2015年3月8日日曜日

春の洗車と歯の検診

今日から Daylight Saving Time、俗に言うサマー・タイムの始まり。

朝、起きた時点で既に1時間を消失してる感じの気分で時計の針を1時間進める。

少しの間、体は1時間の時差ボケってな具合。

特に Trixie(犬)の腹時計は驚く程に正確だから、いつも夕方6時になると「お腹空いたよ?」と言って、、、と言うか、私のところにやって来て、物欲しそうなつぶらな瞳で訴えるンだけど、実際には、、、今日から1時間早い夕食になるから、「あれ?ちょっと早い夕食?」って感じで戸惑うかも?

まぁ、犬なだけに、いつもお腹が空いてる気配の彼女なので問題はナイんだけど。


夏時間になった途端、気温も急に上昇して、先週はまだ−20℃とかって日もあったのに、今週はずっと10℃前後になるみたいで、30℃前後の気温差ってのも凄いなーなんて思いながらも春を感じられるのは嬉しい。


冬の間、路面は雪が積もったり溶けたりを繰り返し、車がかなり汚れるんだけど、気温が氷点下20℃とかだったりすると、さすがに洗車場も閉鎖だったりして。

だからようやく洗車する事が出来た。

車を洗う洗剤がカラフルで、マーブル状の模様が綺麗だった。




*洗車の為の洗剤に、バブルガムとか綿菓子を連想*


そして私は、アメリカに引っ越して来てから初めて予約してあった歯科検診へ。

新しい土地では、自分の気に入った美容師さんを見つけるのが大変なのと同様、腕が良くて感じのいい歯科医を探すのも簡単じゃなくて。

取り敢えず、歯列矯正も完了して虫歯の心配も殆ど無い子供たちの歯科検診とクリーニングで二つの歯科医院を体験して、どちらも今ひとつな印象だったので、今回は三つ目の歯科医院へ私が自ら実験台となる覚悟で試した。

三度目の正直、ってのがあるのかどうか、今回の歯科医院は今までで一番いい感じ。


アメリカの歯科医院は、日本と違うのは勿論、カナダとも異なっていて。

医療行為が専門毎に細分化されていて、歯科とか矯正とか口内手術とかクリニック毎に分かれていて、歯茎の専門医が歯茎専門のクリニックを持っていたり。

カナダでは、歯科医が矯正医も兼ねていたので、矯正器具が装着されて歯磨きが難しい期間、仮に虫歯になり始めたとしても一緒に処置して貰えたり、矯正の一環で永久歯を抜くような口腔外科っぽい処置も同一の担当歯科医に診て貰えたりするのは、全ての状況を把握して貰えてる安心感もあったし、支払いが一ヶ所な分、手間も掛からず便利だったんだけど。

アメリカでは歯の治療は歯科医、矯正の問題は矯正医、とハシゴしなければならないのは不慣れな分、ちょっと面倒で心もとない感じ。


あとはやっぱり、アメリカは異人種間での文化や環境の違いが大きいのを感じる。

特にアフリカ系黒人の社会的な存在感は、これまで私がカナダで感じたり直面したりする事の無かった現実で、戸惑いを感じる。

二つ目に行った歯科医院では、まさにソレを感じさせられる環境で、多分、立地的に、アメリカでは居住区が目に見えない区画線によって微妙に分けられてるのを感じるんだけど、黒人が多く住む地域は何故か自動的に低所得者層の地域、、、のように。

そんなエリアにある歯科医院なので、そこの待合室もとても象徴的に、大多数の患者さんが黒人やイスラム系と見受けられる衣類をまとった人ばかりで、そして、彼等が加入してる歯科医療保険も何だか余り充実してない印象で、受付で診察の拒否をされたり、歯が痛むらしいのに、「この保険は既に数ヶ月前に切れてますから、自費での治療費負担となります」と言われ、数百ドル(数万円)の治療費を払える見込みが無く、諦めて帰って行く人の姿があったり。

診察室も、どこか日本に似た感じで、個室ではなく、簡素なカーテンで仕切られていたり、余り「プライベート」な感じがなく、そこで働く歯科医師たち自身もインド系やアジア系と見られる移民だったりして、おまけに隣の診察台で治療を受ける患者の口腔レントゲンがまる見えで、しかもそれが、複数の歯が無かったり、金属の被せものが多数あったり、と言うものだったりもして、そんなあれやこれやの要素に、難民キャンプ内に設置されたクリニックを彷彿とするような混沌とした雰囲気を感じさせられてしまった。

