2016年5月21日土曜日

文学少女... Not!

金曜日はプールへ行って割りと真剣に泳いだのでちょっと筋肉痛。

通常は6ドルの "open swim"が、第三金曜日には2ドルの入場料でお得。

前回も前々回も殆どプールを独り占めって感じに閑散としてたけど、昨日は割りと賑わってて、皆、真剣に泳いでたから私も余儀なくされて。

泳ぎ終わってサウナに入ったら、たまたま一緒に泳いでた年配の男性が先にいて、挨拶の流れで他愛ないお喋りをしたんだけど、「カナダのモントリオールから引っ越して来た」と話しただけで、「あぁ〜カナダは暮らすのが大変そうだ」ってので、「え、どうしてですか?」と白々しく訊いたら案の定「だって北の果てで激寒で乾燥してて」ってので辟易した。

ったく、カナダは北極みたいなイメージ?

多くのアメリカ人にとって、カナダは果てしなく未知の世界という現実。

カナダ人の多くはアメリカを身近に感じて、政治や経済や文化に精通してるんだけど、アメリカ人の多くは、カナダに余り興味が無い。


そんな環境にあって、私の身近にいるミネソタの人々は文化的に繊細で博学で広い視野を持っているから本当に凄いなぁ〜と言う感心と、尊敬、そして私自身にまるで「エイリアン」と感じさせることのない、理解を以て受け入れてくれる寛容さに感謝している。

そして前回は食べ物ばっかりの話だったので、今回は文学の話題、みたいな流れで。

ラグ・フッキングの講師として色んな土地に招待されてプロフェッショナルに活躍されてるティッシュさんの、ミネアポリスのアトリエにお茶に呼んで頂いた際、彼女との会話の中で登場した本は、どうやらかなり彼女を感動させたらしく、日本や日本の文化にも関連した話でもあるから、是非、私も読んでみるよう薦められた。

読むように薦められた、と言うより、正確には「日本人の観点で解り易い部分、共感する面もあるかも知れないから目を通してみたら?」って事なんだけど。

ようやく思い出したように Davidとの会話の中に持ち出したら、彼が早速、地元の図書館から彼の為の本たちと一緒に借り出して来てくれた。


多分、日系カナダ人の作家と思われる Ruth Ozeki氏著の『A Tale for the Time Being』と言う本で、そういえば少し前に義理の母も読んでたなぁ〜みたいに、割りと売れていた本だと思う。

とても興味深い内容ではあるけれど、私は本を読むのが遅いので、貸出し期間の3週間で読み切る事が出来ず、更に3週間の延長をして貰ったものの、なかなか読むのが捗らずに結局、返却して貰った。

機会があれば、再度、挑戦するかと思うけれど、Amazonで注文して読むほどでもないかな、と消極的。

実は私、本を読むのはそれほど好きじゃない。

座って本を読むことに集中する時間があれば、何かしら手を動かす作業をしていたいっていう欲求の方が強く。

あとは元々フィクションには余り興味が無く、読むとすれば実話とかエッセイとかの方が面白い気がしてる。

なので日本の文学にも余り詳しくなく、図書係をしていた小学生の頃はもっぱらコナン・ドイルのシャーロック・ホームズのシリーズを夢中になって読んでた。

子供たちが小学生の頃は彼等の通う小学校の図書室でヴォランティアをしてたし、子供向けの小説なんかは幾つか読んで楽しかったのではあるけれど、その程度。

なので、読み物として一番好きなのはもっぱら新聞なのよね。

そんな私に、今度はテキスタイル・センター仲間のスコティさんが本を一冊くれた。

今度は何と!谷崎潤一郎の「細雪」。。。の勿論、英語版だけど。ひぃ〜。


スコティさんは丁度、読み終えたから持っている必要はないし、私が読んでも読まなくても、図書館に寄附して構わない、と言うことで。

さて、果たしてどのくらいの期間で読み終えることが出来るのかどうか?謎。

聞いてはいたけれど、一部の日本人作家の文学は北米でも人気があるらしい。

英語に翻訳されて出版されるとなると、北米で売れるか売れないか、それは既に翻訳者の能力次第(出版社の売り出し方は別として)ってな気がするけれど。

村上春樹の場合は、とても彼の文学を理解した素晴らしい訳者がいると言う話だし。

耳にするのは芥川龍之介とか、三島由紀夫とか、かな。

今更ながら、私は谷崎潤一郎を検索して彼の生い立ちとか Wikiで初めて知った。

とても興味深い、とは思うけれど、、、そして、もっと本を読んだ方がいいかも、とも思うけれど、でも、本を読む時間が勿体なくて、やっぱり好きな音楽を掛けながら、好きな手作業に没頭することを選択してしまうんだな、これが。

そして読み掛けの新聞も溜まってるし、、、な日常。


4 件のコメント:

まゆみ さんのコメント...

プールで快適に泳げる季節になったのですね~。良かった、良かった♪

それにしても、やはり日本の純文学と呼ばれるような作品は海外の大人の世界では、醍醐味があるのかもしれませんね~。

まゆみさんの手に、海外の方から谷崎潤一郎が手渡されるはめになるなんて~。ひぃ~ですよね(笑

でも、今の若い世代はなんといってもアニメで直ぐに友達になれるって感じで、ある意味羨ましいですよね。

yana さんのコメント...

11月に横浜から引っ越した時には、ミネソタも十分地の果てに来たものだと思いましたよ。
ミネソタの人がカナダをそのように思っているとはね~
日本人の私からすれば、ミネソタはカナダのように寒い所といった感じですけど・・・

私も読書するより針仕事をしたい方ですが、
一度本を読みだすとはやく最後まで読みたくてほかに何もしないで一気に読んでしまいます。
新しいデザインが思いついた時もとにかく最後まで作りたいので・・・きっとそういう性分なのですね。
まゆみさんのようにいろいろ自由にできたらもっと楽しいんでしょううけど・・・・

Mayumi さんのコメント...

まゆみさん♪

プールは屋内の温水なので、真冬でも泳げるのではありますが、濡れた髪の始末を心配する必要がないのは本当に気が楽で嬉しいです。

芸術と言う意味では文学も国境を越えて評価されるのでしょうけれど、英語版での細雪、読み始めたのですけれど、登場人物の名前が全て英語表記での日本語名で、って当然ですが、馴染みのない英語人にとってはそれだけでも違和感があって読み進めるのが辛いのじゃないかな?なんて、日本人の私でさえ感じてます。

ほんと日本のアニメは海外でも人気ですから、世界に出ても直ぐに共通の話題で盛り上がれたりする環境ってのは良いですよね〜。


Mayumi さんのコメント...

yanaさん♪

多分、緯度的には北海道とそう変わらないかと思うので、関東と比べると確かに寒い土地ですが、モントリオールとミネアポリスは殆ど同じような気候帯なんですよね。
地形の関係で、オンタリオの一部は南に食い込んでいて、アメリカよりも南に位置した都市があるくらいですし。
カナダに対する固定観念が多くのアメリカ人の間で根強い実感を受けます。
住んでみて初めて解りましたが、そういう事は多いですよね。(笑

yanaさんはきっと集中力がおありなのでしょうね。
私はあちらこちらに気分が散漫気味で。(笑
本は稀に、そういった「一気に最後まで読んでしまう」一冊に出逢いますね。
ミステリーなどにその傾向が強いかな、と思いますが。
でも、多くの場合は読み始めても眠くなってしまうことが多くて、、、。(汗