2015年9月12日土曜日

土曜日の Wayzata

何だか今週は色んな事があり過ぎてせわしなく過ぎてしまった。

新しい人との出逢いが縁を引き寄せて繋げるかのように、ラグ・フッキングの新しいグループに顔を出す機会が2回もあり、振り返ってみれば今週だけで3つの会に出席したから、普段の週と比べると忙しく感じるのも無理ない。

私は普段、怠け者の出不精だから、独り家に籠って手作業をする時間に幸せを感じるし、人とのやり取りの中でちょっとした会話や成り行きに戸惑う事があったり、必要以上に過敏に反応して、第三者の態度や言葉に傷付いたりする事もあり、ひょっとして自分は軽度の自閉症みたいな傾向があるんじゃないか?とさえ思うこともあるんだけど。

そんな時とは打って変わって、複数の人たちの中で心地良く知的な会話が弾んで、刺激のある時間を過ごす事が出来る時もあり、なんだ、やっぱり私ってば社交的なんだ、なんて思うこともあり。

中年のオバさんになってさえ、良く解らない自分自身に振り回されてる。

取り敢えず今週はずっとポジティブな出逢いの連続だったけれど。




先週土曜日の覚え書き。

Davidとふたり、車で30分くらいハイウェイを走ったところにある小さな街、Wayzata/ワイザッタに出掛けた。

一番の目的は、彼が景観の良い街の周辺を自転車で2時間程度サイクリングして廻ることで、私はその間、独りで散策と買物を楽しみ、お昼頃に合流して約束のステーキハウスでランチを食べよう♪って計画。

車のトランクに彼の自転車を積み込んで出発。


湖に面した駐車場に車を停めて、晴天の中、地図を手にリカンバントの自転車でサイクリングに出発する David。


私は与えられた2時間の中で、お洒落な Wayzataの街のメイン通りを歩きつつ、気になるお店を片っ端から覗いて見た。


特にこれと言って探してるモノもないので、基本、ウィンドウショッピング。


服飾を扱うブティックや、生活雑貨を扱う新しいお店を眺めるのはいつでも楽しい。


最近、洋服や靴やバッグを買いたい欲求はほとんどない。

なので夏物セールのワンピースとかサンダルとかスカーフなんかを見ても、まるで欲しくならないのが不思議なんだけど。


雑貨も、出来るだけ増やさないよう心掛けて、物欲に心の中でブレーキを掛けてる部分があるのは、今の暮らしが一時的な仮暮らしだからって理由もあり。
(とか書きつつ、ハロウィン小物はしっかりと買って着実に増えてるケド)

サイクリングを楽しんだ後の Davidと落ち合って向かったのは、去年の夏にも行って美味しかったので気に入った『Gianni's Steakhouse』と言うレストラン。

年に一度しか足を運ぶ機会がないみたいなお店ではあるんだけど、この店では多分きっと、何を注文しても美味しいだろうって気がしてる。

で、私にとって定番のエッグス・ベネディクトをここでもお試し。


イングリッシュ・マフィンの上に乗ってるのは、ハムでなく、ステーキハウスならではのフィレミニョンってのがポイントで、案の定、大満足の美味しさ。

アメリカのレストランでは例外的に、量が多過ぎることなく、どちらかと言うとちょっと小振りに腹八分目みたいな、、、いや、ボリュームはあるんだけど、でも、不思議とお腹に重く残らないんだな、これが。

なので思わずデザートも食べてしまえる。
(他の店では食後にデザートを食べるお腹の余裕が無いって場合が殆ど)

Davidは、キャラメルと一緒に食べるパンナコッタを注文。


私はこれまたいつもの定番的に、大好きなクレームブリュレを注文♪


どちらも濃厚な割にぺろりと食べ切れてしまった。


結局この日は、ちょっとしたキッチン小物を数点と、手描きの花模様のお皿を2枚、あとはビーズで作られたグァテマラ製の小さな鶏をお買い上げ。


楽しくて美味しくてご馳走さまでした。






2015年9月7日月曜日

独りウィスコンシンの金曜日

朝起きるとまず玄関に行って

ドアの前に届けられた朝刊を拾うのが日課。

いつものように玄関ドアを開けて腰をかがめ

新聞を拾い上げて通りの向こうに目をやってびっくり!

