2015年3月29日日曜日

薔薇のティーポットの鞄


ティーポットのカタチをした手提げ鞄を制作中。


仕上げとしては、割りとこじんまりとしたサイズで、肩からボディクロスに掛けられるデザインで、本体の部分をラグ・フッキングの手法で仕上げる予定。

季節柄、花模様に惹かれるのか、白地に薔薇の花のデザインをイメージ。

麻布にフリーハンドでティーポットのアウトラインを引き、柄は気ままに絵の具を塗りたくって行く気分で、敢えて下絵は描かず。

私ってば、本当に行き当たりばったりなスタイルでのランダムさが大好きなんだな、と改めて実感する。

そして、やっぱり絵を描くと言う行為も好きなんだなぁ〜と再認識。


白地の背景、、、のつもりでも、結局は綺麗な白で塗りつぶすと言う訳でなく、やっぱり色んな綺麗な色を配してしまうのが快感で。

薔薇の周辺には、綺麗な色のペパーミントグリーンとかターコイズとか。

「色遊び」をする過程では、脳内がちょっとした恍惚状態というか、我を忘れて快楽の中、うっとりとフッキング作業に没頭する瞬間は中毒になる感じの何とも言えない私にとっての「生きてるって感じ」な確かな時間なのよね。


まるで絵描きが絵の具のチューブから色を絞り出して使うみたいに、必要な色のウールを探し出して、その都度、ロータリーカッターで細切りするのが私のやり方で。

それは伝統的プリミティブなラグをフッキングする多くの人々と違うところ。

多くの場合、大抵の人は均一の幅でウールを綺麗にカット出来るカッターを使って、切る幅のサイズも6mmとか8mmとか予め決めて、図柄の配色も予め指定されてるから、要するだろうと思われる色味のウールを大量にカットしておく、効率的で、ある意味、機械的なやり方なので、個人的には余り好きではない。

正確で綺麗にフックされたラグよりも、個人的(個性的)で不完全さのある、いかにも「手仕事」的な風合いある仕上がりを目指してる。


最初から仕上がりの図が細部まではっきりと分かってしまっている作業よりも、意外性のある、驚きのある結果に出くわす方が、わくわくとして楽しいと感じる。

そういう意味では、反逆とか型破りとか異端とか、人と違うクレイジーな手法で作品を作るラグ・フッカーの部類に属するんだろうけれど。

まぁそういうレッテルを貼られるのも快感だったりするんだな。






4 件のコメント:

  1. わぁ~!今回は薔薇のティーポットが鞄に仕上がるのですね!?素敵だわ~!(^^)!

    本物の薔薇の花にも濃淡はあり、その微妙な変化が
    美しかったりしますもんね。

    まゆみさんの豊かな感性で思いのままに彩られてゆく
    鞄の完成、お待ちしてま~す♪

    返信削除
  2. ま~・・・はなやかだこと。
    どんな作品になるのかたのしみです。

    織も部分的に布テープを織ったり、経糸を複数取って厚みを出したり、必ずしもきれいに織らない方がおもしろみがあります。

    まゆみさんは、どんどん新しいデザインが浮かんでくいるようで羨ましいです。
    今新しいデザインに悩んでいます。

    返信削除
  3. まゆみさん♪

    ありがとうございます。
    薔薇のデザインって、心惹かれるものがありますよね。
    でも、実際に素晴らしい薔薇たちを育てられてるまゆみさんの目には、ちょっと違う、、、(笑)風に映るのかも知れませんが。
    絵の世界は架空で、好き勝手に描ける部分の自由さを心地良く思ってます、最近。

    返信削除
  4. yanaさん♪

    ありがとうございます。
    文字通り、試行錯誤って感じのプロセスです。(笑

    やはり織りものもそうなのですね〜。
    きちんと綺麗に織られたものであれば、市販品が簡単に手に入りますものね。

    昔から企画力とかデザインアイデアとかには困らないんですが、それをカタチにするのは苦手なんです。
    とは言え、デザインや制作の過程でもがく苦しみは、割りと楽しい種類の痛みだったりしますよね?(笑

    返信削除