2014年1月31日金曜日

Montrealなう

月曜日に飛行機を乗り継いでモントリオールにやって来ました。

目的は、Visaを取る為にアメリカ大使館での面接に合わせ、水曜日に Ottawa(カナダの首都)へ行く為で、今回は単身での帰省。

空港では義理の両親が揃って出迎えてくれて、今後2週間の居候するのに、何だか意外と「歓迎されてるンじゃん、私」って感じの驚き。


ミネアポリスからモントリオール迄の直行便ならば2時間前後で飛べるんだけど、今回は航空券の手配が直前だったり、到着時間を考慮したりの関係で、デトロイトで乗り換えるデルタ便を利用。

乗り継ぎには1時間以上の余裕があったとは言え、新しくなったデトロイト空港は大きくて、たまたま私の到着ゲートと搭乗ゲートが建物の端から端まで離れていて、もの凄い距離で足早に歩かされて、まるで何かの「罰ゲーム」みたいで辛かった。

勿論、途中では「動く歩道」(平らなエスカレーター)とか、トラムもあったけど、トラムは上階にあって、しかもT字型になった施設の直線の距離でしか走行してなくて、地下のトンネルをくぐって別館へ行くのには役に立たず、「ちぇっ」と口惜しい。

*地下の長いトンネルは時折、照明の色が変わって幻想的*


私が家を留守にしてる合間にも、ミネアポリスは再び寒波に覆われて気温が上がらなかったらしく、大雪とか氷雨とか猛吹雪とかの理由じゃないと休校にはならないモントリオールと対照的に、「激寒(氷点下25℃前後)の為、学校はお休み」になり、またまた今週も月曜日と火曜日と二日連続での休校だったそうな。

勿論、子供たちは大喜び。

でも、学校でのカリキュラムとか、大丈夫なんだろうか?

日本で教育を受けた私にとって、カナダは余りにもゆったりとのんびりした教育環境で驚かされたけれど、長年住み慣れて、ようやくそのペースに馴染んで、私自身の中で消化されて、いつしかそれが私の中での常識になっていた経過があり。

アメリカでの教育環境全般は、そんな私にとって更に輪を掛けて上を行く驚きの緩さと言うか、解放感、のんびり感、自由感いっぱいで。

まぁ「郷に入っては郷に従え」で、いつの間にか感化されて、順応して馴染んでるんだろうけれど、きっと。

でも、色んな意味ですっかり「カナダ人化」してる自分は否めないとしても、今後「アメリカ人化」する自分にはちょっと抵抗があるってのが正直なところで、その辺の違いは何気に自分の中でも微妙。


帰省の翌日には、久し振りに女友達 Mirianと再会して、馴染みの卵料理レストランで朝食がてら3時間以上もお喋りに花を咲かせ。

*すっかり氷の張った湖をテラスから眺めながらの朝食*


多くのモントリオール人たち(特にシニア)が冬の寒さを避けて長い期間で南下するように、木曜日にフロリダへのロードトリップに出掛ける予定の Mirianと、すれ違いになることなく会う時間が持てたのはラッキーだった。


そして水曜日には、アメリカ大使館での面接予約が朝9時だったので、早起きして(と言うか、実は心配で良く眠れなかった)、まだ暗いうちに、義父の車を借りて一路オタワへ向かった。

のはいいけれど、乗り馴れない車(デカい)なので、途中ガソリンスタンドに車を停めてダッシュボードの中からマニュアルを取り出し、取り敢えずの要点を確認してからタンクを満タンにしたり(勿論、セルフで)、ウォッシャー液を買って投入したり、高速道路の雪道を長距離(200km弱)で走行する為の準備と言うか。

大使館での面接に際しては、色々と規制やセキュリティでのチェックを通過する為の条項が細かくて、それでなくとも神経質になってる私に追い打ちを掛けるみたいに、「予約の時間に遅れてはイケナイけれど、20分以上も早く到着してはならない」とか。

バックパックは厳禁、大きなバッグも持ち込み不可、カメラや携帯電話の持ち込みも禁止、そして車のオートロック・リモコンさえも持ち込めず、かといって入り口にロッカーがあったり、預かってくれたりする訳でも無いみたいで(ウェブサイトで検索する限り在日アメリカ大使館の方が親切な印象)。

