2014年11月9日日曜日

人生は修行(+ご褒美)

金曜日は朝、車で Davidを彼の仕事へ送り届けた後、私にとって初めて実践的なヴォランティア初日として、高級シニア施設 Johanna Shores内のギフトショップへ。

このギフトショップには、ちゃんと名称があって "Carriage Gifts"と言うんだそうで。

折しもこの金曜日と土曜日は "Fall Festival"と称して、ギフトショップ前のホールに外部からの簡易店舗の出店も 何軒もあったりして、手作りのファッション小物やビーズのアクセサリー、ハーブのバス用品など、沢山の商品が売られていて賑わってた。

その流れでギフトショップも忙しく、本来なら金曜の午前中は私が単独でのシフト予定であるんだけど、まだ不慣れでキャッシュ・レジスターの扱いも完璧にマスターしてないので、私は飽くまでも「見習いヘルパー」として参加。

到着した時には既に責任者の Lizさんと、私にとって初対面の Shellyさん、Lindaさんもいて、4人のチームとしてお店を切り盛りしたんだけど、驚く程、息も合って協力的で効率も良く、私にとって、とても楽しい初日となった。

Lizさんはヴォランティア業務の責任者で、物腰が柔らかく穏やかそうな人柄で、とても静かな 話し方をする女性。

Shellyさんは、金髪のストレートの長い髪にヘアピン(ボビーピン)を留めてるのが可愛らしく、頭の回転が良く行動力もあり、ヒョウ柄のブラウスに長い革のブーツを履いてたのが印象的なお洒落な女性。

Lindaさんは、父親がカナダのケベック州の生まれだそうで、母親はドイツ系、ご主人はイタリア系なんだそうで、ウィットに富んだジョークに嫌味が無いのは人柄の良さを反映してるからって感じで、サバサバと明るい人の印象。

初対面の女性たちと一緒に仕事をするのはどうだろう?と、心配は無かったものの、好奇心と言うか、一抹の不安みたいなものは多少感じて、でもそんなものは割りとあっさりと払拭されてしまった。


施設の外部から買物にやって来る人々もいるけれど、大多数は施設に入居しているシニアとか、施設内に勤務しているスタッフの人たちだったりして。

なので私の仕事は陳列した商品を整えたりレジ打ちする以外に、値段が良く見えないシニアや、杖をついたり車椅子に乗って商品に手が届かないシニアたちの買物の補助をするって部分の役割りも大きく。

大抵のシニアたちは、こちらの挨拶に笑顔で応えてくれるので、嬉しく、初日でもあり、やる気満々の私は笑顔を振りまいてたのではあるけれど、それも一変。

電動の車椅子に乗った、耳が遠く気難しいシニアの女性が登場〜!

いつもこのパターンなのではあるけれど、私が何かしら新しく楽しい事を始めると、最初はスムーズな滑り出しを見せ、順調に物事が運び、「嬉しい、楽しい、簡単! ルンルン♪」と調子に乗った頃に訪れる「試練」。

多分、それはお調子者の私を戒める為のレッスンかと思うんだけど。


不機嫌で耳が聞こえ難いらしい彼女に、一つ一つの商品を手に取って見せて説明して値段を教えて、を繰り返した挙げ句、クリスマスのベルを鳴らして見せたのが耳に響いて気に入らなかったらしく、怒られた。。。

一瞬「カチン」と来たのと同時に、「心が折れる」って感じの体験ではあったんだけど、頭の中で、私自身にヴォランティアをして「あげてる」っていう「奢り」がある現実に直面させられた気がして「ハッ」とした。

あぁ〜、やっぱりこういう経験が私にとっての人生のレッスンなんだろうなぁ〜としみじみ。

「シュン〜」とくじけたものの一気に立ち直り、もともと負けず嫌いな性格を 反映して、「そっちがその気なら、とことん立ち向かってやろうじゃないのっ!」ってな勢いで、まるで笑顔を見せない不機嫌(そして財布の紐も硬い)な老女に、最終的にようやく小さなクリスマスツリーをお買い上げ頂いた。
(勿論、心の中でガッツポーズ)


朝9時半からのシフトはあっと言う間の3時間で12時半に終了。

ヴォランティアの特典として、隣の売店で売ってる珈琲やアイスクリーム、クッキーが食べ放題ってのの他に、社員食堂にての「無料ランチ」ってのがあり。

せっかくだから何でも初体験してみよう、ってのでランチメニューの中からミネストローネスープとグリーンサラダ、ブルーベリーのパイと珈琲を注文。

すっごく美味しい!って訳ではないけれど、有り難い特典って感じ。

一緒に列に並んでたスタッフは、昼食が3ドルなんだそうで。

そっか、私は3時間働いて、3ドル分の価値を頂いたわ、と思うと複雑だったり。
(時給にして1ドルよ!)


ランチを独りでさっさと食べた後は、朝から気になっていた「出店」を片っ端から見て回り、たまたま出店してた "Pampered Chef"のテーブルで電子レンジ用の小鍋を注文したり、クリスマスのオーナメントを売ってるテーブルでは、可愛い「ネズミのカップル」のオーナメントがあって気になったけれど買わず。

"Children's Foundation"のテーブルで手袋(ミトン)を買った。


有志が月に一度集まって、ヴォランティアで手作りした手袋を販売して、売り上げは全て Children's Hospitalへ寄附されるんだそうで。

材料も全て寄附された古いセーターだったりするようで、それぞれ柄も色もまちまち素敵な手袋が沢山ある中、私はターコイズブルーが目について、アーガイル模様のものを選んだ。

配色がマッチした素敵なボタンもアクセントに縫い付けられていてお洒落♪

さっ、これをはめて雪掻きをしますよ〜。

ってので、早速、今夜から明日に掛けて初雪が降りそうな予報らしい。



2 件のコメント:

yana さんのコメント...

いよいよ、ボランテイアもスタートしたのですね。初日がみんなと一緒でで良かったですね。自己紹介も1回で済むし、大体どんな方かもわかるし・・・・・
ご老人はだんだん自分を隠すことがなくなるので大変な方もいるのでしょうね。
義母は若いころは、几帳面過ぎて自分が納得しないと決して譲らない人でしたが、認知症になってからは、私は自分では何も決められなくなったから、家族やホームの方がいいと思ったらみんなで決めてくださいといって、徹底しているので結構ホームのみなさんにも可愛がられています。分かりません。私はパーですから・・・・というのが口癖で。
私もそうなりたいと思いますがこればかりは分かりません。意地悪なお祖母さんになったりして・・・・

Mayumi さんのコメント...

yanaさん♪

初日がたまたまイベントのセール日だったので、とても新米の私が独りで働けるシフトではなく、経験者の皆さんが居てくれて本当に助かりました。(笑

加齢も老化も、生きている以上は避けられない現象ですから、私は余り長生きし過ぎたくないと思ってます。
自分が自分でなくなってしまったら、もう存在したくない、と言うか。(苦笑

まぁ意地悪ばあさんになる自信はありますが。(笑

周囲の若い人から大切に可愛がられる存在のシニアになれたら素敵ですね♪