それは Erikaも同様だったらしく、カナダで生まれ育った彼女にとって、ちょっとした衝撃と言うか、カルチャーショックだった模様。

そういう意味でカナダは、純粋に平和な国で、人口が少ないこともあり、民族間での差別だとか割りと感じることなく、お互いの違いを尊重し合って調和の中に生きる、みたいな社会性があるのを感じる。


一つ目に行った歯科医院は真逆で、歯科医師たちや訪れる患者たちも殆どが白人で、受付で働く女性たちが何となく高飛車な態度だったのが気になったし、日焼けサロンに通ってるハリウッドかマイアミに良くいるタイプの受付女性にも親近感が持てなかったし、彼女たちが受付のデスクで、開けたポテトチップスの袋に手を伸ばしておやつにしてるのにも違和感があった。

おまけに、奥歯が虫歯になりかけてるのを治療して貰った Kaitoは、デンタルフロスが使えないと言う不都合(二つの歯の隙間をセメントで埋められてしまった、多分)があり、再訪してやり直して貰った、と言うイベントもあり。


三つ目の今回の歯科医院も、状況的には二つ目と同様ではあるんだけど、受付スタッフ達が親切で感じが良く、取り敢えず今回、私を診てくれた、この医院の看板医師もプロフェッショナルな印象でフレンドリーだった。

初診なので、まずは口内のレントゲンを撮って貰ってからの受診。

ずっと先延ばしにして来たこともあって、歯医者に行くのは何と2年振り近かったのではあるけれど、取り敢えず嬉しい事に新しい虫歯は一つも無く。

加齢もあって歯茎の後退が気になってはいるんだけど、それよりも現時点で問題なのは、昔、日本で被せてもらった奥歯の金属が摩耗して、しかも素材がステンレス?との事で、現在の北米スタンダードでは無いらしく、それを交換処置して貰う予定で、費用の見積もりを貰って来たんだけど、歯科保険で半分は負担されるとは言え、やっぱりかなりの高額で、アイタタ〜って感じなのは否めず。

暫くの間、Etsyでの浪費は自粛しようと思う。。。



2015年3月5日木曜日

Magicalな毛糸

何しろ大好きな手芸店『Michaels』が家から徒歩圏にあるなんて、以前では考えられないくらいラッキーな事なんだけど。

その昔、カナダはオンタリオ州で暮らしてた頃、郊外の Michaelsへは高速道路を走って15分程度で行けて便利だったけれど、ケベック州には出店してなかったので、モントリオール郊外に越してからは、用事があってオタワに出掛ける際に足を伸ばして寄り道するみたいな、特別な存在価値のある店になってしまった。

ようやく満を持してケベック州へ出店した Michaelsは、何だか必要以上に「ケベック」を意識した感じの店作りで、店内のアナウンスや看板がフランス語だけだったり、価格設定も何気に「こんなに高かったっけ?」って感じるくらい、以前よりも値段が高く感じられて、余り頻繁に利用することなくアメリカへ引っ越すことになってしまった。

だから今、英語環境で常にクーポンが使える Michaelsを身近に感じてる。


と、前置きが長くなったけれど、先々週くらいに寄った時、とても気に入った毛糸があって、でも一巻きが10ドルするので、まとめて買ったらそれなりの金額になってしまうから躊躇ってたんだけど、先週再び寄った際に見てみたら、何と嬉しい事に「処分価格」になってたから迷わず速攻で購入。

*6色のヴァラエティ*

*ツイストだったりモコモコだったりメタリックだったり*

*主にアクリルとポリエステルとの混紡で毛は10%以下*


飽きっぽいので大物を編むのは苦手だし、単調な「編み」も好きじゃないんだけど、だから糸を選ぶ際には、何かしら面白い要素のあるものに惹かれる。

編んでいて意外性な楽しさのある糸、と言う意味で、一本の糸の中で色が変化する"variegated"な糸とか、色が混じった素材感のある"tweed"っぽい糸とか。

その流れで今回買った糸は、一本の中に色の変化があるのは勿論、素材感の変化もあり、編み進むうちに普通に撚った糸からモコモコやピカピカや捻った感じの感触へと不規則に変わり続けて行くのが面白くて。