まぁ、結果として、長い待ち合いの時間の後に簡略での面接がほんの2分程度で終了、そつなくビザを取得。

預けて来たパスポートは3日後くらいに最寄りの宅配事務所に届くので、後日、受け取りに行く予定で。


と同時に、去年10月に再発行の申請をしていたカナダの永住権カードもようやく手元に届き、これで向こう5年間は心配なく国境を越えた往復が出来る見込みでひと安心。


不備が無いよう時間に余裕を持たせた2週間ちょっとでの滞在予定ではあるけれど、最大の目的がほぼ果たせたので、あとの1週間ちょっとをどうやって過ごそう?

何しろ、義理の両親宅での居候なので、仲良しとは言え多少の気遣いは勿論あるし、自分の家とは勝手の違う不便さなんかもあり。

あとは、暖房の設定温度の違い(寒い)、、、とか。

そして、ちょっとホームシック。

*義理の両親と彼等の愛犬 Angieと近所をひと回り散歩*
「今日は−5℃で暖かく過ごし易いね〜」なんて


久々のカナダで、懐かしいモントリオールなのに、今となってはアメリカの、ミネアポリスが恋しいなんて。

やっぱり "Home"とは、家族が居て自分の日常がある場所なんだ。



2014年1月25日土曜日

引越しました!カード

facebookもmixiも登録してるし、こうしてブログも書いてたりするんだけど、私の「リアル」な友人たち、、、つまり、長年で付き合ってる親しい友達の多くは、意外と "friend"にもなってなければ、「マイミク」にもなってなかったり、多分このブログにだって殆ど目を通す機会も無いンじゃないかな?って感じの現実。

かれこれ20年とか30年(!)とかで付き合って貰ってると、お互いそう頻繁に連絡を取り合う事は無いものの、それでもたまに帰省すれば喜んで時間を作って会ってくれる、そんな感じの無理のない気取らない心地良い関係の日本の女友達たち。

彼女たちに、実は未だ引越しの報告もしてなかったりする事実。

そしてその不甲斐ない自分自身への自己嫌悪に苛まれてたり。

まぁ理由(言い訳、とも言う)は幾つもあって、色んな状況が重なり合って、今日に至る訳なのだけれど。

まず引越しが急に決まったこと、そして年末だったこと、国外引越しでの手間が多く掛かったこと、子供たちの転校手続きがあったこと、引越し先でのインパクトが強過ぎて順応するのに自分自身が必死だったこと、などなど。

まぁ、その合間にはこうしてちゃんとブログを書いてアップしてたりするんだけど、それは何と言うか必要な気分転換と言うか、混乱した頭の中の整理と言うか、息抜きみたいなもので、多分。

とにかく、引越しの報告は新年の挨拶を兼ねて、切手を貼った郵便でカードを出す計画で、何となくメールではない手段の選択を実行することにこだわって、いつもながら要領が悪く柔軟性の無い意固地な性格を発揮して、気軽にささっと「引越しました〜♪」とメールする事が出来ずにいた。

合間に、「転居のお知らせカード」を探してた訳なんだけど。

*過去に使った残りの「引越しのお知らせ」カードたち*


何しろ「挨拶カード社会」の北米なので、グリーティング・カードを専門に扱う店は多く、ギフトショップは勿論、薬局やスーパーマーケット内にもカードのコーナーは大抵あって、誕生祝いカードを筆頭に、サンキューカード、お見舞いカード、結婚記念日祝いのカードなど、ありとあらゆる状況に合わせたカードが常時揃っていて、その上に季節行事のカードって感じで、今だとヴァレンタインズデーのカードが沢山、並んでるんだけど。

それなのに! 

