインテリア小物を扱う店*
『Ingebretsen's』
同じ北欧系と言うことで、「ムーミン」雑貨も売られてた



*手作りの陶器を売る店ではストーブの薪に既に火が入ってた*
店の女性がレジで編物をしてたので、ちょっとだけ編物談義したり

*自由の女神?ガーデン・オブジェ*




印象的だったのは、町の人々が皆、とても気さくに声を掛け合うこと。

*ちょっとした公園の小さな鳥のアーチが目に留まった*



*あちこちに大小のパンプキンが沢山*


道を歩いていると、見ず知らずの人でも気軽に挨拶を交わし合う。

*屋外のカフェを併設した小さなホテル*


何しろ、町の人口が66人という小さなストックホルムなので、町全体が家族的と言う雰囲気なのも無理はないと言うか。

他にも幾つかの店に立ち寄って『Hugga Bugga』と言う店ではオーナーの Char/シャーさんと話が弾み、そこで売っていた綺麗な色の毛糸を幾つか購入。

そして、車に戻ったところで、何と偶然にもテキスタイル・センター仲間のナンシーさんにバッタリと会ってお互いにビックリ!

いや、場所が場所なだけに、ひょっとしてパイを買う際、地元民でもあるメアリーさんに偶然行き合う可能性はあるかも?とは思ったんだけど。

まさかナンシーさんに行き合うとは思っても見なかった。

彼女は妹さんと、あとはお姉さんとお母さんと4人で週末を一緒に過ごす為、近くにホテルの部屋をとったんだそうで、観光がてら、ストックホルムで昼食と買物を楽しんでる最中だったとのこと。

あとは行く先々で何度もバッタリとすれ違う年配のカップルがいて、スウェーデン系のその女性が遂には「もうこの際、お互いの名前を交換しておきましょ!」ってので、それぞれ自己紹介がてら名前の交換をした。

多分、二度と会うことはないとは思いつつ、ミネアポリス周辺に住むらしいキャロルさんと言う名前の女性は、今でも時々、スウェーデンを訪ねるらしい。

いつか日本へも遊びに行ってみたい、、、とか話してたけど。

時間を持て余すかも?と思ってた割りに、実は意外と時間が足りなかったくらいに見所が満載のストックホルムで楽しかった。

その後、レッド・ウィングに戻って少しだけ迷子になりながら Davidの待つ公園へ。

別行動ではあったけれど、お互いに楽しかった土曜日。




2015年10月24日土曜日

混乱する10月

今日は久し振りの雨降りの一日で肌寒かった。

気が付いて見ると、今年は夏の延長で暖かい秋の日が多かったから、衣類にもそれを反映して、夏物にちょっと羽織るものを加えただけ、みたいな格好で出掛けるので間に合ってたし、下手したら足元は未だにサンダル履きだったりしたから、10月も後半に突入したと言うのに、クローゼットの「衣替え」を全くしてなかった。

なので、今日みたいに寒い日があると急にオロオロとしてウール素材のセーターが恋しくなって、クローゼットを引っくり返してみたり、箱の奥の方に手を突っ込んで、下の方からカーディガンを引っ張り出してみたり。

とは言え、冬物のジャケットには未だ早い気がして、薄手のカーディガンの上にコットンのハーフコートを着て外出。

今日はギフトショップ(ヴォランティア)の出勤日で。

先月から勤務時間が30分延長になったので、朝9時半に店を開けて、午後1時にレジの清算をして閉店。

ほんの3時間半のみの営業で勤務ではあるんだけど、まぁ色んな事があって面白い。

忙しくて売り上げが多い日もあれば、暇で閑散として、まるで売れない日もあるし。

老人施設内なので、顧客の殆どが入居者だったり、その家族だったり、あとは施設の職員だったり。

取り扱い商品は服飾雑貨、化粧品、ちょっとした食品など。

要するに、生活するのに無くても困らないような商品ばかり。

季節柄、サンクスギビング関連の商品と並んでハロウィン関連の商品も多く、そして次なる季節イベント:クリスマスの商品がどっと大量に入って来る前に、出来るだけ多くの「秋の商品」を売りさばかねば!ってな勢いで、今日は既に、ハロウィンの全商品が40%オフのセール実施中〜♪だった。