な、なんてこと、、、。

ちょっとちょっと、ひょっとしてもう紅葉が始まってるの!?

*うちの通りの木に秋のサイン*


おぉぉぉ。。。遂に夏も終わりか。。。ガックリ。

ミネソタのステイトフェアーも終盤だし、

勤労感謝の日の週末が明けると学校も始まるし、

頭の中ではしっかり夏が終わりに近付いてるって解ってはいるけれど。

こうして赤く染まった木々の葉っぱを見るとガァーンと、

視覚での説得力はやっぱり強い。


ま、そんなタイミングもあり、

冬籠りの間はせっせっとラグ・フッキングにも励もうと思い、

素材となる手染めのウール生地を仕入れに出掛けた金曜日。


独りで行くのは初めてのお隣の州、ウィスコンシンにある

マリーナのある小さな観光地の町:Hudson/ハドソン。

*お洒落なブティックが軒を連ねる通り*


カナダのケベック州に暮らしてた時も田舎の方に Hudsonと言う町があって、

そこにもヨットクラブがあったりビーチがあったり、

お洒落なブティックやギフトショップ、グルメなレストランがあり、

家から車で高速道路を走って30分ちょっとの距離感も同様。

なので私にとっては新しくて懐かしい気がする。

*古い建物に雰囲気のあるチョコレート専門店*
(パーキングメーターに入れる25セントの硬貨が必要で
ってのを口実に幾つかチョコレート絡みのお菓子を購入)


それでも州を越える分、ちょっとだけ「外国」へ行くみたいな錯覚。


目的の店は『マグノリア』と言う名前で

婦人物の用品を扱うブティックも兼ねてる。

店の奥の部屋の真ん中に大きなテーブルが置かれ、

そこでは針仕事の「お教室」も開かれるらしい。

ホワイトベアレイクのラグフッキングのメンバー達も、

月に1度か2度、ここを訪れるって事は聞いていて興味津々だったものの、

今まで足を運ぶ機会が無かった。


店主のポゥレットさんがお茶(チョコレートバナナ)を淹れてくれて、

お店の助手的なキムさんとのお喋りが楽しかった。

偶然お店に買物にやって来た年配3姉妹のとの会話も楽しくて、

彼女たちはこれからステートフェアに行くんだって話してた。


ポゥレットさん自身が手染めしたウール生地はどれも色の配合が綺麗で、

私のモントリオールでの師匠ジュディスの素材を彷彿。

手染めならではの微妙な配色とかムラとかが本当に魅力的。

因みに値段は例によって例の如くカナダよりも少しだけ安いのも嬉しい。

*綺麗な色に手染めされたウール素材たち*


季節柄、ハロウィンに向けて何かしら

楽しいハロウィン関連の作品が作って見たくてウズウズとしてる。


ほんの30分程度の運転ではあるけれど、

私にとってはちょっとした冒険の半日でもあり、

満足の収穫もあり良い金曜日だった。







State Fair 2015 その3

毎年恒例、夏の終わりを告げるミネソタ州の祭典も明日で終了。

引き続き毎晩、野外でのライヴ・コンサートに加え賑やかに花火が上がってる。

そして州祭の主旨である品評会(コンテスト)は家畜や農作物に限らず、手造りの多岐に渡る品々に対しても行われるのが興味深く、それはホームメイドのジャムやピクルスだったり、パイやケーキだったり、或は木製品や、それから水彩や油絵や写真と言った芸術の分野まで広がってるから驚き。

コンテストの名称は "Creative Activities"で、出展作品を一斉に展示することが出来る専用の建物が、その名もズバリ "Creative Activities Building"ってので、正面ゲート脇に建ってるのも何だか凄いなぁ〜ってので感動。

*閲覧者が直接触れないように
全ての作品がガラスの向こう側に展示されている*



*クッキーや焼き菓子のコンテスト結果の陳列棚*
(左手:ブルーのリボンから順に1位から5位まで)



思った以上に綺麗に展示されていて感心した。。。けど、受賞したクッキーやパンやケーキは祭典の10日間、ガラスケースに陳列されたまま?ってのが謎。

*割りとお洒落っぽく陳列されてる焼き菓子のコンテスト*



*ピクルスやジャムの瓶も沢山の数で出品されてる*
(陳列棚全体が冷蔵庫の機能になってるのも凄い)