何故か今回なかなか「転居」のカードが見つけられなくて。

過去には(と言っても、前回は10年くらい前だけど)大抵の場合、6枚とか10枚とかのパックで売られてる「引越しのお知らせカード」が2〜3種類は売られていて、なので自分の好みに合わせて選ぶのも楽しみの一つだったりして。

いそいそと買って来た後は、せっせと宛名書きをして、買い置きの切手コレクションの中から、カードの内容や送る相手のイメージに合わせたデザインのものを選んで貼ったりするのも、実は密やかな愉しみの一つだったりするプロセスで。

なので今回の引越しでも、そんな一連のプロセスをちょっとだけ楽しみにしてたんだけど、何故か何処に行っても見つけられず。

月曜日に Erikaと出掛けた "Mall of America"内でも幾つかの店で何気に探してみたりはしたんだけど。

そんな私の不審な行動が気になったのか、Erikaが
「何か探してるの?」
と訊くので「転居のお知らせ挨拶カード」の説明をしたんだけど。

14歳の彼女にとって、その趣旨が理解出来なかったらしく。

説明すると更に腑に落ちない、、、と言った感じで。

実際、

1:引越しを知らせるカードを買う
2:引越しを知らせる内容を文章でカード手書きする
3:封筒に宛名をそれぞれ手書きする
4:それぞれの封筒に切手を貼る
5:郵便ポスト、或は郵便局へ持参して投函する
6:相手に届くまで1週間程度を要する

これらのプロセスは「 "email"世代」にとって「ナンセンス!」以外の何ものでも無いんだろうな。

面倒な手間も掛かれば費用も掛かり、おまけに時間も掛かる。

まぁ確かにそうなんだよねぇ〜、って現実は本当に痛い程よく解る。

なので、

今どき「転居のお知らせ」を郵便で送る人なんていないのかも!?

ってのと同時に、

私は益々、化石みたいな存在になりつつあるのかっ!? 

って感じの自問自答は果てしなく、つづく。ひぃ〜。



2014年1月23日木曜日

米に入っては米に従え



時々、「珈琲党?それとも、紅茶党?」などと耳にするけれど、そんな風に決めつけるのはナンセンスな気がする。

私は珈琲も紅茶も大好きなので、どちらも良く飲む。

その日に飲む度合いや量によっては意識的に、敢えてカフェインの入ってない珈琲や紅茶を選んで飲んだり。


アメリカに引越して来る前に、義母が何気に口にした私への助言と言うか、"warning"として
「アメリカでは気に入った紅茶がなかなか見つからないかも」
ってのがあって。

しょっちゅう国境を越えて食材の買出しや、買物を楽しみに出掛けてる義母なので、彼女の経験や見識を元にした発言なのだろうと理解し、とは言え、それほど深く受け止めるでもなく「へぇ、そうなんだ」くらいにしか思ってなかったんだけど。

実際、アメリカでスーパーマーケットに行って見ると、義母の懸念に反して、割りと豊富な種類での紅茶が売られてるし、私がカナダで日常的に愛飲してた "Twinings"の紅茶(ご存知、「紅茶の国」英国の「お詰め」)だって、ちゃんと手に入るから安心した。


そんな折、先日 Davidと共にお茶に呼ばれて行った Larryさんが私の為に入れてくれた紅茶が、何ともフルーティな香りで美味しかったので訊いて見ると、彼は箱を見せながら説明してくれたんだけど、それは私にとってまるで馴染みのない名前とパッケージのデザインで、『Bigelow』と言うブランドのティーバッグ紅茶だった。

早速、今日、自分でも買って来てみたんだけど、それもその筈、やっぱりな感じにこれはアメリカの家族企業(所謂、ファミリー・ビジネス)による商品で、「アメリカの紅茶」(@ニューイングランド地方と呼ばれるコネチカット州在)なのだった。

カナダでも流通してるのかどうか?は不明だけど、少なくとも私にとっては見覚えがなく、新鮮に映る社名であり紅茶であり。

箱に記載された "flavored with a secret recipe of orange rind and sweet spice"の通り、かすかにオレンジの香りがして、何やら甘いスパイスの味わいの余韻も特徴的で印象に残り、癖になる感じの紅茶。

最近、気に入って飲んでいる "Chai"ほどには強くなく。

いずれにしろ、これまで自分の意識の中に「アメリカでアメリカ製の紅茶を飲む」って発想がまるで無かったことに気付きつつ。

と同時に "Why not?"(駄目な理由ナイじゃん?)って姿勢で。

私の気に入りの「レギュラー」に決定。


と書きつつ、アメリカに来る前、最後に会った時、友達の Halehがくれた 『Harrods/ハロッズ』社のアップルティーの茶葉も未だ試してないので、これも楽しみに密やかに愉しむ予定で♪



とにもかくにも温かい紅茶の美味しい季節ですな、、、と、それもその筈、今日も寒波で−20℃以下と寒く、子供たちの学校は再び休校で「わーい、わーい♪」と大喜びな子供たちは、ぐーたらな一日を楽しんでるミネソタでの1月も早くも終盤。 早っ!