*ギフトショップの店頭に並んだハロウィン商品たち*


*セールのポスターのフォントが何気に気に入った♪*
(ちょっとおどろおどろしい感じに手書き風のフォントで)


売り上げは余りなかったものの、顔馴染みになったスタッフの人たちが冷やかしに寄ってくれて、面白可笑しく冗談を言い合って笑ったりするのは楽しい。

"Volunteer"なだけに、文字通り「無償奉仕」なのは勿論なんだけど、非営利団体が運営するこの施設は、キリスト教系であり、施設内にチャペルがあったり牧師さんが常勤?してたりもするので、私にとって、2週間に一度の勤務日は、2週間の間に犯した個人的な大小全ての罪 "sin"を償うような、自分の中に秘めた内なる悪の魂を浄化するような、そんな意味合いを含んだイベントと化してる。


帰りに大手チェーンの輸入インテリア雑貨店に寄り道。

やっぱりそこでも「Thanksgiving(今年のアメリカのサンクスギビングは11月26日)」の季節商品、「Halloween(10月31日)」の商品、そして既に早くも「Christmas(12月25日)」に因んだ商品やオーナメントなんかも豊富に並んでて、何だかもう逆に季節感が無くなってひっちゃかめっちゃかのごった煮状態、混乱して訳解らない〜〜〜って感じ。

ま、楽しいからいぃーーーんだけどぉっ。






2015年10月17日土曜日

Colors



今日の午前中も再び Davidと Trixieを連れて犬の公園へ。

秋が少しずつ深まって行くのを目撃するって実感。


そんな訳で、「本日の一枚」。





2015年10月15日木曜日

2冊の絵本

先週の木曜日は、この家で初めて「手芸の会」を開催。

と言っても参加者は2名なんだけど。

私のオリジナル「フェルトで作る小さな魔女の家」の作り方を習いたいと言う、ラグ・フッキング仲間の Jayneさんと Janeさん。

共に小学校で低学年の児童を受け持つ教諭を同じ学校でしていた元同僚であり、引退後の現在も仲良しの友達同士ってのは凄いと思う。

時間帯は朝9時からお昼12時までの間の3時間と言う枠で。

お茶とお菓子を準備したり、トイレの掃除をいつもより少しだけ念入りにしたり、家に人が来るって緊張感がいい感じに新鮮だったりする、この頃。

サプライズは、Jayneさんが思い掛けないプレゼントに絵本をくれたこと。


実はこれと同じ本が、彼女の車の中に置いてあって、前回、乗せて貰った際、目に留まり手にしてみたら、これがもう本当に可愛らしいイラストで。

うちにも女の子がいるから、主人公のねずみの女の子:アンジェリーナの本には馴染みがあるんだけど、でも、クリスマスの話のこの本は見た覚えがなく。


薄暗い色の背景に雪が降る町のイラストが何ともいい感じで気に入ってしまった。

そんな感想を正直に言っただけだったのに、彼女の印象に残ったらしく。

心遣いがとっても嬉しかった。

肝心の手芸の時間も、私の予想以上にやる気満々、熱心なお二人で、効率良く手がさっさと動いて驚くほど捗って、お喋りも含め楽しい時間だった。

話が弾んで、この顔触れで引き続きあれこれと違うプロジェクトを、それぞれの家を巡回して試すのはどう?って話に発展し、今後の楽しみに。



それとは全く別の話なんだけど、まぁ「絵本」繋がりってことで。

先週の火曜日に行ったテキスタイル・センターにて。

私が隔週で参加している手芸作家の会のメンバーの中には、とても才能のある芸術家の人たちが多くて、プロとしての肩書きを持った人たちの中に、詩人であり児童文学の作家でもある Mary Logue/メアリー・ローグさんがいるんだけど。