なので普段は滅多に編まない比較的、大きな作品で「ショール」に挑戦中。

ランダムに違う配色の糸を織り交ぜて縞模様で編んでるんだけど、色も手触りもどんどんと変わって行くのが本当に楽しくて楽しくて、久し振りに没頭してる。

編物に夢中になってしまうと、どうしても私は「一生懸命」に「必死」で編んでしまうようで、必要以上に体のあちこち力を入れて編んでしまうみたいで、文字通り「力んでる」って状況で「真剣」に編んでしまうから、指先は勿論だけど、首とか肩とか、かなり凝ってしまうのが困りもの。

頭の中では意識して、「もっとリラックスして編もうよ〜♪」とか自分に言い聞かせるよう努力はしてるんだけど。

あとはやっぱり、座ったまま編むので腰にも良くないし。

これまた「きちんとした姿勢で編もう!」とは思うんだけど。


いずれにしろ、今回お気に入りの毛糸は、『Red Heart』社の製品なんだけど、プレゼンテーションも素敵で、商品名の通り "Magical"な糸なのは勿論、「マジック」に由来する命名が色毎に付けられてるのが面白く。

黒が基調の糸には「Top Hat」、紫色のは「Fortune Teller」、緑色のが「Wizard」、茶色は「Abracadabra」、赤が「Open Sesame」、そして灰色系のが「Hocus Pocus」って具合に。

絵の具や色鉛筆を単品で選ぶ時や、化粧品では口紅の色を選ぶ時もそうだけど、色を表現する名前の響きって意外と大切で、それを選ぶ最終的な決断の要素の一部になると思う。

まぁつまりイメージに左右されてしまうって事でもあるんだけど。


今回の毛糸は単色じゃないから、ネーミングにもそれが反映されてるのが面白く。

最終的に何かしら "magical"な作品に仕上がるといいんだけど。



2015年3月3日火曜日

雑記

ブログをさぼってたら、あっと言う間に1週間以上が過ぎて、そのまま3月に突入してしまった。

桃の節句お雛祭りではあるけれど何も特別な事はせず。

どんどんと日本の文化や習慣から遠離って行く自分を感じる。


とは言え、たまたま United Noodlesへ寄ったので「お赤飯の素」とか買ってみたのではあるけれど、、、フツーの白米で炊いても美味しいとパッケージに書いてあったので、、、でも実際に試して見るのは少し先延ばしで、果たして何を祝う日に食べようか?なんて。

お赤飯だなんて、もう随分と長いこと食べてない事に気付く。


今朝は予報通りに朝から結構な勢いで雪が降ってたのではあるけれど、Davidを仕事に送った足で Textile Centerの手仕事の会に向かった。

こんな悪天候だから、ひょっとして私以外、誰も来なかったりして?なんて思いながら到着してみると、スコティさんが既に彼女の作り掛けプロジェクトのラグを広げてフッキングしてた。

まぁ結局、彼女と私の二人だけだったんだけど、最終的に。

いつもは長いテーブルを囲んで10人前後でのグループだからお喋りも賑やかな反面、なかなか個人的な話を落ち着いてする機会が無いんだけど、だから今日は初めて二人だけでの静かな会話で、それはそれで楽しかった。


アジア食材の United Noodlesへ食材の買出しに寄ったついでにお昼はそこの簡易食堂にての「味噌ラーメン」で。

*しっかり「NARUTO」も入ってる♪*


勿論、日本で食べる味噌ラーメンとは違った味わいだったりするのではあるけれど、麺はかなりホンモノに近い食感で満足度は高く、とにかくラーメンらしいラーメンが日本っぽいプレゼンテーションでそれらしく食べられるってだけで嬉しい。


と、日本の食べ物繋がりで、この週末の外食は Davidと私の二人だけで、近所のショッピングモール内にある寿司レストラン:Kyoto Sushiを初めて試してみた。

子供たちは余り興味を示さず、家でハムとチーズのサンドウィッチか何か自分たちで作って食べてたらしいケド。。。

いつも割りと客足が絶えず賑わってる印象のレストランだったので、近いうちに試して見たいとは思ってたんだけど、実際、行って見たらメニューがかなり充実して、食べ放題の選択肢もあり、昼は15ドル、夜は25ドルで、食べ放題メニューの中から何でも好きなものを何度でも注文することが出来るので嬉しくなってしまった。