2014年1月20日月曜日

歓迎に感動の週末

子供たちは新しい学校に転校して2週目を迎えるけれど、早くもアメリカの祝日 "Martin Luther King Day"の為、学校はお休み。

私は Erikaを連れて "Mall of America"へ繰り出し、以前から約束してたらしい(?) "Shopping Spree with Mom"の体験を提供するらしい。

多分、彼女の誕生日プレゼントに目録としてあげたらしいんだけど、実現するのに時間が掛かったので、私はすっかり忘れてしまってた。

Mall of Americaへ行けば多分、数時間(或は半日)は帰って来られないので、Kaitoは家で留守番をすることを選択。



話は変わって、先週、家族揃って食卓を囲み夕食を食べている最中に玄関のドアをノックする音がして、出て見ると見知らぬ女性が立っていて、道路を挟んだ斜向かいの家に住む Kateさんであると自己紹介と共に、引越して来たばかりの私たちを歓迎する手作りのデザートをくれた。


メモには彼女の名前と電話番号が記されていて、「何か解らないことや必要なことがあればいつでも電話してね」と。

余りにも親切なご近所さんに迎えられて感動してた矢先、昨日は昨日で、夕食の支度をしていたらピンポ〜ン♪と誰かやって来た。

出て見たら家族らしい4人が立っていて、カードと共に手作りのカップケーキをくれて、GregさんとNicoleさんご夫婦に、ふたりの息子さん、Graham君、Foster君である自己紹介をしてくれた。

*「赤いVelvetケーキ」のカップケーキは
スポンジ部分が赤くてちょっとビックリな初体験
(この感覚もちょっとアメリカ的?かな?)*



カードには、Kateさん同様、「ご近所へようこそ! 何か困ったことがあればいつでも言ってね」と書かれてて、本当にフレンドリーな歓迎ぶりに、これがアメリカ流なのか〜!と再び感動。

カナダの、特にケベック州との違いを感じるのは、やはりケベックと言う土地柄が、英語系と仏語系に二分した文化であること、相手が果たして英語系なのか仏語系なのか?と言う警戒心が最初にあること、などを思い出し。

まぁ地域性って言うのは多様で興味深いな、と。



日曜日には、Larryさん宅でのお茶に招かれていて。

Davidと二人揃って出掛ける途中、うちの近所で売りに出されてる家のオープンハウスがあって、思わず冷やかしがてら参考までに寄り道して覗いてしまった。


人気の住宅地なので、かなり賑わってる感じだった。

室内もいい雰囲気に "Staging"されてて素敵だったし。



それでも、今、借りてる家と比べるとかなり小さく、バスルームの数も少なく、まぁ買いたい衝動には駆られず。



Larryさんの家では、彼がフルーツ入りのスコーンや、クリームパフス(シュークリーム)を作ってもてなしてくれた。


木の実やチェリーは全て彼の庭で穫れたものを彼自身がジャムやコンポートにしたものを添えてくれて。


彼の古くからの友人 Peteさんや、新しい間借りのテナントで大学生の Gaurav君と、彼の父親 Sunilさんも加わり、お茶とデザートを楽しんだ午後の後、Davidと私は "Trader Joe's"に寄って食材の買出しとか。

そんないい感じに終わった週末。。。




2014年1月18日土曜日

Road Trip 覚え書き

去年の暮れまで住んでたカナダの家は、売りに出す下準備として主に地下の内装工事が進んでる模様で、義理の父が色んな分野での職人さん達を手配し、行程や費用や仕上がり具合など、写真を含め情報をメールしてくれるので有り難い。