彼女の最新作が出版になったと言うので、見せて貰い、彼女の文章もさることながら、イラストが優しい雰囲気を醸し出す素敵なスタイルで気に入ったので、せっかく作家さんとお友達なのを記念して、私も1冊、宝物的に所有したいと思い、彼女本人に直接、注文しておいたのをメアリーさんが持って来てくれた。

わぁ〜嬉しい♪と思いながら待っていると、何故か勿体ぶって、ゆっくりと取り出して見せる彼女に「ん? 何だろう?」と、不思議に思ったんだけど。

悪戯っぽい笑顔で彼女が取り出したのが、じゃ〜ん♪と、↓この1冊。


え”? あ、あれれれれれ?(←レレレのオジさんみたい)

えーーーっ!?と驚いたのは、その本が「日本語だった」から。


勿論、中のページの文章も全部、日本語で印刷された正真正銘の日本語版。


彼女の本は英語の他、仏語や中国語、韓国語、そして日本語などに翻訳されて各国で販売されるんだけど、それらは数冊ずつ、それぞれの出版社からメアリーさんのところに送られて来るんだそうで。

いやー、正直、この土地でこんな簡単に日本語版の絵本が手に入るとは期待してなかったから、当然、英語版を予想してただけに余計に驚いた。

ほんじゃあ、まぁ、取り敢えず、当初に期待してた英語版も一応、入手しておこう、ってので、それは次回に持って来て貰う手はずで予約。

購入した本に、記念の「サインして♪」ってのはお約束で。

「じゃあ、せっかくだからニホンゴでサインするから、どう書くのか教えて」
と言うメアリーさんに、漢字、平仮名、カタカナのどれが良いか?訊ねたら、
「う〜ん、、、カタカナ!」
と言うので、「お手本」を書いて渡した。


文字通り「サインペン」で、見よう見まねのカタカナでサインしてくれた。


家に持って帰って Davidに見せたら、とっても感心した様子で
「じゃあ、英語版も買えば?」
と言うのでビックリした。

なんだ、夫婦で同じこと考えるんだなー、やっぱり。


いずれにしろ、日本語版では彼女の名前が「メアリー・ルージュ」と表記されてるのが面白い。

それは名前だけでなく、文章の翻訳も、色々な箇所で原作とは違う部分があり。

翻訳は、とても繊細で難しい作業だと認識してるんだけど、それは作家自身であるメアリーさんも同様に認識していて。

と言うのも、彼女自身が英語と仏語とのバイリンガルなので、二つの言語でアイデアが往き来する場合、必ずしも直訳が可能でなかったり、適切な表現が難しかったり、微妙なニュアンスを諦めざるを得ない妥協を強いられたり、と言う場面が多いこと、頻繁に身を以て体験してるから。

この本の原作での題名は英語で『Sleep Like A Tiger』でも、フランス語版は、ちょっと違った言い回しになってるんだそうで、だから「日本語では、どんな意味合いに訳されてるのか?」興味津々だった彼女。

なので『おひめさまは、ねむりたくないけれど』と言うのを英語に訳して教えてあげたら、「ふぅ〜ん、面白い」って感じに納得してた。

実際、英語版の原作ではどんな文章に書かれてるのか?日本語の翻訳版と比較して読んでみるのが楽しみ。。。


それにしても。

日本語での彼女の略歴の部分:

「現在、アメリカのミシシッピ川付近で、詩人のピート・ハウトマンと、二ひきの愛犬と共に暮らしている。」

・・・ミシシッピ川付近で暮らしている。。。って!