とは言え、前日の晩は Larryさん宅にて彼の自慢料理(主に彼が釣った魚メニュー)がふるまわれた食事会で、顔馴染みのナンシーさん夫妻やピートさんとお腹一杯あれこれ食べ過ぎて、ワインも飲んだし、翌日までその余韻が残ってる感じで余り食欲が湧かなかったのが無念な食べ放題ではあったんだけど。

それでも一応、取り敢えず握りや巻きの寿司と一緒に刺身や天麩羅なども注文し。

これまた日本で食べる日本の寿司のよう、、、とは行かないまでも、シャリもいい感じに美味しく満足度はかなり高く、今後はランチに利用したいと思ってる。


楽しみにしてたアカデミー賞は、お陰さまでピザを食べながらTVの前に釘付けで4〜5時間、生放送を満喫することが出来て満足。

受賞作品の多くを観てないので、まぁそのうち機会があれば図書館の DVDでも借りて観るつもりではあるけれど、何より授賞式で楽しみなのはハリウッドの女優さん達の綺麗な衣装を見る事は勿論、受賞者のスピーチを聴くのが最大の楽しみ、かも。

賛否に拘わらず、インパクトのあるメッセージを聴くのが好き。

ある意味、ほとんど「演説」に近いって部分もあるけれど。

アカデミー最高責任者である女性のスピーチには特に共感を覚えて印象に残ったし、あとは受賞者(何の賞だったか、名前とか、まるで覚えてナイんだけど!)の女性が息子さんを自殺で亡くしたこと、別の受賞者の若い男性が、十代の頃に自殺未遂したことなど、それぞれ、自身のスピーチに織り交ぜたメッセージは強く、心を打たれたのは、メッセージ性は異なるけれど、去年の Jared Letoのスピーチに共通している。

純粋で熱いメッセージに弱い私は、何て言うか、日々の生活が単調で平凡過ぎるからなのかも知れないけど。


そして(高級)シニア施設内のギフトショップでのヴォランティアも数を重ねて少しずつ慣れて来てはいるんだけど、一応「モノを売る」職種であり、「客商売」であるからして、ほんっとーに色んな人たちが足を運んでくれて興味深い。

顧客の多くは施設内に居住のシニアだったり、その家族だったり、或は施設内に勤務している従業員や医療関係者だったり。

そしてアメリカなだけに移民も多く、カナダよりも更にアフリカ系の人々、、、つまり俗に黒人と言われる人達もかなり多い印象。

私は自分自身が移民であるし、少数派であるから、人種差別的な偏見や言動は出来るだけ避けたいという意識はあるのではあるけれど、、、いやぁ、それでもやっぱり本当に色んなカルチャー・ショッキング的な事に出くわして、驚かされたり悩まされたりのイベントは、かなり衝撃的だったりする。

そういう場面で自分なりの結論に導く為に、アタマの中で情報処理を試みると、どうしてもやっぱり民族的な背景の違いとか、文化的な価値観の違いとか、人種の違いならではの要素に焦点(理由付け)が行ってしまったりする現実。


アメリカには、日本人の私にとって未知の、人種問題が根深く存在する事を実感させられる事が多々あり、そんな時はやっぱりカナダとは違うなぁ〜と漠然と再認識させられたり、(異文化の人と接する際)繊細な部分に気を付けないとイケナイな〜と感じさせられたり。

アカデミー賞で Oprahの映画や John Legendの歌うテーマ曲やスピーチの場面を垣間見るだけでは、到底、計り知る事の出来ない差別や軋轢の歴史。

そんなこんなで色々と考えさせられる事の多いヴォランティアであり、アメリカ暮らしであり、、、生きるって事は学ぶ事の連続だなぁ〜と漠然と、けれどしみじみと感じてる最近のワタシ。




2015年2月22日日曜日

フェルトの首飾りとオスカー・ナイト

つい最近、新たに加わった我が家の習慣。

平凡な家族に平凡な新しい習慣は、毎週の日曜日を外食デーとすること。

っとに冒険的でもエキサイティングでもない習慣なんだけど。

それでもまぁ、主婦の私にとっても勿論、嬉しい提案である事には違いなく。


と言うのも、私が専業主婦って事もあって料理は毎日の仕事だし、食事はいつも家でするってのが基本で、しかも家族揃って食卓を囲んで大概は夜の7時前後に、とほとんど判で押したように繰り返し。