壁を取り壊してファミリールームを広くしたり、壁の断熱材を充填したり、メインフロアの床材を再仕上げしたり。

来週カナダに単身で帰省する際、見に行くのが楽しみな反面、ちょっと感傷的になりそうな気もして複雑。

帰省の目的はビザの関係でオタワのアメリカ大使館へ行くこと。

平行して懸念だったのは、カナダの永住権カードの取得。

5年毎にリニューアルすることが義務付けられてるので、去年の10月に申請し、引越し前に入手出来るのを期待してたものの叶わず。

書類審査や手続きは12月の上旬に完了してたらしいけれど、郵送されて届いたのは昨日のことらしい。

とにかく、今回の帰省に間に合って入手出来るのはひと安心。

国境をまたぐ旅は出来る限りスムーズなのが良いものね。



カナダからアメリカへの移動に際して、ルートは色々あったものの、旅の早い時期で国境を越え、何か問題があれば直ぐに対処出来るようにと選んだのは、モントリオールから近いオンタリオ州の Cornwallに隣接するニューヨーク州の Massenaで入国するルート。

12月の27日(金)の引越し日の晩、ほとんど空っぽになってしまった住み慣れた家の最後の掃除を済ませ、義理の両親の家で一泊。

翌朝、28日(土)は、車に4人分の小さなスーツケースやダッフルバッグやバックパックに、3つの寝袋、そして犬のTrixieも加え、ほとんどぎゅう詰め状態にて出発。

私と子供たちと、そして Trixieにとっても人生で初めてとなる長距離(2000kmちょっと)での国境越えロードトリップのはじまり。


ケベック州から高速道路を走り、オンタリオ州からアメリカとの国境まで1時間半程度で、案の定、入国審査に少しだけ時間を要し。

何しろ観光旅行ではなく、引越し居住目的での入国な訳で、自動車の持ち込みとか、犬の検閲とか心配して、あれこれ書類や許可証、狂犬病予防接種済みの署名など諸々を準備してたんだけど、それらのチェックは案外あっけなくて拍子抜け。

とにかく無事にニューヨーク州を通過。

*どこまでも続く平原の中を突き進む感じのドライヴ*


お天気にも恵まれ、週末で交通量も少なく、途中サービスエリアに寄ってガソリンの補給やトイレやおやつの調達などをしつつ、順調にペンシルヴェニア州を通り、ほぼ一日中(8時間くらい?)で900kmくらいを走行し、オハイオ州の Elyriaと言う町に到着。

*五大湖を避けて南下した途端、雪の無い景色が広がり
気温もかなり温暖でびっくり*


普段はまるで使う必要性を感じない、車の "Cruise Control/クルーズ・コントロール"機能だけれども、さすがに長距離でのドライヴでは効果を発揮して、ハンドル操作のみに集中して運転できる分、窓の外を流れる景色を眺める余裕も少しだけあったりしたのは、かなり精神的にも疲労を軽減する効果があった気がする。

最初の晩は『Red Roof Inn』と言うチェーンの宿泊施設に滞在。

何しろ今回は Trixie同伴の旅なので、犬と一緒に快適に泊まれる施設を "BringFido.com"と言うサイトで検索して、幾つもある候補の中から(屋内温水プールのあるトコ!)選び、走行する車の中から予約を入れた、、、と言う、何とも便利な時代に思わず感動。

さすがにクリスマス直後の年末だけあって、ホテル内は独特の雰囲気(ホリデーの華やかさ、楽しさが去った後の静けさ、みたいな?)があり、割りとひっそりと、でもアットホームな感じもあり、微妙。

*クリスマスの飾り付けがなされたアプローチ*


取り敢えず、ベッドが2つある部屋を2つ取って、「男子」と「女子」のチームに分かれて使用。

でも Trixie♀は例外で「男子」チームの部屋で就寝。

何だかんだ言ってやっぱり彼女の"Master"は Davidなんだ。

*日本のビジネスホテルと比べると広さに余裕があって
安価でもゆったりの空間で寛げるのは、さすが北米、な感じ*


フロント受付の裏側にガラス張りのエレベーターがあって、何と Trixieはここで「生まれて初めてのエレベーター」体験!