随分とまた大雑把な。

ちょっと「住所不定」でヒッピーみたいな印象なんですけど! わはは。





2015年10月14日水曜日

他人のそら似

*犬の公園にて撮影*


他人のそら似、、、ってのは良くあることで。

アメリカに越してから直ぐの頃、それを実感する機会が多くて、ふと通り掛かりのすれ違った人が誰かしらカナダでの知人に似ていて、一瞬「あら!」とか思うんだけど、すぐ「あぁ、ここはアメリカ、、、」ってのを思い出し、カナダで暮らす「その人」がココに居る訳ないわ、と気付いて、自分の知ってる人に似た雰囲気の人ってのは、意外と世の中には多いものだなぁ〜なんてのを漠然と認識。

なので先週の火曜日、Textile Centerに行った際にも、ロビーですれ違った女性が何となく見覚えある雰囲気でも、あぁ、またいつものやつだわ、とやり過ごした。

その後、私はいつものように図書室に向かい、既にテーブルを囲んで作業をしながら楽しくお喋りしている12人前後のメンバーの輪に加わり。

少しして、さっきすれ違った女性が、図書室にやって来た。

どうやら Textile Centerには初めてやって来たらしく、メンバーからの歓迎を受けて短い会話のやり取りの後で、彼女に自己紹介を促した。

ご主人の仕事絡みでの出張に伴ってやって来て、ミネアポリスのホテルに3泊してるんだけど、彼が日中ミーティングで忙しくしている間、電車やバスを乗り継いで一人で観光を楽しんでる、と言う話で。

趣味で色んなテキスタイル・アートをするので、Googleで検索した際にヒットした "Textile Center"が一体どんなものか興味津々にやって来た。

彼女がメンバー達の前で、そんな話をしてる時、たまたま私はキッチンに行って席を外してたんだけど、戻って見たら何故か皆が興奮してて、それもそのはず、彼女は何と、カナダはモントリオールからやって来てたのだった。

え”え”ぇーーーっ!ってな驚きで、では、さっきの「他人のそら似」とか思ったのは間違いで、実は、実際、彼女とはカナダで会ったことがある知り合いだった。

特別、親しかったと言う訳ではないんだけれど、私が1〜2年だけ会員になっていた Beaconsfield/ビーコンズフィールドのパッチワーク・キルトのギルドで一緒だった彼女とは、確かにお互いの自己紹介をした記憶があり。

とにかく会員数の多いギルドだったから、ミーティングで居合わせても特別な理由が無ければ個人的なお喋りをするような機会もなく、取り敢えず、顔を会わせれば挨拶して短い社交的な会話はするけれど、皆、誰かしら一緒に出席してる仲良しのキルト友達がいたりするから、大概はそんな親しい友達とグループになってるって状況で、だから余り、新たな友達が出来るって環境でもなかったような。

実際、私自身、仲良しの女友達 Halehといつも一緒に参加してたし。

それでも時々、皆の前に出て作品発表をする機会なんかもあったから、彼女も私の顔に見覚えがあり、言われれば、名前にもピンと来る、みたいな感じだったかも。

彼女の名前は Allisonさんで、遠くミネソタまでやって来て、私に再会するだろうなんて事は勿論、とにかく誰かしら過去に知り合った人と偶然に行き会うなんて事は、全く予想すらしてなかったと思う。

私だって毎週、火曜日に Textile Centerに行ってるって訳じゃないし、隔週で行ったとしても、図書館で過ごすのは午前中の2時間余り程度だし。

例え彼女がミネアポリスに滞在の3日間の短い間で Textile Centerへ足を運んだとしても、そこで私に出くわす可能性は、かなり低かったと思う。

本当にちょっとした奇遇と言うか、まさしく「事故」みたいな確率。

取り敢えず、そんな奇遇に圧倒されつつも偶然の再会に感動して抱き合った二人。

興奮が冷めやらないって雰囲気の中、アリソンさんにメンバーの全員を簡単に紹介したり、メンバーに了解を得て、彼女はそのままミーティングと、ミーティングの後のランチにも参加して皆がそれぞれに交流を楽しんだ。