なので世間一般の平均的アメリカ人家庭と比べると、、、家族がバラバラで食べると言うこともなく、TVの前に一列に座ってリアリティ番組を見ながら電子レンジでチンした独り用の「TV Dinner」をそれぞれに食べるってこともなく、ハンバーガーを買って来て食べたり、ピザの宅配をしてもらって食べたり、って機会も本当に少なかったと思う。

ましてやちゃんとしたレストランに出掛けての外食となると、ケベック州では消費税15%に加えチップも15%となると、100ドルの外食に30ドル前後の上乗せも必要で、だから余計に外食の機会から足は遠退き。


あとはやっぱり自分が育った家庭環境の影響ってのは恐ろしく大きいと思う。

そもそも私の子供時代にテイクアウトという便利なファストフード産業が無かったし、寿司やうどんの店屋物はあったにしろ、レストランと言ってもファミレスがあった訳でなく、これまた鮨屋やとんかつ屋とか?あったくらいな気がするし、ましてやピザなんてものは未だ日本に未上陸で、だからピザの宅配サービスと言う選択肢も無く。

当時に珍しくフルタイムで働く主婦だった母にとって、今のように持ち帰りや宅配やファミレスがあったら、どんなにか彼女の家事、特に台所仕事の軽減になっただろうか、とか思うのに。

それでもやっぱり彼女の気質から、便利なそれらを利用する事は滅多に無かったかな、とも思う。

とにかく、9時から5時まで働きながら、2人の子育てをしながら家事を全てこなしてた彼女は、私にとってまるでスーパーウーマンって感じで、経済的な理由もあるんだろうけれど、寿司や店屋物を食べた記憶もまるで無く。

だから未だ私にとって、この歳になっても尚、外食やテイクアウトに対する「後ろめたさ」みたいなものは大きい。


毎週1回くらいは外食したい、とか、とっても言うつもりも無かったし、考えても見なかったから、ある日突然 Davidが提案したのには驚いた。

多分それまでずっと長い間で、朝食はいつもシリアルだった食生活から一転して、炭水化物を控えた食生活になり、その事によって私の協力を得て、毎朝、調理された温かい蛋白質の食事になった事が背景にあるんだろうけれど。

これもまた、普通に日本で暮らす家族の主婦にとっては、毎朝の食事を「調理する」のも当然の事なのかも知れないんだけど。

とにかく、牛乳をかけただけのシリアルの朝食から「調理した食事」に転換したついでに、今では Kaitoと Erikaも同様のものを食べるようになり、私にとっての料理回数が増えたことに対しての罪悪感みたいなもの、と言うよりは「労いの気持ち」みたいなものが Davidにあったのかも知れない。


ルールは、毎週日曜日の夕食に、家族4人が順番で食べに行く店かテイクアウトの料理を選ぶ、と言うもの。

Erikaはピザしか選ばず、Kaitoがこの間選んだのは近所のハンバーガー・レストランだった、と偏った傾向ではあるんだけど。

そして今日はようやく私が選ぶ番で、前から気になっていた近所の寿司レストランに行きたいと思ってたんだけど、Davidに言われて、今夜が「アカデミー賞」の晩だってことを思い出した!

そんな訳で、来週が順番だった Erikaと交替して貰い、今夜はピザって事にして、いつもは地下のTVルームでの食事は厳禁なのではあるけれど、特別な例外として、TVの前のソファに陣取ってピザを頬張りながらレッドカーペットのハリウッドスター達の様子を楽しむ予定。。。

さてさて誰がオスカーを手にするのか?今から楽しみ、な午後3時半。



昨日、土曜日に作った新しいネックレスは、以前カナダで買ったまま仕舞ってあったウールの縞模様のフェルトボールを使って。


お揃いのイヤリング(ピアス)も左右色違いのを作った。

首から下げるとこんな感じ↓


そして土曜の朝の作業風景↓


作業の途中で散らかしたままに出来る作業机があるって便利!