そしてコンテストの部門には手芸全般の手仕事の分野も含まれてるのを知ったのは、ホワイト・ベア・レイクのラグ・フッキングのグループのメンバーから聞いたのと、彼女たちから、私も作品を出展するよう強く勧められたから。

コンテスト全般には2000点くらいの応募作品があるらしいんだけど、カテゴリーが細分化されてるので、何かしら受賞する可能性は多少あるかも?ってので試しに、見繕った5つの作品をそれぞれ異なるカテゴリーで出展してみた。

結果、嬉しいことに、3つの作品が受賞。



1位のブルー・リボンを獲得したのは、フェルトで作ったミニチュアの「魔女の家」で、ニードル・フェルティングして作った魔女も添えたもの。

*他の人達の作品と一緒に
ハロウィンのテーマでまとめられて展示されてた*

*Miniature room or shop setting: Felt Witch's House w/ needle felted Witch*




2位の赤いリボンを獲得したのは、ラグ・フッキングの手法でゴッホの向日葵をフッキングしたのを手提げに仕上げた作品。

*パッチワークのキルト作品などと共に一番右の下*

*Hooked rag item other than a rug: Hooked Purse, van Gogh's Sunflowers*




3位の白いリボンを獲得したのは、3匹の犬を編んだ編みぐるみの作品。

*色んなペットを作品にしたものが集められた展示コーナー*

*Knitted item not wearable: Knitted 3 Dogs*




受賞は逃したものの、3つのテディ・ベアをフッキングしたラグは可愛いベアたちが飾られたコーナーに見栄え良く展示されてて嬉しかった。


*Hooked rag Rug fine cut under 3 ft.: Hooked Rug original design 3 Teddy Bears*
(何故か手元に縁を仕上げた写真が無い、、、↑これは仕上げ前)





同様に受賞しなかった棒針編みとかぎ針編みのコンビネーションで仕上げたスカーフ(マフラー)は、膨大な編物作品の展示コーナーに埋もれてた。

*編物作品の膨大な量に愕然!*
(いやぁ〜、これじゃ受賞は難しいわ、、、ってのを悟った)

*Scarf, medium weight yarn: Knitted/Crocheted scarf Grapevines*




あとはパッチワーク・キルト作品の数も膨大で圧倒されたけど。

編物とキルトの作品で入賞するのは至難の技っぽい、ってのが解った。

来年への覚え書きとして。



そして、今回のコンテスト作品展示の中で一番印象に残った作品がこれ。


クリムトの『接吻』をパッチワーク・キルトで再現した大掛かりな作品。

そのカテゴリーでの2位を示す赤いリボンが付いてた。

クリムトの絵には華があるので、私自身いつも、何かしらの作品に仕上げたいと考えていて、キルトで作って見たい、ってのもずっと一つの夢だったんだけど、こうして素晴らしいのを見てしまったので、やられた〜!ってのと同時に、これ以上の作品を作る自信が無い分、もういいや、ってな感じでの妙な達成感みたいなものもあり。



作品を引き取りに行く際、入賞作品には、賞金として少額の小切手が貰えるらしいので、果たしてそれが幾らくらいなのか興味津々なところ。

ま、賞金よりも何よりも、とにかくリボンが貰えた事実が嬉しくて、まだ漠然とではあるけれど、多分、来年も挑戦してみようかな、なんて励みになりそう。






2015年9月5日土曜日

State Fair 2015 その2

アメリカ国内でも最大級の規模と人気を誇るらしいミネソタ州の夏の終わりのお祭り『Minnesota State Fair』の開催は、今年は8月27日から9月7日までの期間。

広大な敷地の駐車場でも満車になってしまう程の人気なので、多くの人々が道路脇に路上駐車して会場まで歩いて行くんだけど、たまたま徒歩圏内に位置する我が家の前の通りにも縦列の車が並ぶのを見て、夏が終わりに向かう現実を感じてる。


せっかく徒歩圏に住んでることでもあるし、新聞の定期購読の契約をして無料の入場券が2枚郵送されて来たこともあり、ほんじゃあ、ってので水曜日の夕方 Davidと散歩がてらフェアに出掛けた。


平日の夕方と言うこともあり、混雑が避けられたのはラッキー。

State Fairの歴史は長く、本来の目的は、主に農業関連に従事する人々の情報交換の場であり、道具や機器の売買だったり、生産物の販売とか、収穫物の大きさや品質を競うコンテストなんかもあって、家族が皆で楽しめるイベントなんだそう。