結果は、、、「死ぬほど大嫌い」ってことが判明。


翌日も同じような、終日で900km以上を走行するような計画で、再び車に荷物を詰め込み窮屈な感じを我慢しつつ出発。

オハイオ州を出た後は、インディアナ州を通過し、イリノイ州へ。

シカゴに差し掛かった頃、雨が降り出し、ちょっとだけ都会の交通渋滞も味わったけれど、残念ながら「シカゴ風ピザ」は味わえず。

*シカゴ市街のビル群を遠くに眺めつつ走り過ぎた*


その後もひたすら走り続け、ようやくウィスコンシン州に到達。


ミシガン湖に沿って北上したので再び氷点下の世界に。

2日目の晩は、ミネソタ州にもかなり近い "Eau Claire"と言う町の "AmericInn"と言う、"Pet friendly"な施設に宿泊。


こちらもロビーにはまだクリスマスの飾り付けがされてて、スキーロッジを思わせる雰囲気の傾斜のある天井に剥き出しの梁の内装、吹き抜けで2階の廊下がロフト状に見えて、入り口の脇にある石造りの暖炉にはガス式の火が燃えていて、暖炉を囲むように座り心地の良いソファが置いてあり、サイドテーブルには珈琲や温かい飲み物のポットが設置されてたので、私たちは暫くの間で旅の疲れを癒すべく、ここに陣取ってたむろっていた。

さすがに年末なので旅する人も少ないのか、施設は割りと静まっていて、それでも色んな種類の犬を連れたゲストたちは時折、出入りし、気さくに挨拶を交わし合ってた。

長い距離でのロードトリップも、犬を同伴でのホテル滞在も、私にとっては初めての体験ではあったけれど、デカい大陸に暮らす北米人にとっては慣れたことらしいし、ホテルやモーテルも、同伴のペットを受け入れるところは増えてるらしい。

さすがに日本で2000km以上のドライヴと言うと、本州を縦断して九州から北海道まで行けるみたいで、でも、それを自家用車で家族と犬を連れて敢行する人は、そう多くはないんじゃないかと想像する。


とにかく、この施設を選んだ理由はやっぱり「屋内に温水プールがあること」で、長い一日の疲れを癒すのに寝る前のひと泳ぎは最高。

私はやっぱり泳ぐのが大好きなんだなぁ〜と実感する。


そういう意味では、最近は日本を旅行しても、温泉には余り興味がなく、むしろ泳ぐ方が嬉しい傾向になってる自分に気付く。

この宿泊では、大きめのスイートルームを一つ取って、ベッドとソファベッドを備えてたので、簡易ベッドを一つ加えて貰い、家族4人と犬が一匹ひしめき合って一緒に滞在した。

翌朝は10時にミネアポリス(正確にはSt. Paulだけど)で約束があり、早朝に起床して出発したので、割りと早くミネソタ州入り。

借りることになっていた家で不動産管理会社の Maxさんと会って、家の中を一緒に歩き回り書類などの確認をした後に鍵の引き渡し。

あとは翌日の引越しトラックを待つのみ。

で、この日の夕食には、Davidが単身赴任中に間借りしていた Larryさん宅にて、彼の自慢料理でご馳走して貰った。


楽しい夕食の後は、空っぽの借家に戻り寝袋で夜を明かし。


旅の途中では、クリスマス時期ならでは(と同時にアメリカならでは?)の、こんなスナックも買って楽しみました♪

*クリスマス・キャンディ入りのホワイト・チョコレート*

*クリスマス・キャンディがまぶされたクッキーと
甘いポップコーンのミックス*


運転はそれほど好きではないけれど、でもホテルやモーテルに滞在するのは楽しいから、また機会があればロードトリップに出掛けるのも悪くないかも?なんて思う。

義理の両親は、ケベック州から西海岸のブリティッシュ・コロンビア州まで、カナダ横断、とか、時にはアメリカを経由して、犬を連れてドライヴの旅に何度か出てるのを見ると、割りと年配になってからも楽しめることなのかも、と思う。

時間さえあれば、車で何処にでも行ける、って感覚はやっぱり大きな大陸的って言うか、私自身にとっては新しい感覚。


あ、そうそう、「やっぱりねー」と思ったのは、どちらのホテル/モーテルにも、コインで使える洗濯機と乾燥機を設置したランドリー・スペースを設けていて、長旅のゲストにとっては便利だろうな、と。

