2017年1月26日木曜日

A Common Thread 2017 開催中


引き続き、この時期にしては予想外に暖かなミネソタ。

すっかり解けた雪と氷の間から緑色の芝生がのぞいてたりする光景に驚き。

ダウン・コートでは暑くて秋のジャケットを着て出掛けたりな今週。


今週の火曜日は Textile Centerへ。

建物の正面玄関から入りながら、さて、私の作品は今回どの辺りに展示されてるんだろう?なんて思いつつ。

2月25日までの期間で現在、「A Common Thread」と称された毎年恒例での企画展が展示されてて、センターの会員ならば審査無しで展示して貰えることもあり、私も今回で3度目になるんだけど、作品を一点、出展している。

ギャラリーに目をやりながら足を踏み入れてギョッと固まってしまった。

正面の壁面のタイトルの下に、企画展の「看板」的な織物の作品の直ぐ下にちゃっかり私の作品が展示されてたから。

*ギャラリーの顔とも言える正面の壁*


*今回、出展しているゴッホの『星月夜』は
ラグ・フッキングの手法と刺繍を組み合わせた作品*


ま、まさか自分の作品がどぉーん!と正面に飾られるなんて思ってもみなかった。

ギャラリーの展示コーディネーターのクレイグさんがたまたま居たので、思わず率直な驚きとお礼の言葉を掛けたんだけど。


実は前の週に、Textile Centerのディレクター:カールさんからメールを貰って、それは、私が応募していた別の企画展に選ばれた(出展できる!)と言う朗報だった。

ミネソタ出身のミュージシャン:プリンスを偲ぶキルト作品を集めた企画展が、3月に開催される予定で、それは "Juried"、、、アメリカのアート・キルトの世界で名の知れた大御所らしい女性に審査されて選ばれた作品だけが展示される、、、と言うもので、一応、調子に乗って応募したものの、私自身、とても頑張ってるキルト作家と言う訳でもないので、正直、自信は無かった。

まぁ、最近の「アート・キルト」は広く一般に浸透しているこれまでの典型的なキルトの手法に沿ってない作品が多く受け入れられてる世界ではあるから、そういう意味では、私の「キルト作品らしくない(なんちゃって)キルト」も受け入れられる可能性があるかも?と言う気持ちは少しだけあったけれど。

何しろ、作品としては、「プリンス愛」を前面に打ち出したものであることには間違いナイ、うん。と言うことは強く自負しているところではあるんだけど。

プリンスの大ファン♡という立場ではなく、飽くまでも音楽とパフォーマンスの分野で天才的な才能を発揮した彼に対する余りある尊敬の念を表現した、と言う意味で。


5月には私も属する小グループでのグループ展も予定されてるし、そんなこんなで Textile Center絡みでの作品展に、1月、3月、5月と立て続けで関わる予定の今年。

何だかんだ言って、発表の場が与えられると、俄然やる気が起こるのは自然。

のらりくらりと趣味の範囲で楽しんで来た作品作りに、今年はもっと真剣に取り組む意欲満々で、自分自身を "push"しようと思う。

俗に言われる「石の上にも3年」の如く、私のミネソタでの生活も3年。

苦労なく居心地の良い3年ではあったけれど、それでもとにかく飽きずに自分なりの作品作りを継続してやって来て、ここに来てようやく地元の(ごく一部の)人々に認識して貰えたり、評価して貰えたりしてるのを実感してる。

世間の人々に受け入れられて認めて貰えるって感覚が快感。

生きてて良かったーっ!て感じ。

大袈裟に聞こえるけど、でも人生の中では辛い局面もあったから、余計に嬉しさが込み上げて来て、歓びを文字通り噛み締めるって感じの実感。

2017年は始まり早々に凄くいい感触なので、いい感じの流れを逃さないよう、努力を惜しむことなく(怠け者なので簡単にサボる)上手く流れに乗って行きたい。


それにしてもアメリカ:ミネソタでの生活は私にラッキーばかりを運んでくれるような気がして、ある意味、「竜宮城」での暮らしみたいな感覚。

夢から醒めてどぉーんと歳を取ってないといいんだけど!



4 件のコメント:

ミリンダ さんのコメント...

星月夜 は正面に飾られても充分な重みのある作品ですね。
本当に今迄の成果がいかされた 流れに乗った時期ですね。
コツコツと挑戦してきた自分だけの楽しみと思っていたことが 多くの方たちに見ていただけたり 評価されることは 意外と自分の励みになり ますます制作意欲も湧いてきますよね
月が満ちてきた 感ですね 今から益々輝きを増す まゆみさんオリジナルの作品を楽しみにしています(^^)/

yana さんのコメント...

おめでとうございます。
幸先の良いスタートで今年も楽しみですね。

本当にミネソタの水が合ったというか・・・・・
お引越ししてからの躍進には目を見張るものがありますね。

モントリオールの時は結構お料理もアップされ、作品ものんびり・・・だったので
私に近い物を感じていましたが、
今は立派なアテイストさんでどんどん遠い存在になりつつあります。
いつもまゆみさんの発想の豊かさとスピードには感心させられて、楽しませていただいていますよ。
これからも・・・・ね!!

Mayumi さんのコメント...

keiko ミランダさん♪

ありがとうございます。
ゴッホの星月夜は、本当に色彩が綺麗ですので迫力があって大好きな作品の一つです。
私なりに再現したものが評価されて、とても嬉しく思っています。
keiko ミランダさんは個展をされてますので、とても刺激を受けます。
自分だけの作品でギャラリーの空間を埋められたら快感だろうな〜、なんて。
飽くまでも野望ですが、いつか実現できたらいいな、とは思ってます。
反面、単独での企画展で、多くの人に閲覧して貰えないとがっかりするだろうなぁ、なんて不安もあり。(笑
まぁ、何事もタイミングかなとも思うので、満を持して実行できる時が来ればその際には頑張ろうと思います。
いつもながらの他力本願的なスタンスですが。(汗

Mayumi さんのコメント...

yanaさん♪

ありがとうございます。

本当に人生での巡り合わせは分からないものだな、と感じてます。
そもそもミネソタなんて考えてもみない土地だったし、アメリカに住むこと自体、想像もしてませんでしたので。
全ての出逢いに縁を感じて感謝の気持ちでいっぱいです。

遠い存在だなんて!(笑
とんでもないです。
言われて見ると最近はあまり手の込んだ料理を全然してないような。(笑
頭の中に浮かぶアイデアが沢山あって、それを全て端から実行して行けないもどかしさを感じてます。
子供の頃からそんな面があったので、何となく子供返りしてるような錯覚もあり。
あの頃の、子供ならではの無垢な感性みたいなものが純粋に作品に表現できたら素敵かも?なんて自負してるこの頃です。
かの岡本太郎氏ではないですが、芸術は爆発だ!みたいに頑張れたら良いな〜なんて。(笑