以前は作業の前後に出したり片付けして仕舞ったり、ってのがあった分、
作業がなかなか思うように捗らなかった、、、てのが今になって良く解る。







2015年2月20日金曜日

どんぐり帽子のバッグ

暖かいウール素材を用いる作業のラグ・フッキングは、どんなに楽しくとも暑い夏の時期にはやっぱり何となく捗らないので、冬の寒いうちに、ここぞとばかり楽しんでおきたい気がして。

あとはサークルに顔を出すことで他のメンバーさん達から触発を受けたり、励まされたり、褒められたりすると、俄然やる気が出て作業が捗ったりするから単純なワタシ、、、とか思いつつ。

多くの作家さん達が、大物の床敷き用ラグに取り組んでるのを横目に「凄いなぁ〜」と感心しつつも、何かと飽きっぽい自分には、ちまちまとした小物作りをするのが向いてるのを自覚している。


少し前、Etsyで売られてる可愛いペンダントを目にして、そのデザインに魅了され、ジュエリーを真似て作るのは無理だとしても、何とかそのデザインのニュアンスだけでも自分の作品に反映出来ないかな?と思い、ささっと手に取った油性のペンで直接リネン(ラグ・フッキング用の麻布=あさぬの、、、港区の「アザブ」でなく、ね)に「お絵描き」を楽しんだ後、手持ちのウール素材を処理したい目的で "Hooking"の作業に試行錯誤。


当初から「手提げ鞄」のカタチに仕上げる意図ではあったんだけど、フッキングを仕上げた後で、さて、どんな形状の鞄に仕上げようか?そして、ハンドル(持ち手)の部分は?と考えると、可能性は無限に近くあり。

取り敢えず手芸店に出掛け、手作りハンドバッグの部品として売られている持ち手になりそうな幾つかの種類を購入するも、なかなか最終的な結論が出ず。


White Bear Lakeのラグ・フッキングのグループで相談したり、Textile Centerの手芸家グループで相談したり。

親身になって色々とアイデアをくれて、とても参考になった。

結果として、結局は自分の閃きによって仕上げる事になったのではあるけれど。


たまたま開け放していた引き出しの中に入ってた、かなり以前に購入した竹製のハンドルが無造作に仕舞われていて、たまたま視界に入り、「ん?」と思った次の瞬間に、「!」となった感じで。

その後はもう無我夢中で作業。


バッグとか、普段あまり作り慣れてないので、内袋とか巾着とか、実はかなり悩みながら試行錯誤でやり直しとか、苦戦した。

でも、だからこそ、最終的に出来上がった時の感動と言ったら!

頂上を目指して山登りして、制覇した瞬間の登山家の気持ち、みたいな。

うおぉーーーっ!と雄叫びの気分。 やったぞぉー!ってね。


出来ましたっ! バケツ型の手提げ鞄。。。♪





*上から見たところ*
蓋はどんぐりの帽子のイメージで。




*蓋を開けたところ*
円柱のカタチを維持する為、段ボールが底と円周に入ってる。




*平面での全体図:ボディ部分*
「小さな森の家」のイメージ。




*蓋の部分*




*底の部分* 
持ち余ったウール各色のスクラップ使いで。


手提げ鞄作りは予想以上の楽しさで、素材としてのフッキングをする楽しみもあり、規模としても大き過ぎないから飽きる前にフッキングを仕上げる事も可能だし、と色々、私にとっての良い条件が揃ってる気がする。





2015年2月19日木曜日

今週の外出と作業

有り難くも専業主婦だし、自由に使える車もないし、極寒の冬まっただ中だし、と色んな条件が揃って家に引き蘢って独りで過ごす時間が多いので、、、あ、あとは勿論、そこに加齢という自然現象も加わって、何だか最近アタマが悪くなってる気がして怖い。

脳への刺激が乏しい平和過ぎる日常なので、、、勿論、平和過ぎる日常には何の不満も無いンだけど。

ふと思い付いて別の部屋に行って、合間に別の動作やプロセスが挟まると、「あれ?何でこの部屋に来たんだっけ?」みたいな。

誰かとのお喋りで盛り上がっても、地名や店の名前や有名俳優の名前や映画の題名がなかなか思い出せなくて歯痒かったりとか。

ヴォランティアのギフトショップでのお金の計算がなかなかスムーズに行かなかったりとか。

英語も以前みたいに「勉強」してないので、日常的に使わない単語は忘れてしまいがちで、必要な時に使えないから、単純な単語の使い回しに終始して会話が単調なものになってしまったりとか。