日本で3週間の旅をした私と義理の母にとって、旅行中の洗濯は必至で、けれど滞在したホテル(ヒルトンとか全日空とか)には洗濯の施設が無く、フロントデスクで最寄りのコインランドリーを教えて貰い地図を受け取って、洗濯物を抱えて西新宿や京都の裏路地をえっちらほっちら往復するのはさすがに面倒だったもの。

次回、日本で滞在するとしたら、コインランドリーを備えてる(クリーニング・サービスとは別)ホテルってのは候補の条件かも。


2014年1月17日金曜日

初日はバンドTシャツ

新しい土地で新しい毎日にあたふたとしながらも、時間だけはいつも通りに過ぎて往き、ようやく再びの週末。

うちの子供たちにとっても、新しい学校で迎えた新しいクラスでの新しい学期の1週間が終了したところ。


Erikaは早くも気の合う友達の集団が出来たらしく、金曜日の今日、学校の終了と共に Clairのお父さんの運転するミニバンに5〜6人の友達と同乗して、初めて行くショッピングモールへ買物に行く予定。

そんな事もあり、うちの子供たちにとって初めてとなる携帯電話を、必要に迫られて今更ながらに購入。

息子(16歳)は、未だに「携帯なんか要らない」とか言ってるんだけど、馴染みの無い土地で迷子になられ連絡取れなくても困るので、半強制的に持たせる感じで。


何しろまだ1週間しか通学してないので、友達らしい存在は居ないらしいマイペースな Kaitoと対照的に、Erikaは、登校初日に大好きなバンド『Ghost Town』のTシャツを着て行く作戦だった。



自己紹介の際、クラスの中に誰かしら Ghost Townのファンが存在する事を期待して、彼女のTシャツに描かれた歌詞の一節を Erikaが唄い出すと、別の誰かが続きを唄い出し、更に別の誰かがまた続きを唄い出し、、、と、まるでミュージカルの世界みたいな感動的な出逢いを想定してたのが可笑しいんだけど。


実際はまぁ、彼女の空想通りには行かなかったものの、廊下を歩く Erikaの背後から
「見て! あの子、Ghost TownのTシャツ着てる!」
ってのが聞こえて、Erikaと同様に Ghost Townファンの女の子たちと即座に親しくなったらしいから、音楽の力って恐るべし。

好きな音楽やバンドの傾向って、ファッションの嗜好や生き方のポリシーなんかにも通じてるから、似通った共通性のある友達と出逢ったり群れたりしたい際のツールになるんだろうな。

その証拠に、Erikaが仲良くなったばかりの新しい友達は皆、それぞれに髪の色が違うらしいし、アクセサリーやメイクなんかも、かなり個性的で刺激を受けるらしい。

おまけにハンサムで繊細、お洒落でカッコいいゲイのお友達も出来たらしく、それは激しく羨ましい私は Erikaにちょっとだけ嫉妬。

だって私の夢は、ゲイで美容師の親友を持つことだったりするし。


とにかくそんな流れで子供たち用に安い携帯を2つ購入することになったついでに、私もアメリカで使える携帯が必要だったので、Davidが新しいスマートフォンを買い、古いのを私にお下がりとして譲ってくれる事になった。

なので棚ぼた式にスマートフォンを使う羽目に。

正直、スマートフォンにはまるで興味がなく、私には "Dumbphone"で充分だと思ってたんだけど、引越しを機にうちの古かったTVも大きなフラットスクリーンのプラズマになったし、自分が欲するかどうかに拘らず、身の回りのテクノロジーがどんどんと交替する感じで。

今後買う映画(DVD)は全てブルーレイって話だし。


それよりも、ようやく段ボール箱が片付いてすっきりと空っぽのリビングルーム空間に置くソファが欲しいんですが。

引き続き、寝袋で寝てる Erikaのベッドも必要だし。

私は、Pier 1 Importsで売ってる「丸い籐の座り心地のいい椅子」が、かれこれ数年欲しかったんだけど、カナダの家では置き場所が無く買えなかったので、今回、この広過ぎる家でようやく実現することが出来るかも?