名残惜しいような気がしつつも、その後、何の約束もせずに別れ。

家に帰って来てからお互いに Facebookで連絡を取り合い、急遽、翌日の水曜日に再び、今度は二人だけで会うことになった。

市街のギャラリーで落ち合って、たまたまやっていた『The Quilts of Gee's Bend』と言う展示を閲覧、その後は、White Bear Lakeまで足を伸ばし、地元のカフェでランチの後、キルトショップ『Bear Patch』に案内して買物。

アリソンさんは、ミネソタ州限定デザインがプリントされたコットン生地を少しだけ、記念のお土産に買ったり。

彼女とのお喋りの中で、彼女はラグ・フッキングを習った経験もあり、彼女の講師が偶然にも、私が最初にフッキングを習った師匠:Judithさんだったのにも驚き。

ほんと世間は狭い。

半日をアリソンさんと過ごした後、再び彼女を Textile Centerまで送って別れたんだけど、別れ際の挨拶が久々の "Double Cheek" kissで、ケベック州ならではの、フランス文化の名残りで挨拶のキスを両側の頬にする、ってのが懐かしかった。

彼女は翌日の木曜日の朝に、ご主人と揃って飛行機でモントリオールへ帰って行ったんだけど、私は何となく、「古くからの仲良しの女友達が去ってしまう」ような錯覚があり、妙な切なさを感じたのが不思議。

ほんの短い時間だったけれど、共通の話題が沢山ある彼女と過ごす時間が楽しくて密度が濃かったのと、あとは、この土地で未だ、親密な女友達と一対一で付き合う機会ってのが少ない私にとって、新鮮で貴重な体験だったからだろうと思う。

*アリソンさんが買って帰った『ポールと牛』の生地*



2015年10月13日火曜日

ムール貝のパスタでぼっち飯

カナダでモントリオール郊外に住んでる頃は、地元のスーパーマーケットで割りと1年中いつでも新鮮なムール貝(mussels)が安価で買えた。

『赤毛のアン』で有名な、プリンス・エドワード島で養殖されてるらしいムール貝が沢山ぎっしりとネットに入って売られてて。

本当は、日本から持って来たパスタのレシピ本なんかでは「あさりのスパゲティ」ってことで、私自身、日本に住んでた頃はあさりを買って来て、砂を吐かせて、和風に仕上げたスパゲティを作ることも多かったんだけど。

カナダに引っ越してからは、なかなか「あさり」にお目に掛かる機会がなく、「貝の入ったスパゲティ」が懐かしく食べたくなった際には、いつの間にか、ムール貝で代用するようになってた。

更に、いつの間にか「和風」な感じの味付けの部分にもこだわりがなくなって、単純にオリーヴ油でニンニクを炒めたところに貝を加え、白ワインで蒸した後、ハーブ入りの塩コショウで味付けるくらいで、至って簡単なんだけど。

その後、アメリカに引っ越して状況は更に変わり。

店頭で売られてる新鮮なムール貝と言うものを、ここでは見掛けない事に気付いた。

かと言って、勿論、あさりが売られてる訳でもなく。

「シーフード」が充実してない訳ではないんだけど、でもやっぱりかなり限定されてる感はあり、貝類は余り見掛けない、、、かな。

ある日、ようやく気付いたのは「冷凍コーナー」で売られてる真空パックにされたムール貝で、しかも選択肢があり、調理用のものと、既に調理されて、いい感じに味付けされたものと。

何となく嬉しくて、久し振りに「ムール貝のスパゲティ」が作りたくなり、未調理の冷凍ムール貝を買って来た。

貝を入手した次なる「ハードル」は、アメリカに越して以来、極力、炭水化物の摂取を控えるダイエットの David。

何しろスパゲティなんて炭水化物そのものだし。。。だはっ。

そんなこんなで遂にようやく Davidが家で夕ご飯を食べない晩があり、おまけに子供たちもデートだったり、「お腹空いてない〜」とかだったりして、私がたった一人で晩ご飯を作って食べる機会がやって来た。

普段なら、自分だけの食事は「残り物」とかで済ませるんだけど。

今回は珍しく気合いを入れて、自分だけの為に、自分の好きなように料理して、そして独りで食べた。

まさに「ぼっち飯(メシ)」って感じに独り寂しく。。。でも、凄く美味しかった!