年齢に拘わらず、本人が気付かないうちに脳内で小さなストローク(脳卒中)を起こしてる場合もあったりするらしいし、私は至って真剣に不安で Erikaに話したら、
「あぁ、そういう事、あるある! 私もしょっ中そんな感じなのよね〜」
とか言われ。

え”、15歳のアナタがそれじゃダメなんじゃない?とか内心、複雑。


Davidに話してみると、彼も同様に
「僕の物忘れの酷さは僕が5〜6歳の頃からだから、何も新しい事じゃない」
とか、或は
「一体いつ頃から忘れっぽくなったのか?さえ忘れて思い出せないもん」
とかって言われる始末だし。


家族に話しても埒が明かないし、だから今週、出掛けたテキスタイル・センターで複数の人々と活発な会話が出来たのは快感だった。

手芸家の皆さんは私よりも年配でも、とても活動的で知的で魅力ある人間味に溢れた女性ばかりなので、本当に良い刺激を与えて貰えて有り難い。

その事を今日はしみじみと再認識して、やっぱりもう少し、外に出掛けて行く口実を作り、歩き廻ったり、人と会ったり、会話したり、の機会を増やした方がいいんだろうな、と。


因みに火曜日のランチは『Tea House』と言う名前の中華レストランで、Mary W.さん、Mary L.さん、Deanieさん、Roxanneさんと私の5人で。

女同士、話題があちこち飛び交って、彼女たちのそれぞれの歴史や背景や価値観や、人間関係なんかが見えて来るのが興味深く。

私が「最近、脳ミソが退化してて心配」とか言うと、でも、二カ国語を使うって点で、それだけでも脳にとっては、かなりの運動量になってるんじゃないの?と言われ、まぁ、確かに言われて見ると、そういう可能性もなきにしもあらずにも思えない事もないような?

そんな見解で解釈されてる自分を知って意外だったり。


「英語しか話さない」ってのが典型的なアメリカ人の中にあって、Mary L.さんは異例?の英仏のバイリンガルであり、本を何冊も出版してる作家でもあるんだけど、久し振りにグループの中で会って喋ってみると、色々と突出した彼女の要素に特殊なもの(才能だったり人間性だったり)を感じて興味深い。

果たしてそれが、英語人と多言語人との違いによるものなのかどうか?

私の主観ではあるんだけど、母国語以外の言葉を話すことによって、物事の多面性を知ると言うか、別の観点や別のアプローチや別の選択肢が存在すると言う認識が深まると言うか、単純に言うと、多少に拘わらず視野を広げるような効果はあるんじゃないか?と言う気がしてる。

だからと言って自分の視野が広いか?と訊かれても困るんだけど。

私の話はいつも自分の事は棚に上げて、、、ってのが前提だから。


とにかく色んな人の話を根掘り葉掘りあれこれ聴き出すのは、相手のストーリーの中に入り込んで彼女たちの立場を疑似体験するような楽しみもあり、本当に面白いと思う、まるでインタヴューするみたいに。

インタヴュアーの仕事、かなり上手く出来そうな気がするんだけど、気のせいか。


そして、今週の手仕事は:


いつ始めたのか?自分でも思い出せないくらい長い時間が掛かって少しずつカタツムリのペースで捗ってるキルト。

2月はヴァレンタインズ・デーがあった事もあって、赤と白のギンガムチェックの部分には♡型のステッチをすることに。


あとは引き続き、葡萄のスカーフ(マフラー)。


取り敢えず土台となる部分は終了したので、あとはここにかぎ針編みした葡萄を増やして行く行程の予定で。


テキスタイル・センターでのミーティングに持って行くと、まさに "brainstorming"って感じの勢いでメンバーの皆さんが、あれこれと技術的、デザイン的、参考資料などの助言を熱心に好意的にいい感じに浴びせてくれて、それだけでも参加する価値があるって感じ。

何しろ私は色んな分野で「自己流」なので、本格的で基本的な知識が無かったり、ルールに沿ってなかったりするので。


昨日、今日と、外気温が氷点下20℃以下で、風による体感温度は−30℃とかって言う気候だった。

もういい加減、寒いのにはうんざり。

でも、朝起きた時、少しだけ薄明るかったり、鳥のさえずりが聞こえたりして来て、日中の陽射しもかなり眩しくなってるのが嬉しい。

早く暖かくなって欲しいけれど、そしたら編物もラグ・フッキングも疎遠になりがちになるだろうから、それはちょっとだけ寂しいかな、とも思いつつ。

温かいウール素材を使う手仕事を今のうちに満喫しておこうと改めて思う。


2015年2月15日日曜日

My Funny Valentine's Day


昨日はさすがにヴァレンタイズ・デーだったから家の中にチョコレートが一杯。

ハロウィンのお菓子三昧以降、サンクス・ギヴィング、クリスマス、お正月、そしてヴァレンタインズ・デーと、季節のご馳走やデザートや特別なキャンディなどを断つ間も無いっ!て感じに。

