2016年3月13日日曜日

お引越しの記念

この家に引っ越して来て間もなく、同じ通りに住む何人かの人々がホームメイドのお菓子を片手に、歓迎のカードに電話番号を記して「必要ならばいつでも電話して!」と、自己紹介がてらの挨拶にやって来てくれたんだけど、斜向かいの家に住むケイトさんは一番目の人だった。

社交的な彼女の家には、道路に面してポーチがあって、季節の良い時期にはいつでも誰かしら集まって飲み物を片手にお喋りに花を咲かせてた。

林檎の樹は沢山の実を付け、"Free Apple"の看板が庭に出てたり。

私と Erikaのヴォランティア先を紹介してくれたのも彼女だったし。

そんな彼女も70代になり、この夏、仕事を引退することに決め、所謂、人生での"Downsizing"の時期を迎えたらしく、独りで住むには大き過ぎる現在の家を売りに出し、割りと時間が掛からずに売れてしまった。

引越し先は、息子さんが所有するこじんまりとした平屋建ての一戸建てで、ここから車で5分程度の場所だそうで。

それでも43年間暮らし慣れた家と、馴染みの顔が溢れる通りを去る事には違いなく、近所の人達が集まってのお別れ会を、パット+ボブさん宅で開催。

私たちもワインとダコワーズと記念のプレゼントを持って出席。

記念になるプレゼントには彼女の家のデザインの「絵」を作った。

*Hooked as a farewell gift for our neighbor who sold her house recently*


うちから見た彼女の家と、私の個人的な視点で見た解釈でのデザインで。

窓辺に飾られた花と、林檎の樹も忘れずに刺繍して。

あとはパット+ボブさん家の猫:ストーギー(いつも通りを気ままに散歩してるから)も追加。

手作りのプレゼントはちょっと "tacky"(安っぽくて趣味が悪い感じ)かな〜とは思いつつ自己満足的に仕上げて包装して手渡した。

気持ちをカタチにした飽くまでも記念のオリジナルってことで。

思い掛けずのサプライズを気に入ってくれたみたいで、その場に居合わせた人々に見せて廻ってたケイトさんのお陰で、沢山の人たちから温かいコメントを頂いた。

普段、家に籠ってることの多い私なので、ご近所さんたちと会って、顔と名前とが一致する機会になったのも良かったし。

和気あいあいと和やかな通りに暮らせてラッキー♪

ケイトさんの家を購入した新しい住人たちは、10歳の息子さんのいるご夫婦なんだそうで、今から興味津々。

そして先週、長い間で空き家状態だった家の隣家、大規模な内装工事がされた後、売りに出されてたんだけど、いつの間にか売れて、新しい人が引っ越したのを知った。

2歳のお嬢さんのいるご夫婦で、犬も一匹。

挨拶に行ったら、とても感じの良い人々でほっとした。

年間を通じて人の移動が激しい北米ではあるけれど、この春は特別、何だか日本の風物詩みたいに、出逢いと別れの春を体験中。


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