自分以外の家族が食べない物、嫌いな物は、独りの時間に楽しむ特別なご馳走♪

*ついでのサラダは自家製の和風ドレッシングで*





2015年10月12日月曜日

犬の公園アルバム


日曜日は多分、今シーズン最後の夏日かと思われる好天候で暑いくらい。

Davidは Trixie(犬)を連れて犬の公園(家から20kmくらいの場所にある)へ行くと言うので、「気を付けてね♪」と見送る為、玄関に行ったら通りの楓の木がいい感じに色付いてるのが目に留った。


ひょっとして、犬の公園の周辺も紅葉が進んでるかも?ってのが急に気になり出して、私も一緒に付いて行くことにした。

結果として、見頃のピークは多分、あと数週間先みたいな気配。

ま、今後の天候次第ではあるけれど。

因みに今日、月曜日は昨日と打って変わって嵐のような悪天候だったし。

いずれにしろ、日頃から運動不足の私にとっては、犬の公園を走り回る Trixieと一緒に散策するくらいでも、爽快な気分転換になるエクササイズって感じ。

*針葉樹の間を走り回る Trixie*


ちょっとした季節の移り変わりの記録になるような写真を撮るのも楽しく。

私が Davidよりも遅れて、かなり距離を置いて歩きながら写真を撮ってると、Trixieが疾走して来て私の横を走り抜けたり、戻って来て心配そうに私のことを見上げたりするから、思わず「大丈夫、大丈夫、ちゃんと後から付いて行くから心配しないで」と声を掛けたり。

犬ってほんと、子供たちと似た存在感があったりして面白い。


以下、秋の日の写真アルバム:











*池の奥手の方には羽根を休めるグース達が沢山いた*

*池から出て水飛沫をあげてブルブルと体を揺さぶる Trixie*




2015年10月10日土曜日

ハロウィンのマグ


今年のミネソタは、夏の名残りを長く引き摺ってるような印象。

今週末も意外と暖かく、日中の気温はまだ20℃以上まで上がったり。

とは言え、朝晩、10℃以上になるとしっかり暖房が入ってるけれど。

朝、起きる時間に外が真っ暗なのは気が滅入ってイヤ。

来週末くらいからは、日中の最高気温も10℃前後と低くなる予報。

いずれにしろ、確実にハロウィンに近付いてる。。。♪


これ以上、ハロウィン関連の飾り物やアクセサリーは必要ない気はしてるんだけど、それでもやっぱり心の奥底では「何かしらカワイイものとの出逢い」を求めてるみたいで、「ちょっと覗いて見るだけ〜」とか思いながら、色んな雑貨店につい足が向いてしまい寄り道したり。

当然だけど、毎回、特別な出逢いがある訳じゃないから、手ぶらで成果なく店を後にするって事も多く、それはそれで勿論、問題ないんだけど。

そんな中、今週の出逢いはマグカップだった。


*ちょっと大きめサイズのマグカップ*

*清潔感のある白地の陶器の手描き風のイラスト*

*縁の内側には小さく可愛いコウモリが一周*

このカップで珈琲とかホットチョコレートとか

温かい飲み物を愉しんだ後に待ってるのは、、、。

じゃ〜〜〜ん♪


コレって毒入りだったのよん♪

みたいな怖いオチの冗談。

何、このカワイさ〜〜〜、って勢いで速攻買いでした。


家の中にも少しだけ飾り付けを始めた。



さて、今年の仮装はどうしよう。。。?




