2015年7月26日日曜日

アップリケ作業

「手芸好きの主婦」と言う肩書きにはいつも、自分自身の中で何となくの後ろめたさみたいなものがあって。

外に出て汗して働かなくとも家に居て好きな事に時間を費やせる、経済的に切羽詰まってない、呑気でお気楽な奥さん、って感じの罪悪感みたいな。

現実にその通りであって、恵まれた環境や毎日に感謝してる。

勿論、専業主婦としての役割りも「自宅勤務」と認識して、自分也には割りと真摯に受け止めて家事に当たってるつもりでもいるのではあるけれど。

これまで長い間で、私にとっての仕事の中心は母親業であり、それは24/7でオンコール状態の勤務だったし、何よりも社会の一員として世に送り出す事の出来る人間を形成する、社会的に重要な役割りを持った仕事だと自負してる。

そんな子供たちもいよいよ18歳と16歳となって、さすがに私も四六時中の待機状態で彼等の面倒を見ていると言う訳でもなく。

自分たちの部屋の掃除や洗濯や、昼食のサンドウィッチ作りなど、ほとんど大抵の事を自分たちでこなすようになってしまい私の手が掛からなくなったお陰で、私はこれまでに無く自分の時間が持てるようになった。

そんな状況も手伝って、だから余計に手芸好きの主婦の域を卒業して、もう少し熱心な「手芸家」みたいなものを目指したいと思ってるこの頃。

ま、英語で言うと "Fiber Artist"ってトコなんだけど。

勿論、自分自身の中での自己満足的なカテゴリーなので、ビジネスの可能性を模索してるとか言う訳でもなく。

社会に対する弁解みたいなものかな。

別に誰かに遠慮する必要があると言う訳でもないんだけど、変なの。

ひょっとするとニホンジン的な気質とか社会性の影響なのかどうか。

とにかく、今までの人生の中で一番楽しく熱心に手仕事に取り組んでる。

この家には自分の「スタジオ」とも「アトリエ」とも呼べるスペースがあるし、手法に限定せず、私の作品の全てを見て楽しんで、褒めて応援してくれる人々が周囲に沢山いることも励みになってる。

近い将来 Textile Centerのギャラリーで作品展を開いたら?なんて、冗談混じりに声を掛けてくれる人たちもいて、なるほど、そういうのを目標にするってのもアリだな、なんて、何となく自分だけの小さな指針と言うか指標みたいなものが目の前に現れた感じで、そんな方向性で作業が楽しめたら、もう少し意味合いのある日々(動機とか目的意識とか持った)が送れる気がしてる。

自分にとっての小さな「夢」とも呼べるかも知れない。

そういうのがあるって素敵♪



今週末の作業の一つは "Art Quilts"の路線かと思うんだけど、かなり昔に始めてたアップリケを何とか仕上げて見ようかと、針を進めてる。

*架空の部屋の場面を綿の生地で表現*
(Size: 16" x 9")



たまたま、ちょうど良さそうなプリント生地を少し前に購入。

*黒地に珈琲カップのデザインのプリント*



コーヒーテーブルの上にカップを2つ置いてみた。




最終的にキルティングを少し施し、ウォールハンギングに仕上げる予定。





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