*雨の降る午後にこの椅子で本を読むのが夢*


*引越し後、段ボール箱で埋まってた空間*


問題は、このレンタルしてる家が快適過ぎて、次回買うべき家の候補を見つける欲求がまるで湧かないって現実。

半年程度で滞在の予定が、意外と長くなったりする可能性の気配。



2014年1月13日月曜日

Trixie逃走の巻

「悶々と」してたモントリオールから、アメリカのミネソタ州にやって来たばかりの今は何だか毎日が目新しい事の連続で、あたふたとオドオドとしてる連続な感じで疲労感いっぱいなんですけど。

新しい環境に順応して慣れるって、言葉にする以上に本当は精神力も体力も消耗する気がするのはやっぱり多少、歳のせい、、、ってのもあるかも知れないけど。

借家とは言え、ようやく少しずつ引越しの荷物も片付きつつあり、使い勝手のいいように家具を配置し、使い慣れたり見慣れた愛着のある品々で埋まって行く空間が少しずつ、自分にとって心地いい「自分の家」になりつつある過程。

とは言え、まだまだ「一難去ってまた一難」的な。

特別大きな事故や問題が絶えないと言う訳では勿論、無いのではあるけれど、新しい環境に馴染んで行く過程での発見に戸惑ったり、小さなトラブルを解決して行く、ある意味、小さな謎なぞクイズに片っ端から解答して行く挑戦みたいな。


例えば、3つあるバスルームのそれぞれのシャワーの温度調節が上手く機能せず、メインテナンスのプロに調整して貰ったはずが、それでもやっぱり高温過ぎるシャワーの温度を下げる事が出来ず。

仕方ないので、シャワーのハンドル部についた温度調整機能は諦め、Davidのアイデアによって、温水タンクそのものの設定温度を少しだけ下げてみたり。(→解決)


或は玄関の、二重になったドアの外扉がきちんと閉まらなかったので直して貰い、きちんと閉まるようになって良かった、と思ったのも束の間、犬の散歩から戻った息子が閉め出されてしまい、何とその外扉は「外側から開けることが出来ない」事が判明したり。

なので結局、Davidが針金を用いて応急処置したり。(→解決)


*りすが駆け回るのに大好きな大きな木のある裏庭*


でもって、この週末には、犬の Trixieが裏庭の柵を越えて逃走。

名前を呼んでも戻らず、パニックの私をいたぶるように、この時とばかり大はしゃぎでご近所さんの裏庭を走り回る Trixie。

大慌ての私は必死モード「とにかく早くTrixieを捕まえなくちゃ!」と、積もった雪の中、素足にサンダルで裏庭に飛び出した。

ので当然、足は雪の中にズボッ、ズボッと、上手く走れず。

おまけにサンダルは脱げるし。←当然だけど!

いったい何年、雪国に暮らしてるんだか?と自分でも呆れながら。

結局、裸足で雪の上を走って、Trixieの名前を呼んでも戻って来ないし、足は冷たいやら、しかも頭にはシャワー後の濡れ髪にタオル巻いたままだしで、氷点下の中いい歳したオバさんが何やってんだか。

「ばっかじゃ〜ん!」と自虐的に苦笑しつつ敢え無く退散。

キッチンに入ったら、たまたま義理の母と電話で話してた Davidが窓からその一部始終を笑いながら実況中継してた模様。


彼が分厚いジャケットを着てブーツを履いて手袋をして、ようやく Trixieの捕獲に裏庭へ向かうと、裏の家に住む男性が Trixieを柵のところまで連れて来てくれた。

なので丁度良く「初対面のご挨拶」など交わして。

因に北米では引越しに際して(手拭いや菓子折りを持って?)ご近所廻りをして引越しの挨拶をするという形式的な習慣も特に無いので、ご近所さん達とは顔を会わせる機会があれば積極的に?歩み寄って自己紹介して行くって手法で、かなりカジュアルと言えるかも。

とにかく、そんなエピソードもあり裏の柵を高く加工。

取り敢えず期間限定で借りてる家でもあり、Davidが、安価で売られているビニール製の「雪除け/安全フェンス」なるものを買って来て早速、暗闇の中で設置。

これで Trixieは敷地外への冒険逃亡が不可能に。(→解決)

*Before*

and

 *After*