だから去年の秋から増えた体重がなかなか落ちる暇が無い。

まぁ中年のオバさんだからいいや、と開き直ってるのもあるんだけど。


チョコレートと言えば例によって例の如く『See's Candies』が一番好き♪

とは言え、日常的に食べるのには、ハーシーズのミルクチョコレートにアーモンドが入ったものも凄く美味しいと思う。

濃厚なミルクの風味が独特で癖になる味わいのハーシーズ・チョコレート。

世の中にチョコレートと言う食べ物があって何てラッキーなんだろうとか思う。

別にチョコレート中毒って訳ではないけれど、でも仮に、チョコレートの無い世界は考えられないもの。


David用には予め箱入りのチョコレートも、ヴァレンタインズ・デーのカードも用意してあったんだけど、どうしても試してみたいアイデアがあって、時間が無かったのでササっと5分で仕上げたチョコレートは、Davidと Kaitoへのサプライズで。


見る人が見ればクスっと笑えるけど、知らずに見れば「何コレ?」なのは当然。

はい、スターウォーズのハン・ソロのシリコン型を使って見たかっただけ。

100%ウケ狙い。。。


それにしても、『Hallmark』へ行くとそれこそ色んな Valentine's Dayカードが売ってて、どんな人のどんな状況にも使えるカードが見つかるかと思うんだけど、でも、恋人たちのヴァレンタイズだけに、どのカードもロマンチックで情熱的過ぎて、あっさりした内容のを探すのにはちょっとだけ苦労した。

今の時代、グリーティング・カードを店頭で買う人って自体、少ないんじゃないか?と思うんだけど。


グリーティング・カードを送る、って事に関連すると郵便とか切手とかって流れで。←無理矢理

Etsyで売りに出てたアメリカの切手デザインのイヤリング(ピアス)をひと目見て気に入って、ヴィンテージで2つセットで6ドル以下だった!ので即買い。

*実際の切手よりも小さいサイズ*


アメリカには昔から友達がいて、、、中学生だった頃には英語の授業の一環で「ペンパル」と文通したり、日本人の友達が西海岸で暮らしてたり、日本で知り合ったアメリカ人の女友達が帰国した後も連絡を取り合ってたり、、、それらはインターネット以前の時代だったから、割りとかなりの頻度で手紙が行き交い、手元に届く封筒に貼られたアメリカの切手はいつもカラフルで楽しいデザインのものが多くて、いつも目を楽しませてくれたのを懐かしく思い出しながら、実際、このデザインの切手も、切手として貼られてるのを目にしたような記憶もあるような気がして。

そもそもアメリカの切手に限らず、日本の切手でも外国の切手でも、小さく限定されたスペースに施された芸術の世界はとても魅力的な存在。


チョコレートの買出しに出掛けた金曜日は、大好きなチェーン店のパン屋さん『Panera』に寄って週末用のパンを買うついでに、新発売商品としてアピールされてた「蕎麦」に興味津々、試しに買って見た。

家に持ち帰って食べてみたので写真は今ひとつだけど、実際にはもっと「蕎麦ヌードル」っぽく汁物どんぶり。

*チキンが乗ってる分、「鳥南蛮蕎麦」って感じ?*


和風の日本蕎麦を期待すると全然外れなのではあるけれど、何やらエキゾチックな風味はタイ風?でもあり、まさしく「フュージョン」な蕎麦ですな。

単純に美味しいとか美味しくないとか言えない複雑な味わい。

北米に紹介されて以来、進化を遂げ続けてる寿司と同様、伝統的で本物の日本の味からは遠く離れた場所に着地した感じ。

気が向けば、また注文するかも知れない。。。

鶏肉の代わりに剥いた「枝豆」が乗ってるのもあるみたいなので、次回はソレかな。

海外に居て冒険的な和食が食べられるのは楽しくて、国際化の恩恵に感謝。