なので、大きな薪を鋸で早く切る競争があったり、牛乳の早飲み競争があったり、まぁ、あとはフツーに簡易遊園地があったり、音楽や食べ物が豊富なお祭り。

酪農のエリアには、乳製品で有名なメーカーの看板車(牛ちゃんが鎮座したワーゲン・ビートル)が向日葵畑を背景に停められてたり。


園芸のエリアは大きな建物内にあり、新しい品種の花や果実の木の展示があったり、穫れたての林檎が売られてたり、色んな見どころがあって面白い。


あとは地元で人気の伝説の樵 "Paul Bunyan"と、その相棒 "Babe the Blue Ox"の姿もあって何気にカワイイ不思議な存在感だったり。


農業には余り関係ないけれど、警察犬のデモンストレーションなんかもあり。


あとはココでしか食べられないような物が売られてる屋台がいっぱいあって、人気の店には長蛇の列が出来てたり、去年 Erikaと入って後悔したお化け屋敷が今年もあったり、国際バザーと称するエリアには、色々とエキゾチックな商品の並ぶエスニックなお店が軒を連ねてたりと、飽きずにかなりの時間で歩き廻れる規模。

長くなるので次回へつづく。。。




State Fair 2015

ミネソタの夏の終わりの風物詩。

Minnesota State Fair 絶賛開催中!


水曜日の夕方から夜に掛けて Davidと二人で出掛けた。


夜の簡易遊園地の電飾がノスタルジック。

連日の野外コンサートが終わった後に打ち上げられる花火。

お祭りは来週月曜日の "Labor Day"(勤労感謝の日)が最終日。



2015年9月4日金曜日

2と3と4を試作

The 12 Days of Christmas knittingのその後の経過。

1から7まで、5の金の指輪を除いて「鳥」なので
割りと単調な作業になりそうなのではあるけれど。


2:Turtle Doves(山鳩)




3:French Hens(鶏)




4:Calling Birds(ミステリアスな黒い鳥)



取り敢えず、4番の「黒い鳥」はカラスにようにも見えるので
季節柄、ハロウィンにも使えるじゃん?ってなノリ。

応用して、唄には関係ないけど「青い鳥」も編んでみたり。

次はグースと白鳥と
あとは1番最初の Partridgeって鳥も課題。

編み進めるには、やっぱり人間のカタチをしたお人形の方が楽しいかも。

時間は掛かるけど、その分、挑戦もあるし。

作業の途中の試行錯誤が醍醐味なのかな。


今日はこれからちょっと遠出の予定。







2015年9月3日木曜日

チェコ製のガラス釦

相変わらず素材集めが趣味の一つになってる自分を実感するんだけど。

チェコ製の古いガラスのボタンには特別な魅力を感じてる最近。

Etsy徘徊は、引き続きの中毒症状が現れたり薄れたり、そしてまた悪化したり。

そんな中、(私にとって)目新しいデザインのボタンが思い掛けずセールになっていたりするのを見掛けると、興奮気味に購入してしまう。

多少の罪悪感があったりするも、さすがにボタンなだけに1個が数ドル程度の衝動買いだから許して、、、って感じで。

まぁ、サイズが大きかったり、アンティークと呼べる程に古かったり、希少性のあるものだったりする場合は、例えボタンと言えども1個が数百ドルって事もあり。

当然、貧乏症の私には無縁な種類のボタンだけど、そういうのは。

でもって、今回のコレクションは薔薇とか雪の結晶とか蛙のデザイン。

*蛙のボタンは直径が 2.5cm程度*


ガラス製ならではの質感とか重量感が手にしっくりといい感じで、あとは手描きで色付けされたハンドメイド風な温もり感があったり、それが時間の経過と共にところどころまばらに薄れたところに古めかしさがあって何とも言い難い魅力。

そして、「コレクション」なだけに、サイズや色柄が違うボタンが少しずつ手元に増えて行く楽しさみたいなものも当然あったり。

人間って、どうしてこうも収集する習性の生き物なんだろう。。。

ミニマリズム、ミニマリスト、、、時々、目指そうかと思うンだけど。

雑念、物欲に支配されてる私には到底無理な話なのかも。