2015年10月7日水曜日

『The Martian』と手芸の会

*IMDbからのポスター画像*


日曜日の午前中は Davidと Kaitoと私の3人で映画館へ。

少し前に原作本を読んで以来、Davidも Kaitoもとても楽しみにしていた映画で、マット・デーモン主演、リドリー・スコット監督の『The Martian』。

火星の映像がとても綺麗で、話が淡々と進んで行き、飽きずに愉しめ、あっと言う間の2時間20分って感じに満足感が大きかった作品。

金曜日に公開になったばかりの話題作でも、日曜の午前中ならではの、敬虔なクリスチャンたちがこぞって教会に行かれるであろう「教会効果」と、若い世代はきっと朝寝坊してるであろう「スリープイン効果」を狙って期待した通り、映画館は比較的、空いていて快適だった。

おまけに、そんな背景で客足が少ない時間帯での低価格設定タイムでお得だし。


あぁ〜楽しかった♪と家に帰って寛いでたお昼頃、珍しく電話が鳴り。


White Bear Lakeのラグ・フッキングのメンバーで、うちの近くに住む Jayneさんからで、何だろう?と思ったら、彼女が家族の為に用意してる手作りのクリスマス・オーナメントの一部としてお人形を制作中なのであるけれど、どうしても胴体の部分で苦労していて、ちょっと助けて貰えないか、と言う内容。

えぇーそんなことで私に電話して来るなんて意外ー、ってのが正直な感想で。

だって、これまで「グループ仲間」として月に2〜3度の頻度で顔を合わせては来たけれど、個人的にグループ外で付き合ったことがある訳じゃないし。

とは言え、気軽に頼りにされたみたいなのが嬉しくて、「じゃ今から行く」ってなノリで老眼鏡を片手に車でひとっ走り駆け付けた。

彼女が途中まで作ってるお人形が、偶然、私も持ってる手芸家 Salley Mavorの本『Felt Wee Folk』で、ちょっと驚いた。

*Etsyにも出店してる*


元、小学校の低学年担当の教諭をしてたジェーンさんは最近、引退したばかりなのをきっかけにラグ・フッキングを始めたんだけど、絵の才能もあるし、仕事がら小学生の為の図画工作に長い間で関わって来た経験から、色んなアイデアも豊富も持っていて、多岐に渡ってのお喋りをするのが楽しい存在。

彼女の家に駆け付けた私は、元、高校教諭のご主人にも初めて会った。

淹れて貰ったお茶を飲みつつ、彼女の手芸部屋の机の前に肩を並べて座り、お喋りしつつ、本のページを眺めながらあーでもないこーでもないと試行錯誤、チクチクと針を動かして、何となく人形らしく見えるカタチに辿り着いた。

途中、フェルトを切って人形のドレスに仕立て、肩の部分にレースを縫い付けたりする作業では、「どんな感じにカットしたらいい?」とか「どうやって縫い付けるの?」とか、私の手元を覗き込むジェーンさんに、「こんな感じ」とか説明して見せるのが何だか私にとっては新しく新鮮な体験で面白かった。


そんな流れで、私の「フェルトで作るミニチュアのドールハウス」シリーズに興味津々の Jayneさんと、彼女の元同僚であり仲良しの友達であり一緒に White Bear Lakeのグループでフッキングを楽しむ仲間の Janeさん(同名でスペル違い)が揃って、私と一緒にドールハウス作りに挑戦する為、明日、木曜日の午前中にやって来る計画。

お教室、と言う訳ではないけれど、自宅で、何かしら趣味の「手芸の会」みたいなものが出来たらいいな、とは思ってたんだけど、少しだけ、そんな可能性に向かってるような気配、なのかどうか。


特別な掃除もしてないけれど、それでも特別なお茶や珈琲やおやつなんかをいそいそと、それとなく用意してたりするのが楽しい気分。


家に誰かしら遊びに来る、って感覚は割りと好きかも、と懐かしく思い出す。

この家に越して来て以来、私の関連での人を家に招くことが無かったから。

家族絡みやご近所さんや Erikaの友達が来るってのは勿論あったけれど。


この金曜日にはまた Davidのポーカー仲間が20人足らず押し寄せて来る予定だけど、それとこれとは全く別な感覚で。