2012年6月6日水曜日

ことり



今日は久々に会う友人の Lindaがお土産に鉢植えのブーゲンビリアを持って、一緒にお昼を食べる為うちにやって来た。

小学校の美術講師の彼女にとって、学年度末の今は何かと慌ただしい時期かとは思うんだけど。

学校が夏休みになる2ヶ月間は、地元の文化会館で美術関連のサマーキャンプ講師をするのが毎年恒例らしく、その企画準備なんかもあるみたいだし。

最高気温の予定は20℃で、暑くなく寒くなく、晴れ渡った空と乾いた空気が心地いい6月の気候で、私たちは裏庭のデッキに出した椅子に座って冷たいレモン水を飲みながら、昼食までの時間でお喋りしてた。

と、突然、視界を一直線に過る黒い影がスッと伸びたかと思った次の瞬間、バンっ!と鈍い音がして、小さくドサッと何かが地面に落ちた。

過去の経験から、何が起きたのかを直ぐに想像することが出来た。

すかさず反応した Trixie(犬)が駆け寄って、その辺りに鼻を近づけて、おっかなびっくりクンクンと様子を見ているし。

私も Lindaと一緒に Trixieのところへ階段を下りて行った。

そこには案の定、草の生えた地面の上に横たわる小鳥の姿。

多分、まだ巣立ったばかりの、ようやく飛べるようになったかと思うほどの若くて小さな茶色い羽根をした鳥。

うちの洗面所の小さな窓ガラスに青い空の色が反射して、飛ぶことに不慣れな小鳥は、空の延長が広がってると勘違いし、ガラスに力一杯体当たりしてしまったんだろう。

小鳥は、その小さなカラダに不似合いなほど大きいクチバシを開けて、まるで喘ぐみたいに、助けを求めてる気がして、でも、一体どうしてあげたら良いのか?解らないままオロオロとする私の目の前で、小鳥はもう一度だけクチバシを開いて、それを静かに閉じながらぐったりと目をつむったまま動かなくなってしまった。

う”わぁぁぁ〜〜〜〜〜。

小鳥とは言え、死の瞬間に立ち会ってしまったという現実の衝撃。

命の儚さを目の当たりにしたって感じ。

思わず、持ってる絵本『くまとやまねこ』に登場する小鳥と、描かれたその姿を思い出して、何とも言いようのない切ない気分。

明日、ひっそりと儀式をして裏庭に埋めてあげよう。。。

以前、飼っていた Guinea Pigのお墓の隣。寂しくないように。




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